2001/3/5号

今回は2週間で6本の新作を鑑賞。でも、3回目の「キャラバン」2回目の「BROTHER」と
「愛のコリーダ2000」を鑑賞したので都合9作品。 今回のイチ押しは・・・・、めっちゃ好きな映画です。

あの頃ペニー・レインと  監督 : キャメロン・クロウ  主演:パトリック・フュジット、ケイト・ハドソン
Almost Famous  2000年 アメリカ映画
今週のイチ押し作品!: 15才の少年、ウィリアムは姉から譲り受けたロックのレコードが元で、いまや知識もハートも誰にも負けないくらいのロックフリーク。しかし、彼の母親は厳格で、とても心配性。地元のロック誌にウィリアムが投稿した記事がロック業界紙No.1のローリングストーン誌の目に止まった。今、ノリに乗っているバンドスティルウォーターのツアーの同行取材をすることになる。 運命の女ペニー・レインとの出会い、メンバー同士の諍い、そして感動的なステージ。 そしてウィリアムは一つ大人になった・・・・。

私評:レコードからCDに替わった時のむなしさを思い出した。初めてCDでサイモン&ガーファンクルを聞いたとき・・・。ノイズがない?!私が持っていたS&Gのレコードは聞き込んでいたので、針を落とすと”パチッ!パチッ”と言う音がして、その音も一緒に私の耳にはインプットされていたので、「こんなクリアな音は、S&Gじゃない!」などと勝手なことを・・・。この映画のオープニングはそんなパチパチのノイズを含んだ音楽から始る。この時点で私は70年代にトリップしてしまった。ウィリアム少年は私にしてみればなんとも羨ましい男。 ツアーに同行できるだけで、もう超〜羨ましいのにあのミステリアスで、めっちゃ可愛くてそれでもってちょっと危険なペニー・レインとの出会い、心を通い合わせるなんて・・・。 ペニー・レイン役のケイト・ハドソンは、めっちゃイケてます。すごい美人と言うわけではないのですが、とても魅力的ですね。「200本のタバコ」を見た時も、一番私の目を引いたのは彼女だった。 今後が楽しみな女優さんです。 以前にも何かの映画でこんなことを書きましたが、音楽と映像がガッチリ噛合うと、めっちゃ気持ち良いですよね。 私の少年時代、ロックミュージックにシビレていた頃の気持ちが蘇ってきてうれしくてうれしくて・・・。 70年代ロックファンは、絶対見ましょう。 私は大好きな映画です。 

