2009/7/5

夏が来そうで来ない・・。なんだか変な陽気ですが映画館の中は
快適です!今回のイチ押しは社会現象にもなっているアニメと
天才監督ウディ・アレンの新作です。

エヴァンゲリヲン新劇場版 破  監督:摩砂雪、鶴巻和哉  声の出演:緒方恵美、林原めぐみ、宮村優子
Evanngelion 2.0  2009年 日本映画
今週のイチ押し:北極のネルフ基地でエヴァンゲリヲン仮設5号機が第3使徒闘っている。エヴァを操縦しているのはマリ。彼女はやっとの思いで第3使徒を打破するが、仮設5号機は自爆。これは日本のゲンドウに報告される。日本ではゲンドウと息子のシンジが母親のゆりの墓を訪ねていた。その帰り道、シンジはミサトの車の中で海上を移動する第7使徒を発見する。そこに現れたのは赤いエヴァンゲリヲン2号機。操縦をするのは式波・アスカ・ラングレー。凄まじい破壊力と動きでアスカはあっという間に使徒を破壊した。高飛車だが可愛いアスカはミサトとシンジが住んでいるアパートに同居する事に。彼女はエヴァの操縦には絶対的な自信を持っていて、シンジ、そして綾波レイに敵意をむき出し。しかし、第8使徒との戦いでシンジとレイのサポートなしには勝てなかった事で考え方を改めた。人間らしく、そして少年らしくいたいと願うシンジは得意の料理でみんなを和ませた。それを見たレイは自らの料理を振る舞い、ゲンドウとシンジの橋渡しをしようと試みる。しかし、その当日、第8の使徒が町を襲う。アメリカより急遽回ってきた第3号機に乗り込んだアスカだったがこの機にはすでに使途が侵入していて暴走を開始。初号機に乗ったシンジは3号機にアスカが乗っている事を知り戦う事を拒否。3号機の攻撃にも対抗をしなかった。しかし、シンジに戦う意思がないことを知ったゲンドウはダミーシステムを起動。初号機はシンジの手を離れ自らの意思で3号機を徹底的に破壊してしまう・・・
私評:「こんな時にはなんて言えばいいの?」「笑えばいいのさ」・・・圧倒的な迫力と魅力的なキャラクターで見る物を離さないこのシリーズ。今作は今までのテレビシリーズの枠から外れ、作品自体も暴走を開始。そして新たにふたりの少女戦士が戦いに加わります。オタクたちがこの作品を支えている事は否めませんが、そうでない人たちが観ても、この作品は面白いと思いますよ。とにかくリアルなメカ、そしてバトル。キャラクターも愛すべきキャラばかりで、いっそう物語を身近に感じる事ができました。上に書いたシノプシスもいつもの1.5倍くらいの量になってしまいましたが、まだまだ書き足りません。そして今回の章の最後で登場する第10使徒との壮絶な戦いで、ここでは絶対に書く事はできませんがとんでもない事になってしまいます。その後どうなったかは次回作「Q」に続く・・。しかし、私自身も今頃になってエヴァなの?と思いながらもどんどん深みにはまっています。テレビシリーズも最初から見直してみようと思っています。この作品の女性キャラの中では綾波レイが圧倒的な人気を誇っているようですがそれも納得。私は過去にアニメキャラにはまった事はないのですが、今度ばかりはヤバいかも??次回作が早く観たいです!総監督の庵野秀明はやっぱりただのオタクじゃない。彼は天才だ!
それでも恋するバルセロナ  監督:ウディ・アレン  出演 :スカーレット・ヨハンソン、ペネロペ・クルス、 
Vicky Cristina Barcelona  2009年 日本映画
今週のイチ押し:性格は正反対ながら親友同士のヴィッキーとクリスティーナはひと夏のバカンスを過ごすためバルセロナにやってきた。そこにはヴィッキーの親戚夫婦が住んでいた。慎重派で堅実な人生を歩んできたヴィッキーはアメリカに婚約者がいたが、恋愛体質で冒険心に溢れるクリスティーナは恋に破れたばかりだった。そんなある日、ふたりはセクシーな芸術家のフアン・アントニオと出会う。彼に一目惚れしたクリスティーナはヴィッキーの反対を押し切って、彼が提案したオビエドへの誘いを承諾。当然のようにヴィッキーも同行する事になってしまう。ところが、クリスティーナはフアンとの二人だけの夜に、突如体調を崩してしまい寝込んでしまう。仕方なく(?)ヴィッキーはフアンと町を歩き回るが、次第に彼に惹かれ、ついには彼と寝てしまう。オビエドから戻ったクリスティーナはフアンの家に転がり込み共同生活を始める。しかし、そこにフアンの別れた妻マリア・エレーナが戻ってきてしまう。ところが3人の共同生活は不思議なハーモニーを醸す・・
