毎日が暑過ぎる〜。異常気象ですよね。夏の大作が続々と公開されますね。
今年は楽しみな作品がいっぱい。でも、やっぱり一番はこの作品でしょう!でも、今回はどの作品も
イチ押しにしたい!!
千と千尋の神隠し | 監督:宮崎駿 | 声の出演:柊瑠美、夏木マリ、菅原文太 | |
Sen to Chiho no Kamikakushi | 2001年 日本映画 | ||
今週のイチ押し作品!:10歳の少女千尋は郊外に引っ越す事になった。新しい家に向かう途中、森へと入り込んだ両親と千尋の前に怪しいトンネルが現れた。変な胸騒ぎを感じた千尋だったが両親の後を付いて行くとそこには、不思議な町があった。そこにあった無人の食堂で両親はなんとブタに変えられてしまう。途方にくれる千尋の前にハクという名の少年が現れる。そこは人間が入ってはいけない不思議な町だった。ハクの言う通り、その町の「湯屋」で働くことにした千尋。そこは怪しい神様が集う場所だった。果たして千尋は両親を救うことができるのか・・・。 | |||
私評:人を思い遣る気持ちが奇跡を起こす・・・。宮崎駿監督の作品は独特のテンションと色を持っている。それはアニメだからこそできる不思議ワールドなのに、なぜか懐かしく、そしてどこかで見たことのある風景。そして私はどっぷりと宮崎ワールドに浸ってしまった。主人公の千尋は今までの、宮崎作品のヒロインとはちょっと違い、どこにでもいそうな普通の女の子。そして彼女のパワーとなっていくのが「愛」だ。それは両親への愛であり、彼女を救ってくれたハクへの愛。これは誰にでも言える事だと思うのですが、愛する人の為には信じられぬくらいのパワーを発揮する事ができますよね。泣き虫で怖がりの女の子がこの映画の中で発揮するパワーは、まさに愛の力。この辺りの展開が私には本当に感動だった。もちろん、アニメならではの美しい風景、そして見た事もない怪しいキャラクターたちも魅力的だし、宮崎作品特有の畳込むようなストーリー展開も素晴らしいけど、私はこの映画のテーマにすごく魅せられた。それはもしかしたら,私自身がいつも夢見ている事なのかもしれない。そして私自身が一番怖がっている事なのかもしれない。それゆえ,映画の中で千尋が起こす奇跡の数々には、拍手を送らずにはいられなかった。 |
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チアーズ | 監督 :ペイトン・リード | 主演 :キルステン・ダンスト、エリーザ・ヂィシュク | |
Bring It On! | 2000年 アメリカ映画 | ||
カリフォルニアのハイスクールのチアリーディングチーム「タロス」は無敵の強さを誇っていた。タロスの新キャプテンになったトーランスは次の大会を目指し奮闘していた。しかし、トロスの振り付けは、大会出場経験がない「クローヴァーズ」の盗作だと知り愕然とする。そんな彼女を奮い立たせたのは、最近ちょっと気になる友達の兄。 出場辞退をチームのみんなが考え始めるが、トーランスはチームを奮い立たせ、新しい振り付けを創作し、あらためて大会に臨むことに。そしてついに全米大会の日がやっきた。初出場の「クローヴァーズ」とエールを交わすトーランス。果たして、優勝トロフィーを手にするのは,一体誰だ?? 私評:チアガールズのエールは私のため??・・・ めっちゃ面白かった〜。 主演のキルステン・ダンストも良いのですが、みんながキラキラしてるね〜。 あ〜,若いって素晴らしい〜♪ とにかく元気が出る映画です。 チア・リーディングの競技って、なかなかお目に掛かれないのですが、こんなにスゴイとは・・。しばし唖然。 ほとんどサーカスみたいでした。しかも、華麗でカッコイイんです。また、この映画の音楽も忘れることなかれ。今,毎日サントラを聞きまくってます。 ストーリー展開はある程度読めるのですが,パワフルな映像とちょっとのお色気で実に心地良い100分間でした。キルステン・ダンストって不思議な魅力を持ってますね。 時折見せる、悲しい顔は「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」の頃と変わってないです(笑)。しかも、彼女はチア・リーディングの経験があるので、この役はまさにはまり役。あまり、ごちゃごちゃと語るより、とにかく見てください! 私もまた,見に行くぞ〜! |
