2011/11/13

さすがに今週末は別の息抜きが必要でした。
だけど、2本だけアップします。ウィルス蔓延の恐怖を
オールスターキャストで描いた大作がイチ押し

コンテイジョン  監督:ステーブン・ソダーバーグ  出演:マリオン・コティヤール、ケイト・ウィンスレット
Contagion  2011年 アメリカ映画
今週のイチ押し:シカゴ空港でかつての恋人と電話で会話をしているベス。彼女は香港からこの地へとやってきたのだが、体調がすぐれない。咳が酷く熱が高い。彼女と同じ症状で香港のウエイター、ウクライナのモデル、そして東京のビジネスマンが死亡。ベスも自宅に帰り、夫や子供との時間を過ごすが、翌日に病状は悪化して、あっという間に死んでしまう。しかも、彼女の息子のクラークまでもが命を落とした。そのニュースをいち早く嗅ぎつけたのがフリーのジャーナリストのアラン。彼は東京で男が倒れる映像をネットで配信して、「政府が隠す伝染病」と摘発した。報告を受けたWHOが動き出し、レオノーラが調査を開始。彼女はベスの不倫相手とウエイターの恋人も死亡した事が判明した。アメリカではベスの司法解剖が行われていた。彼女の頭を開いた医師は、彼女の脳の状態を見て唖然とする。アトランタの疾病予防管理センター(CDC)も行動を起こした。各国で正体不明のウィルスが蔓延り世界中がパニックに陥る中、暴動が起こる街も現れる。果たして人類の行く末は??・・・
私評:DAY 1 (1日目)・・・・この手の映画だとダスティン・ホフマン主演の「アウトブレイク」という名作がありましたね。「アウトブレイク」はちょうどエボラ熱が流行していた時だったので、すごくタイムリーで怖さが引き立っていた。しかし、今回の「コンテイジョン」はウィルスの蔓延の過程はもちろんなのですが、バックで動く人々がリアルに描かれています。街での病気の拡散を防ぐための隔離、ウィルスの元祖を調べる調査員、ウィルスのワクチンを作る人々、そして病気に冒された人々の家族などなどが、2時間足らずの映画の中にぎっしりと詰め込まれています。しかも、こういう病気が大繁殖して我々を絶滅させることだってありうるのだから、本当に怖い映画です。その恐怖を煽るのが驚くべき出演者たち。CDCの指揮を執る博士には「マトリックス」のローレンス・フィッシュボーン、彼の下で病気の発端を探すべく香港の調査をするのが「インセプション」のマリオン・コティヤール、なぜか抗体を持っていて発症しないベスの夫は「ボーン・アイデンティティ」のマット・デイモン、ベス役は「デュエット」のグウィネス・パルトロウ、アラン役には「シャーロック・ホームズ」のジュード・ロウ、そして危険な現場に乗り込みパンデミックを制御する女性CDC署員に「タイタニック」のケイト・ウィンスレットという超豪華な面子。これだけの役者が恐怖を醸すのですから、そりゃあ怖い映画ですよ・・。監督は「オーシャンズ11」などオールスターキャスト映画が大好きな?スティーブン・ソダーバーグ。ラストのオチは思わず唸ってしまった。それが原因か~!!
カイジ2 人生逆転ゲーム  監督:佐藤東弥  出演:藤原竜也、吉高由里子、伊勢谷友介
 2011 日本映画
ふたたび地下の“帝愛”の強制労働に舞い戻った伊藤カイジ。そこで“チンチロ”サイコロで大勝利をしたカイジ。しかも、地下の仲間たち全員が彼に賭けていた。その金は全てカイジに託され、その金を元にしてカイジはシャバへと戻ってきた。しかし、彼は地下の仲間たちの全員の借金をチャラにするための大勝負をしなければならなかった。炊き出しをしている公園を見つけたカイジはさっそく食事を手に入れた。そこで大声で喚き散らす男がいた。彼はかつての帝愛の幹部で、カイジたちに地獄のゲームをさせた利根川だった。彼からある“裏カジノ”の招待券を手に入れたカイジはさっそく乗り込んでいった。そこでカイジは1玉4000円の“沼”と呼ばれるパチンコ台を発見した。その台の下には10億円分を超える玉があり、勝者にはそのすべてが与えられるのだ。そこでカイジに声を掛けてきたのは、元ゼネコンでリストラに遭った坂崎。彼はカイジに可能性を見出し、彼の隠れ家へと誘った。そこには沼のレプリカがあり、坂崎はある方法で玉を沼の最終ホールに入れる作戦を持っていた。そしてもうひとり、そこに現れたのは裏カジノでメイドの仕事をしている裕美。実は彼女はかつてカイジと帝愛の死のゲームに参加をして命を落とした石田の娘だった・・・・
私評:私は勝つ方にベットする・・・・前作はけっこう楽しく観る事が出来たので、パート2も期待して観に行きました。今回も話の筋は面白かったです。だけど、“沼”と呼ばれるパチンコには苦笑・・。だって、インチキだって全員が分かる方法で穴をブロックしちゃうんですから。ところが、それをさらに上を行く方法で玉をねじ込んじゃう。それを見ながら超盛り上がる男たち・・・。まあ、そういう所にツッコミを入れてしまうとこういう映画は実も蓋もないんですけどね。しかし、今回も暑苦しいくらいクサ~イ演技の男たちが勢揃いです。主演のカイジは「バトルロワイヤル」の藤原竜也。上手いんだけど相変わらずの芝居です。利根川役は前作のいやらしさが抜けて、カイジの側でちょっとイイ奴になっちゃった香川照之、坂崎役はかなり暑苦しい「トリック」に生瀬勝久、そしてカジノの支配人役で極悪な一条を演じるのは「明日のジョー」の伊勢谷友介。そして紅一点の裕美役は「Gantz」の吉高由里子。それにして吉高の棒読みのセリフ、どうにかなりませんかね~。ヘタ過ぎでしょう(苦笑)。以上、けっこう厳しく書いてしまいましたが、なんだかんだ言って、最後まで眠くならずに見られたので及第点をあげたいです。監督は前作に続き佐藤東弥。(佐藤監督のお父さんは「新幹線大爆破」「人間の証明」などで知られる名監督の佐藤純弥だと、今回初めて知りました)


前回の記事も読んでね~!



I Love Movieに戻る