2008/10/13 その2

やっぱりホラーをイチ押しにしたくなるのは
私の性??もうひとつは大好きな小説の映画化作品。

ゾンビ・ストリッパーズ  監督:ジェイ・リー  出演:ジェナ・ジェイムソン、ロバート・イングランド
Zombie Strippers  2008年 アメリカ映画
今週のイチ押し:4期を迎えたブッシュ政権。戦争好きなこの大統領は中東だけではなく、カナダにまで宣戦布告。アメリカの兵力の不足は誰の目にも明らかだった。そんな時に開発されたのが死人を復活させて兵士として戦わせる新しいワクチン。ところがこのワクチンを開発していた研究所でウィルスが蔓延し、その征伐のために兵士たちが送り込まれた。そこはゾンビで溢れかえっていた。なんとかゾンビたちを葬り去ったが、ひとりの兵士がゾンビに噛まれてしまう。この事が知れれば自分は殺されると思った男は研究所から逃げ出し、転がり込んだのは秘密のストリップ小屋。そこではストリッパー同士の熾烈な『女の戦い』が繰り広げられていた。ウィルスのせいでゾンビに変わった兵士はこの店のNo.1ストリッパーのキャットに襲い掛かる。やがて彼女もゾンビ化するが、なんと彼女はステージで信じられないパフォーマンスを繰り広げる。大喜びの客を見て、この店のオーナーは「これは金になる!」と善からぬ思案をするが・・
私評:そこの坊や。私が食べてあげるわ〜・・・R18のゾンビ映画です。しかし、この映画最高です。ゾンビ映画としては掟破りのネタが満載なのですが、そんなの関係ね〜!(ってちょっと古いか・・)とにかく問答無用の血飛沫、問答無用の殺戮、そして問答無用のエロ。これぞホラー映画の新しいエンターテインメントです!?なんたってゾンビ化してもストリッパーたちは意識も記憶も持っている。だけど、お肉は大好き。そして圧巻は兵隊たちの壮絶な銃撃戦。いくつの頭を吹っ飛ばしたことか・・。そしてマシンガンで頭のてっぺんから足元までふっ飛ばしまくり・・。これぞスプラッター映画の真髄です。そして男性陣には美しい巨乳ねーちゃんがたくさん登場するのもうれしい限り。(下衆な話ばかりですみません・・)主演はポルノ界の女王ジェナ・ジェイムソン。彼女のダンスパフォーマンスはこの映画の大きな見所です。(もちろん、シリコン入りの胸も)そしてストリップ小屋の怪しいオーナー役は『エルム街の悪夢』のフレディ・クルーガー役で有名なロバート・イングランド。監督・脚本・編集を務めるのはジェイ・リー。しかし、この映画はかなりの残酷描写の連続です。この手の映画が苦手な方にはお勧めいたしません。
容疑者Xの献身  監督:西谷弘  出演 : 福山雅治、柴崎コウ、堤真一
 2008年 日本映画
今週のイチ押し:小さな弁当屋を営む花岡泰子は娘の美里とふたり暮らし。ある日、彼女の家に別れた夫の富樫がやってくる。さんざん脅し文句を言って去ろうとする富樫を母娘は殺害してしまう。その時の騒ぎを泰子の部屋の隣に住む石神が聞きつけた。そして石神は隣の部屋をノックした・・。大森で顔をつぶされ、指紋を焼かれた男の死体が発見された。しかし、意外な事に被害者の身元は富樫だとすぐに特定された。刑事の内海薫と草薙俊平は元妻の泰子の元を訪ね事情聴取をするが、殺害が行われた当夜、泰子と美里には完璧すぎるアリバイがあった。どうにも腑に落ちない薫は湯川の元を訪ねて事件について説明をするが、湯川の気を引いたのは泰子の家の隣人の石神だった。彼は湯川が唯一認める数学の天才で彼の友人でもあった・・
私評:さっぱり分からない・・・東野圭吾のベストセラー小説の映画化。作者の東野圭吾自身も絶賛したこの作品です。原作と違うのはTV版の「ガリレオ」で登場した内海薫役の柴崎コウの存在。彼女は原作には登場しません。しかし、彼女を加えたことでビジュアル的にもエンターテインメント面でもグレードアップされたことは確かです。そして原作ではブ男で『だるま』と言われた石神役を堤真一が演じるというので、原作からどんどん遠ざかっていくような気がしたのですが、これが見事なまでのエンターテインメントに仕上がっていました。原作と映画の完全なる差別化がなされていて、私的にはかなりの高得点の映画となりました。それにしてもラストは原作を読んで知っていたにもかかわらず泣けました・・・。湯川役はまさに適役の福山雅治。そして泰子役は松雪泰子。彼女がまた良い演技を見せてくれます。そしてTV版でお馴染みの北村一輝、渡辺いっけい、真矢みきらも登場。監督は『県庁の星』の西谷弘。

