2013/12/23

今年も残すところあと10日たらず。今回のイチ押しは
話題のアニメとベストセラーのあの映画!

ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE  監督 : 亀垣一  出演 :栗田貫一、高山みなみ
 2013年 日本映画
今週のイチ押し:宝石商から大粒のダイヤが盗まれた。犯人は怪盗キッド。警察とのチェイスが行われる中、スケボーに乗ったコナンが彼を追う。しかし、一瞬のうちのスケボーは真っ二つ。コナンはこれが怪盗キッドの手口ではないとすぐに悟った。実は犯人はキッドの変装したルパン三世。スケボーを破壊したのはもちろん石川五右衛門。ルパンは盗んだ宝石を持って取引相手のアラン・スミシーの元に向かった。スミシーは峰不二子を人質にとりルパンに盗みをさせていたのだ。しかし、今回はルパンの腕を確認するためで、スミシーの真の目的は秘宝チェリーサファイアだった。そんな時、海外から人気アーティストのエミリオが来日。少年探偵団はテレビ放送に夢中になっていたが、コナンは別の人物に目を向けた。それはエミリオのボディガードをしていた次元大介。コナンはルパン一味が何かを企んでいると確信するが・・・
私評:「言ったはずだぜ、今度会ったら捕まえるってな」・・・「探偵ごっこはやめとけって」・・・日本テレビの超人気アニメが合体!2009年に日本テレビの開局50周年でこのふたつの番組のコラボがあったのですが、今回は劇場版とういう事でさらにヒートアップ。しかも、それぞれの番組のキャラクターが実にうまく絡んでいて、違和感がまったくない。いやいや、それ以上の化学反応を起こして、通常の何倍も面白くなっていました。劇場大ヒットはただ単に人気アニメがコラボしただけではないのです。名探偵コナンでは絶対に味わう事ができない「お色気シーン」、そしてルパンにはない謎解きがこの映画では両方楽しめちゃう。とにかく私は峰不二子と灰原哀の入浴シーンが・・・。ルパン三世の声は栗田貫一。彼がルパンの声を始めてから19年も経つそうです。ルパンファミリーは最近、総入れ替えをしたばかりですからね。江戸川コナンの声は高山みなみ。監督は「劇場版NARUTO疾風伝 絆」、そしてテレビ版の「ルパン三世VS名探偵コナン」の亀垣一。
永遠の0  監督 : 山崎貴  出演 : 岡田准一、井上真央、三浦春馬
 2013年 日本映画
今週のイチ押し:祖母の葬儀の日に佐伯健太郎はある事実を知らされる。それは祖父とは血の繋がりがなく血縁上の祖父が別にいると言う事。その人の名は宮部久蔵といい、60年前に特攻でこの世を去っていたのだ。祖父のことが気になり始めた健太郎は、祖父を知る人を訪ねて回ることにした。しかし、誰もが祖父のことを「海軍一の腰抜け」「臆病者」という批判ばかり。天才的な操縦技術を持っていながら彼は生きて家族の元に帰る事に拘っていたのだ。しかし、そんな中で健太郎は久蔵を良く知る井崎という老人と出会う。彼は久蔵と一緒に空を飛んでいたのだ。そして彼は久蔵から言われた言葉を胸にここまで生きてきたのだ。そして健太郎が次に訪ねたのは大会社の会長の武田。彼もまた、久蔵に世話になった人間で久蔵こそが戦後の日本のために生きるべき人間だったという。しかし、最後に健太郎の中に残ったのは、それほどまでに「生きる事」に執着していた久蔵が特攻をしたのかという事だった・・・
私評:あの人は約束通り帰ってきました・・・「永遠の0」の原作本は3年くらい前に地元の本屋さんに勧められて買いました。彼が「人生で最高の小説」と言うくらいなので期待して読んだのですが、これがすごい作品で私は電車の中で泣きながら読んだのを覚えています。それからうちの会社の人たちにもかなり読ませました。そんな作品が映画になると言うので私は期待と不安が半々。しかし、今回の役者陣は小説のキャラクターとピッタリでした。映画は映画なりの表現があり、それはそれで良いのですがやはり活字から私の頭の中に作り上げた「作品」とはちょっと違う感じもありました。これは致し方のない事。だけど、映画は映画でとても良かったです。久蔵役はジャニーズで一番の役者岡田准一、妻役には「八日目の蝉」の井上真央、そして健太郎役には三浦春馬。しかし、この映画の最高の良さは久蔵を語るジイさん達。橋爪功、田中泯、そして夏八木勲、彼らの熱い語りには泣けましたね。その他、濱田岳、新井広之、染谷将太・・・。最高のキャストです。エンドロールで流れるサザン・オールスターズの歌も最高!監督は「Always三丁目の夕日」「Space Battleship ヤマト」の山崎貴。
