2011/11/27

週末は風邪で辛かったのですが、マスクをして映画館に・・。
みんなにうつしたら大変ですからね・・そんな時にはアクション映画が
一番の特効薬かも??

新少林寺  監督:ベニー・チャン  出演:アンディ・ラウ、ニコラス・ツェー
SHALIN  2011年 香港・中国映画
今週のイチ押し:1912年、辛亥革命の翌年。中国は国内で戦乱が続き、多くの民が犠牲になっていた。傷ついた兵士たちや力を持たない難民は少林寺に助けを求め集った。そんな中、登封城の将軍・霍龍は敵軍の将軍の候杰に追われ、少林寺へと逃げ込んだ。命乞いをする霍龍を、候杰は無情にも撃ち殺した。登封城の戦利品をひとり占めするため、契を交わした義兄弟の宋虎将軍を暗殺した候杰は、その直後に、腹心である曹蛮の裏切りに遭い逆族として指名手配をされてしまう。娘の勝男とともに逃亡を図るが、勝男は大怪我をしてしまう。彼女を抱いてなんとか少林寺まで辿りつくが、娘は死んでしまう。すべてを失った候杰は出家して少林寺の僧となった。戦乱で傷ついた人々に対する僧侶たちの慈悲の心が候杰を変えていく。一方、曹蛮は西洋人と手を組み、中国への鉄道の施線を進めていた。そのために必要な財源として遺跡の発掘をするが、その奴隷のような労働者は難民たちだった・・
私評:彼らを導いてくれ・・・「少林寺」といえば、ジェット・リー(当時はリー・リン・チェイ)出世作。全編に渡るカンフーアクションで、私はロードショー公開で観て大興奮しました。今回の作品は少林寺が舞台になるという事では同じですが、基本的には全く違う話です。この映画では当然カンフーアクションもあるのですが、それ以上に大砲を使って寺を破壊したりする大掛りなアクションが満載。これがまた、すごい迫力!ぶっ壊す寺も本物と見間違うほど良くできています。とにかく人も金も贅沢に使われた映画でした。そして大義のために命を掛けて戦う僧侶たちがカッコ良かったです。こういう映画につき物の“犠牲”が・・・。主演の候杰役は「インファナル・アフェア」のアンディ・ラウ。彼も私と同い年なのですが、すごいアクションをこなします。悪役曹蛮を演じるのは「香港国際警察 NEW POLICE STORY」のニコラス・ツェー、候杰の妻、顔夕役は「墨攻」のファン・ビンビン、少林寺の官長の方丈役は旧作の「少林寺」にも出演していたユエ・ハイ、そして少林寺の厨房係で武道はほとんど知らない悟道には、あのジャッキー・チェン!!映画のスケールも然ることながら、役者陣も超豪華です。監督は「プロジェクトBB」のベニー・チャン。
ゲーテの恋 ~君に捧ぐ「若きウェルテルの悩み」」~  監督:フィリップ・シュテルツェル  出演:アレクサンダー・フェーリング
Goethe!  2010 ドイツ映画
1772年、法律を学ぶゲーテは態度の悪さで試験に落とされ、仕方なく父のコネで田舎町の裁判所で実習生としての職を得た。ゲーテは元々作家を目指していたが自身で書いた戯曲は出版社から突き返されていた。裁判所で同僚となったイェルーザレムと舞踏会へと繰り出したゲーテは、そこで酔っ払いの女と出会う。彼女との再会は教会のミサで、そこでの彼女は別人のように美しくゲーテは一気に恋に落ちた。彼女の名はシャルロッテ。数日後、 ゲーテはイェルーザレムとシャルロッテの家を訪ねた。大勢の弟や妹に囲まれ大忙しのシャルロッテ。ゲーテはピアノを弾き、共に歌い、家族とも打ち解けて楽しい時間を過ごした。お互いに手紙が来るのを待っていたゲーテとシャルロッテは、同時に我慢の限界を迎え、それぞれが住む街を目指すが行き違いになってしまう。しかし、その帰り道でふたりは再会を果たした。自作の詩をシャルロッテに聞かせると、彼女は「自分の才能を信じなきゃ!」とゲーテを励ました。翌日、ゲーテの上司のケストナー参事官がシャルロッテの家を訪ねていた。彼はシャルロッテにプロポーズをするためここに来たのだ・・・・
私評:「これは実話ですか?」「いいえ、それ以上。」・・・・・この映画は若かりしゲーテが、あの傑作「若きウェルテルの悩み」に行きつくまでの話。私も高校時代にこの本を読んで「愛のために死ぬ」という事に美学を感じ、けっこうロマンチストのゲーテの詩集なんかも読んだりしました。しかし、この映画のゲーテは天真爛漫というか、ちょっと私が抱いていたゲーテのイメージとは違ったのですが、これまた良い感じのキャラクター。まさか、シャルロッテの事だとは知らずに、上司のケストナーに愛のセリフを伝授しちゃうところが、私のお気に入り。そしてロッテと初キスを交わすシーンの美しい映像も要チェックです。撮影には今もなお、中世の佇まいを残すドイツ東部の町が選ばれた。こういう町が残っているところがヨーロッパですよね。ゲーテを演じるのは「イングロリアス・バスターズ」に出演していたアレクサンダー・フェーリング、シャルロッテ役はミリアム・シュタイン(彼女はドイツで注目株の女優とのこと・・)、そしてケストナー役は「エス」「ミュンヘン」などで日本でもお馴染みのモーリッツ・ブライブトロイ。監督は「アイガー北壁」のフィリップ・シュテルツェル。