フレフレ少女

 監督: 渡辺謙作  出演:新垣結衣、内藤剛史
 2008年 日本映画 
思い切り地味な女の子、百山桃子は櫻木高校の2年生。しかし、彼女の頭を目がけて飛んできた野球のボールが彼女の人生を変えた・・。気絶から目覚めた彼女の目の前にいたのは野球部の1年生の大嶋。彼女は一瞬で恋に落ちた。ところが彼は期待のエースで超人気者。そんな彼女に天の声(?)が降ってきた。それはたったひとりの応援団、山本龍太郎の声だった。彼の声に導かれるかのように応援団に入団を決意した桃子。なんとか部員を集めて、事の成り行きで団長になった桃子は翌週の野球の応援にいそいそと出かけるが、チグハグな応援のせいか野球部は惨敗。応援団は野球部から反感を買ってしまう。しかも、エースの大嶋はライバル校の不知火学園に転校してしまう。ガックリと肩を落とす団員たちの元に中年男が訪ねてくる。彼はなんと櫻木高校応援団のOBだった・・・・
私評:私たちまだ、誰も応援してないじゃない・・・・なんとなく筋書きが読めてしまうようなベタな映画ですが、それがこの映画のいい所です。とにかくフレッシュな役者たちが体当たりで映画を作っていく。そしてスポ根作品につき物の感動も良いタイミングで、しかも良い感じで届けてくれました。思ったとおりの映画でしたが、そんな期待を裏切らない出来栄え。青春っていいな〜。主演は人気爆発中の新垣結衣。彼女って爽やかで良いですね〜。桃子の一生懸命が伝わってきました。そして無名に近いフレッシュな役者がどんどん出てきますが、彼らがまた良いんですよ・・。そして応援団OBとして内藤剛志、モロ師岡、伊藤洋三郎らが、ガッチリと脇を固めます。監督は『ラブドガン』『となり町戦争』の渡辺謙作。最後の野球の試合のシーンでは思わずガッキーと一緒に叫びたくなりますよ??ちなみに、この映画のパンフレット100ページ以上あります・・。
マンマ・ミーア!  監督:フィリダ・ロイド  出演:メリル・ストリープ、アマンダ・セイフライド
Mamma Mia!  2008年 アメリカ映画
エーゲ海に浮かぶギリシャの美しいカロカイリ島。若くて美しいソフィはこの島で小さなホテルを経営するドナのひとり娘。明日に結婚式を控えたソフィにはある目論見があった。偶然見つけたドナの日記に自分の父親ではないか?と思われる3人の男の名前を見つけたのだ。ソフィはドナには内緒でその3人に結婚式の招待状をドナの名前で送っていたのだ。3人は偶然港で出会い、3人一緒に島に到着した。3人をヤギ小屋に通したソフィは「結婚式のサプライズ」だからと3人に隠れているように頼むが、ドナの嗅覚は彼らを探り当て、3人を目撃してしまう。実はこの3人は20年前にドナが時間差で付き合いをしていた男たち。ショックで泣き出してしまったドナを励ましたのは彼女の旧知の親友ロージーとターニャ。このふたりとドナは若かりし頃、ドナ&ザ・ダイナモスというボーカルグループを組んでいたのだ。結婚式を目前に控えホテルは中も外も大騒ぎ。果たして式を無事に終えることはできるのか??・・・・
