2008/8/3

今回も相変わらずジャンルはバラバラ。
イチ押しは私のロック魂に火をつけた映画と元気が出るアニメ。
なんとどちらもジャック・ブラックの映画だ!

テネイシャスD 伝説のピックをさがせ!  監督:リアム・リンチ  出演:ジャック・ブラック、カイル・ガス
Tenacious D in the Pick of Destiny  2006年 アメリカ映画
今週のイチ押し:田舎町に住むロック大好き少年JBは厳格な家庭に育ち、彼の音楽を「悪魔の創造物」と言った父親を振り切り、ロックの神ディオのお告げを信じてハリウッドを目指した。ところが彼はアメリカ中のハリウッドを訪ね、LAに着いたときはいい歳になっていた。ハリウッドに到着早々、JBは天才的なギターの腕を持つKGと出会う。あれこれ問題はあったがふたりでスターを目指すが、スランプ続きでちっとも芽が出ない。そんな時、彼らは有名なロックギタリストがみんな同じピックを持っている事に気づく。そしてそのピックは悪魔の牙から作られていて、LAから遥か離れたロックンロール博物館にあることを突き止める。ふたりは数々の苦難を乗り越えようやく博物館に辿り着くが・・
私評:俺様とロックバトルをして勝ったら許してやる・・・・ジャック・ブラック&カイル・ガスのふたりの伝説のTV番組「テネイシャスD」。この番組がきっかけでジャック・ブラックは「ハイ・フィデリティ」に出演が決まり、その後はスター街道まっしぐら!そんなふたりが久々にタッグを組み作られたのがこの映画。しかも、監督のリアム・リンチはJBKGの長きにわたる親友。そんなロックオタクの3人が作ったのがこの映画です。いや〜、面白いです。そして燃えます。アコースティックギターからクラシック、ハードロックはもちろん、メタルまでとにかくありとあらゆる音楽をふたりが奏でるのですが、そのクオリィティの高さにビックリ。JBの歌のうまさ、そしてKGのギターテク・・。ロック小僧にはたまらない映画です。そして極めつけは「ロックンロール博物館」!!ここに掲げられたロックスターたちのアイテムは感動物でした。共演は怪しいメイクのベン・スティーラーとティム・ロビンス(共にチョイ役です)。そしてJBの厳格な父親役がミート・ローフと言うのもめっちゃ笑える。そして本人役で「レインボー」「ブラック・サバス」のボーカル、ロニー・ジェイムス・ディオが登場します。ロックのファンはノリノリの映画。イエーイ! 
カンフー・パンダ  監督 :ジョン・スティーブンソン、マーク・オズボーン  声の出演:ジャック・ブラック、アンジェリーナ・ジョリー
Kung Fu Panda  2008年 アメリカ映画
今週のイチ押し:中国にある「平和な谷」。ここでラーメン屋を手伝っているパンダのポーは夜な夜な自分がカンフーのヒーローになる夢を見ていた。この土地にある翡翠城の奥には龍の巻物があり、その奥義を得たものは史上最強の「龍の戦士」になるという言い伝えがあった。翡翠城には5人のヒーロー「マスター・ファイブ」がいた。しかし、この平和な谷に危険が迫っていた。極悪人のタイ・ランが刑務所を脱獄し、龍の巻物を狙ってこの谷にやってくると言うのだ。知らせを聞いたシーフー老師とウーグウェイ導師はさっそく武術大会を開きタイ・ランに立ち向かう龍の戦士を選ぶことにした。ポーは会場に入れず、爆竹を使って会場に飛び込むが、彼が着地したのは武術大会の会場のど真ん中。しかも、ウーグェイ導師が龍の戦士を選ぶべく指差したのは、なんとポーだった。誰もが間違いだと思っていたがウーグウェイは「信じる」事を言い残し、シーフーに後を託す・・
私評:昨日はヒストリー、明日はミステリー、しかし、今日は・・・面白いです。これってジャッキー・チェンが出いてた「酔拳」や「蛇拳」からインスパイアされていることは間違いありません。登場する動物たちのキャラクターがみんな個性的で、しかもみんな面白いんです。もちろんCGのアクションシーンも迫力満点です。また、この映画ってセリフが良いんですよ・・。この私評の冒頭に書いたのはウーグウェイ導師のセリフなのですが、すごく良いんです。続きのセリフは劇場でどうぞ。ラストは爽快な気持ちで劇場を後にできますよ。保障します!そしてこの映画のために終結した声優たちがこれまた凄い。ポー役はジャック・ブラック。彼のテンションの高さがこの映画にピッタリ。その他、ダスティン・ホフマン、アンジェリーナ・ジョリー、ルーシー・リュー、ジャッキー・チェン、そしてマイケル・クラーク・ダンカン。これがみんなピッタリなんですよね〜。監督はジョン・スティーブンソンとマーク・オズボーン。
ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝  監督:ロブ・コーエン  出演:ブレンダン・フレイザー、ジェット・リー
The Mummy : The Tomb of Dragon Emperor  2008年 アメリカ映画
古代の中国。そこでは魔力を持った皇帝が全土制圧を進めていた。しかし、あまりに広大な中国を制するのに、人間の寿命は短すぎ、皇帝は不死の力を求めて呪術師の娘ツイをシルクロードの彼方に向かわせた。そして彼女はついにその魔術を発見。ところが彼女は皇帝の右腕だった将軍と愛し合ってしまうた。それを知った皇帝は将軍を処刑するが、それを見たツイは皇帝とその臣下たちに呪いをかけた・・。1946年。冒険の人生からすっかり足を洗ったリックと妻のエヴリンは、一見優雅な生活をしていたが、彼らの中には冒険に対する渇望が沸々と溢れていた。時を同じくしてふたりの息子アレックスは、呪いをかけられ地下に眠っていた皇帝の骸を発見する。しかし、皇帝を復活させ中国を世界最強の国にしようと企むヤン将軍によって、皇帝は2000年の眠りから目を覚ます。中国にやってきたリック、エヴリンは息子と共に、再び冒険の世界に足を踏み込んでいく・・・・
