2015/11/23 その3

今日中に何作品をアップできるのか??

俺物語!!  監督:河合勇人  出演 : 鈴木亮平、永野芽郁、坂口健太郎
 2015年 日本映画
今回のイチ押し:剛田猛男はその日、中学を卒業。後輩の男子生徒たちからは絶大な人気を誇っていた男の中の男、猛男だったが彼にはその日、どうしてもしなければならない事があった。それはずっと好きだった女子に制服の第2ボタンを渡す事。学校裏で彼女を見つけるが、彼女の前に立っていたのは猛男を幼馴染の砂川誠。しかも、誠は彼女をあっさりふってしまった。晴れて高校生になった猛男はある日、チンピラに絡まれている女子高生を助けた。彼女の名前は大和凛子。その可憐さに心を奪われた猛男だったが、凛子も猛男に一目惚れしていた。しかし、まさか自分を好きになってくれるはずがないと決めつけている猛男は凛子の気持ちを受け止められずにいた。しかも、勝手に凛子は誠を好きだと勘違いして二人を応援する始末。果たして猛男の恋のゆくえは??・・
私評: 好きだ~!!!!!・・・やれ「壁ドン!」だ「あごクイ」だと少女漫画が実写化される中、異色の純愛映画ができました。主人公は「男の中の男」。とにかく曲がった事が大キライ。だけど、見た目はおっさんでモテる要素がない。そんな彼の純愛はとっても面白いけど爽やか。そんな彼が好きになるのが料理が大好きな笑顔のカワイイ女の子。とにかく私は映画の前半でこの二人の事がすご~く好きになってしまって、ずっと応援をしていました。だけど、ふたりの心のすれ違いが歯痒くて・・・。砂川、もっと協力してやれ!って思っていたのは私だけではないはず。やっぱり少女漫画でも「ヒロイン失格」やこの映画みたいなコメディが良いですね。剛田猛男役はこの作品のために30キロも増量した「TOKYO TRIBE」「ガッチャマン」の鈴木亮平。男だけど、彼はすごく好きです。凛子役は笑顔が最高の永野芽郁ちゃん。一目惚れです。砂川役は「ヒロイン失格」の坂口健太郎。そして要注目は猛男の父の寺脇康文と母親役の鈴木砂羽。笑えます。監督は「鈴木先生」の河合勇人。超おススメです。
Nein』~西洋骨董屋根裏堂へようこそ〜  総合演出 : REVO  出演 :市川裕之、井上花菜、花れん
 2015年 日本映画
今回のイチ押し:パラレルワールドに存在するバンド『VANISHING STARLIGHT』のヴォーカルNoelが、迷い込んだ不思議な骨董品屋で“遮光眼鏡型情報端末”(サングラス)を手に入れるところから物語は幕を開ける。これをきっかけに、これまでSound Horizon が描いてきた地平線を否定・改竄した物語が繰り広げられてゆく。
私評:箱の中の猫は、生きているのか?死んでいるのか?・・・なんの情報も持たず、たまたま渋谷にいて、たまたま上映時間がピッタリだったので観てきました。しかも、入場料は特別興行のため2500円と高め。この作品は「幻想楽団Sound Horizon」のライブ映像です。ステージは最新の3Dマッピングを用い、さらに劇場用にエフェクトを加えたインパクトのある映像になっています。しかし、この作品を語るには彼らの音楽無しでは語れない。ヴォーカルの質の高さはもちろん、バックの演奏者、コーラス、そしてダンサーに至るまで驚きのパフォーマンスを見せます。ライブゆえに歌詞が聞き取れない部分もあるのですが、・・・。とにかく圧倒的な分厚い音楽を叩き付けてくる、私にとっては陶酔の90分でした。なによりもSound Horizonの存在を知ったことが一番の収穫だったかも??Apple Musicにサントラがあるので聞いているのですが、やっぱりパフォーマンスを観ながら楽しみたい作品。総監督&出演は(便宜上)REVO。また映画の新たな可能性を見出した感じ。
エベレスト3D  監督 : バルタザール・コルマウクル  出演 : ジェイソン・クラーク、ジョシュ・ブローリン
Everest  2015年 アメリカ映画
今回のイチ押し:登山会社「アドベンチャー・コンサルタンツ隊(AC隊)」のロブは今年もエベレストにやってきた。顧客たちをエベレストの頂上に導くのが彼の仕事。参加者はそれぞれエベレストに対する特別な思い入れを抱いている。順調にベースキャンプを進む彼らの目前にいよいよエベレストがその姿を見せる。他国のツアー隊とは意見がぶつかったりもしたが、協調しながら最終キャンプ地に到着した。一行は最終アタックに向かうが、固定ロープがほどけていたり、メンバーが体調不良に陥ったりとアクシデントがロブを襲う。しかし、ロブを含む4名はその頂に辿りついた。しかし、下山時間が大幅に遅れ山の天気は一転。ブリザードが彼らを襲い視界も遮られてしまう。デスゾーンと呼ばれる標高8000メートル付近で彼らは散り散りになってしまう。しかも、予備に用意していた酸素ボンベはなぜか空になっていた・・
