2010/7/24

腰痛が悪化してます。映画館でかなり辛いです・・
今回のイチ押しは圧倒的な映像で迫るハリウッド映画です。

インセプション  監督:クリストファー・ノーラン  出演:レオナルド・ディカプリオ、渡辺謙
Inception  2010年 アメリカ映画
今週のイチ押し:人の夢の中に進入し、アイデアを盗むという新しい犯罪のスペシャリストのコブの今日の標的は日本の大企業の社長であるサイトー。しかし、サイトーはコブを夢の中で待ちうけ彼を確保した。そこでサイトーがコブにある条件を突きつける。それはサイトーのライバル社の御曹司・ロバートの頭の中にある情報を埋め込む(インセプション)こと。これは非常に危険な仕事だったが、コブは過去の犯罪歴を消し去り、ふたたびふたりの子供に会うために命懸けの仕事を請け負った。そのために集められた最強のメンバーたち。夢の中の世界をクリエイトする「設計者」、夢の中であらゆる人物になり変われる「偽造師」、そして深い眠りへと誘う「調香師」、コブの相棒で「ポイントマン」のアーサー、そしてサイトーの6人は、ロバートを誘拐し彼の夢の中へと進入していく。しかし、そこには思いもよらない罠が待ち受けていた・・
私評:夢の第3層まで追い詰めるんだ!・・・今日の時点ですでに2回見ました。過去のどの作品も面白かったけど「ダークナイト」で思い切り私のハートを射抜いたクリストファー・ノーラン監督の新作。まだ、何の情報も得ぬままいいタイミングでマスコミ試写に行ってきました。冒頭でコブが彼のビジネスについて語るシーンがあるのですが、会話だけでは何がなんだかさっぱりわからない。ところが実際に行動に移り、それぞれがビジュアルになると・・・。これだけ難解な話をビジュアルで見せつけ、納得させてしまうノーラン監督の手腕は神業です。ダラーっと何も考えずに映画を見たい人にはお勧めできませんが、脳細胞の末端までピリピリするような刺激が欲しい人にはぜひ見ていただきたい作品です。主演は「シャッター・アイランド」のレオナルド・ディカプリオ。アーサー役は「500日のサマー」でへたれ青年を演じたジョセフ・ゴードン=レビット、設計者には「ローラーガールズ・ダイアリー」のエレン・ペイジ、そしてサイトー役は我らが渡辺謙。その他、キリアン・マーフィー、マイケル・ケイン、トム・ベレンジャーらが脇を固めます。映像マジックをご堪能あれ!
借りぐらしのアリエッティ  監督:米林宏昌  声の出演:志田未来、神木隆之介、
 2010年 日本映画
今週のイチ押し:アリエッティは14歳の小さな女の子。人間の手のひらに乗ってしまう程の大きさで、普段は人間の家の床下で、人間の持ち物を借りてひっそりと生きているのだ。そんなある日、アリエッティの住む家に一人の少年がやってくる。彼の名前は翔。体の弱い翔は夏休みの間にここに住む祖母のところに療養にきたのだ。しかも、彼は庭でアリエッティの姿を見てしまう。その夜は、アリエッティにとってはじめての「借り」。夜中に父親と一緒に家の中のものをこっそりと拝借しに行くのだ。母のリクエストの角砂糖を手にいれ、そして父とティッシュに手を掛けたとき・・・。その向こうにいたのは翔だった。なぜかドキドキするアリエッティの心臓。しかし、小人たちの掟で人間にみられた者は家を出て行かなければならないのだ・・
私評:君たちは滅び行く種族なんだ・・・・ジブリ作品にしてはかなり地味に作られた作品という感がしますが、実は動きの一つ一つ、そして背景の一つ一つが丁寧に描かれていて、そこはまさに小人の目線で見たリアルな世界だった。また、好奇心旺盛でちょっとお転婆なアリエッティのキャラクターが可愛いんですよ・・。そして翔少年に抱く、ほのかな気持ち。これは恋なんですかね??100分未満の上映時間ですが、その間はしっかりアリエッティワールドの住人でした。アリエッティの声を担当しているのは実力派若手女優「誰も守ってくれない」の志田未来ちゃん。予想以上にうまいです。翔役は「サマーウォーズ」「ハウルの動く城」の神木隆之助くん。アリエッティの両親は三浦友和と大竹しのぶ。(正直、吹き替えは大竹しのぶが1番へただったかも・・)おばあちゃん役は竹下景子、そしてお手伝いのハルさんを樹木希林が怪演。スピラーという小人の少年役で藤原竜也が出ているのですが、ほとんどセリフらしいセリフはなしでした。監督は米林宏昌。
