2013/11/10

今週あたりから公開映画の数が激増!どこまで観れるの??
イチ押しは超過激アクションの続編とオールスターキャストのコメディ。

キック・アス ジャスティス・フォーエバー  監督 : ジェフ・ワドロウ  出演 :アーロン・テイラー=ジョーンズ、クロエ・グレース・モリッツ
Kick Ass 2  2013年 アメリカ映画
今週のイチ押し:キック・アスこと、デイブはコスチュームを脱いで、今は普通の高校生に戻っている。しかし、キック・アスの活躍で町にはコスチュームをつけた自警団が増え、彼も責任を感じ始めていた。将来の夢も持てない彼はふたたびコスチュームを着る事を決意した。一方、父親を失くして養父の元で暮らしているヒットガールこと、ミンディは学校をさぼってはスーパーヒーローの活動を続けている。そんな彼女にデイブは最強の男になるべくトレーニングをして欲しいと言いだし、過酷なトレーニングが始まった。また、一方でキック・アスに父親を殺されたレッド・ミストこと、クリスはキック・アスに復讐をするべく悪の化身マザー・ファッカーと改名し、世界中からすご腕の暗殺者を集めることに。そんなある日、ミンディはスーパーヒーローの活動を養父に見つかってしまい、ヒットガールを封印。健全な(?)女子高生になってしまう。ひとりになってしまったデイブが出会ったのは元マフィアのヒーロー。彼と彼の仲間たちと共に、「ジャスティス・フォーエバー」というチームを結成する・・
私評:「仲間に入るか??」「もちろんよ!」・・・前作の「キック・アス」は世界中で大ヒット。私も大好きな作品で、映画館で観た後にブルーレイも買って何度も観ています。その続編とくれば、ワクワクせずにはいられません!日本の劇場公開は来年の2月なのですが、最速の試写会で観てきました!前作のキャラクターがそれぞれ成長して、また大暴れするのですがとにかく注目はヒットガールを演じるクロエ・グレース・モリッツちゃん。今回も放送禁止用語をガンガン叫びまくります!そしてアクションシーンも過激さをアップ!デイブ役は「野蛮なやつら」のアーロン・テイラー=ジョーンズ。あのひ弱だった彼が今回はムキムキのマッチョになっています。スミス役はクリストファー・ミンツ=プラッセ。そして大佐役はすっかりご無沙汰だった「マスク」のジム・キャリー。しかし、彼の面白さが引き出せていなくて、彼じゃなくても良かったかも・・??監督はジェフ・ワドロウ。しかし、この映画アメリカではあまりヒットしなかったんですよね~。私も前作と比べてしまうとちょっと物足りなさがあります・・。それでもイチ押しは決定!!今回の最強のアイテムは病気棒。大爆笑です!
清須会議  監督 : 三谷幸喜  出演 : 役所広司、大泉洋、佐藤浩市
 2013年 日本映画
今週のイチ押し:本能寺の変で織田信長、そして長男の信忠が死んだ。すぐさま謀叛者の明智光秀は羽柴秀吉によって成敗された。信長亡き後、織田家の今後の方針を決めるべく評定が開かれる事になった。場所は尾張の国清須。織田家の後見人として名乗りを上げたのは筆頭家老の柴田勝家と、信長の秘蔵っ子の羽柴秀吉だった。勝家は信長の三男の信孝を推すが、秀吉は二男の信雄を推挙。しかし、ふたりとも信長ほどのカリスマ性を、これっぽっちも持っていない小者であった。特に信雄は誰が見ても「うつけ者」であった。勝家の参謀は丹羽長秀。武骨で一本気な勝家にはなくてはならない右腕。しかし、勝家は信長の妹のお市にメロメロで、清州会議よりも彼女の機嫌取りに精を出し、丹羽もあきれ果てている。一方の秀吉は妻の寧を呼び寄せ、下々の者たちまで椀飯振舞をして人気を得るが、お市は秀吉に恨みを抱いていて、勝家に肩入れをしていた。そんな時、秀吉の参謀の黒田官兵衛のアイデアで信長の弟、三十郎信包にすり寄る。織田四天王のひとり滝川一益の到着が遅れ、会議の日程が延びる中で、丹羽は「旗とり」ゲームを催す・・
