一ヶ月遅れのレビューです。
ファインディング・ドリー | 監督: アンドリュー・スタントン | 日本語出演 : 室井滋、木梨憲武、上川隆也 | |||||
Finding Dory | 2016年 アメリカ映画 | ||||||
今回のイチ押し: マーリン、ニモとの大冒険から1年後、ドリーは突然彼女の両親の事を思い出した。家族と過ごしたのはカリフォルニア。居ても立っても居られないドリーは家族に会うために旅に出る事を決意。そんなドリーを放ってはおけず、マーリンとニモも同行する事になった。前回の旅で知り合ったウミガメの背中に乗って海のハイウェイをすいすい。3匹はなんとかカリフォルニアにたどり着くが、なんとドリーが人間に捕えられてしまう。彼女が捕えられたのは海洋研究所。しかし、そこは且つてドリーと両親が一緒に暮らした場所だった。そこで知り合ったミズタコのハンクの力を借りてなんとか脱出を試みるドリー。一方、マーリンとニモもドリーを救出するために研究所に侵入する・・ | |||||||
私評: マーリンとニモは家族なの、放ってはおけない・・・面白かった~!!私はけっこう期待値を上げて映画館に出掛けたのですが、その期待を遥かに上回る感動で、まさかの号泣。それは家族愛だったり、友情だったり。大人が見ても十分楽しめる作品ですが、やっぱりたくさんの子供たちに観て欲しい作品です。私はとにかく、前作の『ニモ』の時からドリーのキャラクターが好きだったので、今回か彼女が主演という事でとても嬉しかった。そして主要の3人以外にもミズタコのハンクや、マッコウクジラのディスティニーなど良いキャラが出てきます。これぞディズニーと言う映画でした。そしてこの映画は吹替えで観ましょう!ドリーの声は室井滋、マーリンの声は「とんねるず」の木梨憲武。その他、ゲスト声優として上川隆也、中村アン、そしてなぜか八代亜紀・・。監督は「ファインディング・ニモ」のアンドリュー・スタントン。 | |||||||
死霊館 エンフィールド事件 | 監督 : ジェームズ・ワン | 出演 :ヴェラ・ファーミガ、パトリック・ウィルソン | |||||
The Conjuring 2 | 2016年 アメリカ映画 | ||||||
今回のイチ押し:シングルマザーで4人の子供を抱えるペギー・ホジソン。彼女の家の中で不可解な事件が起こる。その事件の中心にいたのが二女のジャネットだった。彼女は夢遊病のように歩き回ったり、彼女だけに見える謎の老人に襲われたりしていた。そしてついに他の家族にも危害が及ぶ。勝手に動き回る家具、空中浮遊、そしてジャネットは老人の男の声で「この家から出て行け!」とわめき散らす。しかも、それらは家を訪れた警察官の目の前で起こり、取材にやってきたTVカメラにもおさめられた。そして教会はエド&ロレイン・ウォーレン夫妻に調査を依頼する。しかし、ロレインはエドが殺されるビジョンを見て、この調査には参加しない方が良いとエドに進言するが・・・ | |||||||
私評:私には本当に信頼できる相手がふたりもいるから・・・私の大好きな「死霊館」の続編です。のっけからアミティヴィルの事件が描かれ(「悪魔の棲む家」の舞台)私のテンションはグーンとアップ。そしてエンフィールドでの怪奇現象の凄まじさ!「エクソシスト」と「ポルターガイスト」を足したような現象が実際に起こっていたのですから驚きです。しかも、今回の話も実話。(「死霊館」はどちらも実話です)怖いですよ~。しかし、今回はエドとロレインの夫婦愛もしっかり描かれていて、最後はほんわかした気分になれました。エド&ロレインは前作に引き続きパトリック・ウィルソンとヴェラ・ファーミガ。このコンビ、最高です。ペギー役は「A.I.」のフランシス・オコナー、怪奇現象に嫌疑を抱く学者に「ラン・ローラ・ラン」のフランカ・ポテンテ(太ったので彼女だと気付かなかった・・)、そして驚くべきはジャネット役のマディソン・ウルフちゃん。すごい演技です。監督は「死霊館」「ワイルドスピード SKY MISSION」のジェームズ・ワン。この監督、天才です。 | |||||||