トイ・ストーリー3  監督:リー・アンクリッチ  出演:トム・ハンクス、ティム・アレン
Toy Story 3  2010年 アメリカ映画
アンディのおもちゃ、カウボーイの人形のウディたち。アンディが少年時代は毎日一緒に遊んでもらったけど、今年大学生になるアンディがおもちゃで遊ぶとことはなくなってしまった。家を出る事になったアンディにママは3つの選択肢を与えた。1、大学に持っていく。2、屋根裏部屋に移動する。3、ゴミとして捨ててしまう。悩んだ挙句、アンディはウディを大学行きの箱に、そして他のおもちゃを屋根裏へ移動することにしたが、勘違いしたママがゴミとして出してしまう。間一髪、ごみ収集車から逃れたおもちゃたちは、なんと保育園に送られることになった。そこでは毎日子供たちと遊べる!夢のような場所!・・・しかし、彼らが送られたのは幼少組で、おもちゃたちは酷い目にあってしまう。ただひとり、脱出に成功したウディは優しい子供に拾われるが、友達の救出のためにふたたび保育園へと向かう・・・・
私評:このおもちゃたちをずっと大事にしてくれる??・・・・トイ・ストーリーは前2作も素晴らしい作品でしたが、今回も期待を裏切らない名作。おもちゃの視点から描かれたこの作品を見たら、子供たちもおもちゃを大事にするでしょうね。とにかく登場するキャラクターが良いんです。主役のウッディ以外のおもちゃたちもそれぞれユニークで個性的。「お豆3兄弟」とか「三つ目のエイリアン」とか大好きです。そして今回はあの超有名な日本のアニメのキャラクターも登場します!そんなおもちゃたちの間に培われた“友情”もこの作品の大きなキーワードになっています。映画を観終えた後、じんわりとした感動が沸々とこみ上げてきました。今回3Dと言うこともあって吹替え版で観たのですが、ウディ役の唐沢俊明ははまり役でした!バド役の所ジョージはまあ、ふつうです・・。英語版はトム・ハンクス、ティム・アレンです。監督はリー・アンクリッチ。
プレデターズ  監督 : ニムロッド・アーントル  出演:エイドリアン・ブロディ、ローレンス・フィッシュバーン
Predetors  2010年 アメリカ映画
傭兵のロイスは大空を落下中に目を覚ました。そしてパラシュートが開き見知らぬジャングルへと降り立った。彼はなぜ、ここに連れてこられたのかがまったく分からなかった。そこにはロイスと同様の者たちがいた。メキシコのギャング団、凶悪な囚人、ロシアの傭兵、日本のヤクザ、紅一点のスナイパーの女。そしてなぜか、医者もひとりまぎれていた。訳がわからぬまま行動を共にする彼らが、ジャングルの外れで空を見上げたとき、ここが地球ではないことを悟った。やがて、彼らを目に見えない何者かが襲い始める。彼らは凶暴なエイリアンによって狩りの獲物としてこの地に連れてこられたのだ。やがて、エイリアンたちは人間をひとり、またひとりと血祭りにあげていく。ロイスたちは生き延びるために必死の抵抗をするが・・
私評:俺は生き延びる・・・・地球最強の兵士たちとプレデター(エイリアンの戦いを描いたアクション映画。まず、メンバーの中に日本のヤクザがいるところが笑えます。(しかも、名前がハンゾー!)プレデターと刀を使った一騎打ちのシーンがあり、この監督は日本のヤクザ映画が好きなんだとすぐに分かってしまいました。人間たちもすごい武器を携えてはいるのですが、プレデターの前では・・・。シュワちゃん主演のオリジナル版に近い内容なのですが、新しい展開はあまりありません。強いて言えば、プレデターの進化版が出てくる事くらいか・・・??まあ、インセプションとは対照的に頭を使わずにボーっと映画を見たい人にはお勧めします!主演は「戦場のピアニスト」「キングコング」のエイドリアン・ブロディ。体を鍛え上げて、すごい腹筋を見せてくれます。そしてこの星で一人生き残ってきた男役で「マトリックス」のローレンス・フィッシュバーンが登場。監督は「モーテル」のニムロッド・アーントル。
エアベンダー  監督 :M・ナイト・シャマラン  出演:ノア・リンガー、デヴ・パテル
The Last Airbender  2010年 アメリカ映画 
