2011/11/5

ハリウッド映画がガンガン公開される中、
スピルバーグ監督の新作を一足先に観てきました。
これぞ3Dアニメの進化系??

タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密  監督:スティーブン・スピルバーグ  出演:ジェイミー・ベル、ダニエル・クレイグ
The Adventure of Tintin : The secret of Unicorn  2011年 アメリカ映画
今週のイチ押し:少年レポーターのタンタンは、これまで数々の事件を解決してきた。今日も彼は愛犬のスノウィと街を歩いていると、ノミの市で伝説のユニコーン号の模型を発見し購入した。模型を手に入れた直後から怪しい男の影が彼に付きまとう。実は模型には、ある暗号が隠されていたのだ。彼を追っていたのはサッカリンという男で、ユニコーン号の莫大な財宝を探していたのだ。タンタンの模型は盗まれ、しかも彼は箱に詰められ誘拐されてしまう。気がつくと彼はカラブジャンという名の船に乗せられていた。そこで彼は船室に閉じ込められたこの船の船長のハドックと出会う
私評:びっくりフジツボ!・・・スティーブン・スピルバーグが監督、ピーター・ジャクソンが製作総指揮となんともビッグな顔合わせ。しかも、二人とも3D作品は初めてというから、余計に期待が湧く。アニメ作品なのですが、実際の役者の動きをCGで取り込んでいるので動きと表情もリアルです。もちろん、アニメならではのあり得ない映像もたっぷりあってアクションシーンは大興奮でした。冒険映画と言う点ではインディ・ジョーンズにも相通ずる作品ですね。終わり方も「続く・・・」という内容なので続編があるんでしょうね。ところで・・・「タンタン」は英語で書くとTintin。日本語に変えると「チンチン」だから、強引にタンタンという読み方にしたらしい?声の出演は「リトルダンサー」のジェイミー・ベル、「ロード・オブ・ザ・リング」のアンディ・サーキス、そしてサッカリン役はダニエル・クレイグ。余談ですが、犬のスノウィが我が家のトムに似ているんですよ。スノウィほど利口ではありませんが・・・f^_^;)
インモータルズ 神々の戦い  監督:ターセム・シン  出演:ヘンリー・カヴィル、ミッキー・ローク
Immortals  2011 アメリカ映画
かつて人類も獣も現れる前の世界で神々の戦いがあった。ゼウスを始めとするオリンポスの神たちは闇の神のタイタン族を捉え、地底深く幽閉した。そしてオリンポスの神は天に登り人間の繁栄を祈りながら見下ろしていた。しかし、残虐で欲に駆られたハイペリオンはタイタン族を呼び起こし、世界制服を企んでいた。そのために必要なのが神の武器「エピロスの弓」その所在を知るためにハイペリオンは未来を予見する力を持った巫女を探していた。そんな野望を食い止める救世主の使命を託されたのは若き戦士のテセウス。実は彼は幼い時から老人に姿を変えたゼウスによって鍛え上げられていたのだ。壮絶なまでの勢いでギリシャに攻め込むハイペリオン。テセウスはその力を見せ付けられる・・・・
私評:俺の顔を見ろ!お前の瞳に焼き付けろ・・「300」のメンバーが再集結して作り上げた神々、そして人間の戦いを壮絶に描いた作品。これぞ3Dで観るべき映画です。私が特に気に入っているのがオリンポスの神とタイタンの神の戦いシーン。壮絶です。これは正直スプラッターです。散り散りに吹っ飛ぶ体、踏み潰される頭・・。首をぶった切るなんて甘い甘い(笑)。しかし、タイタンズも強いんです!それとこの映画の見所がアーティスティックな映像。まずは、オープニングでタイタンが閉じ込められている檻のシーンが圧巻。CGが発達したからと言ってその技術に頼るだけではいけません。この映画の監督のターセムは独創的な世界を創り上げています。これはこの映画の監督ターセム・シンならではの感覚です。前作の「落下の王国」でもそのビジュアルセンスは如何なく発揮されていましたが、今作は3Dという更なる武器を得てパワーアップしています。主演は2013年公開の「Man of Steal」でスーパーマンを演じるヘンリー・カヴィル、憎きハイペリオンを演じるのは「エクスペンダブルズ」のミッキー・ローク。その他にも、フリーダ・ピント、スティーブン・ドーフ、ジョン・ハートなどが出演。中でも私の目を引いたのは“知恵の神”アテナを演じたイザベル・ルーカス。美しいです。最後にこの映画の衣装担当はオスカーも手にしている日本の石岡瑛子さん。ターセム作品は全て彼女が手掛けています。
パラノーマル・アクティビティ3  監督:ヘンリー・ジュースト、アリエル・シュルマン  出演:クロエ・センゲリー、ジェシカ・タイラー・ブラウン
