週末になかなか映画が観れなくて、数が伸びません。
それでも頑張って今週も4作品。韓国の怪物映画と
人気シリーズの最終章です!
グエムル 漢江の怪物 | 監督:ポン・ジュノ | 出演:ソン・ガンホ、ペ・ドゥナ | |
GUE-MOOL | 2006年 韓国映画 | ||
今週のイチ押し:ソウルの町を流れる漢江。その川岸で細々と売店を営むパクとその息子カンドゥ。寝ぼけて店番もできないカンドゥだが、彼には愛すべきひとり娘ヒョンソがいた。そんなある日、客に飲み物とつまみを運んでいたカンドゥは、群集が指差す橋の下にぶら下がる巨大な生物らしきものを見つけた。やがてそれは川に落ちて、あっという間に土手を這い上がり人々を襲い始めた。必死に逃げるカンドゥの目の前でなんとヒョンソが連れさらわれてしまう。ヒョンソを初めとする怪物に襲われて亡くなった人たちの葬儀の席に、カンドゥの弟ナミルと、アーチェリー選手の妹ナムジュがやってくる。いち度は、軍に隔離されてしまった家族だったが、ヒョンソに携帯からの連絡で彼女が生きていることを知り家族が一丸となりヒョンソの救出に向かうが・・・ | |||
私評:テレビは消そうよ。ご飯に集中・・・私の好きな「ほえる犬は噛まない」「殺人の追憶」のポン・ジュノ監督の最新作がこの映画。今、韓国でも大ヒットしている。それにしてもポン・ジュノの作品のバラエティには驚いてしまう。少なくとも劇場長編の3つはコメディ、サスペンス、モンスターアクションと全くバラバラのジャンル。しかし、どの映画にも共通しているのはダメ人間が、何かのきっかけで奮起して活躍するという事。「ほえる犬・・」ではダラダラ過ごしながらもヒロインを夢見るOL、「殺人の追憶」では正義を捻じ曲げてでも事件解決をする刑事、そして今回は悪い人間ではないけど、どこか抜けている家族が活躍する。しかし・・・・、どの映画も正面からハッピー・エンディングというわけではない。これもこの監督の不思議な演出なのですが、私は好きですね。主演は『殺人の追憶』に続いて主演の、韓国映画界の大御所ソン・ガンホ。妹のナムジュ役は『ほえる犬は噛まない』のヒロインで、日本でも大人気のペ・ドゥナ。父親役は『ほえる犬・・』の管理人役が印象的だったピョン・ヒボン。弟のナミルは『殺人の追憶』の容疑者役が印象的だったパク・ヘイル。こうして名を挙げるとポン・ジュノのファミリーみたいですね。しかし、思い切り笑えて、そしてなんとも言えない不思議なパワーに溢れたこの映画、ぜひ見ておきましょう! | |||
X−MENファイナルディシジョン | 監督:ブレット・ラトナー | 出演:ヒュー・ジャックマン、ハル・ベリー | |
X-MEN The Last Stand | 2006年 アメリカ映画 | ||
今週のイチ押し:ジーンの死後、すっかり元気をなくしたサイクロプスだったが、彼はどこからともなくジーンの声を聞きつけ湖へとやってきた。そこで彼は死んだはずのジーンと出会う。しかし・・・。サイクロプスの異常を聞きつけたプロフェッサーXは、ウルヴァリンとストームを湖へと行かせた。そこでウルヴァリンはジーンを発見した。基地へとジーンを連れ帰ったウルヴァリンはプロフェッサーXからジーンの持つ、とてつもない力と彼女の過去を聞かされた。ジーンの力を抑えるためプロフェッサーXは彼女の中にもうひとつの人格を形成してしまったというのだ。やがて、ジーンの中のもうひとつの人格「フェニックス」が一人歩きを始める。その頃、人間界ではミュータントの能力を抑えるワクチン「キュア」が開発された。それはある少年の持つ特殊な力から作られたものだった。「キュア」の普及を人間たちのミュータントへの制圧と説いたマグニートはミュータント軍団を形成し、人間との戦いを決意した。なんと、その中にはジーンの姿も・・ | |||
私評:あなたがジーンを殺せるの??・・・X−MENもついに最終章を迎えました。監督が前2作のブライアン・シンガーから代わってブレット・ラトナーになったのでどうかな?と思っていたのですが、そんな心配はまったく不要でした。逆に私はシリーズの中でこの作品がいちばん好きかも??最終章らしくさ何人かのキャラクターが死んでしまったり、キュアされて人間になったりするのですが、その辺りの切り捨て方も監督が変わったからこその演出かもしれません??話自体もすごく単純明快で(裏を返せば中身が薄いのかもしれませんが・・)アクションを前面に出すには良い展開でした。主演はウルヴァリンのヒュー・ジャックマン、ストーム役のハル・ベリー、そして今回は大活躍のジーン役のファムケ・ヤンセン。(それにしてもハルとファムケのふたりは40歳なんですよね〜。めちゃめちゃキレイだし若い!!)そしてレギュラーのアンナ・パキン、パトリック・スチュワート、イアン・マッケランの他にイギリスのヴィニー・ジョーンズがふざけた役で大暴れ。X−MENのメンバーのキティ役は、あの「ハード・キャンディ」のエレン・ペイジ。(今回は○ンコを切ったりしません??)そして「キュア」の元となる少年役は今後、超話題作が目白押しの子役「ウルトラ・ヴァイオレット」のキャメロン・ブライトが演じます。この映画のクレジットの後に、なんとなくアヤシイ(続きあるかも??)と思わせる映像がありますので最後まで席を立たないようにね! | |||
