2008/4/8

公開が終わる前に一気にアップ!
今回のイチ押しはアル・パチーノの魅力全開の
サスペンス映画に決定!

88ミニッツ FBI異常犯罪分析医
ジャック・グラム
 監督:ジョン・アブネット  出演:アル・パチーノ、リーリー・ソビエスキー
88 Minutes  2007年 アメリカ映画
今週のイチ押し:ダイアナ妃の事故で世界中が沸き立つ中、女性をロープで吊るして切り刻む猟奇殺人事件が続く。容疑者として逮捕されたジョン・フォスターは一命を取り留めた女性の証言と、FBI異常犯罪分析医のジャックの証言により死刑が宣告された。それから9年後、フォスターと同じ手口の連続殺人事件が起こる。もしかしてフォスターは無罪なのではという検事局の見解に憤るジャック。しかし、被害者はジャックの教え子だった。そんな彼の携帯に「お前の命は あと88分だ」という電話が入る。彼は秘書のシェリーに電話の発信元を探らせる。しかし、その電話の持ち主の名はジャックが幼いときに死んだ妹と同じ名前だった。刻々と時間が過ぎる中で、彼は教え子の一人キムと犯人を追いかける。果たして真犯人は?そして犯人とフォスターの関係は??・・
私評:チクタク チクタク お前の命はあと・・・・なんとももったいない・・・。何でこの映画が銀座シネパトスの単館公開なの??アル・パチーノが主演なのに、扱いが小さすぎますよね。映画もかなり良くできています。なんとなくTVシリーズの「24」を思わせる展開なのですが、その辺りは名優アル・パチーノがグイグイとドラマを引っ張っていく。そして彼を取り巻く女たちがとても個性的で良いです。まずは「デューン・砂の惑星」のアリシア・ウィットがジャックのパートナーのキム役。秘書役は「ヒート」のエイミー・ブレネマン、教え子のひとりローレン役は大女リーリー・ソビエスキー。そして大学の上司役は「クラッシュ」のデボラ=カーラ・アンガーという豪華な布陣。しかも、彼女たちがみんな怪しい!監督は「フライド・グリーン・トマト」のジョン・アブネット。
燃えよ!ピンポン  監督: ロバート・ベン・ガラント  出演:ダン・フォグラー、クリストファー・ウォーケン
Balls Of Fury  2007年 アメリカ映画 
ソウルオリンピックの卓球トーナメントの準決勝。アメリカ代表の天才選手ランディは東ドイツ代表のカールと対戦。彼を育てた最愛の父が闇の組織と提携して、この戦いで賭博をしていることを知ったランディは心を乱し、実力を発揮する前に惨敗。しかも、父親は組織の者に殺されてしまう。汚名を背負いランディは人々の前から姿を消した。19年後、ランディは場末のカジノでピンポンの曲芸をして生活をしていた。そこへFBIの捜査官のロドリゲスが訪ねてくる。彼は指名手配中の武器商人フェンを逮捕するため、ランディをフェンが主催する闇の卓球トーナメントに出場してほしいと依頼する。父親を殺したのがフェンだと知ったランディは、敵を討つため出場を決心するが・・・・
私評:ディズニーランドに行きたいな・・・こういうおバカ映画大好きです。しかも、この映画はブルース・リーが主演の「燃えよ!ドラゴン」にオマージュを捧げた作品でもあるのです。実際に「燃えよ!ドラゴン」のパロディシーンがたくさん盛り込まれていて、ブルース・リーのファンには2度おいしい作品でもあります。しかし、この映画の見所はやっぱりキャストです。主演はこの作品で初めて見たダン・フォグラー。ちょっとメタボ体型の彼ですが、とにかく笑わせてくれます。そしてフェン役はなんとクリストファー・ウォーケン。ちょっと悪乗りしすぎな感も否めませんがめちゃめちゃ笑えますよ〜!紅一点は「M:I:3」のマギーQ。セクシーで強くて、笑わせてくれる彼女はサイコー!そして懐かしやジェイソン・スコット・リーが小さな役で登場!監督はロバート・ベン・ガラント。
魔法にかけられて  監督:ケヴィン・リマ  出演:エイミー・アダムス、パトリック・デンプシー
Enchanted  2007年 アメリカ映画