武士の献立  監督 :朝原雄三  出演 :上戸彩、高良健吾、西田敏行
 2013年 日本映画
加賀藩の料理方・舟木伝内は江戸屋敷の宴席で「鶴もどき」という椀を振舞った。藩主の前田吉徳は余興に「椀の中身を当てよ」と問うが家来は誰も当てる事ができない。しかし、そんな中で吉徳の側室に仕える女中の春が見事に材料を言い当てた。春は浅草で有名な料理屋の娘だったが、火事で家も家族も失っていた。しかし、親譲りの料理の腕は天下一品。しかし、彼女は出戻り娘だった。そんな春の元に伝内が訪ねたのはその数日後。そこで彼は春に二男の嫁に来てくれるよう懇願した。一度は断るが春はそれを受け入れた。長旅の末、加賀に辿り着いた春を迎えたのは、おっとりした母親と、料理にも家督にも、そして春にも興味を示さない二男の安信。親戚の集まりで良かれと思って、安信が作った汁椀に手を加えた春に安信は「古だぬき」と激怒。しかし、それが春の逆鱗に触れふたりは包丁勝負をすることになった。安信が勝てば離縁、春が勝てば安信に料理指南を受けてもらう事に!勝負の結果は当然春の勝利。その日から安信の料理人としての修業が始まった・・
私評:戻ってきてくれ、たのむ!・・・ちょっと前に「武士の家計簿」という映画がありましたね。それは経理関係の侍。そして今回は料理人の侍の話。実際にそういう立場の武士がいてもおかしくはないけど、今まで表舞台には出てこないキャラクター。しかし、これがまた面白い映画でした。そして江戸時代のお偉い侍はけっこうグルメだったという事も知りました。今回はそんな武士の描き方ももちろんですが、主人公はそんな家に嫁いだ料理大好きな女。視点が変わって映画がさらに面白くなりました。それにしても映画の中に登場する料理のすごいこと!!空腹時はよだれが出てしまうかもしれないのでご注意を!主演は先日観た「おしん」でも良い演技をしていた上戸彩。今回の春は彼女にピッタリのキャラでした。安信役は「ルームメイト」の高良健吾、伝内役には西田敏行、その妻には余貴美子。その他、夏川結衣、成海璃子、柄本祐、緒方直人、鹿賀丈史などなど。監督は「釣りバカ日誌」シリーズの朝原雄三。
グリフィン家のウエデイングノート  監督 : ジャスティン・ザッカム  出演 : ロバート・デ・ニーロ、ダイアン・キートン
THe Big Wedding  2013年 アメリカ映画
グリフィン家は二男の結婚式を控えて、続々と家族が集まってきた。10年前に熟年離婚をしたママ、エリー。彼女が家に到着すると家族は留守。前と同じ所に鍵があったので先に入って待っていると、この家の主のドンと恋人のビービーが帰宅。すると、あっという間に情事に流れ込みそうに・・・。その他の家族はモテモテの医師なのに30過ぎても未だに童貞の長男のジャレド、不妊が元で旦那と喧嘩中の長女ライラ。今回の主役の二男のアレハンドロはハーバード大卒のエリートで幼いころにコロンビアから来た養子だった。彼の婚約者のメリッサという美女だった。なんとかまとまりを取り戻した家族だったが、大きな問題が持ち上がった。アレハンドロの産みの母は心神深く両親が離婚をしているなんて言えないと言うのだ。仕方なくドンはエリーと夫婦を装う事にするが、気に入らないのは恋人のビービー。彼女は結婚式に出ないと言って家を出てしまう・・・
私評:人を愛する事が人生をより良きものにすると、やっと分かったよ・・・この映画は長年の映画ファンにはたまりません!!なんたって新旧のハリウッドスターが勢揃いして、しかもおバカな下ネタ合戦!しかし、さすがは名優たち。そんなお下劣な作品だけでは終わらせません。最後には家族愛を謳いあげ、そして最高級のハッピーエンディング。そしてとんでもない事実が次々と・・・??私は顔の筋肉が緩んでしまって映画館を出てもしばらくはニコニコしていたと思います!?ドン役は女優3人からパンチを食らうロバート・デ・ニーロ。エリー役はゴッド・ファーザー繋がり?のダイアン・キートン、ビービー役は相変わらずセクシーなスーザン・サランドン、イライラで当たり散らす長女はキャサリン・ハイグル、美しい花嫁役はアマンダ・セイフライド、そしていい加減でテキトーな牧師にはロビン・ウィリアムズ。どうです、このオールスターメンバー!そして私が目をつけたのはコロンビアからやってきた母親の娘(つまり二男の妹)ヌリア役のアナ・アヨラ。美しいです・・・。監督は「最高の人生の見つけ方」の脚本家ジャスティン・ザッカム。
プレーンズ  監督 : クレイ・ホール  日本語声優 :瑛太、仲里衣紗
Planes  2013年 アメリカ映画
