2010/12/31

2010年最後のレビューです。
最後の最後に好きない映画に出会いました!
大好きなミュージカルとまさかの忠臣蔵がイチ押しです。

バーレスク  監督:スティーブン・アンティン  出演:クリスティーナ・アギレラ、シェール
Burlesque  2010年 アメリカ映画
今週のイチ押し:田舎町でウエイトレスをしていたアリは片道切符を買ってロサンゼルスへとやってきた。さっそく職探しを始めたアリは一軒のクラブに魅了される。店の名前は「バーレスク」。セクシーなダンサーたちが夜な夜なショーを繰り広げる大人のエンターテイメントクラブだ。店を仕切るのはこの店の看板歌手でもあるテス。アリはウエイトレスの仕事を手に入れ、舞台に上がる日を夢見て働き続けた。ついにダンサーとして舞台に上がることになったアリ。そんなある日、ダンサー仲間の意地悪でダンス中に音を切られてしまったアリは、即興で歌い始める。しかも、その歌声はその店にいた全ての観客を魅了した。もちろん、テスもその歌にしびれ、アリを売り出す事を決めた。瞬く間にアリはショーガールとして開花していく。しかし、バーレスクは存亡の危機に立たされていた・・
私評:空中権って知ってます??・・・2010年の最後に観たのがこの映画。やっぱり私はミュージカルが好き。この映画はマジで私好みの映画でした・・。入れ替え制の映画館なのに、またチケットを買いに行って2回も見ちゃいました。ストーリーは女の子のサクセスストーリーで、これと言って捻りもないのですがとにかく音楽とダンスが最高。セクシーなダンスナンバーは、見ていてワクワクしてきました。しかし、この映画って宣伝が全然行き届いていないですよね。興行成績もイマイチみたいで、本当に勿体ないです。とにかくこの映画の魅力の大半を占めるのが主演のクリスティーナ・アギレラ。歌は今さら私が言うまでもなく抜群のうまさで、しかも、個性的。そして踊りもうまいんですよね。それに加えて演技も合格点!テス役は「月の輝く夜に」のシェール。本当に久しぶりの映画出演です。そして脇役ではあるのですがスタンリー・トゥッチ、アラン・カミング、ピーター・ギャラガーという渋い面々がおいしい芝居を見せてくれます!監督は元役者のスティーブン・アンティン。いや~、2010年は最高の締めくくりができました!
最後の忠臣蔵  監督:杉田成道  出演:役所広司、佐藤浩市、桜庭ななみ
 2010年 日本映画
今週のイチ押し:赤穂浪士の討ち入りから16年が経った。大石内蔵助以下、四十七士は切腹し事件は幕を下ろした。しかし、ただひとり生き残った男がいた、彼の名は寺坂吉衛門。彼は大石内蔵助から直々に討ち入りの真実を後世に伝え、残された浪士たちの遺族を援助する使命を言い渡されていた。最後の遺族の元を訪ねた吉衛門は赤穂浪士の17回忌の法要に出席するため京都を訪れた。彼はそこでかつての親友であり、討ち入りの前日に突如として逃亡した瀬尾孫左衛門を見かけた。ひとり者だった孫座衛門は内蔵助に奉公する事を生甲斐としていたのだが・・。孫左衛門は名前を変え身分を偽って生きていた。彼は隠れ家で可音という美しい娘とふたりで住んでいた。上方で流行っていた人形浄瑠璃を見に行った孫左衛門と可音。そこで彼女は富豪商人の茶屋家の跡取り、修一郎に気に入られる。実は可音は大石内蔵助の忘れ形見で、孫左衛門は内蔵助から彼女の世話を言い渡されていたのだ・・
私評:孫左と一緒に暮らしていたい・・・赤穂浪士の討ち入りだけが忠臣蔵ではない!これはその事件の16年後の話。大石内蔵助と言う希代のカリスマに命を下されたふたりの侍の話です。前半は可音と孫左衛門のラブストーリーのような展開。ここは微笑ましい物語です。しかし、ついに可音の婚礼が決まり、その後に起こる奇跡のような展開には思わず涙が溢れてきました。死してなお、大石内蔵の偉大さを感じさせる展開でした。しかし、そこで話は終わりません。最後は孫左衛門の武士道を見せつけられます。ひとつの映画で色々な展開が楽しめます。それらはすべて原作の素晴らしさにあるのです。面白かったです!主演は「13人の刺客」の役所広司。彼のさりげないけど味わいのある演技・・、最高でした。吉衛門役は「誰も守ってくれない」の佐藤浩市。そしてこの映画で圧倒的な存在感を見せるのが「書道ガールズ」の桜庭ななみ。役所、佐藤という大御所を家来に従え、凛とした演技を見せます。そしてめちゃめちゃきれいなんです・・。大石内蔵助役は歌舞伎役者の片岡仁左衛門。その他、安田成美、伊武雅刀、田中邦衛・・・。監督はTVシリーズ「北の国から」の杉田成道。
