7/2/2001号


忘れることのできない名画の数々。世界中で作られた素晴らしい映画の数々を
ご紹介します。作品の選定は私の独断と偏見です。
少なくとも私の心に深く残っている映画は誰かの心にも響くはずです。

未知との遭遇  監督 : スティーブン・スピルバーグ  出演:リチャード・ドレイファス、フランソワ・トリュフォー
Close Encounters of the Third Kind  1977年 アメリカ映画
電気技師のロイは自分の住むインディアナ州でUFOを目撃する。その日以来、彼の頭の中に妙なビジョンが浮かび始める。自分が体験した信じられないような事件を必死に理解しようと試みるが、精神的にも病んでしまう。 しかし彼はジリアンという、やはりUFOを目撃した女性と出会う。彼女はその時に失踪した息子を探していたのだ。ある日、ロイはTVで国立公園のデビルタワーの画像を見て愕然とする。それは、まさに彼の頭の中にいつも浮かんでいたビジョンだったのだ・・。
私評:We Are Not Alone.... これも私が高校生の時に見た映画です。このポスターの絵の雰囲気と言い、UFOの映画だと言う事、そしてあのジョーズのスピルバーグ監督作品だと言う事で、見る前からめっちゃ期待していた作品です。ところが、初めてこの映画を見たときは、あまり面白くなかった。もちろん、UFOのシーンとかはすごいのですが、やたらと理屈っぽくて・・・。ところが、何年後かに「未知との遭遇 特別編」という映画が公開され(ラストのUFOの内部が見えるというバージョン)、その時にあらためてこの作品の面白さを思い知らされました。 主演のドレイファスはもちろん、私が好きなのはトリフォーの演技。味わいがあります。それにしてもラストのマザーシップのシーンは今見ても、かなりすごい映像です。 私の好きなテリー・ガーもドレイファスの奥さんで出演してます。 
レイジング・ブル  監督 : マーチン・スコセッシ  出演 : ロバート・デ・ニーロ、ジョー・ペシ
Raging Bull  1980年  アメリカ映画
1949年、デトロイトに一人のヒーローが誕生した。必殺のパンチでフランスの英雄マルセル・セルダンをリングに沈め、世界チャンピオンになったジェイク・ラモッタだ。彼はブロンクスの吹き溜まりのような所で、八百長試合を重ねていた。元々実力のあるジェイクは自らの拳で世界戦を引き寄せようとするが、ヤクザの組織の妨害にあっていたのだ。ジェイクの弟のジョーイはそんな組織と馬が合わず、暗黒街の大物トミー・コモと手を組す。 何度かの八百長試合を重ねながらも、彼はついに世界タイトルマッチのキップを手にする。夢に見た栄光への到達。しかし、彼に残されたのは奈落への道だけだった・・。
私評:数あるデ・ニーロの傑作の中でも私的にはかなり上位にランクされている作品です。この作品ってデ・ニーロも良いのですが、ジョー・ペシが良いんですよ。デ・ニーロがこの作品を撮影中4ヶ月で25Kgも体重を増やしたというのは、もはや伝説。オープニングで登場するデ・ニーロを、本人だと気付かなかった・・。この作品のモデルになっているジェイク・ラモッタは絶対にホールドしない、また一度もダウンしなかったと言う戦いぶりから「ブロンクスの猛牛」と呼ばれていたすごいファイター。 まさに映画向けのキャラですね。モノクロ映画なのですが、試合中に噴出す血しぶきが、私には赤々と見えた。また、ヒロインのキャシー・モリアーティの美しさも忘れてはいけません。 この作品でデ・ニーロは見事アカデミー主演男優賞を獲得しました。


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