2010/1/9

新年明けましておめでとうございます。2010年の1発目が
今回のイチ押し。ミーハーな映画ですが大好きです!!

のだめカンタービレ最終楽章 前編  監督:竹内英樹  出演:上野樹里、玉木宏、竹中直人
Nodame Catabile  2009年 日本映画
今週のイチ押し:パリで行われたコンクールで優勝した千秋は師匠のシュトレーゼマンの手引きで、彼が若い時に音楽監督を務めていた「ル・マルレ・オーケストラ」の常任指揮者となった。しかし、そこの楽団は団員達の個々の事情でプロの質とは言いかねるレベルだった。しかも、多くの団員が辞めたうえ、質の悪さから観客の集まりも悪く経済的にもピンチ。千秋がタクトを振る最初のコンサートの曲は「ボレロ」を含む3曲。しかし、内容は散々で会場からは嘲笑が・・・。一方、のだめはパリ国立高等音楽院の進級試験に備え日々ピアノの猛特訓。落ち込む千秋に「オーケストラの素晴らしさ」を語り、いつかピアノで一緒にステージに立ちたいと励ました。そして進級試験でのだめは「トレビアン(最優秀)」を獲得。そして千秋は楽団の再建のためにオーディションと練習を繰り返す。その熱意に打たれた団員たちは一丸となって次のコンサートのため練習に励む・・・
私評:ただ音を歌ったり、演奏したりする人を「カントル」といった。「カンタービレ」の語源だよ・・・テレビシリーズ、スペシャルも全部見ていた私はこの映画を見逃すわけにはいきません。所詮、テレビシリーズの映画版でしかないのですが、映画には映画ならではの楽しみ方があります。それは劇場の音の良さです。コンサートシーンはテレビでは絶対に体感できない最上級の音響で楽しめるのです。それこそ楽器の一つ一つの音まで拾い上げて観客に届けてくれます。今回、映画館の威力を体感しました。そして内容のほうですが、やりたい放題でノリノリの2時間。そのテンションの高さとクラシックの荘厳さという両極が、素晴らしいバランスで作品になっていました。これは「アバター」に続く「感じる映画」かもしれません???主演はまさにのだめはこの人にしか演じられないというくらいピッタリの「スウィング・ガールズ」「亀は意外と速く泳ぐ」の上野樹里。そして千秋役は「真夏のオリオン」MW」の玉木宏。その他、TVでおなじみの「のだめ」メンバーが総出演。そいう意味ではTVを見ていないと面白くない作品かもしれません??監督は初映画監督作品となる竹内英樹。
誰がため  監督 : オーレ・クリスチャン・マセン  出演 : トゥーレ・リントハート、マッツ・ミケルセン
Flammen & Citronen  2008年 デンマーク映画
19399月。第2次世界大戦が勃発するもドイツと不可侵条約を結んだデンマーク。しかし、翌年の4月にはドイツ軍の占領下になってしまう。統制が厳しくなる中で、ある者はナチスの犬と化していく。そんな中でナチスに敢然と立ち向かうレジスタンスがいた。そのメンバーのフラメンとシトロンのふたりの任務はゲシュタポとナチスに協力する売国奴の暗殺。組織の上層部の命令に従い、彼らは次々とターゲットを葬っていく。そんなある日、彼らは新たな任務を言い渡される。それはドイツ軍のふたりの将校の暗殺。その中のひとりギルバート大佐の言葉にフラメンは違和感を感じ、暗殺をためらってしまう。ゲシュタポによる報復が激化し、レジスタンスのメンバーが次々と処刑される中で、ふたりの上司のヴィンターは密告者の名前を告げる。それはフラメンの恋人のケティだった・・・・
私評:お前たちは利用されているだけだ・・・このタイトルですが「たがため」です。戦争中にデンマークに実在したレジスタンスのふたり。彼らは真っ向からナチスに立ち向かったデンマークのヒーロー。しかし、彼らのことなどこの映画を見なければ知る由さえなかった。純粋さゆえに多くの人を殺めてもしまったが、国のため、そして家族のためにがむしゃらに戦ったふたり。しかし、そんなふたりも敵の襲撃で散ってしまう。結末は分かっていても強烈なインパクトを残す最期でした。特にどちらかというと大人しいシトロンの散り際の戦いは壮絶。見ていてちょっと辛くなってしまいました。そしてこのふたりを取り巻く女たちもそれぞれ戦争下で違う意味の戦いを強いられています。その描き方も秀逸でした。フレメン役は「イントゥ・ザ・ワイルド」「天使と悪魔」に出演しているデンマークの人気若手俳優トゥーレ・リントハート。そしてシトロン役は「カジノ・ロワイヤル」で悪役を演じたマッツ・ミケルセン。監督はデンマークで活躍中のオーレ・クリスチャン・マセン。