トロン レガシー  監督:スティーヴン・リーズバーガー  出演:ジェフ・ブリッジズ、ギャレット・ヘドランド
Tron Legacy  2010年 アメリカ映画
1989年、7歳の少年だったサムは父親のケヴィンの語る話を聞くのが大好き。しかし、ケヴィンはある夜を境に忽然と姿を消してしまった。そして現在、サムは27歳になっていた。彼は父親が立ちあげたコンピューター会社エンコム社に勤める、父の友人のアランからケヴィンの秘密の研究所の鍵を入手した。キーボードで履歴を叩いていると突然、強い光に覆われ、気が付くと見た事もない世界に彼は立っていた。突如、現れたオレンジ色の飛行物体に拉致されたサムは、巨大なトロンシティのコロシアムへと連れて行かれた。そこでサムはディスクバトルという競技に参加させられる。そこには多くの観客がいたが彼らは皆プログラムで、そこにいた人間はサムだけだった。抜群の身体能力でゲームを勝ち上がっていくサム。そんな彼をじっと見つめる男がいた。彼はクルーと呼ばれ、その顔は35歳の時のケヴィンだった。父との再会を喜ぶサムだったが、クルーはケヴィンが作り上げたプログラムだった。そしてサムはさらに危険なゲーム(ライトランナー)の会場に送り込まれる。そんな彼の前に現れたのは謎の女性、クオラだった・・・・
私評:続きは明日だ・・・1982年に公開された「トロン」は衝撃的だった。今では当然のように映画に挿入されているCGですが、当時は莫大な手間と金が掛かるという事で、ちょっとCGのシーンがあるだけで、「すげー!」って感じだったのですが、「トロン」はCG使いまくり。そのすごい映像に私は感動してしまいました。そして28年後の今年、「トロン」は最新の3Dを駆使し、さらなる映像革命で私を魅了しました。隅々まで緻密に描き込まれた映像はまさに革命。私はすっかり“トロンワールド”に吸い込まれて行きました。いや~、素晴らしかったです。主演は「エラゴン 遺志を継ぐ者」のギャレット・ヘドランド。そしてこのトロンワールドの創造主、ケヴィンを演じるのは本年度のアカデミー主演男優賞を得たジェフ・ブリッジズ。彼の存在感はピカイチです。そして謎の女、クオラを演じるのが「ガール・ネクスト・ドア」のオリヴィア・ワイルド。彼女が実に魅力的で私はすっかりファンになってしまいました。そして前作でもケヴィンのパートナーを演じたブルース・ボックスレイトナーが同じ役で再登場します。監督はこれがデビュー作となるスティーヴン・リズバーガー。
相棒 劇場版Ⅱ警察庁占拠!特命係の一番長い夜  監督 :和泉聖治  出演:水谷豊、及川光博、小西真奈美
 2010年 日本映画
警視庁での幹部が行う定例会議の最中、拳銃を持った男が乱入し12人を人質に立て籠もった。しかし、緊急対策本部が指揮をとる中でSITが会議室内に強行突入し事態は収拾した。ところが犯人は自身の銃が暴発したとして死亡が発表され、事件は正当防衛とされた。犯人は6年前に警視庁を依願退職していた八重樫。彼は退職する前に懲戒対象になっていたというが・・・。そしてついに「特命係」の杉下と神戸が動き始める。実は事件発生前に、神戸は犯人の八重樫から女性刑事の朝比奈を救出していた。しかし、杉下は朝比奈を疑い八重樫との関係を調べると、ふたりは7年前のテロ事件に関与していた。そしてその事件の際に朝比奈は婚約者の磯村を亡くしていたのだ。一方、警視庁内の籠城監禁事件を冷ややかな目を向ける男たちがいた。警察庁長官の金子と官房室長の小野田だ。7年前の事件が掘り起こしてしまった今回の事件に警視庁、警察庁ともに大きく揺れ動いていた・・・
私評:僕は人の上の立てるような人間ではありません・・・テレビシリーズは大人気らしいのですがまったく見た事がありません・・(笑)。劇場版の前作で初めて「相棒デビュー」をした私です。今回は杉下の相棒が変わっていたのですが、私はその経緯もわからず・・。映画の方がどうだったかというと・・・、私的には色々な事を詰め込み過ぎてなんだか訳のわからない映画になっておりました。しかも、2時間くらいにまとめているので話がすごい駆け足なんですね。ファンには楽しい映画かもしれませんが、あまり思い入れがない私はイマイチ乗り切れない作品でした。主演の相棒コンビは水谷豊と及川光博。その他、岸辺一徳、小西真奈美、宇津井健、國村隼、名高達男、小澤征悦・・などなど。そしてもちろん鑑識課の米沢守こと六角精児。監督は和泉聖治。


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