Paranormal Activity 3  2011年 ドイツ映画
怪奇現象に襲われたケイティ、クリスティの姉妹。彼女たちの少女時代撮影されたVHSテープに恐るべき映像が残されていた・・・。1988年、2人の姉妹は母親のジュリーと彼女のボーイフレンドのデニスと一緒に新居に移った。夜な夜な聞こえる奇妙な音、そして妹のクリスティが会話をしているトビーと言う名の見えない友達に、映像の編集の仕事をしているデニスは興味を抱いた。そして彼は姉妹の部屋、自分たちのベッドルーム、そしてキッチンにカメラを設置し、正体をつきとめようとする。そこには夢遊病のように歩き回るクリスティが・・。ケイティがデニスの友人のランディとイタズラで行った「ブラッディ・マリー」のおまじない以降、怪奇現象は激しさを増して行く。最初は信用をしていなかったジュリーも怪奇現象を目の当たりにして家を出て彼女の母親の家に移り住んだ。しかし、怪奇現象は収まらない・・
私評:トビー、言う通りにするからケイティを離して・・・パラノーマル・アクティビティもこれで3作目。作品が進むごとに時代は遡って行きます。今回はVHSの時代まで遡るのですが、冒頭のノイズや画の汚さが妙に怖さを醸し出す。(途中からは普通の映像になります)今回は扇風機を改造して、ふた部屋を首を振りながら撮影するシーンが秀逸。イライラする位のゆっくりパーンする映像が怖い!そこに何かが映り込むたびに会場では悲鳴が起こっていました。最初の1時間はそうでもないのですが、最後の30分のたたみ込みがすごいです。しかし、この映画は相変わらずの低予算。しかも、アメリカでは大ヒットしているのでしっかり儲かっているんだろうな~。ケイティ役の子役はクロエ・センゲリーちゃん、クリスティ役はジェシカ・タイラー・ブラウンちゃん。演技がどうこうという作品ではないのですが、ふたりの悲鳴がこの映画を盛りたてます。母親役は「ブライダル・ウォーズ」のロ-レーン・ビットナー。監督は長編デビュー作がアメリカで高評価を得たというヘンリー・ジューストとアリエル・シュルマンのふたり。
1911  監督 :チャン・リー  出演:ウィンストン・チャオ、ジャッキー・チェン
 2011年 中国映画
日清戦争を境にヨーロッパの列国にも侵食され、新王朝が衰退の一途を辿っていた中国。ラストエンペラーとして有名な溥儀が2歳にして皇帝となり、国を思う若者たちは国家の未来を悲観していた。そして孫文が率いる「中国同盟会」を始めとする革命組織が各地で結社され始めた。マレーシアのペナン島に姿を隠していた孫文は、彼の最も信頼する盟友の黄興、そして若き将校たちと決起の相談をしていた。そこで組織の調整役、家事などを請け負っていた女性の同志の徐宗漢は若者たちの洗濯物から遺書や決別書を見つけ涙した。19114月、黄興は広州にある総督府を攻め込む。激戦の末に革命軍は多大な犠牲を払った。生き残った黄興は自らを責めるが、また新たな決意も抱いた。この戦いで死んだ多くの若者の魂は、中国各地でこれまでにない“反清運動”を呼び起こしたのだ。これを見た黄興ははふたたび戦いの場に復帰することを決意した。1010日、湖南省の武昌区で、新たな戦いが始まった。こうして“辛亥革命”が起こった。これに対して王朝は軍人の袁世凱に革命の鎮圧を指示する・・
私評:時代が動いた。俺はそれを目の当たりにしたぞ!・・・・今からちょうど100年前の中国の話。日本は明治時代。歴史の教科書でちょっとだけかじった“辛亥革命”についても映画を見て初めてその真実を知ったし、国家の未来のために多くの若者が“自らの意思で”散って行った事実に心を打たれました。しかし、この映画の登場人物が多いので、ある程度相関図を頭に入れていかないと、ゴチャゴチャになるかもしれません。私は始まる前にパンフレットでちょっとだけ予習をしておきました!また、この映画はジャッキー・チェンが100作目の出演作と言うのが売りになっていますが、この映画の彼が演じた黄興は主役ではありません。むしろ、孫文が主役の映画。ジャッキーはいつものアクションも極力封印して、義理互い軍人を好演していました。孫文役は中国のTVや映画で孫文をこだわり演じ続けるウィンストン・チャオ、徐宋漢役は「ドラゴン・キングダム」のリー・ビンビン。監督は中国の多くの大作やTVドラマを手掛け、今回初監督作品となるチャン・リー。しかし、なにより私がビックリしたのは、この映画の配給が“東映”だったこと。これからは海外作品の買い付けも行っていくのでしょうか??


前回の記事も読んでね~!



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