2012/9/30

最近は2週間に1回しかアップしてない。さぼってます。
今回のイチ押しはフィンランドからやってきたSF映画と
ご機嫌なロックンロールムービー。

アイアン・スカイ  監督 :ティモ・ヴオレンソラ  出演 : ユリア・ティーツェ、ウド・キア
The Iron Sky  2012年 フィンランド・ドイツ・オーストラリア映画
今週のイチ押し:近未来のアメリカ。次期大統領選挙を控え女性大統領はポイント稼ぎのために黒人モデルのジェームズ・ワシントンを月の裏側に送った。そこで彼が見たものは巨大な建造物。なんとそれは第2次世界大戦で敗れたドイツのナチスが秘密裏に月に逃げ延びて建造した物だった。彼らは月から地球を見て、いつの日か世界征服をする事を企んでいたのだ。ジェームズは彼らに捕まり、その黒い肌を白くされてしまう。帝国の子供たちの教育係で地球学者でもあるレナーテはそんな彼に興味津津。しかし、帝国軍はジェームズが持っていたスマートフォンを見て驚いてしまう。その小さな機械は基地の巨大コンピューターより演算速度が速く、今までピクリともしなった地球侵略の最終兵器“神々の黄昏”を起動させてしまう。しかし、スマートフォンはバッテリー切れ。そこで将校のクラウスはジェームズを伴い、スマホを獲得するために地球へと飛び立った・・
私評:極秘に作られていた宇宙戦艦ジョージ・W・ブッシュよ!・・・・今までほとんど観た事がないフィンランドの映画です。しかしこれがすごい映画なんです。なんたって映画の予告編を少しずつ公開して製作費を募り、1億円も集めてしまったというから驚き。だからと言ってB級ななんちゃってSF映画ではなくハリウッドもビックリするくらいの映像。そしてなんとも形容しがたい妙なテンションのギャグが炸裂!めちゃめちゃ笑えました。個人的にはヒンデンブルグ号の形の宇宙船がカッコ良かったです。そして映画の端々にハリウッドをあざけ笑うかのようにシニカルなパロディを盛り込んでいる。どこを切っても憎らしいくらい良くできた映画です。主演のレナーテ役はドイツのユリア・ティーツェ。彼女がキレイで、セクシーで、しかもユーモアたっぷり。ジェームス役は「マトリックス・りローデッド」のクリストファー・カービー、アメリカの広報責任者役はオーストラリアのペータ・サージェント。彼女の“やり過ぎ”演技が溜まらなく好きです。そして月面基地の総統を演じるのはホラー映画ファンなら知らない人はいない「悪魔のはらわた」のウド・キア。どうです!キャストもワールドワイドでしょう!監督は「スターレック 皇帝の侵略」(これがまた、面白い映画)のティモ・ヴオレンソラ。ハリウッド映画に宣戦布告じゃ~!
ロック・オブ・エイジズ  監督 : アダム・ジャンクマン  出演 : ジュリアン・ハフ、トム・クルーズ
Rock Of Ages  2012年 アメリカ映画
今回のイチ押し:オクラホマの片田舎からハリウッドに出てきたシェリーは歌手を夢見る女の子。ところが彼女は強盗に荷物を奪われてしまう。そんな彼女に声を掛けてきたのはロックバンドでスターを目指すドリュー。見るに見かねた彼はシェリーを自分が働いている「バーボンルーム」に連れていき、その場でウエイトレスの仕事に就かせた。実は「バーボンルーム」はシェリーの憧れの場所。彼女は一歩夢に近づいた。かつては一世を風靡したロックスターのステイシー・ジャックス。彼も「バーボンルーム」の出身だが彼の人気には陰りが見え始めている。バンドから抜けて初のソロライブを「バーボンルーム」で行う事になり、オーナーのデニスのテンションは最高潮。実は「バーボンルーム」は税金を滞納しており、ステイシーのライブでその金を一気に返済することになっていた。一方、新市長の妻のパトリシアは異常なくらいにロックを毛嫌いしていて「バーボンルーム」を撤廃しようとしていた・・
私評:We build this city on Rock’n Roll♪・・・ブロードウェイで大人気のロックミュージカルが映画化された。ここで使われている音楽は80’sが中心で、まさに私が洋楽にはまっていた時代の歌ばかり。また、選曲が素晴らしいんですよ。フォリナーの「ジュークボックス・ヒーロー」REOスピードワゴンの「涙のフィーリング」スターシップの「シスコはロックシティ」ジャーニーの「Don’t Stop Believin’」なんかは歌詞を見なくても歌えます!その他にもポイズン、ボン・ジョヴィ、ガンズ・アンド・ローゼズとご機嫌なラインナップ。しかも、ロックがメインだけあってギターがギンギンに効いたサウンドは最高でした。宣伝ではまるでトム・クルーズが主演みたいに言われていますが、主演は若手のふたり。まずは「フットルース」のリメイク版で主演を果たしたジュリアン・ハフ、そしてこれが映画デビューのディエゴ・ボネータ。当然ですがふたりともめっちゃ歌が上手いです。トム様は伝説のロッカーステイシー役。彼がまた歌もうまくて、ギターも(弾いていないかもしれませんが)曲と指が合っていました。そして個人的に大好きなキャラクターは「シカゴ」のキャサリン・ゼタ・ジョーンズの演じるおばさん。サイコーです。その他にもポール・ジアマッティ、アレック・ボールドウィン、メアリー・J・ブライジなど曲者が勢揃いです。監督は「ヘアスプレー」のアダム・シャンクマン。もちろん、サントラを買いましたよ!
