2013/9/16

強烈な台風に襲われた今週末。
こういうときは映画に限るね!イチ押しは大好きなアニメと
親子の絆を問う問題作。

怪盗グルーのミニオン危機一髪  監督 : クリス・ルノー、ピエール・コフィン  出演 :  笑福亭鶴瓶、中島美嘉、中井貴一
Despicable Me 2  2013年 アメリカ映画
今週のイチ押し:昔は月を盗むほどの大泥棒だったグルーも、今は堅気(?)になり引き取った3人の娘たちと幸せに暮らしていた。そんなある日、彼は「半悪党同盟」のエージェントのルーシーに確保され本部に連行された。なんでも突然変異を起こす新薬が何者かに盗まれたのだという。犯人の絞り込みに成功した彼らは犯人の確保のための協力を依頼してきたのだ。ルーシーと共にショッピングモール内で捜査を始めたグルーが目を付けたのはメキシコ料理店を営む伝説の怪盗エル・マッチョ。しかし、彼は大量の爆薬を抱えて火山に飛び込み死んだとされていた。その頃、グルーの家でも事件が起きていた。ミニオンが次々と誘拐されていたのだ。誘拐されたミニオンたちは南国リゾートで大いにバカンスを楽しんでいたが・・・。一方、グルーはエル・マッチョにターゲットを絞っていたが肝心の薬が発見できない。しかも、一緒に捜査をしているうちにルーシーが気になり始める。また、彼の娘のマーゴもちょっとミステリアスな少年に声を掛けられ、恋に落ちてしまう・・
私評:バナナ~!!♪ポテト~!!♪・・・・前作の「怪盗グルーの月泥棒」も大好きだったのですが、今回もめちゃめちゃ面白かった~!!脇役のミニオンのキャラクター大好きです。今作ではトレードマークのオーバーオールを脱いで、可愛いお尻が見えたりします!前作はマスコミ試写で観たので子供は皆無だったのですが、今回は普通に日曜日に映画館に行ったので親子連ればかり。おっさん一人で観ていたのは私だけでしたね。そして子供たちもミニオンが大好きでミニオンたちが画面に登場するたびに大歓声。その気持ちよく分かるから、大声出しても怒ったりしないよ。しかも、映画館はほぼ満席で私の周りも子供だらけでした・・・。今回はグルーの恋話もあったりしてさらに見所が増えています。そしてこの映画の見所はアトラクションばりの3D。とにかく飛び出してきます!!私は吹替え版で観たのですが、これがまたグッド。グルーの声は前作に引き続き笑福亭鶴平瓶(オリジナルはスティーブ・カレル)。関西弁がまたこのキャラクターにピッタリなんです。ルーシーの声は映画はたぶん「バイオハザード」の中島美嘉(オリジナルは「宇宙人ポール」のクリスティン・ウィグ)。彼女も弾けていてグッドです。エル・マッチョの声は中井貴一(オリジナルは「デンジャラス・ビューティ」のベンジャミン・ブラット)。そして3人娘の末っ子アグネスの声は「パシフィック・リム」の芦田愛菜ちゃん。監督はクリス・ルノーとピエール・コフィンのふたり。 
そして父になる  監督 : 是枝裕和  出演 :福山雅治、尾野真千子、真木よう子
Like Father, Like Son  2013年 日本映画
今週のイチ押し:一流大学を卒業して大手建設会社に勤める野々宮良多は自分の人生に揺るがぬ自信を持っていた。彼には妻のみどりと6歳になる息子の慶多がいた。良多は幼い息子にも己自身を重ねたがるが、慶多の優しすぎる性格は時に彼を苛立たせた。そんなある日、みどりは慶多を出産した病院からの電話を受け、子供の取り違えがあった事を知らされる。DNA鑑定の結果、慶多は他人の子供だった。病院側の仲介でまずは親同士で会う事になった。先方は群馬県内で小さな電気店を営む斉木雄大と妻のさゆり。早い決断を求める病院側とその弁護士に対し、4人は怒りを抱く。斉木家の長男の硫晴は慶多と違いわんぱくで元気いっぱいの男の子。良多とみどりは彼をじっくりと観察し、血のつながりを探るのだった。子供たちが遊んでいる間に親同士が行く末を相談し合うが、真相の究明を最優先に考える良多に対して、病院への賠償を優先する斉木との考えには大きな溝があった。年が明けて、お互いの子をそれぞれの実家に1泊させることとなるが・・