ハイテンション | 監督:アレクサンドル・アジャ | 出演:セシル・ドゥ・フランス、フィリップ・ナオン | |
Haute Tension | 2003年 フランス映画 | ||
マリーとアレックスのふたりは、田舎町にあるアレックスの実家を訪ねるために車を走らせていた。アレックスの実家はトウモロコシ畑に囲まれた静かな家だったが、その日の夜中に家の前に一台のトラックが止まった。不審に思ったアレックスの父親が玄関を開けると、いきなり男は父親を鋭利な刃物で切りつけた。その後も執拗に父親をいたぶったあと、今度は母親を・・。その現場を見てしまったマリーは、悲鳴をあげたい気持ちを必死に抑え犯人の動向を隠れて見ていた。そして犯人はアレックスを鉄の鎖で縛り上げ、最後にはアレックスの幼い弟まで、無残に殺してしまった。トラックに押し込まれたアレックスを助けようと車に乗り込んだマリーは、一緒にトラックに閉じ込められてしまう。途中のガソリンスタンドで車を止めた男が、ガソリンを入れている間にマリーは車を降りた。アレックスを必ず助けに来ると誓って・・・・ |
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私評:どうして・・??あなたはいったい・・??・・フランスが作ったスプラッター映画ということと、予告編の「もうこれ以上見せられません」というキャッチコピーに惹かれて、新宿のレイトショーで観てまいりました!夜の歌舞伎町にホラー映画(特にスラッシャー映画)を見に来るのはちょっと変わった男ばかり。なんと見回したところ女性はひとりもいませんでした・・。映画がどうだったかというと問答無用の直球勝負映画。とにかく何でもありなんです。某アメリカのホラー映画の名作をそのまんまパクッたり、「それはないでしょう!」と叫びたくなるくらいの強引などんでん返し。でも、映画の勢いに押されて「まあ、いいか!」と考え直してしまいました。(笑)まあ、ある意味最近は影を潜めてしまった正統派(?)スプラッター映画でもあるのです。主演のマリーを演じるのは「スパニッシュ・アパートメント」のレズビアン役が印象的だったセシル・ドゥ・フランス。アレックス役は「フィフス・エレメント」の歌姫(ってあのエイリアン??)だったらしいマイウェン。そしてビックリしてしまったのが殺人鬼を演じていたのがギャスパー・ノエ作品や『変態村』で恐ろしいまでに怪しい演技を見せたフィリップ・ナオン。彼がジェイソンみたいな殺人鬼を演じるって・・、そりゃあもうピッタリですよ。監督はアレクサンドリア・アジャ。なんと彼はこの映画を6週間で撮り上げたそうです・・・ | |||
ラフ | 監督:大谷健太郎 | 出演:長澤まさみ、速見もこみち | |
Rough | 2006年 日本映画 | ||
高校に入学した大和圭介は、通りすがりに見知らぬ女の子に「人殺し」と言われた。彼女の名前は二宮亜美。彼女は圭介の実家の和菓子屋のライバルの和菓子屋の娘で、圭介の家の店のせいで自分の祖父が死んだと言い聞かされていた。圭介は競泳の選手として、亜美は高飛び込みの選手として高校に奨学生として入学したのだ。圭介の目標は日本記録保持者の仲西弘樹。しかし、彼はなんと亜美の幼馴染で、家族ぐるみの付き合いをしていた。同じ寮に入った圭介と亜美は事あるごとにぶつかっていたが、圭介はなんとなく亜美が気になっていた。そしてひたすら水泳に打ち込む圭介に亜美も・・・。しかし、圭介が仲西弘樹と決勝で戦う日になんと仲西は交通事故に遭い、大怪我を負ってしまう。しかも、仲西は亜美の電話で呼び出されて向かう予定だったのだ・・・・ |
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私評:あー!あー!こちら二宮亜美。大和圭介、応答せよ!!・・「ラフ」はあだち充の作品の中でも特に好きなマンガ。(「タッチ」「みゆき」と同じくらい好き)それが映画化されるという事でかなり期待していました。しかも、主演は長澤まさみちゃん、監督は『NANA』の大谷健太郎と来れば期待せずにはいられないでしょう!?しかし・・・。映画はなんだか核がなくて、ダラダラと上辺だけを描いた感が拭いきれない。そして圭介役の速水もこみちと仲西役の阿部力の演技はヘタすぎでしょう。(苦笑)もうひとつは長澤まさみって「朝倉南」タイプであって、「二宮亜美」タイプじゃないんですよ。あだち充ファンなら分かると思うのですが、どんなにまさみちゃんが可愛くても「朝倉南」と「二宮亜美」の両方は演じられないのです。ちょっと残念だけど・・。それにしてもまさみちゃんのプロポーションの良さは天下一品ですね。共演の市川由衣も決して悪くないのですが、まさみちゃんと並ぶと可哀そうでした。そしてこの映画で注目していたのが、新しい東宝シンデレラに選ばれた黒瀬真奈美。彼女もきっとイイ女優さんになります。最後にお気に入りはスキマスイッチの主題歌。 |
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