1977年 アメリカ映画
監督 : ジョージ・ルーカス
主演 : マーク・ハミル、 キャリー・フィッシャー、 ハリソン・フォード
アレック・ギネス、 ピーター・カッシング
かつて銀河共和国によって統治されていた銀河系も、今は共和国が
崩壊し銀河帝国が独裁体制を敷き、制圧をしようとしていた。 帝国軍に
抵抗する少数の人々はアルデラーン星のレイア姫を中心に打倒を計画していた。
しかし、レイア姫は敵の強大な要塞「デススター」の構造機密を盗んで逃げる途中
宇宙巡航艦に捕らえられてしまう。 そこで姫は忠実なアンドロイドR2D2に
メッセージを託し、惑星タトゥイーンに住む、オビワン・ケノビに助けを求める。
R2D2と、一緒に脱出したC3POの2体は、タトゥイーンの住人、ルーク・スカイウォーカー
と叔父により買い取られるが、R2はオビワンにメッセージを届けるため逃げ出してしまう。
ルークとC3POはR2D2を追い、砂漠の変人ベン・ケノビと会い、彼がオビワンであり
しかも共和国の高貴な精神の象徴であるジェダイである事を知る。 ルークが留守の隙に、
彼の家はアンドロイドを追ってきた帝国軍に焼き払われてしまう。 そして、ルークはオビワンとともに
共和国のためと戦うことを誓い星を去る決意をする。 レイアを救出するためオビワンは宇宙港で密輸を専門に
行うハン・ソロ船長を雇う。 そして宇宙へと飛び立つのだった。 やっとの思いで姫を救出したルークたち。
しかし、オビワンは帝国軍の親衛隊長ダース・ベイダーにより殺されてしまう。 ルークにはジェダイの
エネルギーの源「フォース」が異常に強い体質であった。 持ちかえったデススターの構造図から
欠点を見つけた共和軍は、最後の戦いを挑むのであった・・・・。
私評:オープニングで帝国軍の巨大宇宙船艦が画面を、通り過ぎるシーンで思わず会場から
オーッと歓声が上がったのを覚えている。 もちろん私も。 1978年。 私は高校2年生だった。
私の想像をはるかに超える抜群のセンスと見た事のない映像の数々に圧倒され、私はその日から
スター・ウォーズの虜です。 はつらつとした若者ルーク・スカイウォーカー、若き共和国のリーダー、レイア姫
そして、あのめっちゃカッコイイハン・ソロ船長の物語の始まりです。 宇宙空間を縦横無尽に飛びまわる戦闘機、
ミレニアム・ファルコン号の勇姿。 何度見ても面白い映画です。 低予算ゆえに色々とルーカスも苦労した
みたいですね。 そういえば、ピカピカのC3POにカメラが映りこんでるシーンとかもありました。
また、レイア姫のオーディションにジョディ・フォスターも来ていたらしい。
しかし、これが全ての伝説の幕開けとなったわけです。
1980年 アメリカ映画
監督 : アービン・カーシュナー
主演 : マーク・ハミル、 キャリー・フィッシャー、 ハリソン・フォード
デス・スターの破壊に成功した共和軍。 しかし、帝国軍は勢力を挽回し反撃を開始した。
レイア姫は氷の惑星「ホス」に逃れた。 しかし、ここも密偵用ロボットに発見されてしまう。
やがて帝国軍の総攻撃が始まる。 やむなくハン・ソロはファルコン号でレイア姫を救出。
一方、ルークは死んだはずのオピワン・ケノビからのメッセージを受け惑星ダゴバに向かう。
そこでルークはオビワンのジェダイの師であるヨーダと出会い、 ジェダイとしての修行に励むの
だった。一方、ハンは巧みに帝国軍の追尾をかわし、ベスピンの「雲の都市」で
ランド・カルリシアンと再会する。 彼らはかつての仲間同士であった。 しかし、ランドは
帝国軍の脅しにあい、ハンとレイアを引き渡す。 ハンは冷凍処理され、賞金目当ての男に
連れて行かれてしまう。 レイアとハンのパートナー、チューバッカはなんとかファルコン号に逃げ込む。
ダゴバで修行中だったルークは霊力で彼らのピンチを知り、ヨーダの制止を振り切り彼らの救出に向かう。
そこで彼を待っていたのはダース・ベイダー。 彼にとってルークの霊力:すなわちフォースは唯一の脅威で
あった。 ルークとベイダーの戦いは壮絶を極めた。 そしてルークはベイダーが本当のの父親であることを
知らされる。 フォースで勝るベイダーに痛めつけられ宇宙に投げ出されそうになるルーク・・・・。
私評: 前3部作の中でも特にドラマ性が高く、ダークな描写が多い第2作目。 しかし、この壮大な
物語のコアとなる部分が多く、3作目の「ジェダイの復讐」への伏線、しいては最新作ファントムメナスからの
伏線もたっぷりです。 この映画の中でも見物は氷の惑星での共和国と帝国の戦いだ。
CGもまだ未発達だったこの頃はミニチュアに頼らざるを得なかったが、それでもあれだけのスケールと
そしてリアリティーを出せたILMには脱帽。 また、このシリーズから本格的なハン・ソロとレイア姫の
ロマンスも始まります。 このシリーズから登場するジェダイマスター・ヨーダと一度は裏切ったものの、
仲間となるランドの登場。 そしてダース・ベイダーとルーク・スカイウォーカーが父子であったという事実。
