2010/1/11

待ちに待っていた映画がついに公開。アメリカでは大ヒットの
ビタースイートな「Boy Meets Girl」映画はやっぱりグッドでした。

500日のサマー  監督:マール・ウェヴ  出演:ズーイー・デシャネル、ジョセフ・ゴードン=レヴィット
(500) Days of Summer  2009年 アメリカ映画
今週のイチ押し:トムはカードのデザイン会社に勤める青年。そんな彼の前に女神が現れた。彼女の名はサマー。社長の秘書として入社してきたのだ。彼は一目で恋に落ちた。4日目、トムとサマーはエレベーターで一緒になった。トムが聞いていた「ザ・スミス」の音楽が彼女も好きだという。28日目、カラオケパーティの席でトムはサマーに彼氏がいない事を知る。だけど、彼女は恋愛にはネガティブ。愛を信じていなかった。数日後、ふたりは会社のコピー室で初めてキスをした。それ以来、ふたりはデートを重ね、ベッドも共にするが、サマーはふたりの関係はあくまでも「ともだち」だという。トムもそんな「カジュアル」な関係で良いと思っていた。109日目、サマーは自分の部屋にトムを迎え入れた。トムはサマーとの壁が低くなったと感じた。しかし、しだいにトムはふたりの関係が何なのか?と考えてしまうようになる。「僕たちはカップルじゃないのか!?」ついにトムはサマーに思いをぶつけてしまう。やがて、サマーの口から「私たちもう合わない方がいいわ」という言葉が・・
私評:「ペニス!!」「ペニス!!!」・・・えげつないのですが、このセリフとラストの女の子の名前がいちばん印象的だったので。だけど、ラストのオチは言えないし・・。オープニングで「この映画はボーイ・ミーツ・ガールの映画だけど、ラブストーリーではない」というセリフが入ります。映画が進むにつれて、このキーワードが効いてきます。すごくピュアでいわゆる草食系の男子と、自由奔放でどことなく掴みどころがない不思議ちゃんの女の子。こういう女の子に弱い男は多いですよね。結局、今の世の中、女性より男性の方がロマンチストなんですよね。それなのに最後の彼女の選択なんて「ええええ〜!!!!!」ってくらいビックリ。「おいおいこんな展開で良いのか?」しかも、その時の彼女のセリフがさらにショッキング。だけど、そんなセリフを許せちゃうくらいキュートなズーイー・デシャネルにメロメロです。彼女の出演作は「ハプニング」「イエスマン“YES”は人生のキーワード」でも観ていたのですが、全然気にしていませんでした。ところがこの映画のズーイーは・・・。カラオケの歌い方とかも私好み。ハートを射抜かれました。トム役は「セントアンナの奇跡」「G.I.ジョー」のジョセフ・ゴードン=レヴィット。見るからにイイ奴って感じの好青年です。そしてこの映画で良いのが、選りすぐりの音楽。サントラ盤が欲しい〜!!監督はこれがデビュー作となるマーク・ウェブ。
マッハ!弐  監督 : トニー・ジャー、パンナー・リットグライ  出演 :トニー・ジャー
Ong Bak 2  2008年 タイ映画
アユタヤ王国の侵略が進むタイ。東の王国で王とその妃はひとり息子のティンを安全な地へと匿う。そこでは彼は踊りを習うが、彼は父のような強い男になりたくて武術を習いたがっていた。そんなある日、両親を訪ねたティンは目の前で両親が殺されるところを見てしまう。なんとかその場を逃げたティンは奴隷商人に捕まり、なんとワニのいる池に落とされてしまう。そんな彼を救ったのは悪名高き山賊の「ガルーダの翼峰」のリーダー、チューナンだった。ティンの中に限りない可能性を見出したチューナンはティンにありとあらゆる格闘技を仕込んでいく。十数年後、ティンは究極の戦士へと成長した。チューナンはティンに跡目を継ぐよう話をするが、ティンにはどうしてもやらなければならない事があった。それは両親の仇をとること。そんなある日、仇のラーチャセーナが両親から奪った土地に王朝を築き、初代王に付くという噂がティンに届く・・・・