私評:だからミイラは嫌いだ・・・・いきなり降って沸いたように日本公開が決まったこの映画。前2作が大好きな私は速攻で試写会に行ってまいりました。先日見た「インディ・ジョーンズ」と同様、この映画も今までの路線を踏み外すことなく一流のアクション映画に仕上がっていました。CGの映像はもちろん凄いのですが、この映画は生身のアクションもてんこ盛り。そして要所要所で笑えるのもこの映画の良いところですよね。ラストがちょっと呆気ない感じもありましたが、私はめちゃめちゃ楽しみました。主演はもちろんブレンダン・フレイザー。彼のユーモアとアクションがこの映画の最高の見所です。エヴリン役は前作までのレイチェル・ワイズから「サンキュー・スモーキング」のマリア・ベロにチェンジ。彼女も画面狭しと大暴れです。そして今回の大きな見所はジェット・リー、ミシェル・ヨー、アンソニー・ウォンという香港映画のスターが登場する事。やっぱりアクションの本場はひと味違います。監督は「ステルス」のロブ・コーエン。
ハプニング  監督 : M・ナイト・シャマラン  出演 :マーク・ウォルバーグ、ズーイー・デシャネル
The Happening  2008年 アメリカ映画
それは何の前触れもなく襲ってきた。いつもと同じ朝を迎えたニューヨーク。しかし、そこにいた人々は急に動きを止め、その場に立ち尽くしてしまう。ある工事現場では作業員たちが次々とビルから身を投げ始める。それはテロによる攻撃かもしれないというニュースはフィラデルフィアで教師をしているエリオットの元にも届く。生徒たちは帰宅させられ、エリオットは同僚教師のジュリアンと避難することを決意した。エリオットには最近すれ違いが多い妻のアルマがいた。ジュリアンと駅で待ち合わせをしたエリオットは、電車の中で新しいニュースを聞く。被害はアメリカ東部全域に達していて各地でパニックが起きているという。しかも、彼らの乗っていた列車が突然止められ下車を余儀なくされてしまう。ジュリアンはすでに脅威にさらされている町に、彼の妻を迎えに行くことに。そしてジュリアンの娘を預かったエリオットはアルマとともに必死の逃避行を続けるが・・・・
私評:これが最後なら君と一緒にいたい・・・・この監督の発想は本当にすごい。彼がインド人だからなのでしょうか?また、彼の演出もとんでもない。とにかく彼は、直球勝負は挑んでこない。右に左に上に下に、私の予想を見事にはずしてくるのだ。この映画の冒頭部分の恐怖は強烈です。原因も分からず次々と死んでいく人々。そして謎が謎を呼び・・・だけど、それが彼の映画の魅力ですよね〜。今回も彼の世界にどっぷり浸かってシャマラン・ワールドを楽しみました。それにしてもこんなとんでもない映画でまじめに演技をする役者もたいへんですよね・・・。今回の主役は「シューター 極大射程」のマーク・ウォルバーグ。どんなに屈強の男でも訳の分からない恐怖には太刀打ちできない。今回の彼はマッチョな役ではないのですが、良い味を出していました。ヒロインはTVシリーズ「BONES」のヒロイン、ズーイー・デシャネル。そしてジュリアン役は「ロミオ&ジュリエット」のジョン・レグイザモ。監督のシャマランは今回、役者としては登場しませんが、さすがは目立ちたがり屋。さて、どこで登場するのでしょうか?
崖の上のポニョ  監督 : 宮崎駿  声の出演:奈良柚莉愛、土井洋輝、山口智子
 2008年 日本映画
好奇心旺盛な魚の女の子が、クラゲに乗って人間の住む町の近くにやってきた。ビンに頭を突っ込んで取れなくなってしまった彼女を救ったのは、5歳の少年・宗助。彼は魚の子にポニョと名付けて、そっと飼うことにした。しかし、ポニョはかつて人間で、今は魔法使いになった父親に海に連れ戻されてしまう。すっかり宗助のことが好きになったポニョは人間になりたい一心で、父親の魔法を盗んで再び宗助に会うために人間の世界を訪ねた。しかし、水は恐ろしい意志を持ち海は狂ったように荒れ狂い、宗助の住む町の大半は海の中に没してしまう。宗助とポニョは嵐の中、勤め先のお年寄りの家に向かった宗助の母を捜しに出掛けるが・・・・
私評:ポニョ、宗助大好き!!・・・・・宮崎駿監督の待望の最新作。と言っても彼の名作「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」を超える作品ははなから期待していません。なんたって今回は子供向けの映画。しかし、きっと大人の私も感動できるようなシチュエーションがあるのだろう・・と思っていたのですが、最後までなんとなく終わってしまいました。決してつまらない訳ではないのですが・・・。それにしてもこのCG最盛期に敢えて手書きのセル画のみを使用したというスタイルは感動物。ちょっとクレヨンぽかったり、色鉛筆っぽいところが良いんですよ・・・。声優は子役の2人はすごく良いのですが山口智子、所ジョージ、長嶋一茂なんかはちっとも良くない。やっぱり声優はプロを使いましょう!次回作は宮崎テイストを感じられる冒険ファンタジーが見たいな〜・・・。余談ですが、この映画を見るとラーメンが食べたくなります。


前回の記事も読んでね〜!



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