溺れる魚  監督:堤幸彦  主演:椎名吉平、窪塚洋介、仲間由紀恵、IZAM
Oboreru Sakana  2000年 日本映画
私評:なんじゃ〜、このパンフレットは〜! しかも、700円!!警察の内部犯罪を調査する特別監察官室はある人物をマークしていた。大手フィルムメーカーとの癒着は大スキャンダルになり兼ねない。彼の名前は石巻。彼を調査をする為に選ばれたのは懲戒免職寸前のふたりの刑事。一人は麻薬取引現場で証拠品の現金を着服した白州、もう一人は女装癖のため制服を窃盗した秋吉。時を同じくしてダイトーには「溺れる魚」と名乗る人物から脅迫メールが届いていた。現像液のタンクに漂白剤を入れ顧客のフィルムをダメにしたのだ。石巻、ダイトー、特別観察、そしてふたりの刑事、怪しいクラブのオーナー岡部・・、事件はとんでもない方向に向かっていた・・・。 おもしろい!いきなりのオヤジのストリーキングで度肝を抜かれた後は、アレヨアレヨの2時間。複雑に絡み合ったストーリーをコミカルにそして軽快に進めていく堤監督の手腕はたいしたもんです。また、主役のメンバーたちが実に個性的でそして魅力的。 中でも目を引くのが窪塚洋介とIZAM。 窪塚の女装姿の美しさには、ハートを盗まれそうになった(アブナイ!) そしてちょっと狂気に満ちたIZAMもグッドでしたよ。 脇役人もすごくアブナイ野際陽子、エースのジョーで登場の宍戸錠、ストリーキングをやっちゃった穂積ぺぺ・・・、と隅々まで気を抜く事ができない(爆笑) 「溺れる魚」と言うタイトルで退いてしまった人が多いみたいだけど、これはお薦めですよ〜!! 
ガールファイト  監督:カリン・クサマ  主演:ミシェル・ロドリゲス、サンティアゴ・ダグラス
Girlfight  2000年 アメリカ映画
私評:戦い始めた少女・・・。ハイスクールに通うダイアナは鬱憤がたまっていた。お化粧とボーイフレンドの事しか頭にない同級生の女の子とは価値観が違う。しかし、弟が通うボクシングジムで、彼女は何かを見出し、トレーニングを受け始める。天性の素質と彼女を包む充足感が、彼女のボクシングの技量を高めて行く。そしてジムで出会ったエイドリアンと恋に落ちる。リーグ戦が始まり順調に勝ち進んで行った彼女だったが・・・・。 サンダンス映画祭ドラマ部門でグランプリを獲得した作品です。ハリウッドの物量映画とは一線を隔した、こう言うタイプの映画って、やっぱり新鮮な感じがします。主演のミシェル嬢はあのガン垂れた顔はめっちゃ怖いんだけど、ボーイフレンドと一緒のときは女の子の顔になっちゃうんだ。情熱を発散させる、はけ口って人によって全然違うでしょう。彼女が選んだ物が”ボクシング”だったと言うのが、この映画の面白い所ですね。先日見た「リトルダンサー」も少年がバレエを選んだと言うのが、けっこうポイントであると思うのですが、そう言った部分ではこの映画も共通している。何かに夢中になって、そして一生懸命になるというのは人生でもとても大切な事ですもんね。しかし、ダイアナとエイドリアンの恋の行方については、どうも納得が行かない。 というか、あのような展開にはなって欲しくなかったな〜というのが本心。ボーイフレンドのエイドリアン役の青年が、すごくジム・キャリーに似ていて、めっちゃ気になってしまった・・・。 
24時間4万回の奇跡  監督:ブノワ・マリアージュ  主演:ブノワ・ポールブールト、ジャン=フランソワ・ドヴィーニ
Les Convoyeurs Attendent  1999年 ベルギー・フランス・スイス
私評:ハートに優しい映画です。 郊外のちっぽけな町に住む、地元新聞の記者ロジェは何の変化もない退屈な暮らしに、焦燥感を感じていた。そんなある日、街の商店街のイベントで「何でも良いから、世界一になれたらスポーツカーを差し上げます!」とういう企画が持ちあがる。ロジェは自分の息子のミシェルにに”ドアの開閉”の世界記録に挑ませる。現在までの記録は41、287回・・・・。平和な街での生活は静かでのんびりしていて、良いと思うのですが、人によっては退屈で退屈で仕方ないのでしょうね。 これは家族の物語です。傍目から見るとバカバカしいことでも、一生懸命な姿は心を打ちますね。この辺りがコミカルな部分と感動のシーンが上手く折り重なり、物語が進んで行きます。父と息子が数々のプレッシャーに打ち勝っていく。 そして彼等を支える母親と娘。なかなかの秀作です。監督はベルギー出身のブノワ・マリアージュ。数々のドキュメンタリー作品を撮って来ただけに、この映画もモノクロの、いかにもドキュメンタリー風な作りになっています。監督の経歴を見てなるほどと思った。 さて、これをご覧になった方はただのおバカさんと思うか、それとも・・・。
ふたりの男とひとりの女  監督:ボビー&ピーター・ファレリー  主演:ジム・キャリー、レニー・セルウィガー
Me, Myself and Iren  2000年 アメリカ映画
私評: ジム・キャリーの顔って・・・。 チャーリーはロードアイランドの警察官。しかし、結婚した妻は黒人の運転手と一緒に家を飛び出し、しかもその運転手と妻の子供と思われる(?)黒人の子供3人を育てる事に。あまりにお人好しのチャーリーは街中の人から馬鹿にされるが、それをじっとガマンしていた。しかし、彼のガマンもついに限界を迎えた。その時、彼の中にもう一つの人格が生まれたのだ。彼の名前はハンク。薬で治療に精を出していたチャーリーは、警察署に連行されてきた美女アイリーンをNYまで送り届ける仕事を請け負う。そしてふたりの旅は始まった・・・。ジムの顔ってどうしてあんなに動くの??今回も彼の表情を見ているだけでも充分楽しめました。しかし、ファレリー兄弟は相変わらずお下劣なネタを、明るく爽やかに(笑)描いていました。 本当なら思いきり笑いたいのだけどあまりにネタがシュール過ぎてひいてしまう人もいるでしょうね。「おいおい、そんな事を笑いにして良いのか??」みたいな・・。でも、私はそんな事はまったく考えず、けっこう声を出して笑ってしまった!ヒロインのレニー・ゼルウィガーも可愛くて好感度アップ! あのキックはかなり気合が入ってましたね〜。彼等を追う姑息な警部補役が、最近いぶし銀の演技を見せているクリス・クーパー。 でも、この映画ではもったいない使われ方をしていました・・・。ジム・キャリーファンは必見ですね!! 
ユリイカ  監督:青山真治  主演:役所広司、宮崎あおい、宮崎将、斉藤陽一郎
EUREKA  2000年 日本映画
私評: EUREKAとは「我、発見せり」という意味のギリシャ語・・・。九州の田舎町でバスジャック事件が起こる。壮絶な撃ち合いの末、生き残ったのは運転手の沢井と直樹・梢の幼い兄妹の3人。この事件で心に傷を負った沢井は家族を捨て放浪の旅にでる。2年後、街に戻った沢井は新しい生活を始めるが、幼い兄妹が人目をはばかり、学校にも行かずにひっそりと暮らしている事を知り、一緒に暮らし始める。そこに兄妹の従兄の秋彦が加わり、奇妙な共同生活が始まる。そんな折、彼等の周りで連続殺人事件が起こる。沢井はバスを買い3人を連れて街を離れる・・・・。カンヌで話題を独占した日本映画です。新しい日本映画のプロジェクト”J WORKS”の第1回作品です。私的には押さえておかなければいけない作品だったんですよ。クロマティックB&Wという白黒画面にセピアっぽい色を付けた映像は、なんとも美しい。監督の故郷である九州を舞台にしているので、良い景色の場所を良く心得ていてそれを上手く画面に収めています。話自体はとても静かで淡々とした内容です。しかも、上映時間3時間27分!! これはちょっと長過ぎる〜。 体調が良くないときっと眠くなっちゃう。 でも、私はなんだかんだ言っても、最後まで一気に見れたし、独特の雰囲気と美しい映像には満足です。 主演の役所広司は、やっぱり上手い!ちょっと疲れた中年役がピッタリだった。そして不思議な魅力の宮崎あおいちゃんは要チェック! 映画の中ではほとんどセリフがないので、逆に難しい役柄だったと思うのですが、きっちり演じていました。入場料2500円は高いか安いか?? でも、映画館はけっこう混んでました。


前回の記事も読んでね〜!



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