2010/1/17

今回は・・・全部イチ押しです。本当に良い映画ばかりなので。

ナイン  監督:ロブ・マーシャル  出演:ダニエル・デイ・ルイスと名女優たち
NINE  2009年 アメリカ映画
今週のイチ押し:イタリアの人気映画監督のグイドは次回作の「ITALIA」製作に取り掛かるが、タイトル以外は何も発表されていない。実は彼の中で創造力と愛が消え失せ苦悩の日々を送っていたのだ。記者会見を前にグイドは落ち込む一方。そんな彼に衣裳係のリリィは「映画のために堂々と嘘をついてきなさい」と会見に送りだした。全く構想のない新作について、記者たちの矢継ぎ早の質問をグイドはなんとかかわすが、息苦しさから会場を抜け出した彼は海辺のホテルへとひた走る。ホテルから妻のルイザに電話をすると彼女は優しい言葉で彼を励ました。ルイザはかつて女優だったがオーディションでグイドが一目惚れをして結婚したのだ。そんな妻を必要としながらも、彼にはカルラという愛人がいた。そしてカルラをホテルに呼び寄せる。その罪悪感はますます彼の心を苛む。しかも、プロデューサーに居場所を見つけられ逃げ場をなくしてしまう。そんな彼の元に主演女優のクラウディアのエージェントから電話が入る。クラウディアはグイドの女神なのだが・・・
私評:僕の才能は枯渇したんだ・・・この映画の元はフェデリコ・フェリーニの「8 1/ 2」。この話に音楽を足した分0.5が加わり「9=NINE」になったそうです。しかし・・、なんとも贅沢な映画です。これだけのオールスター映画が最近あったでしょうか?作品の冒頭からグイドが妄想するステージに名女優たちが勢揃い。そして超が付くほどのプレイボーイのグイドを取り巻く女たちとのエピソードが次々と語られていきます。そしてその女優たちが実際に歌って踊って・・・。これぞ21世紀の「ザッツ・エンターテインメント」??また、女優たちは誰もがセクシーで・・・。その面子は私の女神さま「ムーラン・ルージュ」のニコール・キッドマン、「それでも恋するバルセロナ」のペネロペ・クルス、「パブリック・エネミーズ」のマリオン・コティヤール、「アイリス」のジュディ・デンチ、「ひまわり」のソフィア・ローレン(ジュディとソフィアは同い年なんですね・・)、「あの頃ペニー・レインと」のケイト・ハドソン、歌姫で「ポセイドン」にも出演しているファギー、そして希代のプレイボーイを演じるのはアカデミー主演男優賞を2回も獲っている名優「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」のダニエル・デイ・ルイス。どうです、この超豪華なキャスティング!!特にケイト・ハドソンの歌&ダンスのうまさには驚きでした・・。監督は「シカゴ」のロブ・マーシャル。スタッフ・キャスト合わせるとアカデミー17冠というすごいメンバーです・・。これぞ映画スターを見るための映画かもしれません!?
ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女  監督 : ニールス・アルデン・オブレヴ  出演 : ミカエル・ニクヴィスト、ノオミ・ラパス
Millennium The Girl with the Dragon Tattoo  2009年 スウェーデン映画
今週のイチし:月刊誌「ミレニアム」の責任者のミカエルは大物実業家の裏稼業を暴く記事を発表するが、逆に名誉棄損で敗訴。その結果「ミレニアム」も去る事になってしまう。そんな彼に一本の電話が入ってきた。相手は弁護士のフルーデ。大企業のヴァンゲルグループの元会長のヘンリックが彼に会いたいと言っているという。実はフルーデは天才的なハッカーである調査員リスベットにミカエルの事を徹底的に調べさせていたのだ。ヘンリックはミカエルに40年前に失踪した、姪のハリエットについて調べてほしいという。1966年のその日、家族会議のために30名の親族がこの島に集まった。ところがこの日、タンクローリーの事故で島と本土を結ぶ橋が塞がれ、この島は完全に孤立していたのだ。ヘンリックは何者かがハリエットを殺害し遺棄したのだという。調査を開始したミカエルは、ハリエットが遺した聖書に謎のメッセージを発見する。そんな時、ミカエルの元に「スズメバチ」のHNでメールが届く。そこには謎のメッセージについてのコメントが入っていた・・