私評:この子の名前はサラに決めたわ・・・昨今の映像技術には目を見張る物がありますが、この映画はまさに「体感できる」映画。私はもちろんエベレストなんて行ったことがありませんが、自分がそこにいるかのような錯覚を起こすほどリアルな映像でした。しかも、IMAXだし3Dだし・・・。私は極度の「高所恐怖症」なので下を見下ろすシーンなどは直視できませんでした。そしてどこからがCGなのかは分かりませんが、悪天候が彼らを襲うシーンはとにかくすごい。しかも、これって実話ベースなんですよね。あと、ちょっと嬉しかったのは登山メンバーに日本人の女性がいて彼女が登頂したこと。(その後、悲劇がありますが・・)。ロブ役は「ターミネーター:新起動 ジェニシス」のジェイソン・クラーク。その他、ジョシュ・ブローリン、ジェイク・ギレンホール、エミリー・ワトソン、サム・ワーシントン、キーラ・ナイトレイ、ロビン・ライトなどなど、超豪華なキャスト。しかし、山に行ったメンバーは誰が誰なんだか分からなかった・・。監督は「ハード・ラッシュ」のバルタザール・コルマウクル。
グラスホッパー  監督: 瀧本智行  出演 : 生田斗馬、浅野忠信
 2015年 日本映画
ハロウィンの夜、渋谷スクランブル交差点で大惨事が起こる。薬でハイになった男が車で交差点に突っ込み多くの死傷者を出したのだ。1年後、元教師の鈴木は怪しい化粧品のキャッチセールスをしていた。実は鈴木の婚約者は渋谷の事件の被害者だった。鈴木は彼女の仇をとるために、事件の黒幕の寺原が経営しているこの会社に潜入していたのだ。そんな時、鈴木に彼の元教え子だという女の子が声を掛けてきた。鈴木の上司の日与子に口添えで事務所の連れ込まれた女の子は怪しい薬で眠らされた。その時、寺原の息子から渋谷に迎えに来るよう命令された日与子と鈴木の目の前で寺原は交差点に押し出され車に跳ねられて死んでしまう。鈴木は彼を押した男を追う。その現場には寺原からの依頼の仕事を終えた殺し屋の「蝉」もいた・・
私評:バッタって何色だか知ってる?・・・伊坂幸太郎のベストセラー小説の映画化。原作を読んでいた私は、この面白い原作をどう料理するのか?が楽しみでした。キャラクターの個性も強いし、ストーリーも23転するしね。しかし、映画はそんな不安をあっという間に払拭してくれました。なんたってキャラがみんな合っている。また、原作もメインのストーリーとサイドストーリーが見事に絡んでいたのですが、この辺りの描き方もお見事。良い原作本がなかなか良い映画にならないという現実もあるのですが、この作品は良い感じで映像化されていました。そして注目のキャラクター紹介。主演のひ弱な鈴木を演じるのは「予告犯」「脳男」の生田斗真。彼も引き出しが多いな~。日与子役は悪女が似合う「白ゆき姫殺人事件」の菜々緒、殺し屋の蝉は「暗殺教室」の山田涼介、くじら役は「寄生獣」の浅野忠信。その他、麻生久美子、吉岡秀隆、波留、佐津川愛美、宇崎竜童などなど。監督は「犯人に告ぐ」「脳男」の瀧本智行。
サヨナラの代わりに  監督 :ジョージ・C・ウルフ  出演 : ヒラリー・スワンク、エイミー・ロッサム
You're Not You  2015年 アメリカ映画
ケイトは35歳の誕生日、弁護士の夫エヴァンや友人たちに囲まれて幸せを噛みしめていた。得意のピアノを披露した時、ケイトは自分の体に異変を感じた。彼女は筋委縮側索硬化症(ALS)にかかっていたのだ。1年半後には病状が進み車椅子の生活になってしまう。夫のエヴァンは献身的にケイトに尽くしてくれた。しかし、ケイトは介護人が自分を『病人』としてしか見てくれないため、介護経験などまったくない大学生のベックを採用した。介護どころか家事も料理もまったくできないベック。実は彼女は歌手になる夢を持っていたが挫折していたのだ。接点など全くなかったケイトとベックだったがエヴァンが浮気をした憂さ晴らしを共有して以来、すっかり打ち解けた。素直に話を聞いてくれるベック、そして自分を信じて頼ってくれるケイト。お互いの立ち位置も明確になる。しかし、病魔は確実にケイトの体を蝕んでいた・・
