2014/8/23

一ヶ月分の大放出、イチ押しはヒロインがインパクト強すぎの
韓国映画！

怪しい彼女	監督：ファン・ドンヒョク	出演：　シム・ウンギョン、ナ・ムニ
	2014年　韓国映画
	今週のイチ押し：70歳のマルスンは女手一つで苦労の末、長男のヒョンチョルを育て、国立大学を卒業させたことを自慢に思っている。口の悪く意固地な彼女の周りではトラブルが絶えない。一番の被害者はヒョンチョルの妻でついにはストレスで倒れてしまう。そしてマルスンは家族が自分を老人施設に入れようとしていると知って家を出てしまう。そんな彼女の目に飛び込んできたのは「青春写真館」という看板。ショウウィンドーのオードリー・ヘップバーンの写真を見て店に飛び込んだマルスンは、そこで写真を撮影した。店を出た彼女はは自分が20歳も若返っていることを知る。名前を尋ねられ咄嗟に「オ・ドゥリ」と答えた彼女はひょんなことで孫の組んでいるバンドのボーカルをする事になるが・・・
	私評：母さんの思い通りに生きればいい・・・韓国のコメディ映画が久々に大々的に公開。TOHOシネマズで上映なんてミラクル。しかし、その理由はいとも簡単に理解できます。それは単純に面白いから。おばあちゃんが若返って騒動を起こすなんてネタは使い古されているのですが、最高のヒロインを迎えて映画はすごく面白い作品になっていました。この映画の最大の魅力は主演の「サニー　永遠の仲間たち」のシム・ウンギョ！美人じゃないし、ぽっちゃりだし、しかも映画の中では超毒舌で、歯に衣着せぬぶっ飛び女。だけどそんな彼女がなんだかとても可愛く見えてくる。個人的には日本テレビのアナウンサーの水卜アナと被るんですよね～。若いままの人生を選べたマルスンの最後の決断は月並みだけど私は好きですね。そしておばあちゃんのマルスン役は「ユア・マイ・サンシャイン」ナ・ムニ。彼女のブチ切れの演技？最高です。監督は「ドガニ　幼き瞳の告白」のファン・ドンヒョク。この監督も要注目です！！

思い出のマーニー	監督：米林宏昌		出演：高月彩良、有村架純、松嶋菜々子
When Marnie Was There	2014年日本映画
	今週のオチ押し：安奈は友だちもいなくて、自分が幼いころに引き取って育ててくれた義母の事を「おばさん」と呼んでいる。そんな自分キライで仕方ない。彼女は喘息の持病を持っていたため、医者の勧めもありひと夏を叔父・伯母の家で過ごすことになった。ここでも安奈は人との交流を避けて、ひとり大好きなスケッチに勤しんでいた。そんな時、安奈は湿地の向こうの洋館に心を惹かれる。干潮の時に向こう岸に渡った安奈は誰も住まなくなった洋館になぜか懐かしさを感じた。七夕まつりの夜、安奈は近所の子供たちと喧嘩をしてひとり湿地へとやってきた。すると、そこには一艘のボートが繋いであった。無我夢中で満潮の海へ漕ぎ出した安奈は、洋館で金髪の少女を見つけた。彼女はずっとここに住んでいるという。そしてふたりで秘密を共有して、こっそり会おうと持ち掛けるが・・・
	私評：あなたの事が大好きだから許してあげる・・・今回のジブリはダブルヒロイン作品。「アナと雪の女王」を意識した訳ではないでしょうが、何やらヒットの予感。ジブリ得意の冒険シーンやアクションシーンはなく、じんわりと心に沁みてくる秀作です。女の子の話なのですが「憧れ」「孤独」「希望」というキーワードがしっかりと描きこまれた作品はどんな世代にも相通ずる、そして性別も厭わぬ素敵な映画でした。私もなんだかドラマの世界に引き込まれウルウルと涙。マーニーの“念”のような物に感動しました。マーニーの声は高月彩良、安奈訳は「女子ーズ」「SPEC」の有村架純。うまいとは思いませんが・・・。その他、黒木瞳、松嶋菜々子、寺島進、根岸李衣、森山良子・・・。監督は「借りぐらしのアリエッティ」の米林宏昌。この監督はジブリの血を継承しながらも、宮崎監督とは全く違うアニメの世界を描き出す。私はとても好きな監督です。

