2012/11/10

今回もレビューを溜めてしまったので
2週間前分から放出です。イチ押しは伝説のアニメと
最強アクションです。

009 Re:Cyborg  監督 :神山健治  出演 : 宮野真守、斉藤千和
 2012年 アメリカ映画
今週のイチ押し:世界各国で高層ビルを狙った爆弾テロが続発。そのニュースを見ていた島村ジョーは爆弾を片手に六本木ヒルズの屋上へと上がった。そこに現れたのは005のジェロニモ。彼はギルモアの命令でサイボーグとしての記憶を失くしているジョーを覚醒させるためにジョーに襲いかかったのだ。009としての記憶を取り戻したジョーは「彼の声」従い、ビルを爆破しようとしていた事を打ち明けた。世界各国で起きた爆破事件の犯人もジョーと同じ事を言っている。そしてアフリカで遺跡の発掘をしていた008ことピュンマは、驚くべき化石に遭遇。そこには一連の事件の答えが隠されているという。再び、ギルモアの元に集ったサイボーグ戦士たち。しかし、002ことジェットはジョーとの確執を拭いきれずにいた・・
私評:加速装置!・・・石ノ森章太郎の未完の傑作、サイボーグ009が新たなバージョンで劇場公開された。元々は私も子供の時に見ていたテレビシリーズが好きで、原作本も読んだのですが、話がどんどん壮大になって、ついには「神様」まで出てきたのでどうやって物語が収束させるのかと思っていたら、石ノ森氏は死んでしまった。今回の映画は、未完の部分を補完する形でスタート。そしていい感じで物語を紡いで行きました。これが石ノ森章太郎の意図することかどうかは、今となっては分かりませんが、私はすんなりと物語の世界に入れました。小言を言わせてもらえれば、007ことグレートの変身シーンが「あれだけ!?」ってくらい質素だった事。そしてサイボーグ戦士の衣装が、昔の主題歌の「赤いマフラー」でなくなってしまった事くらいかな?私はかなり満足の作品です。監督は「東のエデン」の神山健二。
ザ・レイド  監督 : ギャレス・エヴァンス  出演 : イコ・ウワイス、ヤヤン・ルビアン
The Raid  2011年 インドネシア映画
今回のイチ押し:ジャカルタのスラム街にそびえる30階建てのビルに20人のスワットチームが向かっていた。彼らの目的はビルを支配する麻薬王のリヤディを挙げること。しかし、そのビルはギャング、ドラッグの売人、そして殺し屋たちの巣窟でもあった。スワットもメンバーの中には新人でもうすぐ子供が生まれるラマもいた。ビルの潜入に成功したスワットチームは下層階から制圧して行く。しかし、それはリヤディの罠だった。しかも、このミッションは警察の上層部には知られていない。つまり、彼らを助けに来る者はいないという事。ビル内の悪党たちが次々と現れスワットチームを追い詰めて行く。スワットチームは必死の脱出を試みるが、リヤディの右腕のマッドドッグが彼らの行く手を阻む・・
私評:これが俺の流儀だ・・・インドネシアからやってきた超絶アクション映画。今まで数々の格闘映画が私の度肝を抜いてきましたが、この映画も本当にスゴイ!!延々と続く格闘シーンは、インドネシアを中心に普及されている「シラッド」という武術が取り入れられた、まさに「必殺」の格闘技です。そして銃撃シーンもすごいですよ。こんなおいしい映画をハリウッドが放っておくはずもなく、すでにリメイクが決まっているそうです。102分の映画なのですが、その間、ずっと緊張して観ていたので、終わった時はドッと疲れが出ました。それくらい凄い映画なのです。主演は日本では全く無名のウコ・ウワイス、ジョー・タリスム、ドニ・アラムシャ、そして恐るべき格闘シーンを見せつけるヤヤン・ルヒアン。ヤヤン相手にウコとドニが2人がかりで対決するシーンは必見。監督はギャレス・エヴァンス。
パラノーマル・アクティブティ4  監督 : ヘンリー・ジュースト、アリエル・シュルマン  出演 :キャスリン・ニュートン、ケイティ・フェザーストン
Paranormal Activity 4  2012年 アメリカ映画
15歳のアレックスは両親と弟のワイアットの4人暮らし。ボーイフレンドのベンは家族も公認で、2人は会っていない時もライブチャットで繋がっている。しかし、2人はまだ一線は超えていなかった。そんなある日、向かいの家に救急車が止まっていた。そこには若い母親と、彼女の息子のトビーが住んでいたが、母親が入院してしまったのだ。仕方なく、アレックスの家でトビーを預かることにしたが、その日から家の中で異変が起こり始める。そしてそれらはパソコンのウェブカメラに収められていく・・・・
