2016/8/22  

書いても書いても追いつかない・・・。

シン・ゴジラ  総監督: 庵野秀明  出演 : 長谷川博己、石原さとみ、竹ノ内豊
 2016年 日本映画
今回のイチ押し: 東京湾の海底トンネルが突然崩落した。それを引き起こしたのは巨大生物だった。やがてその巨大生物は東京に上陸。体液を垂れ流しながら行進をする怪物は甚大な被害を及ぼしたが、突如進路を変えて海に帰って行った。その怪物の体液からは放射線が発生し、怪物が体内で核融合を行いエネルギーにしていると思われた。若くして内閣官房副長官の座に就いた矢口は、巨大不明生物特設災害対策本部長に任命され、日本中から選りすぐった頭脳を集結し「ゴジラ」と命名された怪物の対策を講じた。一方、アメリカからは良家の血を引き頭脳明晰、容姿端麗のカヨコ・アン・パターソンが来日し矢口と密約を交わす。それは両国のゴジラ情報を共有する事。2週間は姿を現さなかったゴジラは、再び鎌倉から上陸。横浜を抜けて東京へと歩みを進めていた・・・
私評: これはもはや地球上で最高最強の生物に進化した・・・最初に「シン・ゴジラ」というタイトルを聞いた時「ふざけてんのか!?」って思いませんでしたか??総監督はエヴァの新作が作れない庵野秀明、監督は「進撃の巨人」で大コケした樋口真嗣。しかし・・・、この映画はすごい!庵野色が前面に出ているので、まさにゴジラ版のエヴァンゲリオン??そしてゴジラVS日本という構図が見事に描かれているのが良い。ゴジラも今まで見た事もないような最強の怪物になっているのも良い。ゴジラはやっぱり「悪」でなくちゃ!そしてクライマックスは東京にある、あらゆる物を使ってゴジラを封じ込めようとするのですが・・・。面白かったです、主演は「進撃の巨人」の長谷川博己&石原さとみ、そして「謝罪の王様」の竹野内豊。その他、高良健吾、柄本明、國村隼、大杉連、余貴美子、平泉成、市川実日子、塚本晋也・・という嬉しくなるような面子。また、ゴジラの動きは能楽師の野村萬斎のモーション・キャプチャーです。また、自衛隊が全面協力しているので最新兵器もたくさん見られますよ。日本人よ、ゴジラの前にひれ伏せ!!
ロスト・バケーション  監督 : シャウマ・コレット=セラ  出演 : ブレイク・ライブリー
The Shallows  2016年 アメリカ映画
今回のイチ押し:医学生のナンシーはひとりメキシコの秘境のビーチを訪れる。そこはかつて彼女の母親がきた、彼女にとっては思い入れのある場所。ナンシーはさっそくサーフィンを始める。そこは波も最高だった。ところが・・、何かが彼女の太ももを引き裂いた。それは巨大なホオジロザメの牙だった。やっとの事で岩場にたどり着くがサメは彼女の周りを周回している。岸までは200メートル。夜になり岸に現れた酔っ払いを必死に呼ぶが彼女の声は届かない。しかも、潮が満ちて彼女のいる岩場が徐々に水没しはじめる。なんとか近場のブイまで泳ぎ着くが、彼女の体力も徐々に失われていく。翌朝、前に日に出会ったふたりのサーファーが再びビーチに現れるが・・
私評:死ぬわけにはいかない・・・全編で86分。しかし、とっても内容の濃い86分です。美しいビーチ、美しい女性、そして豪快なサーフィンのシーン。まさにリゾートが一変して修羅場になります。しかも、ナンシーを襲うのはサメだけではない。クラゲやサンゴなども彼女の体を痛めつけるのです。そしてこのサメが「ジョーズ」の時のサメくらいデカい!果たしてナンシーはどうやってサメをやっつけるのか??これはここには書けませんが、驚きの方法です。とにかくハラハラドキドキしたい人には超おすすめの映画です。主演は「ゴシップ・ガール」のブレイク・ライブリー。劇中で彼女が鼻血を出すシーンがあるのですが、これは本当に流血しているのだそうです。ちょっぴりお色気シーンもあるのでファンには嬉しいでしょう!あとの出演者は本当にチョイ役。監督は「96時間」「フライト・ゲーム」のシャウム・コレット=セラ。
ヒマラヤ 地上8000メートルの絆  監督 : イ・ソクフン  出演 : ファン・ジョンミン、チョン・ウ
 2015年 韓国映画