私評:俺は1年以内にオヤジ殿を討って天下を取る・・・三谷幸喜監督の最新作は超豪華な顔ぶれの時代劇。「清須会議」自体は実際に行われていて、明智光秀の死んだあとに彼の領地の分配のために柴田勝家、羽柴秀吉、丹羽長秀、池田恒興が参加したという。まずこの映画でビックリしたのがセットです。渡り廊下とかも面白い作りになっています。(これは芝居用なのか?リアルなのかは分かりません)そして天守閣から見える下界はCGなのですがとても美しい。そして三谷マジックとも言えるセリフの面白さ!サイコーです。それにしても凄すぎるキャスティングです。しかし、その錚々たる顔ぶれが三谷ワールドにどっぷりと染まり、今まで演じた事がないようなとんでもないキャラに変身!!そんな面々を見ているだけでワクワクしてしまいました。そんな中で特に異彩を放っていたのが大泉洋と中谷美紀。このふたりのインパクト強すぎでしょう!!その他、役所広司、佐藤浩市、小日向文世、浅野忠信、寺島進、伊勢谷友介、でんでん、鈴木京香、剛力彩芽。チョイ役ですが松山ケンイチ、西田敏行、染谷将太・・・。どうです。これだけのスターを一気に見れれば、映画代も惜しくない??
42 世界を変えた男  監督 :ブライアン・ヘルゲランド  出演 :チャドウィック・ボーズマン、ハリソン・フォード
42  2013年 アメリカ映画
1945年.ブルックリン・ドジャーズのジェネラル・マネージャーのブランチ・リッキーは部下の前で宣言をした。「チームに黒人選手を入れることを決めた!」白羽の矢が立ったのはジャッキー・ロビンソン。まず、ブランチはジャッキーをドジャースの傘下のロイヤルズに入団させた。彼への非難、そして誹謗中傷はふたりとも覚悟の上。しかし、まずジャッキーの前に立ち塞がったのはチームメイト。「黒人とはプレイをしたくない」という嘆願書が書かれたのだ。しかし、これは監督のレオ・ドローチャーが一蹴。実力のある物はチャンスを得るべきと語る。ジャッキーは持ち前の俊足と打撃センスの良さで活躍を続けドジャースに昇進するが、心ないファン、そして相手ベンチからの野次は想像を絶するものだった。時には相手チームの本拠地のホテルの宿泊をチーム全体が拒否された事もあった。そして一塁を守っていたジャッキーの足をわざと傷つける選手まで現れる。これにはさすがに味方チームも怒りを露わにするが、ジャッキーは「仕返しはいけない」とチームメイトをなだめた。そして変化はチーム内にも起こった。シンシナティの試合で地元出身のピーウィー・リースが試合前に大観衆の前でジャッキーと肩を組んで談笑したのだ・・・・
私評:他の人々に影響を与えてこそ、人生は重要なんだ・・・MLBで初の黒人プレイヤーで名選手だったという事は知っていました。なんたって415には選手全員が「42」番の背番号をつけて試合をするのですからね。42は全球団とおしての永久欠番。すごい事です。しかしながら、ジャッキー・ロビンソンの名選手となるまでのストーリーはまったく知らず、この映画を見てあらためて彼の偉大さを知りました。人種差別の坩堝だったプロ野球界にたった一人で飛びこんで、しかもすごい成績を残して、ドジャース入団1年目にチームを優勝に導いた。こんなすごい話が今まで映画にならなかったのが不思議なくらいです。また、映画館でこの映画を見ると大観衆の声援、そしてボールを撃った時の「カキーン」という音もイイ感じ。そしえ今みたいな人工芝ではないグリーンは匂い立ってきそうな臨場感。映画館で観て良かった!!主演はほとんど無名のチャドウィック・ボーズマン。以前にはシドニー・ポワチエ、デンゼル・ワシントンもこの役の候補に挙がった事があるそうです。リッキー役は「インディ・ジョーンズ」「ハン・ソロ」のハリソン・フォード。頑固だけど本当に野球が好き!というオヤジを好演。その他、ピーウィー・リース役を「ワイルド・スピード TOKYOドリフト」のルーカス・ブラックが演じています。監督は脚本家として有名なブライアン・ヘルゲランド。それにしてもこの映画の黒人への差別用語の多さはハンパないです。
