2014/11/1

気が付いたらもう11月。早すぎます。
今回のイチ押しはクロエちゃんがステキすぎる感動作。

イフ・アイ・ステイ 愛が還る場所  監督 : R. J. カトラー  出演 : クロエ・グレース・モリッツ、ジェイミー・ブラックリー
If I Stay  2014年 アメリカ映画
今週のイチ押し:チェロが大好きな高校生のミア。その日、彼女は機嫌が悪かった。折からの雪で町の学校は全て休校になった。ミアは両親、そして弟と気分転換に一緒に車で出かける事に。しかし、道中で車は事故を起こしてしまう。気が付くとミアは魂だけが抜け出していた。怪我を負った自分自身と一緒に救急車に乗り込み病院へとたどり着く・・・。ミアの両親は元ロッカーだったが、現在、父は教師、母は営業の仕事をしている。まだ、小さかったミアがチェロに興味を持った事、そして彼女が音楽に夢中になった事、そして大事な家族を養うために両親は「夢」を諦めたのだ。そんなある日、ミアは学校の人気者のアダムに声をかけられた。彼はロックバンドのギターとボーカルで、彼のバンドは人気急上昇だった。しかし、アダムは一心にチェロに打ち込むミアの姿に一目惚れしたのだ・・・
私評:ここに集まっているみんなが家族なのよ・・・私は原作本「ミアの選択」が好きです。3年くらい前に読んだのですが、とにかく感動しました。17歳という人生でも一番多感な時に訪れた悲劇。大好きな家族を失い、恋人ともすれ違っていたミア。彼女の魂は体を抜け出して生き続けるか、それとも死ぬかという究極の選択を強いられます。そんな彼女の葛藤、そして周りの人達の悲しみと同時にミアの幸せだった日々が描かれます。そんなドラマティックでキラキラ輝く映像にロック&クラシックの素敵な音楽が被さり、なんとも言えない心地良さを味わいました。そして感動の涙が溢れました・・・。主演は「キック・アス」「キャリー」など話題作が続くクロエ・グレース・モリッツ。彼女が等身大のヒロインを見事に演じます。チェロのシーンもお見事!アダム役は「スノー・ホワイト」のジェイミー・ブラックリー。おじいちゃん役はTVシリーズ「私立探偵マイク・ハマー」のステイシー・キーチ。監督は「ファッションが教えてくれること」など、ノン・フィクション、ドキュメンタリーを撮り続けてきたR.J.カトラー
グレース・オブ・モナコ  監督 : オリヴィエ・ダアン  出演 :ニコール・キッドマン、ティム・ロス
Grace Of Monaco  2013年 フランス映画
今週のイチ押し:ハリウッドで一世風靡し、オスカーまで手にしたグレース・ケリー。彼女は潔くハリウッドを去り、モナコ公妃となった。その頃、モナコ公国は税金が掛からないという理由からフランスをはじめとする外国の企業がこぞって起業していた。それを不服とした時のフランス大統領シャルル・ド・ゴールは企業に課税をしてフランスに収めるよう圧力をかけ始めた。それを拒んだモナコ王のレーニエ三世に対してフランスは国境を封鎖。武力での介入も辞さないと強固な姿勢を見せた。その頃、グレースの元に映画監督のアルフレッド・ヒッチコックが訪れ、次回作の主演をオファーする。グレースはその事をレーニエには相談するが、公には秘密にしていた。しかし、どこからか情報が洩れ世界中の新聞がその話題を取り上げることに・・
私評:私はハリウッドには戻りません。私はモナコのグレースです・・・皆さまご存じのとおり、私はニコール・キッドマンが大好き。あのクール(ちょっと冷たい感じ)で知的な感じが大好き。それにしてもあの伝説の大女優グレース・ケリーをニコール様が演じると聞いた時は、内心「大丈夫か??」という不安が過りました。これはナオミ・ワッツがダイアナを演じたこと以上に無謀な挑戦。しかし、やはりハリウッド女優は違う。ニコール様流のグレース・ケリーがしっかりと作られていました。しかも、この作品は顔のアップが多い。御年50の彼女ですが、やはり美しいですね~・・・。この作品は事実を元にしたフィクションと前置きがあるのですが、どこまでが事実でどこからがフィクションなのか??知りたいです。グレース・ケリー役は「ラビット・ホール」「ムーラン・ルージュ」のニコール・キッドマン、レーニエ役は「戦場のピアニスト」のティム・ロス。監督は「エディット・ピアフ 愛の賛歌」のオリヴィエ・ダアン。
ニンフォマニアック Vol.1  監督 : ラス・フォン・トリアー  出演 : シャルロット・ゲンズブール、ステラン・スカルスガルド
Nymphomaniac  2013年 デンマーク・ドイツ・フランス・ベルギー・イギリス映画
寒さで凍えそうな夜。中年男のグリムマンは、ひとりの女(ジョー)が怪我を負い倒れているのを発見する。警察も救急車も不要だという彼女を自分の部屋にかつぎ込み、温かいお茶を与えた。怪我の理由を尋ねると、彼女は自分自身が色情狂だといい、過去の性遍歴を赤裸々に語り始める。自分の性器の存在を知った日から刺激を与え続ける毎日、たった5回の動きで終わったジェロームとの初体験、悪友のBと一緒にした列車内での逆ナンパ、ジョーに夢中になった男の妻との確執、そしてジェロームとの再会・・・。一日に何人もの男と体を重ねるが彼女の深い欲望は満たされることはない。そしてついに彼女は不感症になってしまう・・