韓国の偉大な登山家のオム・ホンギル。彼の元にムテクと言う名の若者がやって来る。無鉄砲だが山をこよなく愛しているムテクは登山隊のメンバーとしてオム・ホンギルとヒマラヤに同行した。いつしかムテクはオム・ホンギルの片腕となり4座を共に制した。しかし、オム・ホンギルは足を負傷し登山家の引退を表明。彼のあとを継いだのがムテクだった。初の隊長としてチームを率いたムテクだったがエベレストの頂上付近で悪天候に見舞われ遭難してしまう。そのニュースはすぐにオム・ホンギルにも届いた。彼はかつての登山隊の仲間を呼び寄せ、8000メートルを超えるデスゾーンに眠るムテクの遺体を回収に向かう。それは名誉にも記録にも残らない、しかも無謀な試みだった・・
私評:ムテクは山に残りたいと言っています・・・この話は実話です。こんなすごい人が韓国にいたのですね。またしても韓国映画のパワーに屈した私。感動の押し売りみたいなシーンの連続なのですが、それがビンビン伝わってくる。それにしても8000メートルを超える所で酸素ボンベどころがゴーグルもつけないなんて死んでしまう。しかし、そんな常識は完全無視。しかし、映画ってそれで良いんですよ。会場は筋金入りの「韓流ファン」のおばちゃまたちで溢れていたのですが、ほぼ全員が号泣。もちろん、私も・・。そして驚いたのは特撮の技術力。やっぱり、韓国映画は日本の一歩先を行っている気がする。オム・ホンギル役は「ベテラン」のファン・ジョンミン、ムテク役は「レッド・ファミリー」のチョン・ウ、そしてラスト近くで名セリフを残すムテクの妻スヨン役は「人喰猪 公民館襲撃す!」のチョン・ユミ。監督は「パイレーツ」のイ・ソクフン。
屋根裏の散歩者  監督 : 窪田将治  出演 : 木嶋のりこ、間宮夕貴ン
 2016年 日本映画
名探偵・明智小五郎の元に富豪の令嬢、黒木直子から浮気調査の依頼が入る。小五郎の助手の松代はターゲットの歯科医、遠藤の不貞を見つけ直子に報告した。遠藤の不貞の相手は彼と同じアパートに越してきた大内照子。遠藤は特殊な性癖を持っていて、相手を痛めてつけながらの性交渉でなければ果てる事ができなかった。同じアパートに住む郷田は照子をひと目見て好意を抱いていた。彼は天井づたいにアパートの住人のプライバシーを覗き見していた。そして彼は遠藤と照子の情事を覗いてしまう。照子が助けを求めていると悟った郷田は遠藤を殺そうとあるプランを企てるが・・
私評:先生は私のもの・・・江戸川乱歩の名作を映像化。過去に何度か映画化されていますが、今作はR18バージョン。エロスがメインかと思いきや、ストーリー重視のミステリーでした。しかも、窪田監督の前作「D坂の殺人事件」とリンクしているので、この映画を観るなら、まずは「D坂・・」から観ましょう。そしてラストは原作にはない展開です。私の大好きな江戸川乱歩の淫靡な世界が見事に描かれていました。今作の売りのひとつがW主演の女優陣。「ちょっとかわいいアイアンメイデン」の木嶋のり子と「甘い鞭」の間宮夕貴のふたりがオールヌードも辞さず、かなり激しい濡れ場まで演じています。しかし、このふたりエロいだけじゃなくて、なんだか良い雰囲気を持っていてこの映画にはマッチしていました。その他、「D坂の殺人事件」の河合龍之介、草野康太、松本若菜が今作でも同じ役を演じます。その他「野良犬はダンスを踊る」の近藤芳正。監督は「太陽からプランチャ」「野良犬はダンスを踊る」の窪田将司。
ワンピース・フィルム ゴールド  監督 : 宮元宏彰  出演 : 田中真弓、岡村明美、中井和哉
 2016年 日本映画
ルフィー率いる麦わらの一味が訪れたのは世界最大のエンタテインメント都市を有する独立国家グラン・テゾーロ。そこは治外法権であり、何者も手を出す事ができない要塞でもあった。この国を統治するのはギルド・テゾーロ。彼は世界中の金の20%を所有するという大富豪だった。到着早々ルフィーたちを迎えたのは謎の美女のバカラ。彼らを超VIPとして迎え、煌びやかな衣装と高額のチップを付与。一行はカジノへと向かった。そこは何もかもが金でできている超豪華な建物だった。最初は調子良くチップを増やし続けた一行だったが、いつしかチップは底をつき彼らには莫大な借金だけが残った。そしてついに麦わらの一行の前にギルドが姿を現す・・・
私評:俺は海賊王になる!!・・・ワン・ピースは今回もテンションマックス。とにかくテンポが速い。そして絢爛豪華な映像の中で、お馴染のメンバーが画面狭しと動き回る。今回もIMAXの3Dで映画を観たので画面酔いしそうでした。しかし、この映画はそんな勢いだけの映画じゃなくてストーリーもしっかりしています。今回は麦わらの一行のメンバー、ナミと彼女のかつてのライバル(?)で、今はテゾーロの専属歌手のカリーナの話が私的にはグッときました。そして後半の壮絶な戦いのシーン・・・、しびれました~!声優陣は田中真由美をはじめとする、いつものメンバー。今回のゲスト声優も豪華です。カリーナ役は「駆け込み女と駆け出し男」の満島ひかり、バカラ役は「白ゆき姫殺人事件」の菜々緒、その他濱田岳、ケンドーコバヤシ、北大路欣也。原作・総合プロデューサーはご存知、尾田栄一郎。監督は「ワンピース」シリーズにずっと携わってきて、今回初監督の宮元宏彰。
