2006/12/17

忘年会の連続で内臓ボロボロ。でも、この時期は酒を呑まないと
年を越せません!今回のイチ押しは脅威のジャパニーズアニメです。
でも、今回はどれがイチ押しになってもおかしくないラインナップです。

パプリカ  監督:今敏  出演:林原めぐみ、古谷徹、江守徹
Paprika  2006年 日本映画
今週のイチ押し:千葉敦子は若きサイコセラピスト。彼女は時折、所長の島からの極秘の依頼で最新のサイコセラピーマシーンで他人の夢の中に入り込み「パプリカ」というキャラになって夢探偵も行っていた。パプリカのキャラクターは誰もが愛してしまう魅力的なキャラクターだった。そんな時、同僚の天才開発員・時田が発明した「DCミニ」が何者かに盗まれてしまう。まだ、未完成のDCミニは時田でさえ想像できないほどの未知なる機能を持っていた。DCミニを盗んだ犯人は島の夢に入り込み精神を侵してしまう。島の夢を分析した敦子は、夢の中の人形の顔が時田の助手の氷室である事を知り、彼のアパートを訪ねた。すると、覚醒している敦子の意識の中に氷室が侵入を開始した。これがDCミニの未知のパワーだった。島はパプリカの治療により窮地を脱するが、所内では新たな犠牲者が・・・
私評:覚醒させて〜!!お願い!!・・・・すごい映像の洪水だった。一回では絶対に全部見ることはできない。しかも、全てがリアル。これが今敏監督のすごいところ。彼の作品の「東京ゴッドファーザーズ」「千年女優」もすごかったけど、今回のパプリカは桁が違う。とにかく圧倒されっぱなしの90分でした。物語は筒井康隆の作品だけあって、かなりぶっ飛んだ話です。(しかし、最近筒井作品が映画化されるようになりましたが、ようやく時代が彼に追いついた感があります・・・)とにかくストーリーは深く考えず映像に身を任すのが良いと思いますよ。でも、見終わったあとはしっかり物語の深いテーマまで汲み取れました。声優陣は「名探偵コナン」の林原めぐみ、今監督作品には「東京ゴッドファーザー」に続いての登場の江守徹、そしてお馴染みの声優山寺宏一、古谷徹、大塚明夫がしっかり脇を固めています。この映画はベネチア映画祭で絶賛を浴び、日本では凱旋公開となりました。やはり、日本のアニメは格が違います!!
めぐみ 引き裂かれた家族の30年  監督:クリス・シェリダン/パティ・キム  出演:横田滋、横田早紀江
Abduction The Megumi Yokota Story  2006年 アメリカ映画

1977年11月15日、新潟に住む13歳の横田めぐみさんが学校帰りに忽然と姿を消した。警察の懸命の捜査にも関わらずめぐみさんは発見できず、家族はテレビ番組の公開捜査に参加をしたり、あらゆる手段を使って彼女の行方を追うが・・。めぐみさんの失踪から2年がたったある日、日本海側で頻発したアベック失踪事件の新聞記事がめぐみさんの母親早紀江さんの目に留まった。それは北朝鮮が関与した拉致事件だった。さらにそれから20年後、北朝鮮から脱北した元工作員の証言によって、ようやく北朝鮮が拉致に関与している事が立証された。めぐみさんは北朝鮮に拉致されたのだ!!横田さん夫妻を中心に「北朝鮮による拉致被害者家族連絡会」が発足された。しかし、横田夫妻の戦いはまだ始まったばかりだった・・・・

私評:めぐみは必ず生きています・・・・4年前の拉致被害者の5人が北朝鮮から解放され、日本の地に立ったシーンはTVで見ていたのですが、今も鮮明に脳裏に焼きついています。しかし、私たちが目にしたのは久しぶりに家族と抱き合い涙する、感動シーンだけ。実はこの再会に及ぶまで30年もの間、拉致された家族の生存を信じ、戦い続けた家族がいました。この映画は横田夫妻を中心に、家族の奪還のために戦い続けた、そして今も戦い続けている家族のドキュメンタリーです。それを日本人ではなく外国からの目線で作られている事がとても興味深かったです。しかも、今まで日本のメディアでは公開されることがなかっためぐみさんの歌や、小泉前首相が金正日と対談した祭に太鼓持ちのように小泉にくっつきまわっている安部現首相の姿なども見ることができます。しかし、一番感動したのは、めぐみさんの両親の「絶対に諦めない」という姿勢です。北朝鮮からは死んだといわれているめぐみさんの生存を信じ、70を超えた父親の滋さん、そしてまもなく70に差し掛かる母親の早紀江さんは、今も戦い続けています。なぜ、日本がこの事実をこのように大々的に公開しなかったのでしょうか?私はそれが歯痒くて仕方ない・・・。
敬愛なるベートーヴェン  監督:アニエスカ・ホランド  出演 : エド・ハリス、ダイアン・クルーガー
Copying Beethoven  2006年 イギリス・ハンガリー映画