魔法の王国アンダレーシアに住む美しい娘ジゼル。彼女は夢見ていた素敵な王子様と出会い、あっという間に婚約。そして勇んで王子の住む城へと出向いていった。しかし、彼女を待っていたのは王子の義母のナリッサ。ジゼルが王子と結婚すれば彼女が玉座を追われてしまう・・。そしてナリッサはジゼルを「魔法の井戸」に突き落としてしまう。気がついたジゼルがいたのは、なんと現代のニューヨーク。必死に助けを求める彼女に誰も耳を傾けようとしない。そんな時ジゼルの目に飛び込んできたのはお城のイラストが描かれた壁。雨に中で必死に扉をたたくジゼルを見つけたのは離婚専門の弁護士のロバートと娘のモーガン。彼女を放っておけなくなったふたりはジゼルを部屋へと連れて帰る。そんなジゼルを追いかけて、王子も現代のNYへとやってくる。勝手が分からない王子はひたすらNYを走り回るが・・・・
私評:出会った翌日に結婚??ありえない・・・ディズニーが自虐的でもある映画を送り出した。夢のようなアニメの世界とシビアな現代NYのギャップがとにかく笑えます。でも、ある意味この映画の主題って、「夢も希望もない現代人に必要なのはファンタジーだ」ってことなのではないかな?常識に縛られているNYの人々が、天真爛漫でポジティブなジゼルに振り回される様が笑えるのですが、チクリと心を刺すのです。ディズニー映画を見ている間はこの世の憂さをしばし忘れて魔法にかけられてみてはいかが??主演は「サイコ・ビーチ・パーティ」のエイミー・アダムス。彼女って憎めないキャラクターなんですよね〜。歌もうまいしこの役にはピッタリ。ロバート役は「フリーダム・ライターズ」のパトリック・デンプシー。王子役は「XMEN」のジェームズ・マースデン。そして魔女の義母役はあのスーザン・サランドン!!はまり役すぎるでしょう!?その他「レント」のイディナ・メンゼル、「ラストサムライ」のティモシー・スポールと豪華な顔ぶれ。しかも、ナレーションはジュリー・アンドリュースです。監督は「ターザン」のケヴィン・リマ。
デッド・サイレンス  監督 : ジェームズ・ワン  出演:ライワン・クワンテン、ボブ・ガントン
Dead Silence  2007年 アメリカ映画
ジェイミーの元に差出人不明の大きな荷物が届く。その中にはビリーという名の腹話術の人形が入っていた。妻のリサのために外出をしたジェイミーが部屋に戻ると、そこには無残に舌を抜かれた妻の姿が・・。容疑者にされたジェイミーは二人の故郷に伝わる詩を思い出した「メアリー・ショウにご用心。子のない彼女は人形好き。夢で彼女に会っても、叫んじゃダメ。舌を抜かれるぞ」久々に故郷に戻ったジェイミーは実家を訪れるが、すでに車椅子生活をしている父に驚く。そしてメアリー・ショウのことを聞き出すが詩の意味を聞き出すことはできなかった。町でリサの葬儀をするために葬儀店を訪ねたジェイミー。葬儀屋のエドワードはリサの顔を見て愕然とする。そして精神に病をきたしているエドワードの妻マリオンが不気味な言葉を彼に残すが・・・・
私評:唇が動いたよ。インチキじゃないか・・・SAWシリーズのスタッフが新たに手がけたのがこの映画。雰囲気はすごく良いのですが、イマイチ怖くないのは何故でしょうか?まあ、ホラー映画ならではの音でドッキリさせる演出や、物陰から飛び出してくるような演出はないので正統派といえる作品かもしれませんが、なんとなく使い古されたネタのオンパレードで目新しさはほとんどなし。最後のオチもどこかで見たような気がするのですが・・・。でも、やっぱり人形って見方によっては不気味ですよね〜。そのチャンピオンはやっぱり「サスペリア2」のあのハゲ人形・・・。主演は無名のライワン・クワンテン。でも、ホラー映画は無名の人を使ったほうが、リアル感がありますね。そして彼の父親役は「ショーシャンクの空に」の悪徳所長ボブ・ガントン。監督はジェームズ・ワン。
犬と私の10の約束  監督:本木克英  出演:田中麗奈、福田真由子
 2008年 日本映画
