2015/9/27

今回は8作品の大放出。イチ押しはまさかのガールズコミック原作、
イギリスのおしゃれなスパイ、そしてマーベルの新ヒーローです。

ヒロイン失格  監督 : 英勉  出演 : 桐谷美玲、山崎賢人、坂口健太郎
 2015年 日本映画
今回のイチ押し:女子高生に松崎はとりは幼馴染の寺坂利太にぞっこん。ふたりは付き合っているわけではないがはとりは頭の中で利太をヒーローに祭り上げていた。しかし、利太は突如、別の女子と交際宣言。相手は冴えないが真面目な安達未帆。はとりは利太を奪回すべくあの手この手で彼を引き付けるが、逆に安達の度量の大きさに完敗してしまう。すっかり落ち込んでしまったはとりに転機が訪れる。同じクラスの超イケメン男子弘光浩祐が彼女に言い寄ってきたのだ。今まで利太しか眼中になかったはとりは、浩祐の強引なアタックにたじたじ。しかも、彼にファーストキスを奪われてしまう。それでも利太を忘れられないはとりだったが、浩祐のマジックワードにほだされた安達は利太を繋ぎ止めるため嘘をつく。はとりも利太との関係に終止符を打つべく、浩祐とデートを重ねていくが・・・
私評:こんなに可愛くて、利太の事を全部知ってる女の子は私以外にいないでしょう!!・・・面白い!こんなぶっ飛びヒロインは「ラブ・コン」以来かも??ストーリーも面白いのですが、この映画の面白さの90%はヒロイン役の桐谷美玲の魅力。「女子ーズ」でもコメディエンヌぶりを見せた彼女ですが、今回のぶっ飛び方はハンパない。世界で認められた美しい顔を持つ彼女が変顔のオンパレード。究極の勘違い女かと思いきや、けっこう奥手でカワイイ。とにかく見ている男性は「はとり」のファンになってしまうでしょう。(もちろん女子も)そんな彼女に振り回されるイケメン男子たちは「LDK」の山崎賢人と「予告犯」の坂口健太郎。はとりの友人役でお笑い芸人の福田彩乃が登場。彼女がまた良いんです!その他、竹内力、濱田マリ、我妻三輪子などなど。監督は「貞子3D」「ハンサムスーツ」の英勉。それにしても劇場はJK、JC、そしてJSで埋め尽くされていて、おじさんはとっても肩身が狭かったです・・。
キングスマン  監督 :マシュー・ヴォーン  出演 : コリン・ファース、タロン・エガートン
Kingsman The Secret Service  2014年 イギリス映画
今回のイチ押し:イギリスのロンドン。「キングスマン」という高級テーラーに努めるハリーは実はイギリスの諜報組織の一員だった。彼は17年前に諜報員のトレーニング中だった男に命を救われていた。その男の息子エグジーは、才能は有るのに生かせず職にも就けずにいた。そんなある日、エグジーは事件を起こして警察に捕まってしまうが、子供の時にハリーから貰ったペンダントにある番号に連絡をすると、すぐに解放された。そんな時、ハリーの同僚が殺され組織は新しい人材の補充をするためスカウトを開始。そこに集ったエリートたちに混ざってエグジーもテストを受けることになった。一方、ハリーは同僚を殺した犯人の目星をつけていた。彼の名はバレンタイン。超リッチな彼は無料で通話、インターネットができる携帯電話のシムカードを世界中に配布したばかりだった・・
私評:マナーは男を作る・・・面白い。名作(?)「キック・アス」を手掛けた監督だけあってアクションシーンはすごい迫力。特にハリーが教会で大暴れするシーンは必見!ストップモーションを加えて華麗に殺しまくるシーンのカッコいいのなんのって・・・。そしてこの映画には歴代のスパイ映画へのオマージュ的なシーンが数々挿入されています。例えばスパイが使う秘密兵器の数々!そして最後の女性の口説き方なってまさにボンド?そして以外な奴が敵だったり、主要人物が殺されたりと奇想天外なストーリー展開も見所です。ハリー役は「英国王のスピーチ」のコリン・ファース。この役は彼にピッタリです。彼のボスは「ダークナイト」シリーズのマイケル・ケイン、キングスマンの教官は「キック・アス」のマーク・ストロング、バレンタイン役は「パルプ・フィクション」のサミュエル・L・ジャクソン、そして大学教授の役で「スター・ウォーズ」のマーク・ハミルが出ています。エグジー役は新人のタロン・エガートン。監督は「キック・アス」「Xメン:ファーストジェネレーション」のマシュー・ヴォーン。