ワンピースフィルム ストロング・ワールド  監督 : 境宗久  声の出演:田中真弓、中井和哉、岡村明美、竹中直人
 2009年 日本映画 
空を飛ぶ巨大な海賊船。その船の船長は監獄を脱獄した伝説の海賊「金獅子のシキ」だった。その一週間前、「麦わらの一味」の船長ルフィは東の島々が何者かによって襲われている事を知る。その時、彼らの上をシキの船が横切った。嵐の接近を感じた航海士のナミは空飛ぶ海賊船にその事を知らせ、回避させた。ナミのセンスを気に入ったシキはサニー号に乗船。そしてシキが触れた物はなんでも浮かせてしまうという「フワフワの実」の力を見せた。サニー号ごと空に浮かんだ「麦わらの一味」は空に浮かぶ島々の世界「メルヴィユ」を目の当たりにする。次の瞬間、シキはナミを連れ去り、ルフィたちを島々に突き落とした。その島には特殊な進化を遂げた見た事もない動物たちが弱肉強食の世界を築き上げていた。一行はそれぞれの危機を逃れるが・・・・
私評:あいつをぶっ飛ばしてみんなで帰るぞ・・・・ワンピース初体験してきました。なんたって原作もテレビも映画も見た事がないのに、いきなりの挑戦。だけど、面白かったです。きっと、もうちょっとキャラクターについての理解があればさらに楽しめたのでしょうね。とにかく登場するキャラクターがみんな面白い!そして最近の「なんちゃって声優」ではなくてきっちりとしたプロの声優を使っているところも良いです!しかも、この映画は冒険がいっぱいの「男の子映画」。最近、失いかけてきた「冒険心」がムクムクと目を覚ました感じ。圧倒的なバトルシーンは見ていて本当に爽快。今年はちょっと「ワンピース」ワールドにも手を伸ばさないといけませんね。まずは、劇場版の1作目をレンタルしよう!ルフィの声を担当しているのは「天空の城ラピュタ」のパズーで有名な田中真弓。その他にも主役級の声優が勢揃い。そしてシキの声は「形スクリーム」の怪優(?)竹中直人。彼の「ジーハッハッハッ!!」という笑い声がめちゃめちゃグッドでした。そして主題歌はなんとMr.Childrenです!監督は境宗久。
レイトン教授と永遠の歌姫  監督 : 橋本昌和  出演:大泉洋、堀北真希、水樹奈々
The Eternal Diva  2009年 日本映画 
レイトン教授の元に教え子から一通の手紙が届いた。彼女は今や飛ぶ鳥を落とすほどの人気のオペラ歌手、ジェニス・カトレーン。彼女の元に1年前に死んだはずの7歳の少女が現れ永遠の命を手に入れたと言っているらしい・・・。弟子のルークと一緒にコンサートが行われる海上の劇場「クラウン・ベトーネ」を訪れたレイトン。劇場には音楽家のオズロ・ウィスローが製作した巨大な楽器「デトラガン」が置かれていた。彼は亡き娘ミリーナのために今回のオペラ「永遠の王国」を書き上げたのだ。その時、ステージにスポットが当たりひとりの男が現れた。「ここにいらっしゃる1名に永遠の命を差し上げましょう!」男の声に劇場内は大喝采。実はレイトンとルーク以外の観客はオペラではなく「永遠の命」を求めてここに来ていたのだ。そしてついに「永遠の命」を賭けた謎解きゲームが始まった。劇場は巨大な船に変わり陸地を離れていく・・・・
私評:僕がレイトン教授の一番弟子ですからね!・・・全世界で700万本を売り上げたというゲームが映画化された。私はゲームをした事もなく、映画にもあまり興味を持てずにいたのですがゲーマーの甥っ子がどうしても見たいというので見てきました。まずは、レイトン教授と言うキャラクターが良いですね。まさに英国紳士で気取らず飾らず女性には優しく・・。もう一人のイギリスの名探偵シャーロック・ホームズを意識したキャラに思えました。そして子供ながらにレイトンの助手と務めるルークはさながら少年探偵団で明智小五郎の助手を務める小林少年??しかし、私の中ではイマイチ盛り上がりませんでした。甥っ子も映画よりゲームのほうが100倍面白いとの事。だけど、このキャラクターは映画向きなのでシリーズ化されるかもしれませんね?その時は「仕掛け」より「謎解き」をメインに置いて作ってほしいです。レイトン教授の声を担当しているのは宮崎駿作品の「千と千尋の神隠し」や「ハウルの動く城」などで実績のある大泉洋。彼はうまいです!そしてルーク役は「Always 三丁目の夕日」「着信アリ Final」の堀北真希。彼女の声もキャラクターには合っていてグッド。そしてジェニス役は声優アイドルの水樹奈々。監督は橋本昌和。


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