2007/10/14

韓国で見た映画をまずは3作品アップします。
今回はどの作品も英語字幕で見たので名前の表記が
わかりません・・・
日本で見た映画もアップしなくちゃ・・・

ハーブ  監督:Huh In-moo  出演:カン・ヘジョン
Herb  2007年 韓国映画
今週のイチ押し:Sang-eunは二十歳の女の子。彼女のIQは小学生並みだけど、優しい心を持っている。彼女は童話の世界に出てくるような王子様と出会うことを夢見ていた。彼女の心の支えは友達のような母親。ふたりは支えあって生きていた。そんなある日、Sang-eunは王子様と出会う。彼は警察官のJong-bum。彼も彼女を見て一目惚れだった。しかし、初めてのデートのときに彼はSang-eunが障害者であることを知る。ショックで彼女を遠ざけようとするJong-bumだったが、彼女のまっすぐさに次第に惹かれていく。そしてふたりはふたたびデートを重ねる。そして初めてのキス。時を同じくして、Sang-eunの母親は友人の勧めで受けた検診で癌が発見される。急速に弱っていく母親のためSang-eunは、ハーブ園に連れて行こうとするが・・
私評:私のママとして生きてくれてありがとう・・・韓流映画お得意の涙・涙の物語。この映画はラブストーリーとしても面白いのですが、癌を抱えた母と障害を持つ娘の話に感動しました。映画の後半はふたりのやり取りを見ながらずっと泣きっぱなし。こんなに泣かされた映画も久しぶりです。障害を持ち子供のような純粋な気持ちを持っているSang-eunを演じるのは「トンマッコルへようこそ」でも障害を持つ女の子を演じたカン・ヘジョン。彼女がポロポロと流す大粒の涙の分だけ、私も涙を搾り取られました。母親を演じるのはBAE Jong-ok。ちょっと永作博美似の可愛いおばさんです。彼女がまた、泣かせてくれるんですよ・・。そしてJong-bum役は二枚目ではないけど好青年のChoung Kyung-ho。エンドクレジットの歌はたぶんこの映画の母と娘のデュエットだと思います。ハングル文字だったのでエンドクレジットが読めませんでした・・・。
食客  監督:Jeon Yun-su  出演:Kim Gang-wo, Lim Won-hee
Le Grand Chef  2007年 韓国映画
5年前、Sung-chanBong-JooRoyalシェフの座を巡って最後のバトルを繰り広げていた。その食材は「ふぐ」。どちらの皿の料理も美しく審査員を唸らせた。しかし、Sung-chanの皿を食べた審査員はふぐの毒にあたり苦しみだす。そしてRoyalシェフの座はBong-Jooが手に入れた。現在、Sang-chanは田舎で野菜作りに精を出している。そんな彼の元にふたたび料理選手権の話が舞い込む。最初は断った彼だったが、彼の推薦者のひとりでカメラマンのJin-suの執拗な押しに負けて彼はエントリーを決めた。今回の優勝候補はもちろんBong-joo。いまや飛ぶ鳥を落とす勢いのBong-jooだが、彼は元々才能を持ち合わせてはいなかった。5年前の勝負でも・・?そしてついに料理選手権は始まった。Bong-jooの嫌がらせや妨害を掻い潜り、Sung-chanは着々と勝利を重ねていく・・
私評:これが王を泣かせたという伝説のビーフ・スープです・・・・この作品の原作は韓国のコミック。その中のエピソードを映画用にアレンジした作品で、来年にはTVドラマ化されることも決まっています。映画の中で次々と出されるおいしそうな料理も要注目。そして面白いのがこの映画のロイヤルシェフのトロフィーが「包丁」であること。実は日本の占領下の韓国で日本人の将校を唸らせた料理を出した料理人がいたのですが、彼は日本人の下で働くことを拒み片手を包丁で切り落とした・・。その包丁がトロフィーなのです。こんな事を書くとアンチ・ジャパンみたいな作品に思えますが、最後に日本人が大活躍。配給元の人も、日本人の私がどういう思いでこの作品を見たのかに興味があったらしく、すぐに意見を求められました・・。今回の映画のメインの食材は「牛」なのですが、パート2では「キムチ」を食材にして製作が進められているとのこと・・。主演はKim Gang WooLim Won-hee。私は知らない役者なのですが、ふたりともいい味を出しています。そして注目はSung-Chanをサポートする女性カメラマンのLee Ha-na。コミカルで可愛い彼女はこの映画の一服の清涼剤になっています。これは日本でもヒットしそうな予感・・・。
遠い道のり  監督:Lin Jing-Jie  出演:Mo Zi-Yi, Kwai Lun-Mei
The Most Distant Course  2007年 台湾映画
録音技師のXiaoは恋人には捨てられ、仕事もなくし失意のどん底にいた。そして彼は一人旅に出た。彼が巡るのは彼女と訪れた場所。そこで彼は録音をしてカセットに落としては彼女の住所へと送り続ける。しかし、彼女はすでにその場所にはいなかった。そしてそのカセットは次にそこに住み始めたRyu Yunの元へと渡った。彼女は妻のある男と不倫関係を続けていて疲れ果てていた。偶然、彼の「音」を聞いたRyu Yunは不思議な安堵感に包まれた。妻との離婚から心の拠り所を探して旅を続ける精神科医がいた。彼もまたXiaoRyu Yunと同じくさびしい心を抱えていた。彼は偶然Xiaoと出会い、彼の過去をなぞるように一緒に旅をする。そしてRyu YunXianが送った「音」を頼りに彼を追う旅に出る。そして不思議な運命に引き寄せられ彼らは近づいていく・・・・
私評:I am recording every corner of Taiwan for you・・・この作品は東京国際映画祭のアジアの風部門で上映が決まっている。今年公開された台湾映画の中でもNO.1とうたわれるだけあって素晴らしい作品でした。また、この映画は音を楽しむ映画でもあります。Xiaoが送る「波の音」「森の音」「子供たちの声」をRyu Yunが懐かしいカセットウォークマンで聞くのですが、それまでの彼女の周りを取り巻いていた騒音やノイズがかき消されていく。映画ではありえない行為なのですが思わず目を閉じて音に吸い込まれるようなシーンがありました。そして不思議な力によって近づいていく「3つの淋しい心」。静かな映画なのですがとても大きな感動がありました。そして台湾のロードムービーとしても楽しめますよ。録音技師の青年は歌手としても有名なMo Zi-Yi、そしてヒロインはKwai Lun-mei・・彼女は日テレの西尾アナに似た不思議な雰囲気を持った女の子です・・。とても癒されました・・


前回の記事も読んでね〜!



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