2012/10/21

東京国際映画祭が始まりました!
私も未公開作を何本か見る予定です。
今回のイチ押しはオールスター総出演のテッパンアクション大作!

エクスペンダブルズ2  監督 : サイモン・ウェスト  出演 : シルベスター・スタローン、ジャン=クロード・ヴァン・ダム
Expendables2  2012年 アメリカ映画
今週のイチ押し:傭兵軍団“エクスペンダブルズ”が今回向かったのはチベット国境。武装反乱軍のアジトへと突入した。彼らの任務は富豪中国人の救出。そこで彼らは捕虜になっていたライバル傭兵会社のリーダーのトレンチも助け出した。無事に任務を終えた彼らはニューオーリンズに戻った。そこでエクスペンダブルズのリーダーのバーニーを待っていたのはCIAのチャーチ。彼から新たな指令が下った。それはバルカン半島に墜落した飛行機の金庫から、“ある物”を持ちかえる事。金庫を開けるためにマギーと言う女性エージェントも同行する事になった。エクスペンダブルズの新人のビリーは、この仕事を終えたら、フランスにいる彼女の元へ行きたいとバーニーに打ち明けた。飛行機の墜落現場から”ある物”を持ち帰った彼らを謎の武装軍団が待ち伏せしていた。彼らはバーニーからある物“を受け取り、エクスペンダブルズの目の前でビリーを殺した。怒りに燃えるバーニーは復讐を誓う・・
私評:やつらを追って、ぶっ殺す・・・・今回もめちゃめちゃ楽しませてもらいました!ちょっと残念だったのは前作に出演したミッキー・ロークが出なかった事と、ジェット・リーの出番が少なかった事。しかし、そんなマイナス面を補うに十分なエンターテインメント映画です。爆薬の量も前作よりはるかにアップ。しかし、この映画の一番の見所は錚々たるキャストの面々。アクション・オールスターが同じ画面に納まっているのを見るだけで鳥肌もんです。特に主演のシルベスタ・スタローン、アーノルド・シュワルツェネッガー、そしてブルース・ウィリスが並んで銃をぶっ放すシーンはサイコー!そして今回の悪役はジャン=クロード・ヴァン・ダム!得意の飛び回し蹴りを披露。そして孤高の兵士を演じるのが「ドラゴンへの道」のチャック・ノリス。(彼の登場シーンでエンニオ・モリコーネの「続・夕陽のガンマン」の曲が流れるところ、イイです!)そして消耗品軍団で大暴れするのは前作に続きジェイソン・ステイサム、ドルフ・ラングレン、テリー・クルーズ、ランディ・クートゥア。そして新人のビリー役は「ハンガーゲーム」のリアム・ヘムズワース、女兵士マギー役は「スピード・レーサー」のユー・ナン。監督は「コン・エアー」以来、久々に良い作品を作ったサイモン・ウェスト。ああ、この作品については書き足りない・・・。
ロラックスおじさんの不思議な種  監督 : クリス・ルノー  出演 : ダニー・デヴィート、ザック・エフロン
Dr. Seuss' The Rolax  2012年 アメリカ映画
プラスチックでできた町スニードヴィルには、植物がまったくない。そのため大気は汚れ、オヘアという男が提供する空気を買って、人々は生活をしている。この街に住む少年テッドには憧れている女の子がいる。彼女の名前はオードリー。そんなある日、テッドはオードリーの家を訪ねて、彼女自身が描いた“木”の絵を見てビックリ。その時、彼女の口からとんでもない言葉が飛び出す。「もし、本物の木を見せてくれる人がいれば結婚してもイイかも?」テッドはおばあちゃんからの情報を元に町を囲む塀の向こうに住んでいるワンスラーを訪ねた。かつては木々に覆われていたこの町から木が消えてしまったのは、実は彼のせいだった・・・・
私評:そうです、私がロラックスおじさん。木の精です・・・ドクター・スースの原作を「怪盗グルーの月泥棒」のスタッフがアニメ化。童話でもあるのですが、エコロジーを高らかに歌い上げたまさに今の時代にピッタリの作品です。しかも、この作品はミュージカル仕立てになっていて、面白い歌がいっぱい。楽しかったです。そしてこの映画は3Dように作られているので、3Dのクオリティはめちゃめちゃ高い。本当にスニードヴィルの世界に吸い込まれていきそうでした。今回、私が見たのは日本語吹替版。ロラックスおじさんの声は「変なおじさん」の志村けん。まあ、彼は可もなく不可もなく・・。私がビックリしたのがテッドの声を担当しているトータス松本。関西弁バリバリで吹き替えているのですが、それがまた良いんです。しかも、歌も歌えるし!その他、山寺宏一、LiLiCoなど。オリジナル版はダニー・デヴィート、ザック・エフロン。監督はクリス・ルノー。本編の前に「怪盗グルーの月泥棒」のキャラクター、ミニオンの短編があります。ミニオン好きの私にはタマラン作品でした!
推理作家ポー 最後の5日間  監督 : ジェームズ・マクティーグ  出演 : ジョン・キューザック、ルーク・エヴァンス
The Raven  2012年 アメリカ映画