私評:今日はもうこの部屋にこないで。ひとりにして・・・女性版の「最強のふたり」みたいな宣伝文句を目にして配給元も同じGAGAなんだと妙に納得。しかし、この映画はさらに強烈で息苦しくなってしまった。主演のヒラリー・スワンクは2度もオスカーを手にした名女優ですが、この2作は強烈な悲劇で(素晴らしい作品だとは思うのですが)もう2度と観たくない。今回の映画でも彼女の演技は痛々しいくらいリアルで本当に見ていて辛くなった。そんな彼女と対照的にベックを演じるエイミー・ロッサムは陽気で、能天気だったのですがふたりの最高のバディになってしまったからこそラストは胸を締め付けられました。主演は「ボーイズ・ドント・クライ」「ミリオンダラー・ベイビー」のヒラリー・スワンクと「オペラ座の怪人」「ポセイドン」のエイミー・ロッサム。このふたりの演技がとにかく素晴らしい!そしてエヴァン役は「トランスフォーマー ダークサイドムーン」のジョシュ・デュアメル。監督は「最後の初恋」のジョージ・C・ウルフ。
PAN ネバーランド、夢のはじまり  監督 : ジョー・ライト  出演 : リーヴァイ・ミラー、ヒュー・ジャックマン
PAN  2015年 アメリカ映画
ある雪の夜、ロンドンの児童養護施設の前にひとりの男の子が取り残された。彼はピーターと名付けられ、そこですくすくと成長した。ピーターの冒険心と探究心は人並み外れていて施設の院長が隠していた金貨も発見。しかし、戦時下のロンドンでどうしてこんな大金が手に入れられるのか?実は夜になると空飛ぶ船に乗った海賊たちが子供たちをさらってネバーランドの黒ひげ船長の元で働かされていたのだ。院長はその手引きをしていたのだ。そしてついにピーターも捕まってしまう。しかし、ピーターは母親がネバーランドにいるという情報を得ていた。黒ひげはピーターの生い立ちや素性から彼を毛嫌いし、命を狙うがピーターはフックという若者と、この地のプリンスであるタイガー・リリーと知り合う。3人は協力して黒ひげを倒そうとするが、そこにはいくつもの試練が待ち構えていた・・
私評:あなたは特別なの・・・ピーター・パンができるまで(?)のお話です。しかし、この映画の映像もすごい。空飛ぶ船からのシーンは本当にすごかった。やっぱりこの映画も3Dで観ないとダメですね。そして注目は「ピーター・パン」では宿敵のフック船長がピーターと一緒に黒ひげをやっつける事。この頃は仲良しだったんですね~(笑)。しかも、スミーは黒ひげの部下だし!もし、続編を作るならピーターとフックがどこで対立し始めたのか?を描いて欲しいですね。ピーター役は新人のリーバイ・ミラー。錚々たるメンバーの中でも引けを取らない見事な演技です。黒ひげ役は「レ・ミゼラブル」のヒュー・ジャックマン、タイガー・リリー役は「ドラゴン・タトゥーの女」のルーニー・マーラ、フック役は「トロン・レガシー」のギャレット・ヘドランド、ピーターの母親は「テッド2」のアマンダ・セイフライド。どうです?すごい面子でしょう??監督は「プライドと偏見」「ハミング・バード」のジョー・ライト。
劇場霊  監督 : 中田秀夫  出演 : 島崎遥香、足立梨花
 2015年 日本映画
嵐の夜、ある家族の娘ふたりが謎の死を遂げる。その家の主は人形に火を放とうとするが、警察に捕えられてしまう・・・それから年月は流れ現代。女優志願の沙羅は今日も死体役。そんな時、所属事務所から舞台のオーディションを受けるように言われる。オーディションの結果、サラの事務所の看板女優の葵が主演の座をつかみ、沙羅は脇役ながら合格する。舞台練習が始まるが葵はミスを繰り返し、沙羅にも怒りをぶつける。しかし、そんな時、葵は事故で死んでしまう。ここまで進めてきた企画を中止する事はできず、なんと沙羅に主役の座がまわってくる。完璧な芝居を見せる沙羅だったが演出家の嫌らしい誘いを断ったため彼女は役を下されてしまう。しかし、沙羅はそんな舞台の裏で蠢く闇を知ってしまう。そこにはいつも人形の姿があった・・
私評:この舞台は中止しないとだめ~!!・・・中田秀夫監督と言えば「女優霊」「リング」などジャパニーズホラーの先駆者。しかし、最近はどうもパッとしない。前作の「クロユリ団地」は正直言って、がっかりだった。今回は幽霊ではなく『人形』が人を襲うのですがリアルさに欠けるのがどうも良くない。確かに人形自体は不気味なのですが、『あんな人形にどうしてやられちゃうの?』という大きな疑問が・・・。私的には「アナベル」と被ってしまったのも誤算。しかし、舞台の同じシーンを3人の女優にやらせたり、顔のアップのシーンを多用したりする演出は面白いと思いました。主演は「AKB48」のぱるること島崎遥香。彼女は時々、良い表情をするのですがどうしても『演じている感』があって不自然な感じ。彼女の友人でありライバルの香織役は『好きっていいなよ。』の足立梨花。彼女は良い演技をします。沙羅と一緒に事件の謎を追う和泉役は流星ワゴンの町田啓太。そしてホラー映画と言えば柳憂怜。彼のセリフの下手さは天下一品ですね(苦笑)。ぱるるファンは必見、ホラーファンはハードルを下げて観ましょう!


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