映画 怪物君  監督 : 中村義洋  出演:大野智、川島海荷、
 2011年 日本映画
人間界から怪物会に戻ったプリンスの怪物太郎は、王位継承の儀式の途中でブチ切れて逃走。また、人間界へと舞い戻るが竜巻に飛ばされて「カレーの王国」に到着した。空からやってきた怪物君たちをヴィシャールという男が「伝説の勇者」と持て囃して、誘拐されたというこの国のプリンセスを助けてくれと懇願した。お礼は何と「伝説のカレー」!怪物君一行はサニルが率いる反乱軍から、念力を使って易々と姫を救出。ついに伝説のカレーとご対面・・と思いきや、彼らは牢に閉じ込められてしまう。これは最初からヴィシャールが企んだ罠だったのだ。ヴィシャールは元々は怪物ランドの住人だったが、プリンスという立場だけで我が儘放題の怪物君に嫌気がさし、人間界で王になろうとやってきたのだ。実は彼を裏で操っていたのはデモキン。彼はある方法で死んだデモリーナを復活させようとしていたのだ。しかし、ヴィシャールの底知れぬ欲望の大きさは人間界、怪物界、そして悪魔界をも巻き込もうとしていた・・・・
私評:俺はこれから先もずっと我が儘を言うぞ!ニガニガ草は苦いから食べない!パパの自画像には鼻毛を書く!だけど・・・・怪物君といえば、藤子不二雄Aさんの名作。いちばん最初のテレビアニメは良く観ていました。しかし、TVの実写版は半分くらいしか見ていなくて、2本のスペシャルを見た程度。ところが、劇場版は観ちゃいました。しかも、3Dで!これがけっこう面白くて、劇場を埋め尽くした子供たちと大笑いをしながら観ておりました。(普段はガラガラの成田の映画館が、ほぼ満席!)そして最後の方で、けっこうホロリとさせてくれるんです。アクション、冒険、友情、そして感動・・とこういう映画の定番ではあるのですが、良いじゃないですか!怪物君役は人気グループ“嵐”のリーダー大野智。彼の怪物君もすっかり板についてきました。ドラキュラは八嶋智人、オオカミ男は上島竜兵、フランケンはチェ・ホンマン。この3人はマンガのキャラとも被って良いキャスティングですよね。カレー王国の姫は川島海荷、弟のカー役は濱田龍臣。このふたりはTVシリーズのウタコとヒロシですね。その他、ヴィシャール役は「パコと魔法の絵本」の上川隆也、デモキンにはTOKIOの松岡昌宏、デモリーナ役は稲森いずみ、怪物王には加賀丈史・・・。監督は「フィッシュ・ストーリー」「チーム・バチスタの栄光」の中村義洋。
ハッピーフィート2 踊るペンギンレスキュー隊  監督 :ジョージ・ミラー  出演:イライジャ・ウッド、ロビン・ウィリアムズ
 2011年 アメリカ映画
南極大陸の皇帝ペンギンたちは歌と踊りが大好き。ペンギン会の歌姫のグロリアが歌いだせば、パートナーのマンブルがタップで呼応する。しかし、ふたりの息子のエリックは踊る意味が分からない。挑戦してみるが滑って転んで、みんなの笑い物になってしまう。落ち込んだエリックは故郷のアデリーランドに帰るラモーンについて行く事を思いつく。親友のボーとアティカスを伴い、初めての冒険に出発した。アデリーランドにはラブレイスというカリスマペンギンがいて、その彼がまた師と仰ぐのが空飛ぶペンギンのスヴェン。エリックはスヴェンに心を奪われてしまう。子供たちを探しにアデリーランドに辿り着いたマンブル。しかし、エリックはここに残ると言い張る。そんなエリックを説得したのもスヴェンだった。ようやく、皇帝ランドに戻った一行が見たのは、巨大な氷山がぶつかり、すっかり孤立して出口がなくなった仲間たちの姿だった・・
私評:早くオキアミの群れに帰ろうよ~・・・ハッピーフィートの1はけっこう好きなんですよね。なんと言っても音楽が映画に溢れていて、観ているだけでワクワクしてつい足でリズムをとってしまった。しかも、主人公のマンブルの母親の声を担当していたのが、ニコール・キッドマンだったんですよね~。ところが、今回のパート2にはニコール様は登場せず・・・。だけど、1作目から継承したノリノリな感じが良いです。エリックの成長、親と子の愛情、そして友情と、キッズ映画の定番ネタをギュッと押しこんであって今回も観ているだけで楽しい映画になっていました。マンブルの声は1作目同様「ロード・オブ・ザ・リング」のイライジャ・ウッド、ラブレイスの声も前作に引き続きロビン・ウィリアムス、グロリア役は、前作はブリタニー・マーフィだったのですが、今回は「P!nk」のアレシア・ムーアにチェンジ。そして新たなメンバーとしてオキアミ(桜エビみたいな生物)のウィルとビルをブラッド・ピットとマット・デイモンが担当しています。このふたりの漫才みたいな掛け合いがめちゃめちゃ面白かったです。監督は前作に引き続きジョージ・ミラー。


前回の記事も読んでね~!



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