アントマン  監督 : ペイトン・リード  出演 : ポール・ラッド、マイケル・ダグラス
Ant-Man  2015年 アメリカ映画
今回のイチ押し:スコットはその日、ようやく刑務所を出所。彼はハイテクを駆使した泥棒だったが、それが原因で離婚。妻は今、警官と付き合っているし・・・。しかし、可愛い娘はスコットを愛していた。泥棒家業からは足を洗う決意をしたスコットだったが、彼の前科が独り歩きを始め、仕事をクビになってしまう。背に腹は代えられずスコットは馴染の泥棒仲間と一仕事することに。金持ちの家に忍び込んで金庫を開けると・・・、そこには妙なスーツが一着だけ。それは天才科学者ハンク・ピム博士が発明した人間を1.5センチまで小さくできるスーツだった。博士に弱みを握られ、しかもそれが正義のためと知ったスコットは正義の味方「アントマン」となった。その日からスコットは武術、スーツの特殊技能の習得と、アリを操る特訓を開始する・・・
私評:このままでは世界が終る・・・身長1.5センチ、史上最少のスーパーヒーローが登場。これがまた、面白いんだ。彼は小さくなれるからアントマンなのではなく、小さくなってありを操る事ができるからアントマン。彼の危険なミッションはアリたちの協力がないと成し得ないのです。また、彼の力の源は愛する娘。この親子のドラマもなかなかの見所です。しかし、この映画の特撮はすごい。料金を余計に払ってでも3Dで観る事をお勧めします。また、劇中に「キャプテン・アメリカ」のファルコンが登場。その他にセリフの中に「アイアンマン」「シールド」などが出てくるので、もしかしたら「アベンジャーズ」のメンバーとして登場するかも??主演は「ナイトミュージアム」のポール・ラッド、博士役は「危険な情事」のマイケル・ダグラス、博士の娘ホープ役は「ホビット 竜に奪われた王国」で女エルフを演じたエヴァンジェリン・リリー、そして陽気なメキシカンでスコットの仲間を演じるのは「ワールド・トレードセンター」のマイケル・ペーニャ。監督は「チアーズ」のペイトン・リード。
ガールズ・ステップ  監督: 川村泰祐  出演 : 石井杏奈、小芝風花、塚本高史
 2015年 日本映画
高校生のあずさは、幼い頃にいじめに会った事がトラウマで、今は八方美人を演じている。チアリーディングのクラスメイトからは便利にこき使われているがNOと言えない。そんな彼女に転機が訪れる。ダンスの授業をサボったために町内のダンスコンテストに強制参加させられる。チームのメンバーは陰で「ジミーズ」と呼ばれている友達のいない「ボッチ」女子たち。根暗女、勘違い女、がり勉女、そしてヤンキーと一緒に踊る事になった。臨時コーチはとにかくチャラい自称“ケニー”。結果は散々だったが彼女たちの一生懸命さが観客に伝わり大きな拍手が沸き起こった。そして誰もがとにかく楽しんだ。これがきっかけでがり勉を除く4人でダンス部を結成。そこには確かに友情らしきものが芽生えていく。しかし、今まで「ボッチ」だった彼女たちはそれぞれに悩みを抱えてしまう・・・
私評:ごめん無理、これから部活だから・・・なんだかキャピキャピした映画だと思っていたらしっかりした青春映画。個性的だけど友達がいない「ボッチ」女子たちが友情を築いていくのですが、ジミーズにはなりたくない!というあずさの行動が思わず波紋を起こします。ちょっとイラっとしました(笑)。だけど、それぞれが抱える悩みを海でみんながカミングアウトするシーンはめっちゃ泣けました。そして全てをさらけ出した後の、彼女たちの変化にはなんだか娘の成長を見る父親の気分で嬉しくなりました。最後のダンスは「すごい!」って感じではない所がまた良いです。これで優勝とかしてしまうとしらけちゃうんですよね。主演のあずさ役は「ソロモンの偽証」の石井安奈。彼女はE-Girlsのメンバーですからダンスはお手の物。ジミーズは「魔女の宅急便」の小芝風香、「エイプリルフールズ」の小野花梨、「リアル鬼ごっこ」の秋月三佳、そして「君に届け」の上原実矩、ケニー役は「バトルロワイアル」の塚本高史。監督は「海月姫」「のだめカンタービレ」の川村泰祐。