ハリソン・フォードが冷凍にされるシーンではファンが大騒ぎしたそうですが、私は好きです。
レイア姫が"I LOVE YOU"と告げると ハン・ソロは"I
Know!"と一言だけ返すんですね。 カッコイイ。
ストーリーが複雑に絡みながら、ジェダイの復讐へと繋がって行く。
1983年 アメリカ映画
監督 : リチャード・マーカンド
主演 : マーク・ハミル、 キャリー・フィッシャー、 ハリソン・フォード
惑星タトゥーインの砂漠をR2D2とC3POが歩いていた。 悪名高きジャバ・ザ・ハット
のもとへ向かう途中だった。 ルークからハン・ソロを引き渡すようメッセージを預かっていた
のだ。 しかしすんなり明渡すはずもなく、結局、ルーク、ランド、そしてレイアの活躍により
ハンの救出に成功した。 その頃帝国軍は新たなデス・スターの建設に全力を注いでいた。
ルークはレイア、ハンと別れふたたびダゴバに飛び、ヨーダとの訓練に向かった。 しかし、
ヨーダはすでに老いのため衰弱しきっていた。 そしてヨーダの口からもベイダーが父親である
事を知らされる。 ベイダーもかつては有能なジェダイの騎士であったが、帝国の皇帝の
ダークサイドの力に屈したのだと言う。 そしてベイダーを倒したとき初めてジェダイ騎士と
なれるであろうと・・。 最後に「もう一人のスカイウォーカー」という言葉を残しヨーダは息を
引き取った。 実の父親を殺す事などできない・・・ 。 共和国に戻ったルークはふたたび戦いに参加する。
強大なデス・スターは強力なシールドに保護されているため、シールドを送っている惑星エンドアの攻撃を
ハン、レイアが率いることに。 そしてデス・スター爆破のための宇宙機動部隊はランド。 そしてルークは
単身ベイダーとの戦いに向かうのだった。 戦いの前夜、ルークはレイアに彼女が自分の双子の妹である
ことを告げる。 戦いの火蓋は切って落された。 エンドアでは地上部隊とこの星の住人イウォークも戦いに
参加する。 ルークはついにベイダーと最後の戦いをすることに。 しかも、強大な力を持つ皇帝の目の前で・・。
これは全て皇帝の罠だったのだ。 ベイダーとの一騎撃ち。 しかし今やルークの力はベイダーを凌ぐものに
なっていた。 ベイダーを打ちのめすルーク。 しかし、皇帝の力は想像を絶するものだった。 ルークを打ちのめす。
しかし、その時ベイダーが皇帝を抱き上げ深淵の底に突き落とす。 皇帝は自らのパワーを浴び滅んだ。
ベイダーに父親としての心が残っていたのだ。 初めて抱き合い優しい言葉を交わす父と子。しかし、直後に
ダース・ベイダーこと、アナキン・スカイ・ウォーカーは静かに息子の腕の中で息を引き取る。 エンドアの攻撃隊も
大勝利し、 最後に控えたランドもデススターの爆破に間一髪成功する。 共和国の完全勝利だ!!
その夜、エンドア星は勝利に酔う共和国の勝利の宴がいつまでも続いた。 彼らをどこからか見守るジェダイの
オビワン・ヨーダ、そしてダースベイダーから善の側に戻ったアナキンの姿があった・・・。
私評: これが前3部作の完結編。 全ての謎が解き明かされる。 ルークとレイアが兄弟であったこと。
そしてハン・ソロとレイアのロマンスも実を結ぶ。 前作から6年。 一大巨編はとりあえずハッピーエンドで
幕を下ろしたわけです。しかし、1作ごとにパワーアップして行く特撮は本当にすごい。 この映画の見所の
一つはエンドア星でのスピーダーバイクのチェイスシーンだ。 ステディーカムカメラを超低速回転させそれに
バイクシーンを乗せた絵はまさにど迫力だった。 ラストのルークとベイダーの戦いは色々な意味でこの物語、
しいてはファントム・メナスを見る上で重要なポイントかもしれない。 その辺は帝国の逆襲、ジェダイの復讐で
ヨーダが色々語っている。 でも結局はこういうハッピーエンドが一番良いですね。 正義の勝利!!
しかし、これで物語は終わったわけではない・・・。
1997年 アメリカ映画
これは前3作をジョージ・ルーカスが自ら手を加え、最新のテクノロジーで
貧弱なSFXで作った3作を(当時はすごいテクノロジーだった)リメイクしたもの。
また、新たに追加されたシーンも多数あり、SWファンは必見の映画。
こまごました町の風景にまで手を加えている。
また、今回新たに追加されたシーンの中には今回のファントムメナスへの伏線と
なっている部分が多いとか・・?
私評: やはり最新のテクノロジーはすごい。 でも考えてみれば20年以上前に
あの作品を作ったこと自体がすごいことなんです。 もしかしたら、2020年に
今の最新テクノロジーがどれだけ時代遅れになっているのかもしれないのですから。
私の場合、特別編がどうこうよりスター・ウォーズをもう一度劇場の大スクリーンで
見れたことが幸せだった。 私の中ではいつまでも、色褪せることなく いつの時代もSF映画のマスターピースである
ことは間違いありません。