2009/8/16

今回一押しの「サマーウォーズ」は面白すぎ。
もう一回見たい!!

サマーウォーズ  監督:細田守  出演:神木隆之介、桜庭ななみ
 2009年 日本映画
今週のイチ押し:20107月。小磯健二は「数学オリンピック」の日本代表から漏れて元気がなかった。そんな彼のもとに憧れの先輩の篠原夏希が「バイトしない?」声をかけた。バイトの内容は81日の曾祖母の誕生日会の手伝い。憧れの先輩の実家に行けるというだけで健二はウキウキだった。長野県上田市にある夏希の実家は室町時代から続く武家の家系。さっそく当主の栄に紹介された健二は、なんと夏希のフィアンセという事になっていた。困惑しながらも夏希の親戚一同たちとの宴は続いた。そんな彼のもとに一通のメールが届く。暗号めいたその内容を解き明かし返信をするが、翌日のニュースを見て健二は愕然とする。なんと世界中で愛用されている巨大な仮想世界のシステム「OZ」が大混乱を起こしたのだ。しかも、その犯人は健二!友人の佐久間に頼んで仮のアバターを入手した健二はOZにアクセスすると健二の本当のアバターを盗んだ何者かがOZを混乱に陥れていた。それは日常のライフラインを混乱させ、ついには衛星機までが暴走をし始める。狂ったネットが破壊を続ける中で曾祖母の栄は子供たち孫たち、そして古くからの友人や知人に電話で助けを求める。しかし、その栄が死んでしまう・・
私評:私たち家族の底力を見せてやろうじゃないか!・・・・面白い!!もちろんアニメならではの荒唐無稽なお話ではあるのですが、映画の世界にスッと入っていけたのは舞台が長野県の上田市で、日本人なら誰もが見たことのある懐かしい世界。そこには昔ながらの大家族がいて、へんな親戚もいて、うるさい子供がいて、楽しい食卓があって、そして庭には犬が・・・。しかし、そんな「THE日本」という環境ももう一つの仮想世界「OZ」の恩恵を受けていて「OZ」の暴走が人類の危機を呼び起こすのです。そこで立ち上がるのが数学オタクの青年と個性豊かな親戚の面々。とにかく痛快です。家族が一体になって頑張る姿、そしてお互いを信じ、励ましあい、助け合う姿・・。ごく当たり前のようですが、こんな感動を映画で見てもらいたい。それは力になるはず。それは癒しになるはず。そしてそれは感動になるはず。健二役の声優は神木隆之介くん。彼はまさにこの主人公の年代です。夏希役にはミスマガジン2008の桜庭ななみ。そして栄役は初声優とは思えない富司純子。監督は「時をかける少女」の細田守。これは夏休みにぴったりの映画
南極料理人  監督 : 沖田修一  出演 : 堺雅人、生瀬勝久、きたろう
 2009年 日本映画
ここは南極のドーム富士基地。海に近い昭和基地から1000キロも離れた内陸の標高3810メートルの位置にある。平均気温は−54度。ここには動物はおろかウィルスも生存できない。この基地には8人の隊員がいる。西村は料理担当。厳しい環境の中で隊員たちのためにおいしい料理を日夜作り続けている。娯楽も限られた厳しい環境の中で、隊員にとって食事は欠かすことのできない大きな楽しみ。ここには冷凍ではあるが贅沢な食材がふんだんにある。ある日、隊員の中で食材の中に「伊勢海老」があることを嗅ぎつけた者がいた。それぞれが思い浮かべる伊勢海老料理・・・。その夜は、特大の伊勢エビフライが食卓に並んだ。西村には日本に妻とふたりの子供がいた。その日、娘から西村宛にファックスが届く。そこにはショッキングな文面が・・・。しかし、それぞれの隊員たちもストレスと孤独が襲い始める。ラーメンが底をつき愕然とするタイチョー。夜な夜な国際電話で彼女との距離を縮めようとしているにーやん・・・。そんなある日、日本の子供たちとモニター越しに会話をする機会が訪れる・・
私評:西村君、おなか空いたよ・・・・・これは実際に南極で料理人をしていた西村淳さんの原作。つまり、リアルなお話なのです。食事ってやっぱり楽しく生きるためにはとても大切なアイテムですよね。私は食べることが大好き。最近、どんどんメタボな体系になっていきますが、おいしい食事からの誘惑には絶対に勝てない。この映画の舞台のように極寒の閉ざされた基地での食事はどれだけ魅力的か・・。しかも、出てくる料理がマジでおいしそうなんです。それもそのはず。映画の中でいかに料理をおいしく見せるかを担当するプロ(フードスタイリスト)がいるんですね。彼女たちは「かもめ食堂」「めがね」でもその腕を発揮している。お昼時に映画を見たので、めちゃめちゃお腹が空きました。そしてそれぞれの隊員たちの小さなドラマもとても魅力的でした。西村役は人気・実力とも急上昇中の堺雅人。その他に生瀬勝久、きたろう、豊原功輔、西田尚美などなど。監督は新人の沖田修一。