私評:僕の名前はハンター・・・パラノーマル・アクティビティのシリーズもこれで4作目。毎回思考を凝らした設定を作っているけど、基本は同じ。カメラを回していたら映っちゃった。しかし、何でそこにカメラを持って行くの?何でそんな状況で撮影できるの?という無理な設定が回を追うごとに増えてきます。まあ、そこにツッコミを入れるとこの作品は成り立たなくなってしまうので・・f^_^;) しかし、今回もドッキリのシーンが満載。しかも、この作品には静寂のシーンが多いのでドッキリもすごい威力があるんです。逆に家で小さな音で観たらまったく怖くないです。今回の主人公アレックスを演じるのはめっちゃ可愛いキャスリン・ニュートンちゃん。そしてシリーズ通してケイティ役で登場のケイティ・フェザーストン。ついに彼女の本性が最後の最後に・・・??監督はヘンリー・ジューストとアリエル・シュルマンのふたり。きっと続編があるんだろうな~・・・。
バイオハザード ダムネイション  監督 : 神谷誠  出演 : マシュー・マーサー、コートニー・テイラー
Biohazard Damnation  2012年 日本映画
反政府勢力の独立運動で戦禍となった東スラブ共和国。この地にやってきたのはレオン。彼の目的は生物兵器が投入されているという噂の真偽を見極めること。しかし、彼が到着するや否や米軍は撤退。レオンも作戦の中止を言い渡されるが、彼は従わず単独で調査を開始した。そんな彼の前にリッカーが現れる。戦いの最中にレオンは気を失い、目が覚めると反政府軍の捕虜となっていた。彼らのリーダーのバディはリッカーを操る術を知っていた。そのためには寄生体のブラーガを体内に取り込まなければならない。バディはブラーガの回収に向かう。彼を追ったレオンはかつて行動を共にしたエイダと出会う・・・・
私評:俺はアメリカ市民をやめる・・・バイオハザードのアニメ版の映画。アニメと言っても実写に近いリアルなアニメです。しかも、今回は3Dなのでその迫力もパワーアップ。残念なのはストーリー。イマイチ、面白くありません。もっといっぱいアンデッドが出てこないとバイオは盛り上がりません。その分、リッカーとタイランドが出てきますが・・・。(バイオのファン以外は分からない単語ばかりでスミマセン・・・)しかし、この映画はミラ・ジョヴォヴィッチの実写映画とリンクしているらしく、次回作のバイオハザード6に続いているらしいです。そう言われたら、見にかなくちゃね!この作品の特徴として日本映画だけど全て英語と言うのがこだわり。だけど、声優に有名人はいません。私はエイダ・ウォンのキャラが好きなので、その点だけは200点あげたいくらい満足、監督は平成ガメラシリーズで助監督をしていた神谷誠。
危険なメソッド  監督 : デヴィッド・クローネンバーグ  出演 : キーラ・ナイトレイ、マイケル・ファスベンダー
A Dangerous Method  2011年 イギリス・ドイツ・カナダ・スイス映画
1904年、スイスのチューリッヒの精神病院に若い女性患者が到着した。彼女の名前はサビーナ。そして彼女を担当することになったのが、若き精神科医ユングだった。彼はフロイトを崇拝していて、彼が提唱した談話療法をサビーナ相手に実践した。彼女は自分は病んでいないと主張するが、ユングとの対話療法から彼女が幼少時に父親ぶたれて快感を覚えて以来、屈辱を受けるたびに快感を覚えてしまっていた事を探り当てる。しかし、劇的に回復を遂げたサビーナについてフロイトに手紙を書いたユングは彼と会う機会を得る。そこでフロイトは破天荒な精神分析医のグロスをユングに預ける。グロスは快楽を拒むな!とユングをけしかける。そしてユングは若くて美しく、しかもミステリアスなサビーナに抱いていた欲望を曝け出すが・・・・
私評:私は堕落している・・・フロイトとユング。私も若い頃にフロイトの「夢判断」くらいは読んだことがあるのですが、深く知っている訳ではありません。しかし、希代精神科医自身が恋愛や友好関係がうまい訳ではなく、分かっているからこそ実践できない自分との葛藤を抱えてしまったり・・・。人間は本当に弱い生き物です。しかし、そんなユングを尻目に逞しいサビーナ。この2人の関係がまた、とても面白いです。しかし、私がこの映画を見に行った一番の理由は監督がクローネンバーグだったから。ところが彼らしさはこの映画にはあまりないのです。逆に今までの彼のテイストを封印したからこそ、この映画は面白いのかも?ユング役は「シェイム」のマイケル・ファスベンダー、フロイト役は「ロード・オブ・ザ・リング」のヴィゴ・モーテンセン。そしてこの映画で一番語るべきはサビーナ役のキーラ・ナイトレイです。まさに体当たりに演技で精神病の女性から立ち直り、学者となる女性を見事に演じます。監督は「ザ・フライ」「イースタン・プロミス」のデヴィッド・クローネンバーグ。


前回の記事も読んでね~!



I Love Movieに戻る