2007/9/30

昨日今日で、3本見た映画がみんな面白かったです。
これは早くお伝えしなければと思い、2日連続でアップします。
というわけで、全部イチ押しです(笑)

幸せのレシピ  監督:スコット・ヒックス  出演:キャサリン・ゼタ・ジョーンズ、アーロン・エッカート
No Reservation  2007年 アメリカ映画
今週のイチ押し:ニューヨークでも最高の評価を得ているレストラン「ブリーカー22」。この店の評判を支えているのがヘッドシェフのケイトの料理だった。完璧を求めるがゆえにいつもピリピリしているケイトは、レストランのオーナーのポーラからカウンセリングを勧められていた。仕事一筋だった彼女に思わぬアクシデントが降り注ぐ。ケイトの元に遊びに来る予定だった姉が自動車事故で死んでしまったのだ。同乗していた娘のゾーイは一命をとりとめ、唯一の身内であるケイトが引き取ることになった。子供の相手も初めてのケイトは懸命にゾーイの気を引くがいつも空振りばかり。ケイトの作る絶品料理にもまったく目を向けない。休暇明けで仕事場に戻ると知らぬ間に副料理長のニックが雇われていた。自分が完璧に仕切ってきた職場を土足で踏み込まれたケイトは怒りを隠せない。しかし、ケイトの料理には手もつけなかったゾーイがニックのパスタにかぶりついているのを見てケイトはショックを受けると同時に、ニックの不思議な魅力を発見する・・
私評:僕のスーシェフ!一緒にパンケーキを焼こう!!・・・この映画はドイツ映画の「マーサの幸せレシピ」のリメイクです。最近、ハリウッドはリメイクのオンパレードですが、この映画は独自の輝きを放つ素敵な映画でした。恋愛・子育て、そして仕事・・・すべてを完璧にこなそうと歯を食いしばって頑張っていた彼女が、フッと肩の力を抜いたときに全てがうまく行く・・。人生を楽しめないと何もかもうまく行かないのです。そして映画に登場するおいしそうな料理の数々も要注目!パンフレットを買うと料理のレシピが載っています!そしてやっぱり良いのが3人の主役。ケイト役は本当に適役だと思ったキャサリン・ゼタ・ジョーンズ。強気で不器用な女性を見事に演じています。ニック役は「サンキュー・スモーキング」のアーロン・エッカート。ケイトとゾーイの心を溶かすハートウォーミングな男役は、彼ならではです。そしてゾーイ役は「リトル・ミス・サンシャイン」のアビゲイル・ブレスリンちゃん。彼女は奇跡です。可愛すぎる・・。監督は「シャイン」のスコット・ヒックス。
パーフェクト・ストレンジャー  監督:ジェームズ・フォーリー  出演:ハル・ベリー、ブルース・ウィリス
Perfect Stranger  2007年 アメリカ映画
今週のイチ押し:ローナは敏腕の新聞記者。今日も上院議員のスキャンダルを手に入れ、意気揚々とバーに向かい祝杯を挙げるが、彼女のスクープは「上」の誰かに潰されてしまう。その事に怒ったローナは会社を辞めてしまう。そんな彼女を追いかけてきたのはローナの幼馴染のグレース。彼女はオンラインチャットで広告業界の大物ハリソン・ヒルと出会い関係を持ったという。しかし、早々に捨てられた彼女は復讐の機会を狙っていてローナに協力を依頼するが、ローナは断った。数日後、ローナの元にグレースの母親から電話が入る。グレースが行方不明で、警察に問い合わせたところ、水死体の身元確認に来てほしいと言われたのだ。代わりに身元確認に行ったローナの前に横たわっていたのは紛れもなくグレースだった。犯人候補はもちろん、ハリソン。ローナは独自に証拠集めをするために派遣社員としてハリソンの会社に潜入する・・
私評:ラスト711秒まで、真犯人は絶対わからない・・・この宣伝文句に偽りなし。私は見事にはめられました。だからと言って時計を見ながら映画を見るなんていう野暮なことはやめましょう!ストーリーは2転3転してアッと驚く結末が待っています。そのための伏線もたくさん張られていて、ラストで一気に解凍していく見せ方は絶品。久々にサスペンス作品で両足を掬われた思いです。しかし、この展開をもたらすには完璧な演技が求められるのですが、これまた最強の布陣が揃いました。ローナ役は40歳を過ぎても今なおセクシーさを失わないハル・ベリー。この映画では彼女のセクシーな衣装のファッションショーも楽しめます。疑惑の中心人物ハリソン役は、大御所ブルース・ウィリス。そしてローナと事件を追うオタク青年には「プライベート・ライアン」のジョヴァンニ・リビシ。このトリオの他にも事件の鍵を握っていそうな怪しい面子がゾロゾロ出てきます。果たして真犯人は??監督は「NYPD15分署」のジェームズ・フォーリー。
キャンディ  監督:ニール・アームフィールド  出演:ヒース・レジャー、アビー・コーニッシュ
Candy  2005年 オーストラリア映画
今週のイチ押し:詩人を目指すダンと画家を目指すキャンディは出会った瞬間に恋に落ちた。それはまさに運命の出会い。ふたりは自由な生き方を愛していた。ダンはヘロインの常習者。そしてキャンディも次第にドラッグに溺れていった。ダンとキャンディはふたりっきりの時間を過ごし、ドラッグを分かち合い、セックスにふけった。しかし、ドラッグを手に入れるため、彼らは身の回りのものを売り払い、やがてキャンディは体を売って金を手に入れなければならなかった。彼らをやさしく見守っているのは大学教授のキャスパー。大学教授の彼はドラッグを自ら作り出したり、時にはふたりに金銭的な援助をした。そんな生活の中でダンはキャンディに結婚を申し込む。キャンディの両親の混乱を他所に、ふたりはずっと愛し合える喜びを感じあっていた。しかし、結婚後も売春を続けるキャンディの心の中に小さな憤りが芽生える。綱渡りのような生活の中でドラッグを心の拠り所にしながら、ふたりは愛を育むのだが・・
私評:昔々キャンディとダンがいた。あの年は全てが熱くロウは木々の中で溶け、彼は彼女のためなら何でもやろうとした・・・ジャンキーのふたりが、ボロボロになっていく話なら以前にもありましたが、この映画のふたりはちょっと違っていた。どんなに堕ちてもこのふたりは憎めない不思議な魅力がある。それはふたりがどんでもなくピュアな心を持っているから。何があってもふたりの間の「愛」は揺るがないのです。しかし、そんな中でも彼らの中の何かが少しずつ、そして静かに壊れていく。ふたりでいられればそれだけで幸せだと思っていた彼らは、それ以外にも必要なものがあると気づいたとき・・・。結構残酷な話でもあるのですが、私はなんだかとっても優しい気持ちになれた。映画のオープニングのダンの詩とエンディングのキャンディの詩が心を揺さぶります。そう、まさにこの映画はポエムなのです。主演は「ブロークバック・マウンテン」のヒース・レジャーと「プロバンスの贈り物」のアビー・コーニッシュ。このふたりはサイコーです。そしてキャスパー役はオーストラリア映画の重鎮ジェフリー・ラッシュ。監督はオーストラリア演劇界の一人者ニール・アームフィールド。


前回の記事も読んでね〜!



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