2012/11/23

先週から書き溜めていたレビューを・・・。
イチ押しは今年一番笑えたお下劣コメディ。

テッド  監督 : セス・マクファーレン  出演 : マーク・ウォルバーグ、ミラ・クニス
Ted  2012年 アメリカ映画
今週のイチ押し:1985年、少年だったジョン・ベネットは仲間はずれにされ友人もいなかった。その年のクリスマス、両親はジョンにテディベアのぬいぐるみをプレゼントした。その夜、ジョンはある事を祈った・・・。翌朝、ジョンが目を覚ますとテディが話しかけてきた。何とぬいぐるみに命が宿ったのだ。これには両親もビックリ仰天。マスコミもこの事を嗅ぎつけてテディは時の人・・、いや時のクマになった。そしてジョンとテディは一生変わらない固い友情を誓った。それから27年が経ち、ジョンとテディは相変わらずの仲良し。ジョンはレンタカー店の店員。そしてテディは・・・毒舌を吐きながら一日中マリファナを吸っている。ジョンは超イケてる恋人のローリーをゲットしていたが、ふたりの仲は4年間も進捗がない。ロリーは永きに渡って、ジョンとテディの奇妙な友情に目をつぶってきたがジョンが大事な約束を破り、そして改心すると言った矢先に、またしてもロリーを裏切ったためについに愛想を尽かされてしまう・・・
私評:きっと「ブリジット・ジョーンズの日記」を観て泣いたら忘れちまうよ・・・アメリカでは6月に公開されて大ヒット。ずっと、この映画が来るのを待っていたのですが、やっと日本でも公開が決まりました。私は一足先に試写会で観てきました。この映画、サイコー!私の期待を遥かに上回る大爆笑コメディ。しかも、こんな映画にあるまじき?R15+指定です。それもその筈、テディはエロネタ満載、麻薬もガンガン。しかし、そんなネタは軽く笑い飛ばせるので、私が映倫の係だったら子供にも見せますね。そしてこの作品の良いところは他の映画の引用がたくさんあって、それを見事にこき落としたり、ありえない言葉で誹謗したり・・・。しかし、そのネタの一つ一つが実に的を突いていて、私は大爆笑。あああ、もっとこの映画について語りたい!!主演は「ザ・ファイター」「ミニミニ大作戦」のマーク・ウォルバーグ。普段はマッチョなイメージが強い彼ですが、この映画のおバカぶりは最高です。ロリー役は「ブラック・スワン」のミラ・クニス。美人な彼女がとても献身的でめちゃめちゃキュート。テディの声はこの映画の監督でもあるセス・マクファーレン。そして本人の役で超大物スターも続々登場。彼らもとんでもない事を言わされたり、とんでもない演技をしたり・・・。とにかく終始大爆笑でした。もう一回観たい!!
リンカーン/秘密の書  監督 : ティムール・ベクマンベトフ  出演 : ベンジャミン・ウォーカー、ドミニク・クーパー
Abraham Lincoln Vampire Hunter  2012年 アメリカ映画
アメリカの初代大統領、エイブラハム・リンカーン。彼は子供の時に母親をヴァンパイアに殺された。彼女を追うように父も他界しエイブラハムの心に、復讐の念がメラメラと沸き起こる。青年となったエイブラハムは銃を隠し持ちヴァンパイアと戦うが、彼が撃ち込んだ銃でも殺せず、返り討ちにあってしまう。そんな彼を救ったのがヘンリーという男。彼はエイブラハムにヴァンパイアと戦う術を叩き込んだ。そしてエイブラハムは一般の市民の中にも多くのヴァンパイアが潜んでいる事実を知らされる。ニューオリンズの町の雑貨商で働き始めたエイブラハムは、夜な夜なヘンリーからの情報をもとにヴァンパイアハンターとして暗躍する。しかし、なかなか母の敵は現れない。そんなある日、彼は雇い主のスピードと訪れたダンスパーティでメアリーという美しい女性と運命の出会いをしてしまう・・・・
