2015/9/20

シルバーウィークで映画をまた見ているのですが
とりあえず、1ケ月分たまったレビューを・・・

クーデター  監督 : ジョン・エリック・ドゥードル  出演 : オーウェン・ウィルソン、ピアース・ブロスナン
No Escape  2015年 アメリカ映画
今回のイチ押し: 新しい仕事につき家族で東南アジアの某国に移ってきたジャック。彼には美しい妻のアニー、そして可愛い二人の娘がいた。空港に着くと迎えが来ていない。すると機内で知り合った陽気なイギリス人のハモンドに助けられ、家族はホテルにチェックインした。しかし、電話は繋がらず、テレビも映らない状況に一抹の不安を感じていた。翌日、ジャックは新聞を買いに町に出た。すると、すごい人数の反政府軍と警察隊が町で激突。大混乱の中ジャックはなんとかホテルに辿りつく。しかし、ホテルもあっという間に反政府軍に占拠され従業員が次々と殺されていく。今回のクーデターの原因は海外の企業の進出によって、原住民の職が奪われた事が大きな理由だった。したがってジャックは彼らのターゲットになっていたのだ。ホテルの屋上に逃げた一家はそこで多くの外国人に会う。しかし、次の瞬間、救助に来たと思われたヘリコプターからの銃撃を受け多くの人々が彼らの前で殺された。ジャックは家族のために必死に逃げ回るが・・
私評:彼らの10歩先を行くんだ・・・公開館も少ないし、話題にもなっていないけどYahooの評価は高得点!評価は間違っていませんでした。アメリカも日本より遅れて公開されベスト10に食い込んでいます。こういう展開もひとりだけなら色々とくぐり抜けていけそうな気もするのですが、今回の主人公は奥さんと幼いふたりの娘を抱えているのでさらにハードルが高い。屋上で隣のビルに移るシーンはその最たるもの。映画が始まって10分くらいでクーデターが始まり、それ以降は最後まで息をもつかせぬ展開。それゆえにラストのほんわかしたシーンが胸に沁みました・・・。主演は「ナイトミュージアム」「ズーランダー」のオーウェン・ウィルソン、彼の奥さん役はレイク・ベル。そして注目はハモンド役で元「007」のジェーム・ボンドのピアース・ブロスナン。最初は胡散臭い感じだったのですが、見せ場がいっぱい。カッコ良かったです!監督は「REC レック ザ・クアランティン」のジョン・エリック・ドゥードル。
アンフェア the end  監督 :佐藤嗣麻子  出演 : 篠原涼子、永山絢斗、佐藤浩市
 2015年 日本映画
今回のイチ押し:雪平は元夫の命と引き換えに警察・検察・最高裁の不正を暴くデータを入手したが、それをどのように使うかを決めかねていた。ただ、ネットに流しても握りつぶされてしまうからだ。そんな時、以前の事件で雪平に追い詰められた村上検事が墜落死する。その現場には10年前に雪平が関わった「推理小説事件」の遺留品と同じ“しおり”が残されていた。しかも、且つて検事局長を務めた村上の父親も殺害された。村上事件を調べていた警察は監視カメラに映っていた不審な人物、津島を拘留する。しかし、彼は取り調べに応じず雪平にだけ真実を語るという。津島の取り調べを始めた雪平は彼の口からとんでもない事実を知らされる。彼も警察の不正を証明しうる資料を入手したというのだ。雪平は津島を警察から逃走させる。しかし、彼女の行動は警察内に筒抜けだった・・
私評:目には目を アンフェアにはアンフェアを・・・10年にも及んだ「アンフェア」シリーズもこれで最後。ストーリーが過去の作品の事件を引きずっているので、必ず以前の作品をチェックしてから映画に臨みましょう・・(って普通ありえないけどね)。しかし、今回はストーリーに様々なトラップが仕込まれていて、中盤からどんでん返しの連続。まさかの人物が敵だったり、実は味方だったり・・・。(あまり語れませんが)そしてラストは良い感じで締めくくった感があります。しかし、このドラマシリーズは(映画も含め)面白かったな~・・・。主演は「アンフェア」シリーズ、「有頂天ホテル」の篠原涼子。いきなり全裸のシャワーシーンから始まるのですが(本人なら)見事なプロポーションです。津島役は「ふがいない僕は空を見た」の永山絢斗。そして私の注目は最高検察庁の高官役のAKIRA。けっこううまいんじゃない??その他、常連の佐藤浩市、加藤雅也、寺島進、阿部サダヲなど。監督は「怪盗20面相・伝」そして「アンフェア」シリーズの佐藤嗣麻子。
