2011/10/10

3連休は私用で忙しかったけど、なんとか新作を。
今回は試写会で観た超新作も。
イチ押しは美女勢揃いの邦画と謎の韓国映画

モテキ  監督:大根仁  出演:山本未来、長澤まさみ、麻生久美子、仲里衣紗、真木よう子
 2011年 日本映画
今週のイチ押し:1次モテキを無駄に過ごし、また元の金なし、夢なし、彼女なしのダメ男に戻った藤本幸世、31歳。ようやくライターの仕事を手に入れた幸世に、なんと第2次モテキが・・・。幸世のツイッターに食いついてきた松尾というヒゲの男のアイコン。なんとなく気が合ってふたりで呑むことに。むさい男を予想していた幸世の前に現れたのは殺人的笑顔の持ち主みゆき(サブカル大好き!)。しかし、彼女には恋人がいるという・・。そしてみゆきの友人のお嬢様タイプのるみ子(趣味・ひとりカラオケ)には、なんと告白されてしまう。そして会社の上司の墨田と出かけたガールズバーの愛(え?バツイチ子持ち?)。酔った幸世が翌朝目を覚ますと、となりには愛が寝ていた。そしてもうひとりとっても気になるのが、会社の上司でドSの唐木(特技、ドロップキック)。彼女は何かと良いアドバイスをくれるのだが・・。しかし、全くタイプの違う4人の美女に翻弄され続ける幸世の、目下の大本命はみゆき。彼はリアルな恋愛に辿り着けるのか???
私評:私、幸世君じゃ成長できない・・・・TVシリーズの「モテキ」も大好きで、久々に連続ドラマをコンプリートしました。元々はドラマの題材より満島ひかり、菊池凛子が出ていたから見始めたのですが、これがめちゃめちゃ面白くて・・。そして今回、そのTVシリーズが満を持しての映画化!主演はTVシリーズ以来、幸世キャラがしっかり定着した森山未來。この役、うらやましすぎるでしょう!!TVシリーズの4人&今回は3人とキスシーンあるんですよ!しかも、あの子とあの子のおっぱいまで・・・・。ダメ男、幸世に関わるのが“超”が付くほどの豪華な美女たち。私の大好きな「岳」の長澤まさみちゃん、「おとなり」の麻生久美子、「SP」の真木よう子、そして「時をかける少女」の仲里衣紗というなんとも贅沢な顔ぶれ。正直、この4人にちやほやされたら・・・・死んでもイイ!!そしてTVシリーズからの登場で、めっちゃテキトウ男なのになぜか女の子にモテモテの中年男を演じるのが「ぐるりのこと」のリリー・フランキー。このキャラクターがまたイイんです!いや~それにしてもこの映画を見た後はめちゃめちゃ語れますよ。実は私にも過去にはあったモテキ、また来ないかな~!!監督はこれが映画デビューとは思えない天才的演出を魅せる大根仁。この映画についてはもっともっと書きたい事があるのですが、この辺で止めておきます。
エイリアン・ビキニの侵略  監督 : オ・ヨンドウ  出演:ホン・ヨンゴン、ハ・ウンジョン
Invasion of Alien Bikini  2011年 韓国映画
今週のイチ押し:テコンドーを駆使し、怪しい変装をして(変なツケヒゲだけ)町の治安のために戦っている男ヨンゴン。彼はパトロール中に4人の暴漢に襲われている美女を発見した。何やら必死の弁解をしている男たち。しかし、そんな言葉はヨンゴンには届かない。男たちにきつい一発を浴びせ、ヨンゴンと女はその場から逃げた。ヨンゴンの部屋に落ち着いたふたり。女の名前はハ・モニカ。この妙な名前にも美女を前に舞い上がっているヨンゴンには反応できない。こんなシチュエーションに慣れていないヨンゴンは、ただただ舞い上がっている。なんせ、彼は30歳を過ぎてもいまだに童貞。しかも、最初の一滴はこれから出会うであろう本当に大切な人のために採ってあったのだ。やがて、ハ・モニカはヨンゴンを誘惑するため服を脱ぎ、なんとビキニになってしまう。実は彼女はエイリアンで、生涯に1日だけ子供を産める種族だったのだ。しかも、彼女が欲していたのはまさに純潔の精子。折しも今日は彼女にとって一番大切な日だったのだ。もし、彼女が妊娠をすれば地球は滅亡!?タイムリミットが迫る中、ハ・モニカはあの手この手でヨンゴンから絞り出そうとするが・・