コネクテッド  監督 : ベニー・チャン  出演 : ルイス・クー、バービー・スー
Connected  2008年 香港・中国映画
グレイスはいつものように娘のティンティンを学校に送り届けた。しかし、その直後彼女は何者かによって拉致され倉庫に閉じ込められてしまう。理由もわからないままパニックに陥るグレイス。しかし、彼女は壊された電話の修理を試みた。配線を接触させてダイヤルするためどこに繋がるかが分らぬまま、何度目かのトライで電話は気弱な経理担当のアボンに繋がる。アボンはこれから留学する息子に会うために空港に向かっていたのだ。最初はグレイスの言葉を全く信用していなかったアボンだったが、次第にことの重大さに気付き始める。通りすがりの警官に携帯を渡すが、運悪くグレイスのもとに誘拐犯たちが戻ってきてしまう。男たちはグレイスの弟の行方を問い詰めてくるが、グレイスは知らなかった。しかし、男たちはグレイスの娘ティンティンに矛先を変える。その事を知ったアボンはティンティンの学校へと向かうが・・・・
私評:あなただけが頼りなんです。お願い・・・・ハリウッドのスマッシュヒット「セルラー」が香港でリメイクされた。オリジナル版は大好きで何度も見ているのですが、リメイク版も負けず劣らずいい出来になっていました。オリジナル版は笑いがたくさんあったのですが、リメイク版はそこを抑え気味にして、その分アクションをふんだんに盛り込んであります。その辺りはいかにも香港映画らしくてイイです。キャラクターの設定などはオリジナルの良いところをふんだんに取り入れてまさ、リメイク版のお手本といった感じ?楽しかったです。主演は「プロジェクトBB」のルイス・クー。ちょっと情けない男をイイ感じで演じています。グレイス役は台湾版「花より男子」の主演を演じたバービー・スー。そして憎き敵役には「山の郵便配達」のリウ・イエ。昔はめちゃめちゃ好男子だったのに、サイコな役が似合う男になってしまった・・・。監督は「プロジェクトBB」のベニー・チャン。
G.I.ジョー  監督 : スティーブン・ソマーズ  出演 : チャニング・テイタム、シエナ・ミラー
G. I. Joe  2009年 アメリカ映画
ガン細胞の治療のために開発された化学物質の「ナノマイト」はどんな金属でも侵食して破壊する分子サイズのマシーン。武器商人のデストロはNATOを騙し、「ナノマイト」をウイルス兵器へと作りかえた。そして彼は悪の組織の「コブラ」と手を組み、世界征服へと動き始めた。「コブラ」が手始めにターゲットに掲げたのはパリのエッフェル塔だった。そんな悪の組織の前に立ち塞がったのはホーク将軍が率いる世界最強エリート集団のチームG.I.ジョー。並はずれた身体能力と頭脳を兼ねそろえた彼らは「コブラ」の攻撃を未然に防ぐべく戦いを挑む。しかし、・・・・。世界のいたるところで壮絶な戦いが繰り広げられる・・・・
私評:これで世界は我々のもの・・・・すごい映像です。とにかく次々と登場する見たこともない武器やガジェットの数々に思わずワクワク。そして目を見張るアクションシーンに大興奮。あっという間の2時間でした。しかし、ストーリーはほとんど覚えていない・・というか、終始チームコブラとチームG.I.ジョーの戦闘シーンなのです。東京での戦闘シーンは大爆笑ですが・・・。いかにも着せ替えフィギアか生まれた作品という感じですね・・。しかし、CGアクションだけではなく、格闘系アクションやカーアクションも満載。ある意味、基本に忠実なアクション映画と言っていいかも??主演のデュークを演じるのは「ステップ・アップ」のチャニング・テイタム。コブラの女戦士役は「ファクトリー・ガール」のシエナ・ミラー、ホーク将軍役は「デイ・アフター・トゥモロー」のデニス・クエイド。そして敵の白忍者役で韓国のイ・ビョンホンが登場。監督は「ハムナプトラ」のスティーブン・ソマーズ。ハムナプトラ繋がりで(?)ブレンダン・フレイザーもチョイ役で登場します。お見逃しなく!


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