2008/3/23

PCがぶっ壊れて、1カ月以上更新ができませんでした。
見た映画がどんどんたまってしまいました・・・

団塊ボーイズ  監督:ウォルト・ベッカー  出演:ジョン・トラボルタ、ティム・アレン
Wild Hogs  2007年 アメリカ映画
今週のイチ押し:歯医者のダグは、順調な仕事と妻と息子に囲まれたごくフツーの男。しかし、彼はそんなありきたりな人生に訳のわからない不満を抱いていた。若い頃は自分がモットーとしていた物がないのだ。それは自由奔放でワイルドな生活・・。日ごとせり出してくる下っ腹を気にするのも嫌気がさしている。そんなある日、ツーリング仲間と集うバーでいつものようにお座なりな話をしていたダグ。すると、仲間のウディが旅に出ようと言い出す。目的地は太平洋!これぞダグが待っていたアドベンチャー!?風を切って気の向くまま、オヤジ4人のバイクの旅が始まった・・
私評:携帯を捨てろ!俺たちは自由だ!!・・・・私は団塊の世代の予備軍?年齢を重ねるごとにどんどん気が小さくなってきて小さな枠に納まりたがるのが現代人。私は独身なので所帯を持っている人よりは遥かに自由気ままだとは思うのですが、やはり歳を重ねるごとに行動範囲はどんどん狭まっているような気がする。この映画はそんな型にはまりつつある元・不良(または不良になれなかった)オヤジが殻を打ち破って飛び出す物語。映画だから・・・と醒めた目でこの映画を見ないで、しばし不良オヤジたちにジョインして、身も心もスクリーンにゆだねるとなんだかとってもいい気分。ある意味、これも癒し系映画ですね。面子は破産した元実業家にジョン・トラボルタ、メタボな歯医者役にティム・アレン、小説家を目指すガテンオヤジにマーティン・ローレンス、そしてPCオタクオヤジにはウィリアム・H・メイシーという主役を張れる男たちばかり。彼らの弾けぶりはサイコーでした。 監督はウォルト・ベッカー。
ミスター・ロンリー  監督 : ハーモニー・コリン  出演:ディエゴ・ルナ、サマンサ・モートン
Mister Lonely  2007年 イギリス・フランス映画

今週のイチ押し:マイケル・ジャクソンとして生きるものまね芸人、マイケル。大道芸人として、パリにやってきたが今日も誰も彼の前で立ち止まらない。しかし、そんな彼を暖かく見守ってくれるエージェントのレナードが、時々彼に仕事を与えていた。今回、レナードがマイケルに与えたのは老人ホームの慰問。そこで彼はマリリン・モンローのそっくりさんに出会う。仕事からの帰り道のカフェで、マイケルはマリリンに声を掛けた。出会った瞬間、お互いに分かり合えた二人は、マリリンが住むスコットランドの古城に移り住む。そこには様々なものまね芸人たちが共同生活をしていた。マリリンの夫のチャップリンを始めとする彼らにはある夢があった・・・