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王は踊る | 監督:ジェラール・コルビオ | 主演:ブノワ・マジメル、ボリス・テラル | |
Le Roi Danse | 2000年 ベルギー・フランス・ドイツ映画 | ||
1652年、少年のルイ14世は政治の実権を母親と愛人に握られていた。彼に課せられた使命はバレエを通して人々の崇拝を獲得する事だけだった。そんなルイ14世に心を寄せる一人の音楽家がいた。彼の名はリュリ。そして彼はルイの為に音楽を創作し続ける。やがて青年になったルイは政治の権力も手中にした。ルイがリュリに命じたのは劇作家のモリエールと共同で音楽と芝居を融合させた画期的な舞台を創り上げることだった。しかし、あまりに風刺の効きすぎた内容は宮廷人から非難を浴びる・・・・。 私評:ジェラール・コルビオ監督の「カストラート」は大好きな映画。その監督がまたまた、音楽を題材にした壮大なドラマを作り上げた。男色の音楽家リュリが生涯愛し続けたルイ14世。その愛情のパワーたるや・・・。傷ついても、突き放されてもひたすらルイを愛しつづけるリュリの愛は、同姓という壁を超えていた。それは崇拝であり、彼にとってルイは神のような存在だったのかも。 しかし、そんなアブノーマルな愛は障害も多い・・・。でも,この映画にホモっぽいテイストは感じられない。というのも、リュリの愛情の表現がルイに捧げられた音楽だったからだ。それはプラトニックな愛情だった。映画の中で使われる数々のバロック音楽、そして舞踏は素晴らしい。また、舞台,衣装そして実際にベルサイユ宮殿で撮影されたという映像も感動的でした。ルイ役のブノワ・マジメルは「年下の人」でジュリエット・ビノシュを狂わせた青年。彼の純粋さ、そして傲慢な王に変わっていく演技は素晴らしい。重厚で、そして美しい映画との出会いでした。感動・・・。 |
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猿の惑星 | 監督 : ティム・バートン | 主演:マーク・ウォルバーグ、ヘレナ・ボナム・カーター | |
Planet Of the Apes | 2001年 アメリカ映画 | ||
近未来、スペースステーションでは人間によって教育されたチンパンジーのパイロットが搭乗していた。ある時、惑星間に怪しい現象が現れ,チンパンジーが捜査のために偵察ポッドで現場に向かうが、消息を絶ってしまう。宇宙飛行士のレオはチンパンジーを探すため、命令を無視して現場に向かうが彼もまた怪しい光に飲み込まれてしまう。そして目の前に現れた惑星に不時着する。そこで彼を待っていたのは人間たちを捕獲しようとする猿の大群だった。しかも、彼らは言葉を話す。この星は人間と猿の立場が逆転していたのだ・・・。 私評:あのSF映画の金字塔の『猿の惑星』のリメイクと言う事、そしてあのティム・バートンが監督と言う事でかなり前から期待していた映画です。いったい、ティムはこの映画をどう料理するのか? しかし、ティム・バートンらしさはあまり感じられなかった。いつもなら,もう少しお遊び感みたいなものが感じられるのですが,すご〜くまじめな映画だった。しかし、この映画のリメイクは,本当にリスキーだよね。オリジナルを見たときのあのショックは本当に凄かったから、それを見た人はもちろん、あれ以上のものを期待するし・・。それゆえ,オリジナル作品と比較をしてしまったら,この映画はあまり面白くないかもしれない。 でも、逆にオリジナルを見ていない人は楽しめる内容かも知れませんね。しかし、映像の進歩はめざましいものがあるので、随所に見所はあります。でも,2時間近い作品を一気に見せる技量は、さすがティム!前作と比較しないというスタンスの元でもう1回見たら、面白い作品なんでしょうね。 |
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