14歳の少女あかりは両親と3人暮らし。ところが大好きな母親の芙美子が体調を崩して入院してしまう。心配と寂しさで落ち込んでいたあかりの前に一匹の子犬が迷い込んでくる。片方の前足だけが白いゴールデンレトリバーを、芙美子はソックスと名づけた。そして芙美子はあかりに犬を飼う時は「10の約束」をしなければならないと教えた。しかし、芙美子はまもなく他界してしまう。ソックスは、本当は芙美子があかりのために用意してくれていたのだと知り。あかりはますますソックスに愛を注ぐようになる。彼女の心をいつも暖めてくれるソックスには不思議な力があった。しかし、父の仕事の都合でソックスはあかりの友人に預けることになってしまう。仕事ばかりで家族を顧みる事がほとんどなかった父親の祐市は大病院を辞めて開業医になる。友達に預けていたソックスが家に戻り本当の家族になった・・・・
私評:あなたと過ごした時間を忘れません。私が死ぬときお願いします、そばにいて・・・我が家にトム君がやってきて、早1年半。すっかり、私の家族に一員です。いつ帰っても真っ先に迎えてくれるトムは本当にかわいい。この映画を見てトムとの絆をもう一度見直すいい機会になったと思います。コミュニケーションの術がないトムに、私たちがしてあげられる最高の事は、なるべく彼と共有する時間を持ってあげること。まあ、離れて暮らしている私は実家に戻ったときにだけ、めちゃめちゃ可愛がってあげるだけで良いのですが、四六時中一緒にいる母は、また違う思いでこの映画を見たようです。あかり役は少女時代を「L Change the World」の福田真由子ちゃん、成人してからは田中麗奈。父親役は豊川悦司、母親役は高島礼子。その他加瀬亮、池脇千鶴、布施明などなど・・・。監督は「ゲゲゲの鬼太郎」の本木克英。
カンフー君  監督:小田一生  出演:泉ピン子、チェン・チュワン
 2007年 日本映画
中国の少林寺にすごい少年がいた。彼の名前はカンフー。36房の試練も軽々とこなし、35までやってきた。しかし、彼は性格に問題あり!少林寺の師匠はカンフーの最後の試練の場所を日本にした。師匠の放つ強烈な「波」でカンフーは東京まで飛ばされた。公園で太極拳の型をしていたのは、近所の中華料理店のおばちゃんの「泉ちゃん」。突然、彼女の頭の上から少年が降ってきた。それがきっかけでカンフーは泉ちゃんの家に住みことになった。カンフーの腕には鈴がつけられ、彼が戦うべき相手に出会った時には鳴るという。そして意味のない戦いをしたときにはお仕置が・・。やがて、泉ちゃんの孫のレイコの学校で、不穏な動きが起こる。突然黒ずくめの教師が派遣され、生徒たちにはゲームが配られ、生徒たちを洗脳しようとしていたのだ。カンフーは友達と一緒に謎の集団に立ち向かう・・・・
私評:クリクリ〜!!触りた〜い!!・・去年の東京国際映画祭のレッドカーペットで一際目立つパフォーマンスをして見せたのが、この映画の主演のふたり。それから約半年が経ち、やっとお披露目になりました。映画のほうはもうハチャメチャ。なんだか見ていてこっちが恥ずかしくなりそうな学芸会レベルの演出で失笑。しかし、そんな粗をものともしないのがカンフー君を演じるチャン・チュワン君のすごいアクション。最後には訳のわからないCG映像との戦いになってしまいましたが、それでも一見の価値あり!そして泉ちゃん役の泉ピン子は、さすがです。あんな突拍子もないキャラクターをここまで演じられるのは彼女くらいでしょう??笑えたのは元モーむすの矢口真里!彼女は小学生役で出ていてるのですが(実は○○と言うオチがありますが)、ぜんぜん違和感がない!そして回転寿司の店員役でちょっとだけ登場する上野樹里ちゃんは要チェック。悪のボスは西村雅彦。悪者で登場の佐田真由美、桜塚やっくん、武田真治、金剛地武志とけっこう豪華な脇役。監督は「笑う大天使」の小田一生。


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