私評:君の住む家だから、僕はここにいるんだよ・・・自分というキャラクターでは生きていけず他人になりきる事で辛うじてアイデンティティを保っている。そんな人のことをインパーソネーターというのだそうです。この映画はそんなインパーソネーターの男女の悲しくもおかしい愛の物語。そしてこの物語と平行して尼僧たちのパラシュートの話が語られるのですが、なぜかこの話はインパーソネーターの話とは最後までリンクしません。この映画に惹かれた理由のひとつに「ポンヌフの恋人」や「汚れた血」のレオス・カラックス監督、そして「フィッツカラルド」のヴェルナー・ヘルツォーク監督が役者として出演している事があります。彼らがまた、不思議な魅力を見せてくれます。そしてマリリン役のサマンサ・モートンが予告編でとてもキュートだったことも・・。(しかし、彼女の巨大な下半身にはビックリ!「アンダー・ザ・スキン」の頃はスリムだったのに・・)そしてマイケル役は「天国の口、終わりの楽園」のディエゴ・ルナ。監督は「ガンモ」のハーモニー・コリン。 
ライラの冒険 黄金の羅針盤  監督: クリス・ワイツ  出演:ダコタ・ブルー・リチャーズ、二コール・キッドマン
The Golden Compus  2007年 アメリカ映画 
ここはとあるパラレル・ワールドのロンドン。孤児院で育ったライラは勝気で聡明な女の子。その世界ではダイモンと呼ばれる動物の分身が常に彼らに寄り添っていた。ライラのダイモンのバンタライモンも常に彼女の傍で、あるときは友人として、あるときはパートナーとしてライラに助言を与えている。彼女の周りで次々と誘拐される事件が起こる。ライラの親友のロジャーもそのひとりだった。そんなある日、ライラは学寮長から不思議なコンパスを渡される。それは真実を告げる不思議なコンパスだった。そしてライラは金持ちのコールター 夫人の誘いで北極へと旅立つ。それは途方もない大冒険の始まりだった・・・
あなたがいなくなったら、必ず探し出すわ・・・「ロード・オブ・ザ・リング」や「ナルニア国物語」などの冒険活劇が大好きな私は、この映画を外すわけにはいきません。初日に映画館に乗り込みました。こういう映画にありがちな長尺ではなく、2時間を切るスリムサイズもポイントが高いです。その分、かなり解説を吹っ飛ばしているので最初の40分は思い切り集中して映画を見ましょう。映像のすごさは私が言うまでもありませんが、まさにアメイジング!そしてなんと言ってもこの映画のために集結したキャストがすごいです。悪女コールター夫人には私の大好きなニコール・キッドマン。彼女って元々悪人向きだと思っていたんだ・・。ライラ役は1万人の中から選ばれたシンデレラガール、ダコタ・ブルー・リチャーズちゃん。彼女の演技は予想以上でした。その他にも新ジェームズ・ボンドのダニエル・クレイグ。その時のボンドガール、エヴァ・グリーン。名優サム・エリオットなどなど・・。監督はクリス・ワイツ。
奈緒子  監督:古厩智之   出演:上野樹里、三浦春馬、笑福亭鶴瓶
 2007年 日本映画
12歳の少女、奈緒子は喘息の治療のために波切島を訪れていた。ある日、両親と一緒に釣り船で沖に出た奈緒子は船から落ちてしまう。釣り船の船長はすぐに奈緒子を救出したが、そのまま彼は海に消えてしまう。船長の家を訪ねた奈緒子の家族の前で、船長の息子の雄介は怒りを露わにした。それ以来、奈緒子はずっと罪の意識を抱えて生きていた。6年後、奈緒子と雄介は再び出会う。雄介は短距離陸上界の期待の星となっていた。そこで奈緒子は自分があの時の少女だと雄介に告げる・・。この大会の後、雄介は短距離から駅伝に転向する。九州で駅伝大会が行われると知った奈緒子はいても立ってもいられず、九州へと旅立つ。そしてひょんなことで奈緒子は雄介への給水係りを請け負ってしまう・・・