モンスター・ホテル  監督 : ゲンディ・タルタコスキー  出演 : 山寺宏一、川島海荷
Hotel Transylvania  2012年 アメリカ映画
ドラキュラは、モンスターたちが心から安らげるホテルをペンシルバニアの森の奥に作った。そこは人間の手の届かないモンスターたちだけの憩いの場所・・のはずだった。ドラキュラの娘のメイヴィスはまもなく118歳の誕生日を迎える。そんな彼女の願いは人間の世界を見ること。いつもは大反対するドラキュラが、今日はなぜか簡単にメイヴィスの外出を許した。しかし、メイヴィスが人間の町だと思って訪ねた場所はドラキュラが従業員のゾンビたちを使って作った町だった。人間に襲われたと思ったメイヴィスは泣く泣くホテルに戻ってきた。ホテルでは誕生日パーティの準備で大忙し。毎年訪れる顧客も続々と集まってきた。しかし、その客の中になんと人間が紛れ込んでいたのだ。世界中を旅している能天気な若者ジョニーだ。しかも、彼はメイヴィスに一目惚れ。それを知ったドラキュラはあの手この手でジョニーを脅かすが、彼には一向に通用しない。仕方なくドラキュラはジョニーを味方に引き入れパーティを盛り上げる事に・・・・・
私評:お嬢さん~、カワユゥイね~!!・・・この映画の予告編って全然見た事がない。気が付いたら劇場で公開されているし・・・。私はソニーピクチャーズの試写室でこの映画を見たのですが、いつもはけっこう混んでいる試写室がけっこうガラガラ。と言う理由でほとんど期待していなかったのですが・・・、めっちゃ面白いじゃないですか!3Dのアニメーションも遊園地みたいですごく楽しいし、個性的なモンスターたちがとにかく笑える!しかし、私がはまってしまったのが日本語吹き替え。日本ではなんと吹き替え版しか上映しません!ドラキュラ役は(私の中では)日本一の声優、「もののけ島のナキ」の山寺宏一。ちなみにオリジナル版の声はアダム・サンドラー。ジョニー役は「オリエンタル・ラジオ」の藤森慎吾。日本でこの役は彼しかできないんじゃないあと思うくらいピッタリ。メイヴィス役は川島海荷ちゃん。監督はTVシリーズで「パワーパフガールズ」などを手掛けていたゲンディ・タルタコフスキー。
ボーン・レガシー  監督 : トニー・ギルロイ  出演 : ジェレミー・レナー、レイチェル・ワイズ
The Bourne Legacy  2012年 アメリカ映画
ジェイソン・ボーンが関わっていた「トレッドストーン計画」はボーンとCIAの内部調査官の告発によって明るみに。CIAは「トレッドストーン計画」以外にも複数の極秘プログラムを進行しており、それらが明るみに出るのを恐れていた。国家調査研究所のバイヤーは事の重大さを知り全プログラムの抹消を命じた。アラスカの厳しい自然環境の中で一人の男が過酷な訓練をしていた。彼の名はアーロン・クロス。彼もボーン同様、CIAによって人格も体も究極まで改造されていた。彼は訓練中に血液の採集と薬の服用を義務付けられていたが度重なる変更に何らかの異変を感じていた。アーロンの体調を管理している製薬会社に勤めるマルタは薬の管理のエキスパート。そんなある日、彼女の同僚が所内で銃を乱射し同僚を片っ端から惨殺する事件が起こる。事件の裏を知ったマルタは自宅で襲われ危うく命を落としそうになるが、彼女を救ったのはアーロンだった。彼は薬を求めて彼女の元にやってきたのだ・・・・
