2008/12/14

あっという間のあっという間に師走です。今年は昨年より
全然映画を観れてません・・・。それでも今回はイチ押しだらけの
大豊作です。体調が良いせいかな〜・・・

ブタがいた教室  監督:前田哲  出演:妻夫木聡と26人の子供たち
 2008年 日本映画
今週のイチ押し:新人教師の星は6年2組の担任をすることになった。その初日、彼は一匹のブタを教室に連れて行った。そしてこのブタを育ててみんなで食べることを提案する。彼は「命」ということについて、ブタを通して一緒に学んでいくことを提案した。生徒たちはブタにPちゃんと名前を付け、クラス全員でPちゃんの世話をした。教師やPTAからは反発の声もあったが校長のバックアップでなんとか事なきを得た。Pちゃんがみるみる育ってきてついに食べごろを迎えた。ペットのように大事に育ててきたPちゃんを今さら食べるなんて・・。しかし、卒業が近づきPちゃんについての「処置」をどうするかで生徒たちは大いに悩み、そして語る。このまま生かすのか?食肉工場に送るのか??果たして最後に導き出された答えとは??・・・
私評:先生、命の長さは誰が決めるんですか??・・・・これは実際にあった話で、NHKでドキュメンタリーとして放送もされ反響を呼んだらしいです。(私は未見)しかし、この先生のアイデアに賛否両論はあるでしょうが子供たちに「命」を教えること、そしてそういう命を食べて私たちが生きていることを考えさせるにはすごく良い授業だったと思います。実際にこの映画に出演した子供たちは白紙の台本を渡され、この環境の中に放り込まれて本当に悩んだり、語ったり、時には喧嘩をしたりもしたそうです。そこで映画の中で最後に導き出された答えは・・・。言いませんが、これも賛否両論あると思います。私もこの方法が本当に良かったのかどうかは分かりません。それにしてもこの映画は泣けた!子供たちが必死になってPちゃんの行く末を考え、そして意見を述べていく。映画を見ている間は誰もがきっとこのクラスの生徒で、Pちゃんのために何が出来て、何がベストなのかを必死で考えると思いますよ。星先生役は彼以外にはいないのではないかと思えるくらいハマリ役だった妻夫木聡。子供たちとの息もピッタリでした。そして彼を支える校長役は原田美恵子、同僚役で田畑智子、いつもネガティブなことばかり言う教頭役には大杉漣。監督は「パコダテ人」「棒倒し」の前田哲。