私評:「誰が犯人だと思っているのですか?」「全員だよ。全員が白で全員が怪しい」・・・最近見たミステリー映画の中でも、トップクラスの作品です。刻々と解き明かされていく事件の真相。とにかくその展開の緻密さがこの作品の持ち味です。原作は世界的なベストセラー。私もご多分にもれず読んでいます。「ミレニアム」は全3部作で、この作品はその1作目。(私は2作目まで読んでいます)ちなみにご当地のスウェーデンではすでに3作とも映画化されています。しかも、原作者のスティーグ・ラーソンは出版前に他界してしまったのです。それだけでも話題になりそうですが、この作品はとにかく内容が面白い。ミステリーとしても絶品なのですが、この作品の主人公であるミカエルとリスベットが良いんですよ。実際に映像になると、イメージがピッタリ!2時間30分の長尺が短く感じるくらい面白かったです。ミカエル役は「歓びを歌にのせて」のミカエル・ニクヴィスト。リスベット役はノオミ・ラパス。監督はニールス・アルデン・オプレヴ。
ソフィーの復讐  監督 :エヴァ・ジン  出演:チャン・ツィイー、ソ・ジソプ
非常完美  2008年 中国・韓国映画 
今週のイチ押し:人気漫画作家のソフィーはハンサムな外科医のジェフと婚約して、世界で一番幸せな女。ところが・・・、ジェフは自分が手術を担当した映画女優ジョアンナの魅力にKOされ、ソフィーに別れを告げた。突然のサヨナラに打ちのめされベッドから出ることもできないソフィー。しかし、ソフィーは親友の2人と失恋を乗り越えようとする。そんな時、ソフィーはある計画を思いつく。それはなんとかジェフを取り戻し、その事を自分の漫画のネタにする事。そして戻ってきたジェフを豪快にふってやる!ソフィーは数々の作戦を実行するが、なかなかうまくいかない。そんなある日、ソフィーは写真家のゴードンが主催するハロウィンパーティに出席。酔っ払ったソフィーはゴードンがジョアンナとの2ショット写真を持っている事を知る。きっと、ゴードンもジョアンナに・・・。ソフィーはゴードンを味方に引き入れ、新たなリベンジを試みるが・・・・
私評:私の方が良かったと後悔させてやる!・・・・これは香港版の「ベスト・フレンズ・ウェデイング」か??とにかく笑える映画です。出演者たちの体を張ったドタバタは、さながらバラエティ番組のコントのようなのですが、女性目線の恋の解釈はちょっと勉強になりました??いや〜、しかし、こんなチャン・ツィイーは観たことないです。彼女ってコメディアンヌでも十分やっていけますよ。あのクルクル動くかわいい目・・。とにかくこの映画のチャン・ツィイーはめちゃめちゃキュートで、男性諸氏は要チェックですよ。映画の内容もすごくテンポが良いし、シナリオもしっかりしているし大満足の一本。だけど、やっぱりこの映画の見所は(しつこいようですが)チャン・ツィイーです!(「SAYURI」「初恋のきた道」)ジェフ役は韓国の人気テレビドラマ「カインとアベル」のソ・ジソブ(韓国人の彼がすべて中国語で演技してます!)、ゴードン役は「着信アリ2」のピーター・ホー、そしてチャン・ツィイーの強力なライバル、ジョアンナ役はこれまた超美しい「墨攻」のファン・ビンビン。監督は女性監督のエヴァ・ジン。


前回の記事も読んでね〜!



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