農薬散布用の小型飛行機のダスティは来る日も来る日も畑の上を行ったり来たり。そんな彼の野望は燃料トラックのチャグと密かに狙っている世界一周レースに出る事。予選は六位だったが、上位の一機がドーピングをしたため繰り上げ当選!こうして初めて農薬散布機が大会に出場する事になった。そこでダスティは伝説の飛行教官のスキッパーに教えを請う事に。メキメキと上達しスピードアップをするが、ダスティには致命的な欠点があった。それは彼が高所恐怖症だと言う事。仕方なくスキッパーはダスティに低空弾丸飛行を伝授した。ついに大会が始まった。優勝候補は過去3回で圧倒的な強さを誇ったリップスリンガー。その他にも強そうなメンバーが勢揃い。スタートから圧倒的な強さを誇るリップスリンガー。しかし、ダスティも負けてはいない。そして高所恐怖症のダスティにとって一番の難所のヒマラヤ越えが迫った。そんな彼にインド代表のイシャーニは線路を辿れば良いとアドバイスをするが・・
私評:レディーズ&ジェントルプレーン!・・・ディズニーの人気アニメ「カーズ」の飛行機版です。そのスピード感たるや、すごい!の一言。アニメならではのありえない映像にビックリです。しかも、この映画はディズニーならではのハートに優しい感動作。キャラクターたちの面白さ、そして感動の幕切れ!さすがディズニーアニメは安全マーク。まあ、良くありがちな話ではあるのですが・・・。当日、成田の映画館は子供たちがいっぱい観に来ていたのですが、ダスティが大好きになったようで、みんな劇場前のディスプレイの前で記念写真を撮っていました。残念だったのは成田の映画館では3D上映がなくて、2Dで観たこと。3Dだったらさらにすごい迫力だったと思います。この映画はすでの続編が製作されていて、映画の最初に予告編が観られますよ。私が観たのは日本語吹き替え版。主人公のダスティの声は「一命」の瑛太。彼が意外や意外、上手いんです!そして日本代表の飛行機サクラの声は「モテキ」の仲里衣紗。監督は「ティンカー・ベルと月の石」のクレイ・ホール。
ウォーキング・ウィズ・ダイナソー  監督 : バリー・クック、ニール・ナイチンゲール  日本語声優 : 木梨憲武
Walking With Dinosaurs  2013年 イギリス・アメリカ・オーストラリア映画
今から7000万年前のアラスカ。そこで草食恐竜のパキリノサウルスの子供が生まれた。群れで一番小さな末っ子のパッチは兄弟に跳ねのけられえさに届かなかったので仕方なく穴から這い出したところをトロオドンに捕まってしまう。父親に助けられたがパッチの耳には大きな穴が開いてしまう。季節が変わりパキリノサウルスは北の寒冷地から南に向かって大移動を始める。パッチの父親は群れのリーダーだ。しかし、移動の途中で山火事に遭遇した群れは肉食獣のゴルゴサウルスの罠にかかってしまう。兄のスカウラーとパッチを守るために父親はゴルゴサウルスに戦いを挑み、命を落としてしまう。寒さが一段と厳しくなる中、天敵のゴルゴサウルスも執拗に襲撃してくる。そして空からはキロストノテスの集団も襲い来るという過酷な旅が続く。そして彼らは何度も何度も同じ旅を毎年続けていた。そしてすっかり成長したパッチはメスのジュニパー恋をする・・
私評:みんな着いてこい!みんなでやっつけるんだ!!・・・「アース」などのドキュメンタリーを撮らせたら世界一のBBCが「アバター」の3D技術を用いて作ったのがこの映画!もっとドキュメンタリーチックな作品なのかと思ったら、キャラクターに名前が付いていて、それぞれが個性的で面白いストーリーになっていました。まさか、映画の最初に出てくる歯の化石があんな経緯を辿っていたとは!!どちらかと言うと子供向けで恐竜同士が血だらけで戦うようなシーンはありません。それ以上に、過酷な状況下でも勇気を持って生き抜く強さ、そしてリーダーとして成長していくパッチのサクセスストーリーになっています。それにしても映像はすごいです!3Dで観たせいもあると思いますが、本当に恐竜たちと歩いているような錯覚に襲われました。劇場の男の子たちは大興奮でしたね。しかも、登場する恐竜たちや語り部にもなっている鳥がとてもユニークで笑えるところもいっぱい。親子連れで(特に男の子と)観るならこの映画はとてもおススメです。私は吹替え版で観たのですが、パッチの声を担当しているのがとんねるずの木梨憲武。彼が良い味を出しています!監督はバリー・クック、ニール・ナイチンゲールのふたり。


前回の記事も読んでね~!



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