今回はコミック原作の物がいっぱい。
イチ押しはミギー君と史実に基づく戦車隊
寄生獣 | 監督 : 山崎貴 | 出演 : 染谷将太、橋本愛、深津絵里 | |||||
2014年 日本映画 | |||||||
今週のイチ押し:ある日、海を漂う不気味な物体が岸壁にたどり着いた。そこから這い出してきた生物は町へと繰り出していく。ある家にたどり着いた生物はその家の主の耳から入り込み、脳を奪う。翌日の朝、寄生獣と化した夫は、子供たちを送り出した妻を喰った。高校生の新一の家にもその生物はやってきた。イヤホンで音楽を聴いていたため耳から入れず、結局は右腕の中に侵入してきた。そして新一の右手は自らを「ミギー」と名乗る寄生獣に乗っ取られてしまう。しかし、栄養分を新一の体から得ているミギーは新一と共存しなければならなかった。ものすごい勢いで人間の知識を習得していくミギー。しかし、ミギーは寄生獣からしてみれば異端だった。人間の脳を奪った寄生獣が学校で、中華料理屋で新一に近づいてくるが・・ | |||||||
私評:人間一種を食べるという行為は美しいではないか・・・コミックは1000万部突破!読んだ人がトラウマを抱くくらい強烈なインパクトの作品がまさかの実写化。実写化できるとは思ってもいませんでした。こういう作品を実写化するとけっこうショボい感じになってしまうのですが、この映画は良くできています!パラサイトの顔がパカッと割れるところなんかめっちゃリアルです。けっこう血のシーンも多いです。また、この作品のために集まったキャストがこれまたすごい!真一役は「WOOD JOB! ウッジョブ!」「TOKYO TRIBE」の染谷将太、ミギーの声は「謝罪の神様」の阿部サダヲ、新一の学校の科学の教師・田宮良子役は「悪人」の深津絵里!(彼女が不気味で最高!)、新一のGF里美役は「乾き!」「告白」の橋本愛、寄生されたクラスメイトの島田秀夫役はNHK「ごちそうさん」の東出昌大、新一の母親は余貴美子。そして後編では出番が増えるであろう浅野忠信、北村一輝などなど、そうそうたる顔ぶれです。監督は「Always三丁目の夕日」「永遠の0」の山崎貴。 | |||||||
フューリー | 監督 :デヴィッド・エア | 出演 : ブラッド・ピット、ローガン・ラーマン | |||||
FURY | 2014年 イギリス映画 | ||||||
今週のイチ押し:通称“ウォーダディ”が率いるシャーマン戦車メンバーは歴戦の強者。しかし、ドイツ軍のSSの攻撃で仲間を一人失ってしまう。そこに補充されてきたのは実戦経験のまったくない若者ノーマン。彼の甘いミスで味方の戦車にダメージを受けたウォーダディは実力行使で、戦争の残酷さを叩き込む。そんなある日、ウォーダディとノーマンはドイツ人の民家で一夜を過ごす。ノーマンはその家にいたエマに好意を抱きふたりは関係を持った。しかし、彼らが家を出た直後、SSの空襲でエマは死んでしまう。この時、ノーマンの中にドイツ軍に対する憎悪が沸き起こった。ウォーダディはある街に進行してくるドイツ軍の制圧を言い渡される。部隊は途中でドイツ軍が誇るティーガ戦車と遭遇しウォーダディ一行の「フューリー号」以外は破壊されてしまう。フューリー号もキャタピラをやられ動けない状態になるが、そこにドイツ軍の大群が押し寄せてくる。ウォーダディは逃げずに戦う事を決意する・・ | |||||||
私評:ここは俺の家だ、最後まで戦う・・・戦車での戦いをここまでリアルに描いた映画は初めて見た。特にドイツ軍が誇る当時、世界最強の戦車と呼ばれたティーガ式戦車との戦いは凄かった。とにかく相手には砲弾が貫通しないんだから。アメリカ軍の戦車がどんだけ薄く作ってあるんだよ!そして普段は口にする言葉も汚くとても知性のある人間とは思えないくらい最低に見える兵士たちが、いざ戦いになると長年のあうんの呼吸で最高のパフォーマンスを見せる。この時だけはウォーダディを先頭にした最強の兵士たちに変身。しかし、最後は5人VS300人という無謀な戦いに挑むので・・・展開はなんとなくプライベート・ライアンにも似ているのですが、この映画もほとんどが事実らしいです。主演は「ワールド・ウォーZ」「そして夜は明ける」のブラッド・ピット。新兵のノーマン役は「三銃士/王妃の首飾りとダヴィンチの飛行船」「パーシー・ジャクソン」シリーズのローガン・ラーマン、砲手で通称バイブル役は「トランスフォーマー」「ニンフォマニアック」のシャイア・ラブーフ、操縦士で通称ゴルド役は「ワールド・トレードセンター」のマイケル・ペーニャ、そして装填手のクーンアス役は「ウォーキング・デッド」のジョン・バーンサル。監督は「サボタージュ」のデヴィッド・エア。 | |||||||
滝を見にいく | 監督 : 沖田修一 | 出演 : 根岸瑤子 | |||||
2014年 日本映画 | |||||||
滝でマイナスイオンをたくさん浴びたあと、温泉でゆったり。そんなツアーに集まったのは7人のおばさんたち。バスは目的地に着き、新人のツアーガイドの菅に付いて山道を歩いていく。しかし、菅は道に迷ってしまったらしく、おばさんたちを残してコースの確認に行ってしまう。待てど暮らせど帰ってこない菅に痺れを切らしたおばさんたちは自力で帰り道を捜索するが、途中で発見した近道の看板の歩行に進み、ますます深みにはまってしまう。そしてついに7人は野宿をする事に。食料にするためくるみを拾い、きのこを集め、火を囲んでさながらキャンプファイアー。最初はバラバラだった7人のおばさん達が不思議な絆で結ばれていく・・・ | |||||||