わたしに会うまでの1600キロ  監督: ジャン=マルク・ヴァレ  出演 : リース・ウィザースプーン、ローラ・ダーン
Wild  2015年 アメリカ映画
シェリルはひとりで1600キロにもわたるパシフィック・クレスト・トレイル(PCT)を歩きはじめる。多すぎる荷物、サイズがあっていない靴、加熱用のボンベは燃料を間違えてしまい使い物にならない。スタートしてすぐに挫折しそうになる。しかし、彼女は自身の過去と決別するために歩き続ける。彼女は子供の時に父親のDVが原因で母子家庭になる。どんなに辛い境遇でもその時を楽しんで生きていた母を彼女は理解できなかった。そんな母親が40代で亡くなってしまう。母を愛していたが逆らってばかり。そして母の死に目にも会えずショックのあまり、優しい夫を裏切りドラッグとセックスに耽る日々。夫もついに愛想を尽かし離婚。そんなどん底の中で母親がいつもシェリルを誇りに思っていてくれた事に気づく。そしてそんな母に愛されていた自分を取り戻すべく彼女は過酷な道を歩き続ける・・・
私評:神の橋って素敵な名前・・・これは実話です。今年のアカデミー賞でも主演女優賞ほかでノミネートされ気になっていた作品がようやく公開されました。過酷なトレッキング、美しい風景、そしてそこで出会う人々との交流のシーンと過去のシーンが交互に描かれる。どん底の過去を清算しながら、そして過去の自分と真正面に向かい合うのですがその描き方が秀逸。それにしても3か月以上かけて1600キロを歩いたというのが凄すぎる。もちろん平らな道ではなく山あり、谷あり、そして雨も雪も・・・。ラストの彼女の表情が忘れられません。主演は「ウォーク・ザ・ライン」「キューティー・ブロンド」のリース・ウィザースプーン。全裸でのハードな濡れ場もあり、今までの彼女のキャリアをぶち壊す体当たりの演技を見せてくれます。さすがはオスカー女優!彼女の母親役は「ジュラシック・パーク」「ワイルド・アット・ハート」のローラ・ダーン。歳はとったけどまだまだ色っぽいです。監督は「ダラス・バイヤーズ・クラブ」「カフェ・ド・フロール」のジャン・マルク・ヴァレ。
ギヴァー 記憶を注ぐ者  監督 :フィリップ・ノイス  出演 : ジェフ・ブリッジズ、ブレントン・スウェイツ
The Giver  2014年 アメリカ映画
近未来。そこは完璧な調和を保つコミュニティ。「怒り」「憎しみ」「差別」「貧困」などがないかわりに、彼らは過去の記憶を持たず数々のルールに縛られていた。そのコミュニティでは19歳になるとそれぞれの仕事が与えられる。そしてその日、ジョナスも幼馴染のアッシャー、フィオナと共に式場へと向かった。主席長老によって次々と名前を職業が読み上げられるが、なぜかジョナスは飛ばされ最後まで壇上に残っていた。そして彼に与えられた仕事は「レシーバー」。封印された過去の知識をただひとり携えている「ギヴァー」からその情報を継承するのが彼の仕事だった。テレパシーで送られてくる。そこにはジョナスがかつて見たこともない美しい景色、心温まるシーン、心躍るシーンが注ぎ込まれる。するとジョナスの中に眠っていた数々の感情が芽吹き始める・・
私評:それはかつて「愛」と呼ばれていた感情だ・・・けっこう気合の入ったSF映画なのに配給がカルチャー・パブリッシャーだったからか小規模な公開となりました。きっと、レンタルDVDを独占でTSUTAYAに出して設けるんでしょうね・・・。実はこの作品の原作を私は読んでいます。これが凄く面白かった!映像化されて陳腐になるかと思いきや、モノクロの画面に時々挿入されるカラーの情景の美しさに感動!そしてコミュニティ内で行われていた「ある作業」や長老たちによって封印されていた様々なことが明らかになるとサスペンス色が強くなっていく。予想以上の面白さでした。クレジットの順で行くとトップは「トゥルー・グリット」のジェフ・ブリッジズ(ギヴァー役です)、2番目は大御所、「イントゥ・ザ・ウッズ」のメリル・ストリープ。ジョナス役はブレントン・スウェイツ、そして彼の母親役がトム・クルーズの奥様のケイティ・ホルムズです。監督は「ソルト」のフィリップ・ノイス。
