2009/12/26

待ちに待った超大作が、ついに公開された。初日に駆け込んで
観たのですが、とにかくそのスケールのでかさに感動・・・

アバター  監督:ジェームズ・キャメロン  出演:サム・ワーシントン、シガニー・ウィーバー
AVATAR  2009年 アメリカ映画
今週のイチ押し:22世紀。戦地で負傷をして車椅子生活を余議されている元海兵隊員のジェイクは、双子の兄の代わりに地球からはるか離れた惑星パンドラへと旅立った。そこには地球人に似たナヴィという種族が暮らしていた。しかし、彼らの地には地球の燃料不足を一気に解決してしまうくらいの鉱石「アンオブタニウム」が眠っていた。そこで資源開発チームは「アバター・プロジェクト」を進めていたのだ。アバターとは地球人とナヴィのDNAを掛け合わせて作りだしたハイブリッドで、人間は意識だけをその体に送り込み、遠隔操作するようになっていた。ジェイクはアバター・プロジェクトの一員だった兄の代打だった。リンクは成功しジェイクはチームメイトのグレース、ノームと一緒にパンドラを捜索中にはぐれてしまう。ひとりパンドラの森を彷徨うジェイクは今までに見た事もない不思議な生物を次々と目撃。しかし、そこには危険な生物も潜んでいた。間一髪、ヴァイパーウルフに襲われたジェイクを救ったのはナヴィ族の酋長の娘ネイティリだった。地球人としての任務としてアバターとなり、ナヴィに接触していたジェイクだったが、しだいにパンドラの大自然に、そしてネイティリに惹かれていく・・
私評:今日が新しい人生の始まりだ・・・・「タイタニック」から実に12年。ついにジェームズ・キャメロンの映画がお披露目された。(という事で、このホームページの新作コーナーでで彼の作品を紹介するのはなんと初めて!)しかも、彼がずっと拘っていた3D映画。最近3Dの映画が多くなりましたが、この作品はその集大成。とにかく物凄い映像に終始圧倒されっぱなし。それは迫力だけではなく、大自然の美しさまでも見事に映し出します。自分の中で3Dは画質が落ちるという観念があったのですが、みごとに払拭されました。特にパンドラの美しい自然の映像は本当に圧巻。ポカンと口を開けて見てしまいました・・。しかし、この監督は大味な大作監督ではなく、ドラマも完ぺきに織り込んできます。それゆえ2時間40分はあっという間。やっぱりキャメロン監督はすごい!!キャメロンはもう、3D映画以外は撮らないそうです。主演は「ターミネーター4」のサム・ワーシントン、素顔は見せないネイティリ役を演じるのは「スター・トレック」のゾーイ・サルダナ、そしてキャメロン監督とは「エイリアン2」以来の共演となる「ヴィレッジ」「バンテ−ジ・ポイント」のシガニー・ウィーバー。その他、ミシェル・ロドリゲス、ジョヴァンニ・リビシなどなど。映画館であと2回は観たいです!!
ジュリー&ジュリア  監督 : ノーラ・エフロン  出演 : メリル・ストリープ、エイミー・アダムス
Julie & Julia  2009年 アメリカ映画
NYで派遣の仕事に精を出しているジュリアは夫と2人暮らし。それなりに幸せだけど人生に何かスパイスが足りない。そんな時、彼女が思いついたのが大好きな料理家ジュリー・チャイルドが書いた50年前のフランス料理のレシピ本を1年間で全て作る事。なんとその数524!夫のアドバイスでブログを立ち上げた彼女は、日々の出来事を書きとめながら果敢に料理を作り続ける・・・1949年、ジュリー・チャイルドは外交官の夫の赴任先のパリでフランス料理に目覚める。食べる事が大好きなジュリーは自分でフランス料理を作ろうとするが、英語のレシピ本がない!そこで彼女が飛び込んだのが名門の料理学校、コルドン・ブルーのプロ養成クラス。好奇心旺盛で負けず嫌いなジュリーはめきめきと頭角を現していく・・・・
私評:ボナ・ペティ!・・・・まったく異なる環境で暮らし2人の女性が時を超えて繋がっていく。このふたりのキャラクターがポジティブで良いんです。決してスーパーヒロインではないのですが、目標を定めたら無我夢中で邁進していく。その清々しさたるや・・・。ふたりの共通点は「食べる事が大好き!」な事。そのため映画の中にはおいしそうな料理が続々と登場します。そしてそれぞれの目標をやり遂げたところにふたりの意気込み感じました。心癒され、そしてパワーをもらえる一石二鳥の映画でした。主演はこの映画でまたまたオスカーにノミネートされるのでは??「マンマ・ミーア!」の大女優のメリル・ストリープ。今回も今までにない斬新なキャラクターを演じます。そしてジュリアを演じるのは「サンシャイン・クリーニング」「魔法にかけられて」のエイミー・アダムス。彼女ってとってもチャーミングで私は大好き。そしてジュリーの夫役は「プラダを着た悪魔」でメリルと共演をしているスタンリー・トゥッチ。監督は「めぐり逢えたら」のノーラ・エフロン。
牛の鈴音  監督 : イ・チュンニョル  出演:チェ・ウォンギン、イ・サムスン