私評:みんなで滝を見たいの・・・この映画に有名な役者は出ていません。だけど初めてこの映画の予告編を見たとき、ビビッと来たんです。「これはきっと面白いぞ!」私の直感は正しかった。実に面白い映画でした。登場人物は7人のおばさん+ツアーガイド、農家のおじさんだけ。しかも、山の中での撮影でセットも何もなし。役者も無名の人たちなのでギャラも安いはず。だけど、アイデア次第でこんなに面白い作品ができてしまうのだ!個性的なおばさんたちが、最初はギクシャクしているのですが同じ空間を所有して、お互いを助け合い、そして胸の内をさらけ出して仲良くなっていく過程が気持ちいい。そしてなんだか胸が熱くなって顔がニコニコ。笑いもたっぷりあります。こういう映画、大好きです。7人のおばさんたちは舞台等で活躍している女優などもいるのですが、キーパーソンのジュンジュン役の根岸瑶子さんは現場のボランティアのスタッフだったのを監督が見出したとの事。監督は「南極料理人」「横道世之介」の沖田修一。おすすめです! | |||||||
宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る箱舟 | 監督 :出渕裕 | 出演 :小野大輔、中村繒里子、 | |||||
2014年 日本映画 | |||||||
イスカンダル星を後にしたヤマトは一路地球に向かっていた。イスカンダルのスターシャが波動エンジンを武器に変換した事をに対して憤慨したため、ヤマトは波動砲を封印しての帰路となった。そんな彼らの前にガミラスが蛮族と忌み嫌うガトランティスの艦隊が現れる。交戦はしたくないと言う古代進の話に耳を貸さないガトランティス軍は戦いを開始。やむなく近くに見えた浮遊惑星に逃げ込もうとするヤマトの近くを強烈な炎が通り過ぎる。これこそガトランティスの最新兵器火焔直撃砲だった。惑星に入り込んだヤマトを新たな危機が襲う。その星はエネルギーを餌にする宇宙生物の巣窟だったのだ。やむなくワープで逃げ出したヤマトが辿りついたのはまったく星が見えない宇宙空間。そしてヤマトはそこに漂う巨大建造物に吸い寄せられていく・・・ | |||||||
私評:別れもいいものだ・・・先日観た「宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海」と同じキャラでスピンオフ作品ができました。私は名作「さばら宇宙戦艦ヤマト」みたいな話を期待していたのですが、まったく違う話。戦闘シーンも少なくて謎の惑星でガミラスと地球人が一緒になり・・・という展開。この話はけっこうドラマチックです。そして波動砲を封じ込めたヤマトが強烈な武器を擁するガトランティスとどう戦うのか??この展開は面白かった!!イスカンダルへの旅で沖田十三も認めるリーダーになった古代進がさらに成長を遂げる。カッコ良かったです。また、今回のキーパーソンは技術員の桐生美影と戦闘パイロットの沢村翔、そして前作には登場しなかった空間騎兵隊の斎藤始も登場しますよ!そしてカッコ良いのがガミラスの生き残りの少佐バーガー。この後どういう展開になるを言ってしまうとそれこそネタばれになってしまうので言いませんが、私はすごく好きな話でした。声優は古代進役で小野大輔、美影役は中村繪里子。そして今回の注目は音楽。あの有名なオープニングのテーマソングを手掛けるのは世界的なバイオリニストの葉加瀬太郎、そして主題歌は(やっぱり宇宙の歌はこの人!)平原綾香!監督は出渕裕。 | |||||||
進撃の巨人 紅蓮の弓矢 | 監督 : 荒木哲郎 | 出演 : 梶裕貴、石川由衣 | |||||
2014年 日本映画 | |||||||
2000年後、シガンシナ。この待ちは50メートルの壁に囲まれた町。なぜなら、壁の向こうには“巨人”が闊歩しており、巨人たちの餌は人間だったのだ。この町に住む少年エリンと少女のミカサは壁の向こうに出掛けていた調査隊が戻ってきたことを知る。しかし、戻ってきたのはほんの僅かで大半は巨人の餌になってしまったのだ。そんな時、稲妻が空を引き裂いた。そこに現れたのは50メートルの壁に手を掛ける超大型の巨人。その巨人によって壁は破壊されて多くの巨人が町になだれ込む。多くの犠牲者が出る中、エリンの母親も彼の目の前で巨人の餌食になってしまう。5年後、エリン、ミカサ、そして彼らの友人のアルミンは兵士なっていた。巨人に対して異常なまでの憎悪を抱くエリンは怒りを糧に調査団に志願する・・・ | |||||||
私評:あいつらを駆逐してやる!この世から。すべて・・・コミックは4000万部の売上。テレビシリーズも大好評。私は原作の方はイマイチだったのですが、テレビシリーズは26話をコンプリート。だって面白いんですよ。そのダイジェストと新たなシーンが入って劇場版として公開。そしてすごいのが映画用に音響もパワーアップされ迫力満載!いいですね~。しかし、今回は前半部分で、後編は来年の6月の公開です。また、この作品は実写化もされていて来年公開。そしてテレビシリーズも第2シーズンが始まり、この作品の進撃は止まりません!声優陣はエリン役の梶裕貴、ミカサ役は石川由依、アルミン役は井上麻里奈。この3人の声優が上手すぎ!!監督は荒木哲郎。この映画ではエンドクレジットの後に、いくつかおまけ映像があるので、会場が明るくなるまで席を立たないように! | |||||||