カリフォルニア・ダウン  監督 :ブラッド・ペイトン  出演 : ドウェイン・ジョンソン、アレクサンドラ・ダダリオ
San Andreas  2015年 アメリカ映画
アメリカ・カリフォルニア州。LA付近を大地震が襲った。地震の予知の研究をしているローレンス教授と助手のキムはフーバーダムで調査中に地震と遭遇。地震発生とパルス波の関係を解明するがキムは命を落としてしまう。ベテランレスキュー隊員のレイは妻のエマとは離婚寸前。愛する娘のブレイクをサンフランシスコの大学に送り届ける予定だったが未曽有の大惨事の発生のため、現場に向かう事になった。一方、ローレンス教授の調査でLAからSFOまでのサンアンドレアス断層でさらに大きな地震が起こる事を予測する。LAで会食中だったエマは高層ビルでレイに救出され九死に一生を得る。そしてふたりはブレイクがいるサンフランシスコを目指す。しかし、巨大地震は容赦なく街を襲い破壊していく。ブレイクは偶然出会った兄弟と必死のサバイバルを続けるが・・
私評:また、作るさ・・・日本の公開が3か月延びてようやくの公開です。延期された理由は311の復興もままならぬのに、地震、津波などのシーンがあるこの映画は不謹慎と判断したらしい。実際に映画を観たらその凄まじさにビックリしました。311と基本的に違うのは今回の映画の舞台が、高層ビル群が立ち並ぶLASFOである事。地震の破壊力によってもろくも崩れ落ちるビル、そして橋。3Dも加わってド迫力の映像でした。まあ、こういう映画にはちょっとしたドラマが必要なのですが、これがけっこう茶番で笑えます。主演は「ワイルド・スピード」「ヘラクレス」のドゥエイン・ジョンソン。彼の奥さんのエマ役は「ナイトミュージアム」のカーラ・グギーノ、ブレイク役は「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」のアレクサンドラ・ダダリオ(巨乳の彼女がタンクトップ!)、そしてローレンス役は「デュエット」のポール・ジアマッティ。監督は「センター・オブ・ジ・アース2」のブラッド・ペートン。
天空の蜂  監督 : 堤幸彦  出演 : 江口洋介、本木雅弘、仲間由紀恵
 2015年 日本映画
1995年。防衛庁に納品される最新型のヘリコプターのお披露目が迫っていた。このヘリコプターの開発をしていた湯原は妻と息子を招待していたが、ここ数年ヘリコプターの開発のために家族を顧みなかったため、妻とは深い溝ができていた。そんな時、誰もいないはずのヘリコプターが突如動き始める。しかも、ヘリコプターの中には湯原の息子の高彦が偶然乗り合わせていた。無人のまま飛び立ったヘリコプターは、稼働中の高速増殖炉の上でホバリングを始めた。その直後、「天空の蜂」と名乗る犯人から要求が出される。日本全国の原子炉を止めないと、ヘリコプターを原子炉に落とすというのだ。しかし、犯人側も子供が乗り合わせていたことは不測の事態だった。湯原はこの原子炉の設計者でありかつての友人でもあった三島と共に、高彦の救出を、そして事件の解決方法を探るが・・
私評:あなたを驚かせるために一所懸命覚えたのよ・・・東野圭吾の原作本はもう10年以上前に読んだ。この人はミステリーだけじゃなくてこんなアクションも書けるんだ!と感心したのを覚えています。しかし、当時のCG技術では作れなかった映画がやっとできました。この作品って東映の名作「新幹線大爆破」のヘリコプター版ですよね。ハラハラドキドキのサスペンスシーンも良いのですが、この事件の裏に隠されたドラマが私は好き。この事件の黒幕がなぜ、こんな事をしようと思ったのか?いま、原発については反対派が多いと思いますが、まさにこんな事が起きているかも??湯原役は「るろうに剣心」の江口洋介、三島役は「日本のいちばん長い日」の本木雅弘、実行犯役は「新宿スワン」の綾野剛、事件に関わる女役は「トリック」の仲間由紀恵。その他、柄本明、國村隼、手塚とおる、石橋蓮司などなど。監督は「トリック」「SPEC」の堤幸彦。この監督もオールマイティですね。