私評:このまま迷っているのも良いかも?・・・マット・デイモンの「ボーン」シリーズはアクション映画として大成功したシリーズ。今回はその作品のスピンオフ作品です。確かにボーンの他にも、調教された戦闘兵器がいてもおかしくはない。映画の前半はCIAがどうやって極秘作戦を隠し通せるか?が描かれ、途中で断念してからは世界中にばら撒かれた作戦参加者が殺されていく。そしてアーロンにもその手が及ぶのですが・・・。途中から映画のテンションはどんどんヒートアップ。そしてフィリピンではアーロンを追う、もうひとりの究極兵器も現れ、とにかくすごい大乱闘。これはマニラだから撮影できたシーンかもしれません。バイクのチェイスは劇場で楽しみたいですね。主演は最近メキメキと頭角を現し、出演作が続く「ハートロッカー」「アベンジャーズ」のジェレミー・レナー、マルタ役は「ハムナプトラ」以来のアクション映画?のレイチェル・ワイズ、アーロンの暗殺を指揮するのは「ファイトクラブ」のエドワード・ノートン、その他、「ボーン・アルティメイタム」から続投のアルバート・フィニー、スコット・グレン、デヴィッド・ストラザーン、そしてシリーズ全作に出演のジョアン・アレンも最後にちょこっとだけ登場します。監督は「フィクサー」のトニー・ギルロイ。
ハンガーゲーム  監督 : ゲイリー・ロス  出演 : ジェニファー・ローレンス、ジョシュ・ハッチャーソン
The Hunger Games  2012年 アメリカ映画
近未来の北米の巨大国家パネム。かつて反乱戦争が起こり、国家は国民を完全に制圧するためにあるゲームを創設した。その名は「ハンガーゲーム」。パネムには12の地区があり、そこから毎年男女各1名、合計24名が選抜され最後のひとりになるまで戦わせるのだ。ゲームはすべてTV中継され、彼らのプライバシーはまったくない。今年も選抜の時期がやってきた。12地区の女子の代表に選ばれたのは12歳のプリムローズ。しかし、彼女の姉のカットニスが妹の代わりに志願をした。男子のプレイヤーはパン屋の息子のピータ。彼らは裕福な人々の住む第1地区キャピトルに移動した。そこはカットニスが見た事もない超近代的な町だった。彼らにまず課せられたのはここでのトレーニングとスポンサーを獲得する事。人に媚びる事が大嫌いなカットニスだったが教育係のヘイミッチとスタイリストのシナのアドバイスで絶大な人気を得ることに成功した。そしてついに、戦いの日はやってきた・・・・
私評:あなたが私の立場だったら同じ事をするでしょう?・・・アメリカ版の「バトルロワイヤル」と言う事で、全米では大ヒットを記録し現在歴代の第5位の興行成績。しかし、日本ではどうも盛り上がっていません。角川さんの宣伝が下手なのか??作品自体も「バトルロワイヤル」と比較したら赤ん坊みたいに甘ちょろい映画です。最後のオチもなんだか無理やりこじつけだし・・・。私の映画の見方は宣伝文句に釣られ、完全に「バトルロワイヤル」を意識してしまったのが敗因なのでしょう・・。エンドクレジットの前に「パート2も日本で公開決定!」みたいな文が載っていましたが。1作目はどこまでヒットするのでしょうか?私はとりあえず原作を買ってあるので、こちらを楽しみにしています。主演は「X-MENファーストジェネレーション」でミスティークを演じたジェニファー・ローレンス。彼女はすごくオーラのある良い女優です。ピータ役は子役の頃から「ザスーラ」「テラビシアにかける橋」などでキャリアを積んだジョシュ・ハッチャーソン。カットニスが慕うゲイル役にはクリス・ヘムズワースの弟、リアム・ヘムズワース。その他にウディ・ハレルソン、エリザベス・バンクス、スタンリー・トウッチが奇抜なファッションで登場。そして大統領役はドナルド・サザーランド!監督は「シービスケット」のゲイリー・ロス。


前回の記事も読んでね~!



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