ゴジラ	監督：ギャレス・エドワーズ		出演：　アーロン・テイラー・ジョーンズ、渡辺謙
Godzilla	2014年　アメリカ映画
	1999年、フィリピンで芹沢教授は巨大な炭鉱の崩落現場を訪ねた。そこで彼が見た物は巨大生物の化石。そして何かが海へと這い出た痕跡があった。時を同じくして日本の原子力発電所に勤務しているジョーは数日前から起こっている電磁波の異常と大きな振動を調査していた。技術者の妻のサンドラを原子炉に向かわせた直後、巨大な揺れが発電所を襲う。崩落する発電所でジョーは妻を残した原子炉の防護壁を閉じた・・・。2014年。ジョーの息子のフォードは軍の勤務を終えて久々に妻と子供の待つ家に着いた。しかし、日本から電話が入り、父親のジョーが逮捕されたという。父を引き取りに日本に向かったフォード。ジョーは15年前の事故について今でも調べていたのだ。ジョーの熱意に打たれたフォードはジョーと共に立ち入り禁止区域に侵入。敢え無く彼らは逮捕されてしまうが、そこでふたりは巨大生物の誕生を目の当たりにする。強力な電磁波を発するムートーはあっと言う間に空に飛び立ってしまう。そしてその現場で被害に巻き込まれたジョーは命を落とす・・・
	私評：彼は守護神だったのか・・・ついにハリウッド版の最強ゴジラが降臨！ドラマ部分もしっかりと描かれた今作ですが、やっぱりすごいのはゴジラとムートー（2匹）という怪獣たち。彼らが通った後は何も残っていない。個人的にはもうちょっと怪獣の登場シーンを増やして欲しかったですが、その迫力は十分伝わりました。もう一つの不満はゴジラよりムートーの方が、登場シーンの多い事。これはいけません！そしてついにサンフランシスコで2大怪獣の決戦。一撃必殺のゴジラの攻撃は鳥肌が立ちました。すごいです！映画も続く・・て感じで終わったのですが、やはりハリウッドで続編が作られるそうです。次回作はさらなるゴジラの大暴れのシーンを期待しちゃいます。フォード役は「キック・アス」のアーロン・テイラー・ジョンソン、芹沢教授役は「許されざる者」の渡辺謙、フォードの妻、エル役は「マーサ、あるいはマーシー・メイ」のエリザベス・オルセン、ジョー役は「アルゴ」のブライアン・クランストン。その他、サンドラ役ですがジュリエット・ビノシュ、芹沢の助手役でサリー・ホーキンス、提督役でデヴィッド・ストラザーンが登場。監督は「モンスターズ・地球外生命体」のギャレス・エドワーズ。

プレーンズ２　ファイアー＆レスキュー	監督：ボブス・カナウェイ		日本語出演：　瑛太、近藤春菜
Planes Fire & Rescue	2014年　アメリカ映画
	世界一周レースで優勝して、一躍プロップウォッシュ・ジャンクションのヒーローになったダスティ・クロップホッパー。しかし、いつものトレーニング中に彼は機体に異変を感じる。彼のギアボックスが故障してしまったのだ。しかも、ダスティのギアボックスは既に製造停止で手に入らないという。自棄になったダスティは無謀な飛行をして飛行場で火事を起こしてしまう。老いぼれた消防車が駆けつけなんとか鎮火するが、消防設備の不備のため空港は閉鎖されてしまう。航空消防隊の事を知ったダスティは、自ら志願して山岳地帯の消防隊で消防士の資格を取るため訓練を開始する。常に危険が伴う仕事に加え、自分の故障個所をひた隠しにするダスティは徐々にいじけ始める。そんな時、想像を絶する大規模な山火事が起こる・・・
	私評：ボクはできるよ・・・前作よりもはるかにスケールアップした続編。今回も３Dアニメの持つ力を遺憾なく発揮してド迫力の飛行シーンに圧倒されました。アクロバティックな飛行シーン＆すごいスピードの飛行シーンは必見！これはぜひ、劇場で楽しみたいですね。ストーリーはとてもシンプルなので小さな子供でも大丈夫。家族みんなでアトラクションに乗った気分で作品を楽しめます。成田では２D版しか上映していなかったのですが、あまりの迫力に私はちょっと飛行酔いしてしまった・・。３Dだったらどうなっていた事やら・・・。そしてびっくりなのが登場する飛行機や車の表情。さすがはディズニーです。私が観た日本語吹き替え版。声優陣はダスティを「ディア・ドクター」「一命」の瑛太。彼がけっこううまいんです。そして驚きはレスキュー隊のひとりディッパーを演じたハリセンボンの春菜。彼女がすごく上手かった。監督は「スティッチ」のボブス・ガナウェイ。

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