ウォーリー

 監督 : アンドリュー・スタントン  出演:ベン・バート、エリッサ・ナイト
Wall・E  2008年 アメリカ映画 
29世紀の地球。誰もいなくなった地球で黙々とごみ処理をしているロボットが1台。彼の名前はウォーリー。彼は700年間、たったひとりで過ごしている。そんな彼はロボットながら小さな感情が芽生えていた。ごみの中から面白そうなものを集めてはコレクションをしている。そして彼の楽しみは20世紀の映画作品のビデオを見ること。その音楽が大好きで、また彼は登場するカップルが手をつなぐシーンがお気に入り。だけど、彼は手をつなぐ相手がいなかった。そんなある日、彼の住む町に大きな宇宙船が降りてきた。そしてその中からピカピカのロボットが現れる。そのロボットに興味を持ったウォーリーは接触を持とうと近づいた。そのロボットの名前はイヴ。イヴはある使命を持って地球にやってきたのだ・・・
私評:ウォーリー・・・イヴァ・・・・ディズニーの映画ってアメリカ公開からすごく時間が経ってから公開になるので、いつも待たされた気分になりますよね〜。今回も待ちに待ってやっとの公開です。そして映画のほうはめちゃめちゃ面白かったです。ピクサーの映画ってどれもキャラクターが可愛いのですが、「ウォーリー」のキャラクターは本当にキュート。主人公のウォーリーとイヴはもちろん、そのほかのロボットもみんな太ってしまった人間たちも可愛いんですよ。その中でもウォーリーとイヴのやりとりはロボット同士なのに、こんなに意思疎通が描けるなんて・・。まさに、CGアニメーションだからこそ描ける奇跡です。そして相変わらずのスピード感。とにかく充実した100分間でした。しかも、最初の30分以上は人間がほとんど登場しないためセリフもほとんどなし。この展開はまるで昔のサイレント映画のドタバタのようでもありました。声優で有名な人といえばコンピュータの声を担当しているシガニー・ウィーバーくらいか?でも、別に彼女じゃなくても良い役なんですよ。監督は「ファインディング・ニモ」のアンドリュー・スタントン。もちろん、ピクサーではお馴染みになった本編の前のショート作品もお見逃しなく!!
252 生存者あり  監督 :水田伸生  出演:伊藤英明、内野聖陽
 2008年 日本映画
関東を震度5の地震が襲った。しかし、それはこの後に続く大惨事の序章でしかなかった。地震のために近くにひびが入りそこから出た地熱で海水が水蒸気になり巨大な台風が生まれたのだ。篠原祐司は元レスキュー隊員だったがある事件が原因でそこを去り、いまは似合わないセールスマン。その日は彼の娘のしおりの誕生日。耳の聞こえないしおりは彼の宝だった。祐司は妻の由美と銀座で待ち合わせをした。しかし、銀座は折からの台風の影響で巨大な雹が降り修羅場と化した。一方の由美は新橋で人並みに押されしおりとはぐれてしまう。新橋に向かった祐司は地下鉄の駅でしおりを発見するが、その直後にトンネルは鉄砲水に襲われ、駅にいたほとんどの人たちは死んでしまう。そこでかろうじて生き残ったのは祐司、医師の重村、大阪から来ていた藤井、韓国人ホステスのキム・スミン、そして彼女に助けられたしおりだった・・・・
私評:お前は何も間違ってない。あの時も、そして今も・・・252とはレスキュー隊の通話コードで「生存者あり」の合図。これまで私もTVで各地の災害地で救出される人たちの映像を見てきましたが、そこでもこのコードは使われていたのでしょうね。こういう(いわゆる)パニック映画は本家本元のハリウッド映画と比べると日本映画はどうしても弱いというイメージがあるのですが、この作品は十分ハリウッドと渡り合えるレベルの作品でした。CGだけでなく巨大なセットを使ったのも良かったのでしょうね。そしてその緊迫感の中で家族のドラマが挿入され、私は何度も泣いてしまいました。その演出は見る人によってはちょっとくどいかも知れませんが・・。主演は「海猿」でもヒーローを演じこういう作品にはなくてはならない存在になってきた伊藤英明。彼の爽やかでしかもタフなところが良いですね。そして彼の兄役で現役レスキュー隊長を演じるのは「黒い家」の内野聖陽、その他山田孝之、香椎由宇、木村祐一、山本太郎、桜井幸子、そして韓国のスーパーモデルMINJI。そして忘れてはいけないのがとっても可愛いしおり役の大森絢音ちゃん。監督は「舞妓Haaan」の水田伸生。
デス・レース  監督 : ポール・W・S・アンダーソン  出演:ジェイソン・ステーサム、ジョアン・アレン
Death Race  2008年 アメリカ映画
近未来。元レーサーのエイムズは妻と娘との慎ましい幸せを大切にしていた。ところが彼はやってもいない妻殺しの罪で逮捕されてしまう。彼が収容されたのは孤島の刑務所ターミナル・アイランド。その時代、犯罪の数はうなぎ上りで国家は刑務所を管理しきれず、ついには民間企業にその運営を任せていた。そこの所長のヘネシーはエイムズにこの刑務所内で行われる「デス・レース」のスター・フランケンシュタインに成り代ってレースに出るよう持ちかけた。フランケンシュタインは「デス・レース」のヒーローで既に4勝をしていた。あと、1勝で彼は自由を手に入れられたのだが、レースで怪我を負い死んでしまったのだ。彼はこのレースに勝てば事由の身に、断れば一生刑務所暮らしという選択を迫られ、当然ながら前者を選んだ。しかし、このレースにはとんでもない陰謀が隠されていた・・・・
私評:ロジャー・コーマン監督のカルトの名作「デス・レース2000年」のリメイクです。オリジナル版はかなり好きな映画ですが、こちらのリメイク版も負けてはいません。発想はかなりシンプルなのですが、今回はマシンやレース中のトラップにもかなりのこだわりが見えます。そして凄まじいスピード感を演出するのはあの狭いコックピットからの映像ですね。映画を見ながら「おっと危ない」って感じで体が障害物を避けてしまう。それくらいリアルなんです。そして劇中に登場する水着の美女たちが・・・(以下、自粛)主演はアクションスターとして着々とキャリアを積んでいる「トランスポーター」のジェイソン・ステイサム。マーシャルアーツ以外に、こういうアクションができるのがまた彼の良い所?刑務所の鬼所長で氷のように冷徹な女を演じるのは「ザ・コンテンダー」のジョアン・アレン。そしてジェニファー・ロペスのブランドでモデルをしているナタリー・マルティネスが実にセクシーで可愛い女を演じています。監督は「バイオ・ハザード」のポール・W・S・アンダーソン。


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