私評:俺たちは雄介のおまけか?・・・人気コミックの映画化らしいのですが、私は原作については存在さえも知りませんでした。この映画にそそられたのはなんと言っても上野樹里ちゃんの存在。また、時間がピッタリ合ったというのも大きな要因。この映画は一言で言うと「とっても爽やかな青春映画」です。駅伝映画と言うだけあって出演するみんなが走る走る!!その姿がまた、爽やかなんですね〜。陸上が得意な樹里ちゃんも走りますよ〜!しかし、「のだめ」や「スウィング・ガールズ」のようにコミカルな樹里ちゃんを期待してはいけません。雄介役は三浦春馬君。彼はなかなかのハンサム君です。そしてコーチ役は笑福亭鶴瓶。彼はまた、ピッタリの配役でビックリでした。監督は青春映画「ロボコン」の古厩智之。 
リアル鬼ごっこ  監督:柴田一成  出演:石田卓也、谷村美月
 2008年 日本映画
佐藤翼は、アル中の父と生まれつき病院に入院している妹の愛の3人暮らし。しかし、学校では一匹狼の不良少年だった。彼の自慢はどんなピンチからも逃げることができると自負しているすばしっこさだった。彼を目の敵にする佐藤洋は幼馴染みだったが、いつの頃からか二人は不仲になっていた。そんなある日、洋たちのグループに追われて逃げ回っていた翼は、突然、別世界にワープしてしまう。それは、元の世界と平行して存在するパラレル・ワールドだった。そこでは妹の愛が元気だったり、洋がまじめな青年だったりと翼のいた世界とはずれがあった。この世界の自分が死ねば、パラレルの自分も死んでしまう。しかも、そこでは王政が敷かれ自分勝手な王が、自分と同じ「佐藤」という姓を持つ人を捕まえて殺すという、“リアル鬼ごっこ”が行われていた・・
私評:今日もリアル鬼ごっこが開始されます。佐藤さんは元気に逃げ回ってください・・・原作をかなり前に読んだのですが、勢いだけでかなり唐突すぎて私は着いていけなかったような・・。それを映画に、しかもかなり低予算で作り出してしまったからスゴイ。設定をパラレル・ワールドにしてしまった所がこの映画の面白さであり、無理のない話にできた要因ですね。とにかくこの映画の主人公たちは走り続ける。この疾走感がこの作品のすべてと言って良いかも??そしてオチも原作とは違っています。これには触れずにおきましょう。主演は「蝉しぐれ」の石田卓也。ヒロインの愛役は「カナリア」の谷村美月。脇役陣で柄本明、吹越満という贅沢な顔ぶれを揃えています。監督は柴田一成。
エリザベス ゴールデン・エイジ  監督:シェカール・カプール  出演:ケイト・ブランシェット、クライブ・オーウェン
Elizabeth The Golden Age  2008年 日本映画
1585年、女王としてイングランドを治めるエリザベス1世は揺るぎない信念で王の威厳を保っていた。彼女への国民の信頼は絶大であったが、国内外でカトリックを信奉する者たちが謀略を企んでいた。中でも、欧州全土をカトリックにする誓いを立てイングランドを目の敵にしているスペイン国王フェリペ2世と、従姉のエリザベスが不義の子であることから正統な王位継承権が自分にあると主張するスコットランド女王メアリーは、その態度を露骨に表しエリザベスにプレッシャーを与えていた。そんなある日、エリザベスの前に魅力的な航海士ウォルター・ローリーが現われる。やがて2人は互いに惹かれ合う・・
私評:神の風を起こしてスペインを吹き飛ばしてみせる・・・・1998年の「エリザベス」で私の脳裏にその名を刻み込んだケイト・ブランシェット。彼女の揺るぎ無い名女優としての礎はこの映画で確立されたと言っても過言ではないでしょう?そんなケイトがいま一度、はまり役に挑んだ。とにかくこの映画は彼女のワンマンショー。演技力だけではない、大女優としてのオーラを放ちまくり、周りが霞んでしまうほどだった。正直、今度の映画のストーリーは、私的にはイマイチ感が否めないのですが、そんな事など吹き飛ばしてしまいそうなケイトの演技に圧倒されてしまいました。当然の如く、今年のオスカー候補のNo.1に挙げていたのですが見事に轟沈でした・・。そしてクライマックスのスペインとの海戦シーンはグッドでした!!脇役陣は1作目からのジェフリー・ラッシュに加え、クライブ・オーウェン、サマンサ・モートン、そして不気味なリス・エヴァンス。監督は前作に引き続きシェカール・カプール。


前回の記事も読んでね〜!



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