私評:死ぬかと思った・・・この映画の予告編サイコーです!相変わらず無謀なアクションに挑むタイ映画。今回も観ていて痛くなるようなシーンが目白押し。とにかく蹴りもパンチもまともに当たっているし、高いところから飛び降りるシーンもマットなどない。太ったおっさんが高いところからグツグツと煮え立つ鍋に飛び込むシーンでは「チラッ」と下を見ちゃうおっさんがなんとも可愛く見えました。しかも、今回、主演のトニー・ジャーはムエタイのみではなく、あらゆる格闘技に挑みます。剣術なんかすごいスピードで剣を振るので当たったら大変なことになりますよ。その他にもコミカルな「酔拳」、「蟷螂拳」「蛇拳」などジャッキー・チェンの十八番から、少林寺でジェット・リーが使っていた「三節棍」まで使っちゃいます。そして相変わらず強烈な飛びひざ蹴りは強烈。そしてあの「ボキッ!」という効果音が・・・。映画を見ていて何度も顔をしかめてしまいました。強烈な映画でした。主演は「マッハ!」「トム・ヤン・クン」のトニー・ジャー。今回、彼は監督も務めています。次はどんな驚きを見せてくれるのでしょうか??
彼岸島  監督 : キム・テギュン  出演:石黒英雄、渡辺大、水川あさみ
Higan Jima  2010年 日本映画 
高校生の宮本明は恋には奥手な男。彼の住む町では最近謎の失踪事件が起きている。ある日、彼はヤンキーに言いがかりをつけられ町を疾走。その時、彼をホテルに匿ってくれたのは美しい女性、冷だった。また、彼女は行方不明になっている明の兄の篤の免許証を差し出し、兄に会ってみないかと彼に囁いた。翌日、明は商店街の仲間たちと冷を訪ねると、彼女の傍らには怪しい大男がいた。ふたりの後をつけていくと、彼らは廃工場へと入って行った。そこにいたのはテレビで行方不明が告げられていた女性。しかも、彼女の首に大男・雷鬼が噛みついている。雷鬼に見つかった一行はボコボコにされてしまうが、フォークリフトに乗って現れた冷に救われる。冷は男が人間ではなく吸血鬼だという。2年前に冷が住む島に雅という吸血鬼が現れ、島を支配しようとしていること、そしてその島には篤がいるのだと。冷に導かれるかのように明と5人の仲間たちは島に向かう。上陸すると彼らはあっという間に吸血鬼と化した島民に囲まれてしまう。そして冷の姿は消えていた・・・・
私評:あいつらに勝つ武器はそんな人間の心だけだろ?・・・最近コミック本はすっかりご無沙汰で、連作を読み続けているのは「へうげもの」とこの「彼岸島」だけ。しかも「彼岸島」はネットカフェで読んでいます(笑)。絶望的な状況の中で友情と知恵を武器に吸血鬼とのバトルを繰り返す原作は、正直かなりぶっ飛んでいます。これを映像化するのは難しいだろうと思っていたら・・、なんとか出来ちゃいました。だけど、やっぱり原作の強烈なインパクトには到底及ばず。(私の好きな“クリーチャー”亡者は登場せず。その代り雷鬼という改造ヴァンパイアが登場。これがマヌケなんです・・)まあ、原作を知らなければそれなりに楽しめるのかもしれませんが、どうなのでしょう??しかし、今回のこの映画で注目したのは、監督が「火山高」「オオカミの誘惑」の韓国人キム・テギュンだということ。やっぱり、近くの国同士仲良くこういう映画を作るのはとっても良い事だと思うんですよ。しかも、配給はワーナー・ブラザーズ。世界配給されるのでしょうね。明役は「ごくせん The Movie」の石黒英雄。兄の篤役は「男たちの大和」「ラストゲーム最後の早慶戦」の渡辺大。そして冷役は最近はTVCMでもよく顔を見る「のだめカンタービレ」の水川あさみ。けっこうスプラッターなシーンがあるけど、PG12の作品です。


前回の記事も読んでね〜!



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