私評:35、私は生涯その数字を忘れないだろう・・・私が苦手な監督のひとりラス・フォントーリアの新作。今作はVol.12と二つに分けての公開です。相変わらずエロチックで陰湿で、しかも突き刺さるようなリアルな演出なのですが、今作はけっこう笑えます。ジョーの初体験のシーンは爆笑。そして発狂寸前のブチギレ主婦もやばい!しかし、自らを色情狂と呼ぶ女の半生を語る内容も、まだ折り返し。Vol.2ではどれだけ淫らなことをするのでしょうか??怖いけど観たい!この映画を見ると女性の性がわかる!みたいなキャッチもあるので、ウブな男子はショックを受けてしまうかも??ジョー役は「アンチクライスト」のシャルロット・ゲンズブール。Vol.1の主役とも言える若き日のジョー役は新人のステイシー・マーティン、グリムマン役は「マイティ・ソー」のステラン・スカルスガルド、ジェローム役は「トランスフォーマー」のシャイア・ラブーフ(彼も全裸で局部ぼかしがはいっています!)、ジョーの父親役はクリスチャン・スレーター、ブチ切れ主婦は「キル・ビル」のユマ・サーマン。私は若いジョーの友人Bを演じた女の子が好きです。続編は11月1日公開。すぐに行かねば!!!
まほろ駅前狂騒曲  監督 : 大森立嗣  出演 : 瑛太、松田龍平、高良健吾
 2014年 日本映画
まほろ駅前で便利屋をしている多田。彼の元に転がり込んできた同級生の行天と同居をしながら粛々と仕事を続けている。そんな彼の元にかつて行天が精子を提供し、子供を産んだ凪子から依頼が舞い込む。彼女に海外でのビジネスチャンスが巡ってきたため、一ヶ月半の間だけ娘を預かって欲しいというのだ。子供が大嫌いな行天にその事を告げられず、ずるずると仕事を引き受けてしまう多田。そしてついに行天の娘”はる”がやってくる。しかし、ほどなく行天はその事に気づいてしまう。それから3人のぎこちない時間が過ぎるが、天使のようなはるに、行天も心を開き始める。そんな時、やくざの星からまほろで無農薬野菜を売っている元宗教法人の調査依頼が入る・・
私評:タバコある??・・・原作はベストセラー作家の三浦しおんさん。1作目は劇場で見られなかったのでDVDで見たのですが、すごく面白かった。それゆえ、2作目は速攻で見に行きました。こういうバディムービーってふたりのバランスが大事だと思うのですが、(おそらくA型の)多田と(おそらくB型の)行天はまさに最高のバディ。このふたりのやりとりが何とも言えなく面白い。しかし、この行天のキャラクターって「探偵はBarにいる」の高田と同じキャラクターのような気もしますが・・・。龍平君相変わらず演技はへたくそです。ゆるゆる脱力系作品なのですが、泣かせるシーンあったりします。肩の力を抜いてのんびりご覧ください。多田役は「一命」「ワイルド・セブン」の瑛太。彼は演技派俳優に成長しています。行天役は「舟を編む」でまさかの日本映画アカデミー賞主演男優賞をとった松田龍平。(勘違いするなよ!お前は演技がへたなんだから!)そして昔は痩せていたので最初は誰だか分らなかった長瀬正敏。その他、真木よう子、本上まなみ、高良健吾などなど・・・。監督は「さよなら渓谷」の大森立嗣(大森南朋おお兄さんだと知りました)
荒野はつらいよ アリゾナから愛をこめて  監督・主演 : セス・マクファーレン  出演 : シャリーズ・セロン、リーアム・ニーソン
 2014年 アメリカ映画
1882年、アリゾナの小さな町で羊を飼っているアルバートは毎日友人のエドに愚痴っている。彼は暴力が嫌いで、毎日いざこざが絶えないこの町も大嫌い。しかも、べた惚れだったガールフレンドのルイーズからは突然別れを告げられ、彼の人生はどん底だった。そんな時、町にひとりのイケてる女がやってくる。彼女の名前はアナ。ひょんな事でアナを救ったアルバートは彼女と友達になり、ルイーズの件も打ち明けると、アナは彼女を取り戻すための協力を買って出る。ルイーズの新しい男は髭用のワックスでリッチになったフォイ。彼との口論の末、決闘をすることになったアルバートだったが、彼は銃を撃ったことがない。決闘を2週間後に控え、アルバートはアナに銃の扱いを教わることに・・
私評:ここでは常に争いごとが絶えない。アリゾナは最悪だ・・・テッドの監督スタッフが作ったドタバタ西部劇。しかし、テッドは出てきません。話も面白いしキャストも超豪華なのにパッとしないのは監督兼主演のセス・マクファーレンのせいでしょうね。今年のアカデミー賞の司会は最高だったのに、これだけ豪華な面子に囲まれてしまうとまったく華がありません。じたばたしているだけという感が否めない。テッドもそうですが下ネタ満載で、かなり過激な映像も出てきます。そんな中でアルバートとアナの男女のやりとりは好きですね~。そして映画の最後に衝撃のインフォメーションが!?監督・主演は「テッド」の声を担当したセス・マクファーレン、アナ役は「プロメテウス」のシャリーズ・セロン。相変わらずセクシーで美しい!極悪人クリンチは「96時間」「フライト・ゲーム」のリーアム・ニーソン、ルイーズ役は「レ・ミゼラブル」のアマンダ・セイフライド。そしてとんでもないゲストが他の映画のキャラクターで登場。名前を書くとバレてしまうので書きません。


前回の記事も読んでね~!



I Love Movieに戻る