第9のお披露目を前にしたベートーヴェンの前にひとりの若いコピスト(写譜師)の女性が訪れる。彼女の名前はアンナ・ホルツ。ベートーヴェンはまだ、合唱のパートを完成させておらず焦っていた。ベートーヴェンは野獣だと聞かされ、いささか緊張気味だったアンナだったが、彼女は自分の実力に対する絶対の自信があり、しかもマエストロ・ベートーヴェンの仕事のパートナーは絶対に自分の身になると信じていた。期待に反し女性が現れた事に激怒したベートーヴェンは散々アンナを冒涜し、彼女が写譜した譜面の音符の写し間違いを指摘する。しかし、アンナはベートーヴェンに対して、これはベートーヴェンの間違いであり、自分が修正をしたのだとキッパリと言い切った。アンナの才能と、彼女が自分の音楽をどれだけ愛しているかを知ったベートーヴェンは彼女に写譜の仕事を任せる事にした。翌日から仕事場に入ったアンナはベートーヴェンのとてつもない才能と同時に、彼の孤独な人生も垣間見るのだった。そしてついに「第9」の初演の日がやってきた。すっかり耳が悪くなってしまったベートーヴェンは楽団を指揮する事ができないという。アンナは楽器奏者にまぎれて、ベートーヴェンにテンポを合図する役を頼まれる・・・・

私評:予想通りの結果だ・・・・この映画も素晴らしかった。とにかくこの映画は映画館の大音響で「第9」を、そして「大フーガ」を楽しむべきだと思った。天才音楽家のベートーヴェンが晩年聴力障害を持っていた事は有名ですが、彼の頭の中は常に音楽で溢れていたのですね・・。これはモーツァルトも一緒。やはり天才は違う。この映画に登場するアンナ・ホルツは実在の人物ではないです。しかし、ベートーヴェンを、そして彼の音楽を支えた女性たちは「不滅の恋人への手紙」の書簡でも垣間見る事ができます。そんな音楽界の鬼才で、野獣で、天才の男を演じたのはエド・ハリス。いつものエド・ハリスのイメージはほとんど消し去られていて、すごい役作り。しかも、ピアノやバイオリンも自らこなしている。そしてアンナを演じるのは美しいだけじゃなく演技も素晴らしいダイアン・クルーガー。予告編でもさんざん見ましたが、彼女とべ−トーヴェンがコラボで「第9」を演奏するシーンは本当に最高!!鳥肌が立ちっぱなしでした。とにかくこの映画は「すごい音楽」と「すごい俳優たち」を見るだけでお腹いっぱいの感動をもらえる映画です。そしてあらためてベートーヴェンの才能を感じる事ができる映画です。

エラゴン 遺志を継ぐもの  監督:シュテフェン・ファンマイアー  出演:エド・スペーリアス、ジェレミー・アイアンズ
Eragon  2006年 アメリカ映画
その昔、ドラゴンと人間は共存しておりドラゴンとそれを操るドラゴンライダーは人々に平和をもたらしていた。しかし、ドラゴンライダーの中にも力を欲する者が現れた。彼の名前はガルバトリクス。いまや、平和な時代は過ぎガルバトリックスは王として君臨し人々を制圧していた。そんなある日、ガルバトリックスの反抗分子でもあるエルフの王女アリーアは王の下からドラゴンの卵を盗み出し、危機一髪のところで卵を転送する事に成功した。その卵を手に入れたのは貧しい農民の息子エラゴンだった。彼の元で孵化した卵から生まれたドラゴンはエラゴンの手のひらにライダーの紋章を刻んだ。エラゴンはドラゴン=サフィラによって選ばれた戦士だった。エラゴンの町に住む変わり者の男ブラムは、エラゴン、そしてサフィラと共に旅に出た。それは壮絶な戦いのたびの始まりだった・・・・
私評:明日は必ず来るわ・・・僅か17歳の少年が書き上げた「エラゴン 遺志を継ぐもの」はアメリカで300万部を超える大ヒット。ハリー・ポッターシリーズをもしのぐ勢いの売り上げだった。この映画はエラゴンという少年の成長、そしてロード・オブ・ザ・リングのような部族の戦いを描いた壮大なストーリーです。映画はめちゃめちゃ面白かった。やはり、私はこういう冒険活劇映画が好きです。なんとなくLOTRの2番煎じっぽい感もあったのですが、すごく良くできた映画でした。そしてドラゴンの背に乗っての戦いのシーンの迫力はすごかった!!それもそのはずルーカス率いるILMとLOTRの特撮を行ったWETAの両社がこの作品には携わっているんですよ!主演のエラゴンを演じるのは新人のエド・スペリアース。さすが18万人の中から選ばれた新星は違います!脇役陣は「バイオハザード2」のシエンナ・キロリー、オスカー俳優のジェレミー・アイアンズ、「フル・モンティ」のロバート・カーライルはイヤラシイ魔法使いを好演。そして今回は出番が少ないのですが、王役はジョン・マルコヴィッチ。そしてドラゴンの声はレイチェル・ワイズという超豪華なキャストです。監督はILM出身のシュテフェン・ファンマイヤー。この物語も続いていきます・・・


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