かつて世界は「気」「火」「土」「水」の4つの王国が均衡を保っていたが、火の国の謀反によって平和な時代は終わった。それぞれの国には“ベンダー”と呼ばれるそれぞれの国のエレメントを操る者たちがいた。そして4つ全てのエレメントを操る事ができる者は“アバター”と呼ばれ、この世に再び平和をもたらすとされていた・・。水の国に住むサカとカタラの兄妹は、ある日氷に下に大きな球体を発見した。それを割ってみると中には少年と見たこともない強大な生物がいた。球体の中にいた少年は「気」の国のアン。彼はアバターであったが、修行の途中で逃げ出し100年以上もこの球体の中にいたのだ。しかし、彼は「気」以外のエレメントは操れずにいた。水のベンダーであるカタラとサカは、アンと共に旅をして、アンに他のエレメントのベンダーとなる手助けをする事に。しかし、火の国の王子・ズーコはアバターの復活に気付き、彼を虜にするべく追いかけるが・・・・
私評:次はお前がアバターを捕らえるのだ!!・・・この作品、実は3部作の第1章です。予告やチラシを見る限り、そういう情報はなかったのですが・・・。という事で、今回は「水」の章です。救世主となるアンもまだ、能力が途中までしか開拓されていないので今回は水の国、次回は土の国、最終章は火の国でそれぞれのエレメントを操れるような修行を続けるのです。しかし、1作目がこけたら「ライラの冒険」や「エラゴン」みたいに途中で打ち切り!なんて事があるかもしれませんが、アメリカでは1億ドルを突破したので、その心配はなさそう??この映画ってかつての様々なファンタジー映画の要素が取り込まれています。主人このアンは「ゴールデン・チャイルド」?アッパという巨大生物は「ネバーエンディングストーリー」のファルコン?4つのエレメントってもう一個足したらベッソンの「フィフス・エレメント」?おまけに救世主が“アバター”!監督がシャマランなので癖のある映画だと思っていたらすごくストレートなファンタジー映画でした。登場人物には有名人はいませんが、ハリウッドでも脇で活躍する“見たことあるぞ!」って言う人が何人も出てきます。唯一、名が知れているのはズーコを演じる「スラムドッグ$ミリオネア」のデヴ・パテルくらいか??監督は「ハプニング」「シックス・センス」のM・ナイト・シャマラン。
恐怖  監督 : 高橋洋  出演:藤井美奈、中村ゆり、片平なぎさ
 2009年 日本映画 
医師の悦子とその夫が食い入るように見ているのは“脳の実験手術”の映像。被験者たちの脳に直接刺激を与えることによって、視覚では追いきれない、その先の物を見せようとしている。しかし、その映像を悦子の娘のみゆきとかおりが見てしまう・・。17年後、妹のかおりは姉のみゆきの危機を感じ取った。みゆきはネットで知り合った集団自殺のメンバーと練炭自殺を図ったのだ。みゆきの意識が遠のく中、何者かが彼らを車から救い出した。彼らが連れて行かれたのは山奥の病院。目を覚ましたみゆきがそこで会ったのは、父の死後は疎遠になっていた母の悦子だった。悦子はわが子の頭を開き、脳に電気ショックを与えた・・。一方の、かおりも姉の足跡を辿り、ついには病院へと辿り着く。しかし、そこでかおりが見たものは現実とは思えない想像を絶する光景だった・・・・
私評:もっと電気を流して!!・・・・「感染」「予言」から始まったJホラーシリーズを締めくくる作品という事で、かなり期待をしていた作品。しかも、監督は「リング」「女優霊」の脚本を書いた高橋洋。あの“禁断の予告編”を見た時から期待値はさらにアップしていたのですが・・・。映画のほうはどうにも釈然と行かない作品でした。一番の問題はホラー映画なのに怖くないんです。今回の映画でクローズアップされていたのは見えない筈のものが見える恐怖、そしてその恐ろしい実体なのですが、どうも見せ方が中途半端な感が否めません。本来ならドキドキしながら見るのがホラー映画なのですが、中盤では眠くなってしまった・・・。高橋監督は映像のセンスはなかったということで・・。かおり役は「犬と私の10の約束」の藤井美菜、そしてみゆき役は最近私が注目している「呪怨 黒い少女」「ララピポ」の中村ゆり、そして悦子訳は、この映画の中で1番怖かった2時間ドラマの女王・片平なぎさ。「呪怨」「リング」を超えるようなドキドキするJホラーが観たいです!ホラー映画はやっぱり怖くなくちゃ!


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