私評:絶対、あげない・・・・今年のゆうばり国際ファンタスティック映画祭でみごとにグランプリを獲得したこの作品。めちゃめちゃ低予算の映画なのですが、映画はアイデアですね!おバカな映画なのですが、私は75分間スクリーンに釘付け。爆笑ネタとエロが良い感じで盛り込まれています。そしてアクションもビックリするくらいのド迫力。韓国映画の底力を感じました。だけど、この映画のオープニングのシーンで、オチが分かってしまうのでサラッと流して観ましょうね。主演はちょっとアホの坂田に似ているホン・ヨンゴン。彼の演技がこの映画の肝(キモ)なのですが、とにかくキモい。ハ・モニカ役はこの作品のビキニ姿が反響を呼んで、韓国の人気男性誌のグラビアを飾ったというハ・ウンジョン。チャイナ服で町をかけるシーンからエロいオーラを発散しまくりです。このふたりが部屋の中でジェンガをするシーンが私は大好き。何故かは言いません(笑)。監督は新人のオ・ヨンドウ。
スクリーム 4:ネクスト・ジェネレーション  監督:ウェス・クレイブン  出演:ネーヴ・キャンベル、デイヴィッド・アークエット
Scream 4  2011 アメリカ映画
ウッズボロウでのあの事件から10年。ふたたびシドニーが町へと舞い戻った。実は彼女は自伝を出版して作家として成功していたのだ。彼女は久しぶりに保安官のデューイ、そして彼と結婚した元レポーターのゲイルと再会をした。しかし、シドニーが町に来るのを待っていたかのように、またしても連続殺人事件が起こる。まずは、ふたりの女子高生が被害に遭う。ふたりは10年前と同じ、ハロウィンマスクを被った何者かにメッタ刺しにされたのだ。シドニーにはジルという従姉がいて、この町のハイスクールに通っていた。彼女はシドニーせいで肩身の狭い思いをしていた時期もあったらしい。ジルには隣に住むオリヴィア、そしてホラー映画好きのカービィという親友がいた。また、ジルの元カレのトレヴァーは彼女と復縁したくてしつこくつきまとっている。また、カービィの友人で映画オタクのチャーリー、そして自分の生活をWeBカメラで流しているロビーがいた。デューイの部下で彼に好意を抱いているジュディ(実はハイスクール時代はシドニーと同じ演劇部)、そしてシドニーの宣伝担当のレベッカ・・・。この中に犯人はいる!?・・
私評:What is your favorite scary movie??・・・ホラー映画の常識を破って大ヒットをしたスクリーム・シリーズが帰ってきました。被害者の数は過去最高。しかも、前3作に出演したシドニー、ゲイル、デューイも復活。そこに新たな若い世代の役者が絡み、相変わらずのハイテンションで映画はガンガン進みます。そして今回も他のホラー映画についての考察が織り込まれる。「ソウ」シリーズを挙げ玉にするところは笑えました。しかし、この映画の犯人は絶対に分かりません。だって、普通の人のはずだったのに、「こいつは実はサイコでした」というオチなので、誰でも犯人になれちゃう!?まあ、今回も一番“らしくない”人が犯人です。彼 or 彼女が最後にアリバイ工作をするシーンはさらに爆笑。やりすぎだろう!!主演はポッチャリしたけど相変わらず無謀にも暴れまわるネーヴ・キャンベル、こちらもすっかりお歳を召したけど好奇心の塊ゲイルを演じるコートニー・コックス、そして保安官になっても人は良いけど頼りないデューイにはデイヴィッド・アークエット。やっぱり、この3人が揃わなくちゃね!若手ではジル役は「バレンタインデー」のエマ・ロバーツ、カービィ役はTVの「HEROS」のヘイデン・バネッティア、そしてマコーレ・カルキンの弟ロリー・カルキンも出てます。監督はもちろん、ウェス・クレイブン。
猿の惑星 創世記(ジェネシス)  監督 : ルパート・ワイアット  出演: ジェームズ・フランコ、フリーダ・ピント
Rise of the Planet Of Apes  2011年 アメリカ映画
サンフランシスコの製薬会社で新薬の研究をしているウィル。彼が実験用に観察していた一匹のチンパンジーが投薬の結果、驚くべき知能を得た。ウィルはアルツハイマーの特効薬として開発中の薬を投与していたのだ。その成果を発表いしている最中、突如そのチンパンジーが暴れ出し警備員に射殺されてしまう。ウィルは開発の中止を余儀なくされるが、実は殺されたチンパンジーが妊娠をしていて、その子供が無事だった事を知る。ウィルはこっそりと赤ん坊のチンパンジーを自宅へと連れ帰った。しかも、ウィルは開発中の薬をアルツハイマーの父親チャールズに投与した。すると、彼はすっかり元気になった。数年後、チンパンジーにはシーザーという名前がつけられていた。シーザーは手話を操り、ウィルとコミュニケーションをとれるほどの知能を持っていた。そんなある日、チャールズのアルツハイマーが再発し、隣人とトラブルを起こしてしまう。チャールズの危険を察知したシーザーは家を飛び出しチャールズのために隣人に飛びかかる。しかし、それが元でシーザーは保護施設に入れられてしまう。一方で、ウィルはさらに強力な新薬を開発するが・・・・。・・