私評:成就しない愛だけがロマンチック・・・・なんだか久々のウディ・アレン作品のような気がします。しかし、相変わらずテンポの良いラブストーリーは23転どころか4回も5回も転んで、「なるほどね!」というエンディングに持っていきます。また、今回はウディのホームグランドであるNYを離れ、情熱的なスペインを舞台にしているところも良いですね〜。そして相変わらず素晴らしいのはウディの選曲です。今回は場所がスペインだけにいつもの「粋なジャズ」ではなく「情熱的なタンゴやボサノバ」が映画にピッタリ。出演は、最近すっかりウディ映画の常連になったスカーレット・ヨハンソン。ちょっと尻軽女ですが、そこがまた可愛い!ヴィッキー役は「フロストVSニクソン」のレベッカ・ホール。フアン役は「ノーカントリー」で不気味な殺し屋を演じたハビエル・バルデム。そんな彼が今回はプレイボーイ役です!そしてマリア・エレーナを演じるのはこの役でアカデミー助演女優賞を獲得したペネロペ・クルス。ちょっと凶暴なラテン女をキュートに演じていました。やっぱりウディ・アレンの映画は面白いっす!
真夏のオリオン  監督 : 福井晴敏  出演:玉木宏、北川景子、平岡祐太
Last Operations Under the Orion  2009年 日本映画 
倉本いずみは、かつて日本海軍で潜水艦の艦長をしていた祖父・孝行の事を知りたくて、祖父の配下で戦争に参加をした鈴木を訪ねた。実はいずみの元にアメリカから手紙が届いていたのだ。その手紙の差出人の祖父もやはり米軍の駆逐艦の艦長だった。他界した祖父の遺品の中から手書きの楽譜があり、そこにはいずみの祖母志津子のサインが入っていたのだ。その楽譜を手にした鈴木は、終戦間近1945年の8月のことを語り始めた。日本の戦局は日に日に悪化し、米軍の上陸作戦を食い止めるべく孝行の潜水艦は沖縄の南東海域の最終防衛ラインを任された。いつ戻るともしれない孝行のために、彼の親友の妹である志津子は手書きの楽譜を手渡した。そのタイトルは「真夏のオリオン」・・。彼らを待ち受けていたのは米軍駆逐艦の艦長スチュワート。彼は日本軍の人間魚雷「回天」で弟を亡くしていた。そしてついに倉本の艦との一騎打ちが始まる。息詰まる頭脳戦が続く中、倉本は新兵の鈴木に「真夏のオリオン」をハーモニカで奏でさせる・・
私評:もったいないじゃないか・・・この映画は今までの戦争映画(とくに潜水艦映画)とは一線を画した作品。もちろん、戦争映画なので戦いのシーンがあるのですが船上と海中の天才同士が互いの懐を読みあう展開は手に汗握る展開。しかし、潜水艦の中は終始和やかなのです。それは主人公の倉本孝行の人柄がなせる技なのです。太平洋戦争中の日本軍の艦長のイメージを覆す彼の指揮は(柔という人もいるかも知れませんが)カッコ良かったです。そして戦争映画にありがちな人がどんどん死ぬような展開がないのも良いです。冒頭に書いた映画の中のセリフは人間魚雷回天用に艦に乗り合わせ、死ぬことを焦る隊員に孝行が掛けた言葉。そして最後は(私的には)メガトン級の感動が待ち受けていました。孝行役は二枚目だけど演技力も抜群の玉木宏。そしていずみ、志津子の二役を演じるのは「間宮兄弟」「ハンサムスーツ」の北川景子。孝行の親友役は映画初出演の人気デュオケミストリー堂珍嘉邦、若き軍医役で「スウィングガールズ」の平岡祐太、そおして頼りになる機関長役で吉田栄作が登場。彼も渋い役が似合う歳になりました。監督は「亡国のイージス」の福井晴敏。
呪怨 「白い老女」「黒い少女」  監督 : 三宅隆太、安里麻里  出演 : 南明奈、加護亜依、みひろ、中村ゆり
 2009年 日本映画
「黒い少女編」:アパートで独り暮らしの徹也は隣に住む看護師の裕子に憧れている。その日の朝、彼は階段で彼女とすれ違うが、いつもの彼女の明るさはなかった。気になって廊下を覗き込むと彼女の部屋のドアが開いている。彼は部屋の中を覗き込むが・・・。裕子が働いている病院に一人の少女・芙季絵が入院することに。担当をしているのは裕子。しかし、その日から彼女の身の周りで奇妙な出来事が起こり始める。しかも、芙季絵の体の中から嚢腫が発見される。それは彼女のふたごの姉妹で、この世に生まれることのなかった者の名残だった。その子の恨みが芙季絵を蝕んでいたのだ。それを知った芙季絵の母親は、霊能者である自分の妹の真理子に除霊を依頼。敵の恐ろしさを肌で感じた真理子は猶予をもらいその間に自分を清め戦いに備えた。そしてついに芙季絵の中に潜む「邪悪な子」と向き合う事になるが・・・もう1作は「白い老婆」・・
私評:これでこの子は大丈夫・・・・・・呪怨10周年記念(?)で作られたビデオ版作品が劇場公開されました。今回、清水崇は総監修という事で、それぞれの作品に新人の監督を起用している。しかし、清水崇の作ったパターンは変わっていないため新しい刺激はありませんでした。「黒い少女」の主演は元・モーニング娘。の加護亜依。彼女ももう21歳なんですね。そしてイケメン俳優の瀬戸康史。霊能力者の真理子役は「ララピポ」の中村ゆり。監督は女性監督の安里麻里。「白い老婆」の方の主演は超人気グラビアアイドルアッキーナこと南明奈。彼女がなかなかいい演技をするんです。そしてAV出身ながら映画にバラエティに活躍する元気娘・みひろ。監督は三宅隆太。ビデオ作品用の撮られた映画なので、すぐにDVD発売されます。


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