進撃の巨人 エンド・オブ・ワールド  監督 : 樋口正嗣  出演 : 三浦春馬、水原希子、長谷川博己
 2015年 日本映画
突如巨人化してしまったエレンは軍に捕えられ、まさに死刑が執行されようとしていた。しかしその時、突如別の巨人が現れエレンを誘拐していった。その巨人もまた意思を持っているようだった。エレンが目覚めるとそこはかつて繁栄をしていた人類が残したという部屋にいた。そこでエレンはシキシマから、いかにして巨人が発生したかを聞かされる。外に出たふたりは兵団の生き残りと遭遇する。そこにはミカサ、アルミンの姿もあった。彼らは不発弾を掘り出し、それを使って巨人によって開けられた城壁の穴を塞ごうとしていたのだ。しかし、シキシマはそれを奪い取って2番目の城壁を破壊すると言う。エレンは必死にシキシマに食らいつくが、彼の武術はエレンを寄せ付けなかった。しかし、若い兵士たちはそれらを死守するが・・
私評:ふたりが外に逃げ出した・・・想定内だ・・・大批難を浴びながらも一週目の興行成績1位。しかし、これは短い上演時間で回転が良かったこと、3D、4Dなど高単価などが牽引しているでしょう。原作とは全く違う展開というのですが、原作を読んでいない私にはそんなことはどうでもいい。特撮も前編を観たときはけっこう頑張っているな~と思ったのですが、後編は粗が見えすぎ。なんだかとっても中途半端な作品になってしまいました。出演者は前作に引き続き三浦春馬、水原希子、長谷川博己、桜庭ななみ、三浦貴大、石原さとみ、國村準・・・。エレンの父親役で草彅剛が登場します。監督は樋口真嗣。彼は特撮監督でいた方が良いのでは?「シン・ゴジラ」でも出しゃばらないように・・・。
S 最後の警官 奪還  監督 : 平野俊一  出演 : 向井理、綾野剛、新垣結衣
 2015年 日本映画
「第3S」として新設された警察庁特殊急襲捜査班「NPS」(National Police Safetyrescue)。既にある「SAT」の機動力と「SIT」の捜査力を併せ持ち、犯人の生死を問わない「制圧」ではなく、生かしたまま捕らえる「確保」を目的とした彼らは、発足以降数々のテロ事件や捜査で実績を積みあげ、日本の治安を守る新たな砦として注目を集めていた。そんなあり、突如、バスジャック事件が発生。 出動要請を受けて現場に急行する神御蔵一號をはじめとしたNPS。だが、犯人からの要求は未だになく、メンバーは現場の状況に違和感を覚えるのであった。時を同じくして、太平洋沖で巨大な輸送船も何者かによって乗っ取られる。積載した貨物は日本全土を燃やし尽くすほどの核燃料。一体、誰が何のために?!未曾有の事態に備え、緊急招集された首相はじめ閣僚が集まる官邸へ犯人と名乗る男から電話が入る。
私評:捕獲~!!!・・・テレビシリーズで高視聴率をとったアクション作品。映画化に当たってさらにスケールアップしている(らしい)のですが、テレビ版を見ていない人はそれぞれの登場人物の関係が呑み込めなくて、分からないと思います。(実際私がそうでした)あとでパンフレットを読んで、「そうだったのね・・」と理解する箇所も多々ありました。これってどうなんでしょうね~。テレビを見てない人は置き去り・・。最近、テレビドラマからの映画化が多いけど、これがダメですよね。実際、この作品の興行は散々でしたからね・・。主演の神御蔵役は(ヒット作に恵まれない)「BECK」の向井理、彼のライバルのスナイパー蘇我役は「新宿スワン」の綾野剛、女性スナイパー役で「くちびるに歌を」の新垣結衣(似合わない・・)。その他、青木崇高、吹石一恵、土屋アンナ、近藤正臣、オダギリジョー、大森南朋。監督は「いま、会いに行きます」の平野俊一。


前回の記事も読んでね~!



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