スティーブ・ジョブズ  監督 : ジョシュア・マイケル・スターン  出演 : アシュトン・カッチャー
Steve Jobs  2013年 アメリカ映画
2001年、アップルコンピューターのタウンホール・ミーティングでスティーブ・ジョブズはi-Podを紹介した。自信と誇りに満ちた顔に笑みが浮かぶ・・・1974年。スティーブは大学を中退。精神世界に傾倒してインドを訪れたりするが、帰国後にビデオメーカーに就職。しかし、彼の実力は秀でていたものの人間関係ではトラブルばかりを起こしていた。そんな時、スティーブの友人のウォズが趣味で個人用のコンピュータを作っているのを見て彼は閃いた。マニア向けのプレ円は失敗だったが、PCパーツ店のオーナーが彼に声をかけた。これがアップルコンピューターの初取引だった。第2号機のイメージが浮かんだスティーブはウォズに開発をさせ、自分は手当たり次第に電話営業を始める。そんな時、インテルで財をなしたマイク・マークラがアップル社を訪れる。汚いガレージ、そして長髪、髭の汚い若造たちにマイクはたじろぐが、スティーブに可能性を感じた彼は出資を決めた。1977年には世界初の一体型パソコン「アップルⅡ」を発表し、麦芽都的な売れ行きを記録。アップルはあっと言う間に巨大な企業へと変わっていく。次に彼は「リサ」と名付けた新機種の開発に着手。しかし、その執着はアップルの取締役会も危惧し始める。リサのプロジェクトを外れ、マッキントッシュの・プロジェクトに追いやられたスティーブは、そこでも才能を遺憾なく発揮。こうして世界を席巻するMacが誕生した・・・・
私評:無理という言葉は聞きたくない・・・アップルの創始者にして天才で変態。まさに20世紀の後半、世界をかき回した男の物語です。i-Pod, i-Phone, i-Padは、今我々の周りで当たり前のように使われていますが、これらもスティーブ・ジョブズがいなければ形にもなっていなかったかもしれません。昨年、彼の語録の本を読んだのですがまさに「変態」です。しかし、それらの言葉に対して彼自身は信念を持っていた。例えそれが多くの人に受け入れられなくても、信念があったからこそ夢を現実にできたのですね。それゆえに敵も多かったと思いますが、それを貫き通した彼の強さは称賛に値します。映画自体はかなり早足のストーリー展開。私は彼についての知識やアップルの製品の知識があったから良かったけど、知識のない人には字幕を読んでも意味が分からないかもしれません。ジョブズを演じるのはイケメン俳優から脱却して独自の道を歩むアシュトン・カッチャー。デミ・ムーアと別れて良かったね!?その他、マイク・マーラ役には「バッドガールズ」のダーモット・マロニー、取締役のひとりアーサー役は「スパイダーマン」シリーズの編集長J.K.シモンズ、そしてカリスマ営業マン役には「フルメタル・ジャケット」のマシュー・モディーンといった渋い配役です。監督はジョシュア・マイケル・スターン。
パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々 魔の海  監督 : トール・フロイデンタール  出演 : ローガン・ラーマン、アレクサンドラ・ダダリオ
Percy Jackson : Sea Of Monsters  2013年 アメリカ映画
ゼウスの奪われた稲妻を取り返し、いちやく訓練所のヒーローとなったパーシー・ジャクソン。しかし、その自信も揺らぎつつある。競技会ではいつも戦いの神アレスの娘クラリサに連敗中なのだ。それに加えて彼の元に弟だと言う男が現れる。しかも、彼は一つ目の巨人族キュクロプスだった。そんな時、巨獣コルスキの牛が訓練所を襲う。牛はバリアを張って訓練所を守ってくれていたゼウスの娘の化身「タレイアの木」に毒を盛ったのだ。これは元訓練生のルークの仕業だった。クレイアの木を救うにはあらゆるものを治すと言う金の羊毛を探す事だった。また、パーシーが告げられた予言では邪悪な神のクロノスがいつか蘇り復讐を果たすという。しかし、それを止められるのはゼウス、ハデス、ポセイドンの3兄弟の子である半神だけだというが・・・・