秘密 The Top Secret  監督 : 大友啓史  出演 : 生田斗真、岡田将生、松坂桃李
 2016年 日本映画
死者の記憶を映像化し、犯罪捜査を行う科学警察研究所法医第九研究室、通称「第九」。ここに新たなメンバーが加わった。彼の名は青木一行。東大卒のエリートの彼が初めて死体の脳にアクセスしたのが、家族惨殺事件で死刑となった露口という男の。しかし、男の脳内映像として映し出されたのは、事件以来行方不明となっていた露口の娘・絹子が家族に刃物を振り上げる姿だった。第九はやさぐれ刑事の真鍋の弱みを握り、絹子の捜索をさせる。しかし、絹子は記憶喪失になり、大衆の面前に姿を現した。やっと突き止めた絹子と関係にあった男が、真鍋の目の前で飛び降り自殺をしてしまう。しかも、同時刻に9人の男が自殺していた。その謎の鍵を握っていたのはかつて日本を震撼させた凶悪犯の貝沼。貝沼はすでに死刑になっていたが、かつて彼の脳を見た第九のメンバーは次々と死亡していた・・
私評:俺の脳を撃て。この記憶は封印しなければ・・・個人的にはかなり面白い作品でした。こんな捜査が近いうちに可能になるかもしれませんね・・・。映画の最初で家族を惨殺した極悪死刑囚と思われていた男の脳に残されていた記憶に大ショック。そこから話はどんどん膨れて行くのですが決して脇に外れて行かない。こういう作品って、大風呂敷を広げ過ぎて話に収拾が付かなくなる事がけっこうあるのですが、とにかく演出が実に素晴らしい。だけど、貝沼と絹子の関係がちょっと分かりづらかったな~・・・。出演は「脳男」「土竜の唄」の生田斗真、「ホノカアボーイ」「思いのこし」の岡田将生。この二人、すごく演技がうまくなった。そして出番は少ないけど松坂桃李もいい!そして一番の注目は絹子役の織田理沙。ヌードシーンもあります。彼女の何とも言えない目力に私はメロメロ。その他、大森南朋、吉川晃司、栗山千明、リリー・フランキー、椎名桔平。監督は「るろうに剣心」シリーズの大友啓史。
ターザン りボーン  監督 : デヴィッド・イェーツ  出演 : アレクサンダー・スカルスガルド、マーゴット・ロビー
The Legend Of Tazan  2016年 アメリカ映画
大富豪グレイストーク家のジョンはかつてジャングルの王者ターザンと呼ばれていたが、今では貴族として、そして実業家としてイギリスで地位を築いていた。その頃、ベルギー国王はコンゴの領有権を有していたが、その地でのビジネスに息詰まり、大きな負債を抱えていた。そのため国王は側近のレオン・ロムをコンゴに派遣しダイヤモンドの採掘を命じた。ロムはコンゴの原住民に襲われるが、首長から「ターザンと引き換えにダイヤを渡す」と告げられた。実はここの首長はターザンに恨みを抱いていたのだ。ベルギー国王からコンゴの視察の依頼を受けたジョンは、最初は断ったがアメリカ特使のウィリアムズに説得され妻のジェーンと一緒に、かつて二人が出会った部族の村に到着する。しかし、ロムによってジェーンが誘拐されてしまう・・
私評:あの人は必ず来る。そして奇跡を起こす・・・なんで今ごろターザン??ハリウッドもネタがないんだな・・と思いながら映画館に足を運んだ私。ところが、この映画はかつてのターザンを知っている人も、今回初めてターザンに触れる人も楽しめる、超エンターテインメント映画でした。CG技術はこういう映画でも存分に活かされていて、ターザンと一緒にジャングルを飛び回っていると体感できます。しかし、予告編で一番の見所を見せてしまったのが残念。あれ以上のシーンはありませんでした(苦笑)。主演は「メイジーの瞳」のアレクサンダー・スカルスガルド。あのステラン・スカルスガルドの息子です。ジェーン役は「アバウト・タイム~愛おしい時間たち~」のマーゴット・ロビー、その他、サミュエル・L・ジャクソン、クリストフ・ヴァルツ、ジャイモン・スンフー。監督は「ハリー・ポッターと死の秘宝」のデヴィッド・イェーツ。


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