私評:あなたのその言葉、私は一生忘れないわ・・・ガチガチの仕事マンの男が、子供の取り違いと言うショッキングな事件が発端となり、父親としての自分のあり方を見出していく物語がメインのストーリーです。しかし、その周りに散りばめられた家族、そしてもう一つの家族の物語の描き方が見事です。どんな父親が良いのか?という明確な答えはないけれど最後にはどれだけ子供を愛しているか?が一番大事。そんな当然の答えを良多は身を持って知らされるのです。それに至るまでの良多の感情の描き方が素晴らしい。最後に彼が選ぶのは「血の繋がりか?」「共に過ごした6年間の時間か?」私は納得の答えでした。主演は「真夏の方程式」の福山雅治。エリートであるがゆえに自分の息子にも色々と押しつけるちょっと嫌な父親役ですが、これがお見事!。斉木役は「ぐるりのこと。」「モテキ!」のリリー・フランキー。彼がチャランポランながらも子供たちへは極上の愛を捧ぐ父親を好演。みどり役は「探偵はバーにいる2」の尾野真千子。ちょっと気弱だけどまじめな妻役です。そしてゆかり役には「ゆれる」「モテキ!」の真木よう子。ちょっとガサツだけど愛情溢れる母親役です。その他、樹木希林、風吹ジュン、國村隼、夏八木勲、中村ゆりらが脇を固めます。監督は「誰も知らない」「空気人形」「花よりもなほ」の是枝裕和。深く胸に沁みる良い映画でした。
ウルヴァリン SAMURAI  監督 : ジェームズ・マンゴールド  出演 : ヒュー・グラント、真田広之、TAO
The Wolverine  2013年 アメリカ映画
全身が凶器で、彼に触れる人を全て傷つけてしまうローガンは、かつての恋人のジーンの夢に悩まされていた。気が付くと彼の鋭い爪が彼女を貫いているのだ。それゆえに人家を離れ山奥にそっと身を潜めていた彼を見張る赤髪の女がいた。彼女の名前はユキオ。彼女は日本の大企業のトップ矢志田の命令でローガンを探していたのだ。第2次世界大戦末期、ローガンは日本の長崎にいて、若かりし矢志田の命を救った事があったのだ。その矢志田も老いて死の時を迎えようとしていた。彼の邸宅についたローガンは矢志田の息子のシンゲンとシンゲンの娘のマリコに出会う。矢志田は彼の後継者としてシンゲンではなくマリコを選んでいた。そんな中で矢志田と再会したローガンは、自分が不老不死であることに苦しんでいることを見抜かれる。そして矢志田にその能力をくれるなら、ローガンに死を与えると申し出るがローガンはそれを断った。その夜、矢志田は死んだ。矢志田の葬儀の席で謎の武装集団に襲われたローガンは銃撃を受ける。しかし、なぜかローガンの特殊能力の一つである治癒能力は薄れてしまい傷口からは血が流れ続ける・・・・
私評:私はあなたのボディガードよ・・・X-MENの主要キャラクターのひとり、ウルヴァリンのスピン・オフ第2弾。しかも、舞台が日本!どんな経緯で彼が日本に来るのかはイイ感じで描かれていました。実際に日本でのシーンになると、いわゆる「ガイジン目線」の日本が多々描かれていて笑えます。ネオンの歌舞伎町、秋葉原、新幹線、東京タワー、着物、パチンコ、忍者、そしてラブホテル??日本人なら「おいおい!」とツッコミを入れたくもなりますが、そこは映画なので!しかし、アクションシーンはすごい迫力。特に新幹線の屋根の上での戦いはすごかった!!3Dの威力も存分に発揮されていました。今作はローガンの長きにわたる戦いの中でも一番危険な戦いだったかも??主演はもちろん「レ・ミゼラブル」のヒュー・ジャックマン。