私評:ボクが世界を破壊してしまうかも・・・ポセイドンと人間の間に生まれた子供パーシー・ジャクソンの物語の第2章です。前作の興行がパッとしなかったから、まさかの続編ですが内容は面白いんですよね。ハリー・ポッターに相通ずるところがあるアドベンチャー・ファンタジー。今回も見た事もないような怪物が続々と登場して、パーシーを苦しめます。しかし、そこはタイタンの子供!特殊能力と仲間の助けで切り抜けて行く。勝つのは分かっていても楽しめちゃうんですよね~。しかし、クライマックスのクロノスとの戦いはちょっと手抜きでしょう!!!主演は前作に引き続き「三銃士 王妃の首飾りとダヴィンチの飛行船」のローガン・ラーマン。半獣の友人グローバー役はブランドン・T・ジャクソン。そしてアナベス役は先日大絶賛した「悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲」で主役を果たしたアレクサンドラ・ダダリオ!彼女は本当に美しいですね~。そして私が見た吹替え版は、アナベルの声をAKB48のまゆゆこと、渡辺麻友が担当。そして特別声優ゲストはふなっしー!!しかもセリフもあります!!監督はトール・フロイデンタール。日本では初お目見えの監督です。パート3もあるのかな~??
スペック 結 漸の篇  監督 : 堤幸彦  出演 : 戸田恵梨香、加瀬亮、竜雷太
SPEC CLOSE Part 1  2013年 日本映画
ニノマエとの戦いで重傷を負い、入院中の瀬文のもとに当麻が見舞いに来る。青池里子と潤ちゃんが監視カメラに映るが、また行方不明になったという。瀬文は気合で退院する。サブアトラス会議中、能面をつけた「卑弥呼」と名乗る男が「シンプルプラン」の放棄を訴えるが各国の代表は無視。その時、卑弥呼が手をかざすと韓国の代表以外は消滅。結句局、スペックホルダーの脅威を裏社会に晒してしまう。一方餃子店で向かい合う、白い服の男女。男はセカイ、そして女は瀬文と里子の間に生まれた女の子・潤の成長した姿。二人の話していた内容は驚愕の内容。当麻は自宅で亡き父の友人の湯田と会う。彼女の父はパラレルワールドの研究をしていて、重大な何かを発見したという。その際にプロフェッサーJから仲間になるように誘われるが断っていた。その時、当麻の祖母が何者かに操られ乱入し、自爆してしまう。当麻はスペックを使えば祖母を助けられたかも?と後悔するが・・・・
私評:係長の思いをなめるな!・・・人気テレビシリーズも今回の劇場版の2作で終結。私はこの作品がテレビで放送されている時は気にも留めていなかったのですが、いつもどおり劇場版の1作目を見てからすっかりハマってしまいました。SPEC(特殊能力)を持つ者たちと持たざる者たちの最終戦争が始まります。それにしても相変わらず堤監督作品はテンポが良い。そして随所に散りばめられたおやじギャグが笑える。しかし、今回の「漸の篇」はあくまでもプロローグ。なんたってエンドクレジットもなしで、いきなり映画が終わってしまう。強烈な余韻を残して私はすべてが終わる「爻の篇」を待ちます。もう、観るっきゃないでしょう!!主演はすっかりキャラが定着した「デスノート」の戸田恵梨香と「はじまりのみち」の加瀬亮。そして今回の話で重要なキーを握る野々宮係長役は「太陽にほえろ」の竜雷太。新たな布陣としてセカイ役には「BECK」の向井理、そして謎の少女の潤は「テケテケ」の大島優子@AKB48。その他にも随所に癖のあるキャラクターが潜んでいます。監督は「TRIC」「20世紀少年」の堤幸彦。しかし、全ての評価は完結編を見てから・・・。


前回の記事も読んでね~!



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