2011/9/25

人気作が公開される中、私は大好きなホラー映画をハシゴ。
やっぱり、カーペンター監督でしょう!

ザ・ウォード 監禁病棟  監督:ジョン・カーペンター  出演:アンバー・ハード、メイミー・ガマー
The Ward  2011年 アメリカ映画
今週のイチ押し:1966年.クリスティンは下着姿で森の中を走り抜ける。そして一軒の家にマッチで火をつけた。燃え盛る家の前で彼女は逮捕され、そのまま精神病院に入れられた。彼女は重症の若い女性患者だけがいるウォード「監禁病棟」に移された。そこには4人の少女たちがいた。自分はどこもおかしくないと主張するクリスティンだったが、彼女は火事を見た事と自分の名前以外は記憶がなった。クリスティンは病院から脱走を図るが看護師に捕まり取れ戻されてしまう。その夜、彼女はおぞましい顔をした女の姿を見た。翌日、少女たちにその話をしても彼らは一様に口を閉ざしたままだった。その翌日にはシャワールームでクリスティンはまたしても、おぞましい顔の女に襲われる。しかし、医師たちは彼女が錯乱状態であると診断した。その日から「退院」したという名目で、少女たちがひとり、またひとりと消えていく・・
私評アリス・ハドソンって誰なの?・・・・一時はホラー映画の帝王とまで言われ、ヒット作を連発したジョン・カーペンター。しかし、彼の映画が都内の銀座シネパトスでひっそりと公開されました。彼の作品が好きな私にはちょっとさびしい話なのですが・・。しかし、土曜日の映画館には彼のファンらしき中年の男女がけっこう来ていました。今回の作品は彼の代表作でもある「ハロウィン」のテイストを感じさせる内容。しかし、今回はしっかりしたオチがあって思わず「う~ん、やられた!」と唸らされました。しかも、この作品は時代が60年代というのが良いんです。病院の雰囲気もハイテクではなくて、それが映画の雰囲気には合ってる。私は期待していた以上に映画を楽しめました。主演は「スモーキング・ハイ」のアンバー・ハード。患者のひとりエミリー役は名女優メリル・ストリープの娘メイミー・ガマー、サラ役はリメイク版「13日の金曜日」のダニエル・バナベイカー。監督は2001年の「ゴースト・オブ・マーズ」から10年ぶりとなるジョン・カーペンター。まだまだ、健在です!
ラビット・ホラー 3D  監督 :清水崇  出演:満島ひかり、香川照之
 2011年 日本映画
ある事件を発端に声を失ってしまったキリコ。彼女には大悟という腹違いの弟がいた。大悟が10歳のとき、ある事件が起きた。瀕死のウサギを見るに見かねた彼は、ウサギに大きな石を落し殺害たのだ。彼女は童話作家の父親がいた。彼はキリコの母と大悟の母、ふたりの愛する女性を失い、世捨て人のように童話に没頭している。そんなある日、キリコと大悟は3Dの映画を観に出掛けた。恐怖シーンで目を伏せていたキリコ。その時、スクリーンの中のウサギのぬいぐるみが実体化し画面から飛び出してきた。ぬいぐるみを掴んだ大悟はそれをカバンにしまい家へと持ち帰った。その夜、大悟は不思議な夢を見た。そこは静まり返った遊園地、ヘルランド。巨大なウサギのぬいぐるみが現れ大悟を追いかける。なんとか夢から覚めた大悟だったが、その後もウサギは彼を追いまわす。やがてウサギはキリコの現実の世界にも現れるが・・・
私評:ウサギ殺し~!!・・・・「呪怨」の清水崇監督の最新作。彼は前作「戦慄迷宮」で3D映画を作っているのですが、その頃とは格段に3Dの技術が向上している。(「ラビットホラー」の映画の中でキリコと大悟が観に行く映画が「戦慄迷宮」)今回は3Dならではのアトラクション的な映像が随所にあって、妙に感心してしまいました。しかし、怖さという点ではイマイチでした・・・。しかし、そんな映画の中で私の目が釘づけだったのが主演の満島ひかり。「愛のむきだし」「川の底からこんにちは」で大注目され、今では押しも押されぬ女優の彼女が、本人が苦手だというホラー映画で異彩を放ちます。やっぱり、彼女は良い物を持っています。彼女の父親役で「SP」の香川照之、医師役で「アンフェア the answer」の大森南朋が登場。しかし、私が注目したもうひとりの女優が「ナチュラルウーマン」の緒川たまき。彼女、怖いです。ホラー向きです。そして撮影は世界中で活躍する「花様年華」のクリストファー・ドイル。なんてすばらしい面子なんだ。清水監督には「呪怨」を超えるホラーを作ってもらいたいのですが、今回はちょっと残念。


前回の記事も読んでね~!



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