彼の肉体、凄すぎます!!シンゲン役にはすっかりハリウッドでも有名になってきた「ラスト・サムライ」の真田広之。今でもアクション俳優でイケます!そして驚きなのが無名のふたりの女優。マリコ役のTAOとユキオ役の福島リラ。ふたりともアメリカで活躍するモデルで女優としては初の参加。美しいし、しかもアクションもしっかりこなしています!しかし、なぜか日本語のセリフがヘタなんですね~(笑)。そして回想シーンで度々登場するジーン役のファムケ・ヤンセン。いつもスリップ姿でめちゃセクシーでした。監督は「17歳のカルテ」「ナイト&デイ」のジェームズ・マンゴールド
ATARU The Last Love & The Last Kill  監督 : 木村ひさし  出演 : 中居正広、堀北真希、栗山千明
 2013年 日本映画
ATARUはラスベガスにいた。噴水を眺めていた彼は、何らかのメッセージを受け取りFBIのラリーに電話を入れた。しかし、その直後FBIのアジトが爆破された。時を同じくして日本でも列車の送電線が爆破された。日本の事件は明らかに出所したばかりの元犯罪者を狙った事件で、それを可能にしたのは「ウィザード」と言う名のコンピューターウィルス。それを作ったのはマドカと言う名の謎の女性だった。アメリカでも同じ手口だったと言う事で、日本の捜査陣にFBIが合流。もちろんそこにはATARUの姿もあった。そんな時、警察にある動画が送り付けられる。そこに映っていたのも元犯罪者の公開処刑のライブ映像だった。電波時計と窓からの日の角度からその場所を導き出したATARU。しかし、その現場に突入した警官を悲劇が襲った。そしてATARUの導き出す答えが犯人意外に知りえない情報と判断した警察はATARUを拘束してしまう。しかし、留置所に入れられていたATARUの前にマドカが現れる。彼女は監視装置から巧みに自分の映像だけを消し去り、ATARUを留置所の外に導きだした。そこでヘリコプターの墜落事故が起き、この事故の責任までATARUにつきつけられるが・・・・
私評:ひとりじゃないよ・・・テレビ版はまったく見た事がなかったのですが、いきなり映画を観に行きました。その理由はただひとつ。堀北真希が出ていたから!映画の方はコミカルな展開とサスペンスがゴチャゴチャになった不思議な作品。サスペンスの方はイマイチでしたが、コメディ編の方はけっこう私のツボでした。しかし、それは「TRIC」の堤幸彦監督や「踊る大捜査線」の本広克行がやっていたネタのパクリっぽい・・。さらにテレビシリーズを見ていると笑える小ネタもあるらしいです。私がウケたのはATARUが「カレーどん兵衛」のスープを呑んでたところと超ナルシストの北村一輝。主演はSMAPの中居正広。まあ、可もなく不可もなく・・・。マドカ役は「県庁おもてなし課」の堀北真希。今回は「悪」の役ですが美しいです。歯が全部銀歯でも美しいです。今回、私が一番気に入っているキャラは「キル・ビル」の栗山千明演じる蛯名舞子。この子のテンションの高さと変顔、サイコーです。捜査主任の沢役は「テルマエ・ロマエ」の北村一樹。彼もめちゃめちゃ弾けてます!義足の女性管理官・星秋穂を演じるのは「フラガール」の松雪泰子。あと、私が個人的に気になったのが36歳だけど若づくりと言う設定のキャラを演じている島崎遥香と激烈キャラで警視庁の広告塔役を演じる宗光薫。AKBのふたりが良い味出してました。監督はこれが初監督作品となる木村ひさし。堤監督の下で働いていました。やっぱりね・・・。最後にこの映画を見るまで、なぜATARUがチョコザイ君と呼ばれているか知りませんでした。本名が“猪口在”だからでした・・・


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