映画 みんな!エスパーだよ!  監督 : 園子温  出演 : 染谷将太、池田エライザ、真野恵里菜
 2015年日本映画画
その日、豊橋の町に怪しげな光が降り注いだ。ちょうどその時間にオナニーをして絶頂を迎えた童貞&処女に不思議な力が備わった。冴えない高校生の鴨川嘉郎もそのひとり。彼は他人の心の声が聞こえるようになったのだ。その他にもエッチな物だけ動かすテレキネシスを手に入れた喫茶店のマスターの輝、テレポテーション能力を手に入れた榎本、透視能力を手に入れた矢部、そして嘉郎も幼馴染の美由紀も他人の心を読む力を手に入れていた。彼らは(自称?)超能力研究の教授浅見のもとに集結しエスパーとして世界平和のために一致団結する事を誓う。しかし、その他にも超能力を手に入れ悪事を働く者たちもいた。その頃から豊橋の町に「エロ」がはびこり始める。これも偶然力を得たエスパーによる「世界エロ化計画」の始まりだった・・
私評:あいつ絶対私をネタにしてオナニーしてるな・・・TVシリーズから大好きで番外編、d-tv版もクリアして劇場版に臨みました!男だったら誰もが「わかる、わかる」と深く頷くような思春期の男の子のモヤモヤが見事に映像化されていて笑っちゃいます。しかし、テレビ版が良すぎたせいもあるのですが映画版はなんだかとってもとっ散らかっていて残念。しかし、男たちには下着&水着の美女たちがぞろぞろ登場して大画面からフェロモンをまき散らすという、とってもおいしい余禄がついています。というか、これ以外に見所はあるのか??主演は「寄生獣」「ストレイヤーズ・クロニクル」の染谷将太、美由紀役はTV版の夏帆が素晴らしかっただけに不安がいっぱいだったのですが、そんな不安を吹っ飛ばす好演を見せてくれた池田エライザ、嘉郎の憧れ浅見紗英役は「パトレイバー」「新宿スワン」の真野恵利菜。その他、マキタスポーツ、安田顕、神楽坂恵、深見元基の常連組に高橋メアリージュン、元AKBの冨手麻妙、そしてなぜか関根勤、板野友美も登場。監督は「新宿スワン」「リアル鬼ごっこ」の園子温。
ピクセル  監督 : クリス・コロンバス  出演 : アダム・サンドラー、ミシェル・モナハン
Pixels  2015年 アメリカ映画
1982年。サムはアーケードゲームの達人。中でもパックマンは彼の得意中の得意。そして満を持して参加したアーケードゲームの世界大会出場。順調に勝ち抜き決勝に進出したサムだったが、エディ・プラント(自称ファイアーブラスター)との決勝戦で敗れてしまう。それが原因か?現在の彼は電化製品のテクニシャンとして働いていた。そんなある日、宇宙からアーケードゲームのキャラクターが襲ってきた。原因は1982年に宇宙に向けて『友好のため』に送ったアーケードゲームの映像が宇宙人に勘違いされ、戦いを仕掛けてきたのだ。ゲームのキャラクターを兵器として作り上げ、そのキャラクターに触れたものはブロックに変えてしまう。時の大統領はかつての親友だったサムをホワイトハウスに呼び出し、軍のアドバイザーとして戦う事に・・
私評:ドンキーコングはパターンを読めないんだ・・・オープニングの音楽がチープトリックの「サレンダー」。この一曲で私は82年にトリップ。主人公は私より若いのですが、私もご多分に漏れずゲームセンターでパックマンやギャラクシーをやりまくっていました。一番は「スペースインベーダー」だけど・・・。そんなゲームのキャラクターが襲ってくるというアイデアが良いですよね~。しかも、そんな敵と戦うのがかつてもゲーマー(つまり超オタク)!彼らの戦いは「ゴーストバスターズ」みたいで笑えました。しかし、最後の盛り上がりがちょっと足りなかったかも??主演は日本ではヒットしない伝説を持つ「50回目のファーストキス」のアダム・サンドラー。私が観た吹替版は柳沢慎吾!いいタイミングで「アバヨ!」をブッ込んできます!(爆笑)彼とタッグを組んで戦う女性少佐役は「M:I:3」のミシェル・モナハン、そして82年のアーケード大会の司会でダン・エイクロイドも出ています。監督は「ハリー・ポッターと賢者の石」のクリス・コロンバス。


前回の記事も読んでね~!



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