 2009年 韓国映画 
79歳になるチェ爺さんは婆さんとふたり暮らし。ふたりとも腰が曲がってしまっているがまだ働き続けている。そんな爺さんには30年間一緒に働いてきたメス牛がいた。年齢は40歳なのでもうよぼよぼで爺さんを乗せた荷車を引くのが精いっぱい。こんな牛を爺さんはこよなく愛していた。しかし、獣医はこの牛はそろそろ寿命で今年の冬は越せないと告げた・・。老夫婦は一匹の若い雌牛を買った。婆さんは2匹も面倒は見られないから老いた牛を売れというが、爺さんは死ぬまで面倒をみるといって聞かない。春になっても老いぼれ牛は生きていた。若い雌牛は子供を産むがやっぱり雌牛で婆さんは金にならないとガッカリ。夏が来た。この頃から爺さんは頭が痛いとつぶやくようになる。医者に見せると仕事を控えるように言われる。病院からの帰り、ふたりは写真屋で遺影用の写真を撮影した・・。医者の忠告など聞く耳を持たない爺さんは働き続ける。働くのを止めるのは死ぬ時だ。老いぼれ牛は、足取りも重くなり今にも逝ってしまいそうだ。爺さんと婆さんを二人乗せては歩けない。爺さんは婆さんに荷車を降りろという。なんで、こんな男に嫁いでしまったのか。婆さんの恨み節が今日も響く・・・・
私評:こんな牛、タダでもいらない・・・・韓国では記録的なヒットを飛ばしたドキュメンタリー映画。主人公は頑固爺さんと、その爺さんに対して愚痴が絶えない婆さんのふたり。爺さんの頑固ぶりたるや、周りの農家は機械化が進んでも、「無駄が出るから勿体ない」というし、農薬は「牛の餌の草が毒になる」と言って使わない・・。婆さんはただ呆れて、また愚痴を言う。しかし、このふたりが実に味わいのある夫婦なんです。文句ばかり言い合っていても長年連れ添ったふたりだけあって、お互いを支えあって生きている。まさに夫唱婦随って感じですかね。映画の最後で老いぼれ牛が死んで、寂しそうに横たわっている爺さんに婆さんが囁くセリフは最高です。正直、このセリフがいちばん泣けました・・・。だけど、この映画の風景や景色は、昔、私が実際に見た事があるような景色。こんな爺さん婆さんもいたし、牛も田んぼにいた。それゆえこの映画を見ていて懐かしさがこみ上げてきました。だけど、まだこんな風景や爺さん婆さんは日本にもあるのでしょうか???主演はチェ・ウォンギュンとイ・サムスン夫妻。監督はこれが初の映画作品となるイ・チュンニョル
フォース・カインド  監督 : オラトゥンデ・オスンサンミ  出演:ミラ・ジョヴォヴィッチ、ウィル・パットン
The Fourth Kind  2009年 アメリカ映画 
アラスカ州の北部に位置するノーム。ここでは300人以上が不眠症に悩まされていた。この町に住む心理学者のアビゲイル・タイラー博士は患者たちにインタビューを重ね、その原因を探っていた。そこには不可解な現象が起こっていた。夜中の3時過ぎに誰かに見られているような気がして目が覚めると、白いフクロウが・・・。そしてアビゲイルは患者に催眠術をかけて、彼らが見た物の実態に迫ろうとする。しかし、その実態を目の当たりにして患者たちは異常な反応を示す。しかも、患者のひとりは治療の後に家族を銃殺し、自分自身も銃で頭を打ち抜いてしまう。犯人は死ぬ間際までアビゲイルとの対話を要求し、彼女が到着した直後に事件は起こった。警察はアビゲイルに不審を抱くが、彼女自身も最愛の夫を不可解な状況で亡くしたばかりだった。しかも、事件はこれだけでは収まらなかった。ついに警察はアビゲイルを自宅に監禁。しかし、彼女の家を見張っていた警官はとんでもないものを目撃してしまう。しかも、パトカーに搭載されたカメラにはその様子が映し出されていた・・・・
私評:信じるかどうかはあなた次第・・・・”フォース・カインド”とは未確認物体との”第4種接近遭遇”のこと。スピルバーグの名作「未知との遭遇」の原題は「Close Encounter of the Third Kind」という事で”サード・カインド”なので、この映画はさらにそのうえを行く作品??この映画は実際に記録されたビデオの映像と映画に用に取り直した映像が同時に映し出されるという、不思議な映画です。しかし、ビデオの映像は不明瞭なところが多く、奇怪な現象を捉える時には必ず画像が乱れてしまう。これもこの不可解な現象を生み出した何者かによる力なのか??でも、この映画はキャッチにもなっているとおり「事件を信じるか信じないか」でかなり受け止め方が変わります。端から嘘だと決め付けてみてしまうと・・・・。まあ、信じるかどうかはあなた次第ですけど(笑)。主演は「バイオ・ハザード」シリーズですっかりアクション女優になってしまったミラ・ジョヴォヴィッチ。今回は2人の母親でもあるという設定ですが見事に演じています。監督は「ザ・ケイブ」のオラトゥンデ・オスンサンミ。


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