1949年、アメリカのボルチモア。ここで陰惨な殺人事件が起こる。母娘が惨殺されたのだ。現場を見た刑事のフィールズは、何か見覚えがある光景に思えた。それは推理作家のエドガー・ア・ランポーが描いたミステリー小説「モルグ街の殺人」に酷似していたのだ。その頃のポーは酒浸りで、文学通を鼻にかける最低の男だったが、彼にはエミリーという恋人がいた。しかし、エミリーの父親のハミルトン大尉は二人の仲を許さなかった。そしてついに第2の殺人が起こる。大きな刃のついた振り子で男が真っ二つにされたのだ。被害者はポーを敵対していて、新聞の紙面で論争をしている文芸評論家のグリズウォルド。その殺し方もポーの小説「落とし穴と振り子」を模したものだった。フィールズはポーに捜査の協力を依頼をする。第2の殺人現場に残されていたメッセージ“仮面舞踏会に死がやって来る”を見て、ポーはハミルトン大尉の邸宅で行われる仮面パーティで何かが起こると予言する。フィールズを始めとする警察も多数パーティに紛れたが、何者かにエミリーが誘拐されてしまう・・・・
私評:俺の命をやるからエミリーを助けてくれ・・・エドガー・ア・ランポーと言えば当代きっての推理小説家としても有名ですが、かなりの変態だったという噂も多く聞く作家。しかし、19世紀にあれだけ猟奇的で、エロチックなミステリーを書いたのですから、まさに紙一重の人だったのかもしれません。彼の写真を見た事がありますが、ちょっと不気味な感じ。殺しの手口はディズニーの配給だから大人しいのかと思ったらけっこう残虐です。(R15)腹斬りの振り子は痛そうでしたが、あんなものどうやって準備したんだ!と軽く突っ込みを入れておきます。そしてポーの原作のファンは、あちこちに散りばめられたポーの作品から引用されたシーンも楽しめるはず。私もいくつか発見しましたよ。主演は「2012」のジョン・キューザック。彼も色んな役にチャレンジしていますよね。フィールズ役は「三銃士/王妃の首飾りとダヴィンチの飛行船」のルーク・エヴァンス、エミリー役は「メン・イン・ブラック3」のアリス・イヴ、そしてハミルトン大尉役は「ハリー・ポッター」シリーズのマッドアイ・ムーディで有名なブレンダン・グリーソン。監督は「Vフォー・ヴェンデッタ」のジェームズ・マクティーグ。
インブレッド  監督 : アレックス・シャンドン  出演 : ジョー・ハートリー、シェイマス・オニール
Inbred  2011年 イギリス映画
イギリスの片田舎に一台の車が到着した。中に乗っていたのはボランティアの社会奉仕作業のためにやってきた4人の少年犯罪者と付き添いの2名。カーナビにも出てこない鄙びた町は、彼らを歓迎しなかった。町に唯一あるパブを訪れた6人は異様な村人たちを目の当たりにする。紅一点のサムは地元の青年のグリスにイタズラをされそうになるがパブのオーナーのジムに制せられ事なきを得た。翌日、廃列車で作業をしていた彼らの元に再びグリスが現れる。その時、引率のジェフが転び、足に大怪我をしてしまう。彼をパブに搬送して医者を呼ぶように依頼するが、ジェフはいきなり大きなナタでジェフの首を切断。残りの5人は監禁されてしまう。ついにこの町の狂気が目を覚ましたのだ。まずは、少年のひとりゼブが彼らの用意したステージに引きずり出される。観客の目の前で彼は馬に顔を踏み潰され命を落とす。残りの4人はなんとか監禁部屋から逃げ出すが、見張りに見つかってしまう。ドワイトが身を挺したため、残りの3人は家から逃げ出すが、彼らは執拗に追いかけてくる・・・・
私評:ショーが始まるぞ~!!・・・・イギリスから来た問答無用のスプラッター映画。ナタで首を切ったり、銃で頭を吹っ飛ばしたりと最初からアクセル全開!その後の殺し方も壮絶で(いわゆる)普通の人たちにはオススメいたしません!きっと、気分が悪くなりますよ・・。そんな映画を見ながら「ヒョー!」と喜んで、しかもその直後にモリモリランチを食べていた私って、かなりアブナイ人ですね・・。もはや、ここまでやってしまうとモラルなんてものは通用しません。かつてのダリオ・アルジェントのように殺しの美学も皆無。しかし、シチュエーションはなんとなくホラーの名作「悪魔のいけにえ」に似ているんですよね。チェーンソーも登場するし・・・。コメディタッチのこの映画で笑い飛ばせるかどうかで好き嫌いも決まるでしょう。出演者は引率のケイト役にジョー・ハートリー、パブのオーナーのジムにシェイマス・オニール、サム役にはナディーン・ローズ・マルケリン・・・。誰も知りません。監督はホラーメイクの一人者トム・サヴィーニを崇拝しているというアレックス・シャンドン。
ハーシェル・ゴードン・ルイス映画祭  監督 :  出演 :
番外編  
私評:

ちょっと番外編です。

渋谷のシアターNで開催されたホラー映画の革命児はシェル・ゴードン・スミスの映画を、今回公開した5本のうちの3作品を観ました。残虐映画を撮らせたら、彼の右に出る者はいない??スプラッター映画の始祖とも呼ばれています。そんな彼の超有名作が「ゴア・ゴア・ガールズ」。ストリッパーばかりを狙う連続殺人事件。その殺しの手口はあまりに残酷。頭を油で揚げたり、顔をアイロンで潰したり・・・。これが彼の引退作品。そして今回、初めて観たのが「2000人の狂人」。南北戦争で殺された田舎町の人々が怨霊になって蘇り、百年に一回の「虐殺祭」でツーリストを惨殺する。狂ってます!凄すぎます!!そしてもう一本が「血の魔術師」。ステージで女性観客を切り刻む演出の魔術。しかし、ステージに上がった女たちは、その後に必ず無残な死体で発見される・・・。この映画の殺しのシーンも想像を絶する。きっとDVDのセットが出るので、私は迷わず購入です。


前回の記事も読んでね~!



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