私評:乗ってる〜??もう一曲、歌っちゃう〜!!・・・・マンマ・ミーアは7080年代に大ブレイクしたヨーロッパのボーカルグループ・アバの音楽をベースに作られた大ヒットミュージカル。とにかく全編に散りばめられたアバの曲が映画のシーンとマッチしています。アメリカでは画面に歌詞の字幕が出て『カラオケバージョン』の公開もあったとの事。これってめちゃめちゃ楽しいだろうけど、日本では歌う人はいるのだろうか?外人の「さくら」を用意しないとダメかもしれませんね。そんな楽しい曲にギリシャの美しい風景、そして思い切り癖のある役者陣がこの映画を目一杯盛り上げます。この映画を観終えた時間が夜の10時近くだったのですが、思い切りテンションが上がってしまいました。ドナ役は画面狭しと歌い踊りまくる名女優メリル・ストリープ。ちょっと体が重そうでした・・。彼女の友人はクリスティーン・バランスキーとジュリー・ウォルターズというイギリスのおばさんコンビ。このふたりも笑わせてくれます。父親候補の3人は「007シリーズ」のピアース・ブロスナン、「ラブ・アクチュアリー」のコリン・ファース、そして「エクソシスト ビギニング」のステラン・スカルスガルド。そしてソフィ役は「JUNO」のアマンダ・セリフライド。監督は舞台演出家のフィリダ・ロイド。
イキガミ  監督 : 瀧本智行  出演:松田翔太、山田孝之、成海璃子
 2008年 日本映画
近未来のどこかの国・・。ここでは『国家繁栄維持法』という法律がが施行されていた。この法律は1000人にひとりの確率で18歳から24歳までの若者が体内に仕込まれた特別なカプセルによって命を落とすのだ。カプセルが誰の体内にあり、いつ破裂するかは国家機密になっていた。この法律を施行する厚生保健省に、今年も新人が採用された。その中に藤本賢吾がいた。彼の仕事は死亡予定者に予定時間の24時間前に通知書(通称イキガミ)を届けること。この仕事に就けるのはほんの一握りのエリートだけだった。しかし、彼の中にはこの仕事に対する拭いきれない『疑問』がいつも渦巻いていた。彼の配達先は売り出し中のミュージシャンの田辺翼、国会議員の母親を持つ引きこもりの青年滝沢直樹、そして盲目の妹を持つチンピラ飯塚さとし。彼らの生き様を目の当たりにして藤本の中の疑問はさらに大きく膨れ上がっていく・・・・
私評:あなたの死は国家繁栄のための国家の礎となるでしょう・・・最近、コミックの映画化が多いですよね〜。この映画も人気コミックの実写化作品です。私は原作を読んでいなかったのですが、映画はかなり重くて辛い映画でした。しかし、テーマは「命の大切さ」なんですよね〜。イキガミを受け取った若者たちが残されたわずかな時間で一体何をするのか?映画で取り上げられた3人はそれぞれ大きな行動を起こします。そして若者たちの最後の命の輝きが私の心を大きく揺さぶりました。藤本役は松田翔太。彼は兄貴の龍平より演技が旨いですね。時々見せる悲しい表情が父親の優作にも似ている。その他、塚本高史、金井勇太、山田孝之、成海璃子、風吹ジュン、井川遥、劇団ひとり、笹野高史、柄本明、りりィなど良い役者が勢ぞろいです。監督は「犯人に告ぐ」の瀧本智行。最後に劇中歌の「みちしるべ」という曲がすごく良いです。


前回の記事も読んでね〜!



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