私評:馬車が来たわよ。早くしないと演劇に遅れてしまうわ・・・・この映画もアメリカ公開からかなり時間を要した。私の大好きなヴァンパイア映画だし、アクションシーンも凄そうだしかなり期待しておりました。巷の評判はあまり良くないこの映画ですが・・、私はかなり面白かったです。奇想天外なアクションシーンも楽しいし、ヴァンパイアも不気味で、しかも強くてグッド。最後のボスキャラのやられ方はちょっとイージーでしたが、まあそれは良しとしましょう。実在の人物とフィクションを巧みに絡めて上等なエンターテイメント映画に仕上がっていました。リンカーン役は「父親たちの星条旗」のベンジャミン・ウォーカー。けっこう地味な俳優です。ヘンリー役は「デビルズ・ダブル」のドミニク・クーパー、リンカーンの妻、メアリーを演じるのは「遊星からの物体X ファースト・コンタクト」のメアリ・エリザベス・ウィンステッド、そして憎々しげなヴァンパイアのボスは「ツーリスト」のルシファー・シーウェル。やっぱり、彼の悪役は最高です。この映画の製作はあの、ティム・バートン。監督は「ウォンテッド」のティムール・ベクマンベトフ。
エヴァンゲリヲン 新劇場版Q  監督 : 摩砂雪、前田真宏、鶴巻和哉  出演 : 緒方恵美、林原めぐみ、宮村優子
Evangelion 3 :Q  2012年 日本映画
成層圏の上でアスカの操縦するPod 2とマリの操縦するエヴァ4号機は黒いコンテナの強奪を図っていた。地上の防衛システムからの攻撃を受け苦戦するアスカ。しかし、コンテナの中の黒い物体は「パターン青」の物体を瞬時に撃破。アスカは強奪作戦に成功した。碇シンジが目を覚ますとそこは見た事がない医務室。実はそこは巨大な戦艦ヴンダーの中だった。そこでシンジは艦長と呼ばれるミサトと再会。そしてアイパッチをしているアスカとも再会を果たした。状況が呑みこめないシンジ。しかし、綾波、アスカと戦ったあの日から、すでに14年が立っている事を知らされる。そんな時、シンジに綾波が話しかける。機体に穴を開けてシンジを誘い出す九号機。そしてシンジはミサトの元を離れた。シンジが辿りついたのはNERVのなれの果て。そこで彼は美しい少年渚カオルと出会う。カオルとのピアノの連弾は荒んだシンジの心を和ませた。そしてエヴァの最新機(13号機)はふたりで操縦をするニュータイプで、シンジとカオルがパイロットだった。そしてシンジはレイとも再会を果たすが、彼女は記憶を失くしている?・・・・
私評:これをボクがやってしまったのか・・・・エヴァンゲリヲンの最新作。映画館は田舎の成田でも大騒ぎになっていて、エヴァグッズが飛ぶように売れていた。映画の方は前作の「破」が強烈過ぎた分、ちょっと失速した感じがあるのですが、物語のコアとなる数々の秘密が明かされる。そしてNERVを去ったミサト、アスカ、マリを敵に回してしまうシンジ・・・。この先いったいどうなっていくのか??物語は最終の第4作目に引き継がれていきました。それにしてもこの作品の映像のこだわりはすごい。今回はシンジがエヴァで暴れるシーンは少ないのですが、その分大活躍するのが眼帯の美少女アスカ・ラングレー。そして彼女のサポートで大活躍の真希波・マリ・イラストリアス。葛城ミサトは前作までの暴走性格は引き継いでいるものの、軍のリーダーとして新たな個性を見せてくれました。しかし、前作までの笑わせるシーンや心和むシーンはほとんど皆無で、徐々に話が重くなってきました。そして今作の注目すべき点はアニメ作品の大御所であるタツノコプロと、スタジオジブリが制作に加わっている事。言わば、日本のアニメの最高峰を目指す姿が垣間見られます。声優陣は緒形恵美、林原めぐみ、宮村優子、坂本真綾・・・といつものメンバーです。今回の監督は摩砂雪、前田昌宏、鶴巻和哉の3人。庵野秀明は総監督です。また、本編の前に「巨神兵 東京に現る」という短編映画があります。こちらの語りは綾波レイ役の林原めぐみ。監督は樋口正嗣。


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