私評:サルが喋った・・・・・「猿の惑星」のオリジナルについては、“映画館主Fさん”のホームページで特集を書いた事があるのですが、とにかくすごく好きな映画シリーズ。まあ、作品によって波はあるのですが・・。そしてティム・バートンも独自の視点でリメイクを作っている。しかし、今回の作品はオリジナル版とは切り離した新しい展開。だけど、地球が猿の惑星になるまでのプロセスの第1章的な作品です。切り口も斬新で、しかもすごくリアル。旧作は“SF”っぽさが売りだったけど、今回はとても現実的かも?まあ、クライマックスの金門橋での“軍隊VS猿軍団”はちょっとやり過ぎ感があったけど、これはエンターテインメント作品ですからね。そして驚くべきはCGで再現された猿たちの表情や動きです。オリジナル作品の猿メイクも度肝を抜かれましたが、今回は違う意味で度肝を抜かれました。主演は「127時間」のジェームズ・フランコ。(実は彼ってすごいインテリなんだそうです)彼の恋人役は「スラムドッグ$ミリオネア」のフリーダ・ピント、チャールズ役は「クリフ・ハンガー」のジョン・リスゴー(お久しぶりです!)、施設内で猿をいじめるドッジ役は「ハリー・ポッター」シリーズのドラコを演じいていたトム・フェルトン(やっぱり、こういう役が得意なのか??)そしてCG前のシーザーのパフォーマンスを演じるのは「ロード・オブ・ザ・リング」のゴラム、そしてキング・コングを演じたアンディー・サーキス。監督はイギリス出身のルパート・ワイアット。
夜明けの街で  監督 :若松節郎  出演:岸谷吾郎、深田恭子
 2011年 日本映画
建設会社に勤める渡部は妻と可愛い娘の3人暮らし。何の不満もない生活の中で「不倫」をする奴はバカだと思っていた。そんなある日、彼は友人の新谷と出かけたバッティングセンターで、会社の派遣社員の中西秋葉と会った。そのままカラオケに行き、渡部は酔った秋葉を家まで送るが、秋葉は渡部の上着に嘔吐してしまう。後日、会社のメールで秋葉の呼び出しを受けた渡部。彼女は詫びも言わずにオーダーメイドで新しい服を作ろうとしていたのだ。そんな態度に激怒した渡部だったが、そんな不器用な秋葉にちょっとだけ心が動き始める。再び、ふたりで飲みに出掛けた日、渡部は秋葉の実家を訪れた。彼女を送り届けるだけのはずが、そこにいた秋葉の父親と秋葉のやりとりから家に上がり込むことになった。そこで秋葉は、かつてここで殺人事件が起きたと話し始める。帰ろうとする渡部に「ひとりになりたくない」とねだる秋葉。そしてふたりは一線を越えてしまう・・・
私評:全部聞く覚悟はできているの??・・・・東野圭吾のファンとしてはやっぱり観に行かなくちゃいけないでしょう!?もちろん私は原作も読んでいましたが、映画は映画ですごく面白かったです。前半はコミカルな渡部の言動や行動に終始クスクスと笑い続けました。だけど、「不倫」の罠ってどこに落ちているか分かりませんよね。私は独身だから大手を振って恋愛ができますが(苦笑)、既婚者の恋愛は「不倫」というレッテルを貼られてしまうのですからね。映画のセリフにもありましたが「一回だけなら浮気、だけどそれ以上になると不倫」。この映画のオチを見たら不倫はできなくなるかも??ラストは他人事ながらけっこうゾッとしてしまいました・・。この作品はミステリーでもあるのですが、宣伝通りのラブストーリー。イイ感じの作品でしたよ。主演の渡部を演じるのは「オード・ヴィ」の岸谷吾郎。キャリアはあるのに恋愛では気真面目すぎて冴えない男を好演。秋葉役は「ヤッターマン」の深田恭子。まさに魔性の女??渡部の妻役は「東京島」の木村多江。完璧すぎるくらいの妻なのですが・・・。その他、石黒賢、中村雅俊、萬田久子などなど・・・・。監督は「沈まぬ太陽」の若松節郎。


前回の記事も読んでね~!



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