キングズアライブ ファイナルファンタジーⅩⅤ | 監督 : 野末武志 | 出演 : 綾野剛、怱那汐里 | |||||
Kingsalive Final Fantasy XV | 2016年 日本映画 | ||||||
長年、戦争を続けている魔法国家のルシスと圧倒的な機械の武器を誇るニフルハイム。ルシスの首都インソムニアは強力な魔法のバリアで覆われていて、ニフルハイムも手出しができないが、それ以外の場所では壮絶な戦いが続いていた。しかし、ニフルハイムの武力は日に日に増していて、「王の剣」と呼ばれる国王直属の特殊部隊は今日も多くの犠牲者を出していた。そんな時、ニフルハイムからインソムニアに使者がやってくる。彼は長年の戦いに終止符を打つべく条件交渉にやってきたのだ。ニフルハイムの条件は首都のインソムニア以外の領地を放棄する事。そしてその条件はルシスの国王に受け入れられた。しかし、ずっと戦いの身を投じてきた「王の剣」のメンバーは納得がいかない。そしてついに両国の調印式執り行われるが・・・ | |||||||
私評:俺たちは故郷を守るために戦った・・・驚異的な映像世界を見せつけられた。CGのクオリティが上がっているのはもちろん理解していますが、ここまでリアルに描けるとは・・。しかも、アニメならではの世界観、そしてとんでもない動きが可能になるのです。登場人物の動きや表情なんて、アニメだからという違和感はまったくなし。そのうち役者なんかいらなくなってしまうのでは??と思ってしまいました。それにしてもこの作品は宣伝に全く力が入っていないので、私の周りでも知らないと言う人がたくさんいました。実にもったいないです。ファイナルファンタジーの話なのでゲームファンはMUSTですが、そうでない方たちも楽しめると思いますよ。声優陣に「64 ロクヨン」の綾野剛と「女が眠る時」の忽那汐里が参加しています。ふたりとも演技派だけに声優としてもかなりハイグレードです!この作品のプロデューサーは田畑瑞、ディレクターは野末武志。これは世界レベルの作品です! | |||||||
シング・ストリート 未来へのうた | 監督 : ジョン・カーニー | 出演 : フェルディア・ウォルシュ=ピーロ、ルーシー・ポイントン | |||||
Sing Street | 2016年 アイルランド・イギリス・アメリカ映画 | ||||||
1985年のアイルランド、ダブリン。デュラン・デュランやAha!がブリティッシュ・ポップミュージックを席巻している。14歳のコナーは父が職を失って、掃き溜めのような高校に転校させられる。苛めや校長の嫌味などで気分は最悪。そんな彼の心の拠り所は音楽だった。そんなある日、コナーは美しい少女ラフィーナに出会う。思い切って口説きに行った彼は行きがかり上、バンドをやっていて、彼女に自分たちのミュージックビデオに出演して欲しいと話をしてしまう。メンバー集めを開始すると学校内には才能を持ちながら燻っていた同級生たちがいた。そしてオリジナルの曲を作ったコナーはメンバーと一緒にPVを作成。そこにはもちろんラフィーナも映っていた。新しい音楽へのチャレンジをしていく内にコナーもどんどんと変化していく。そしていつしか彼の独自のオーラを放ち始める・・・ | |||||||
私評:「いつ行くんだ??」「今日だよ」・・・この主人公たちと同じ年代に私もバンド活動をしていたので、なんだか自分と重ね合わせる事が多くて楽しかったです。高校時代はバスケットボール部だったのですが、部活が終わると速攻でギターを担いで友人宅で練習。それこそ寝る間も惜しんでオリジナル曲を作ったり、アレンジをしたり・・。楽しかったな~。また、あの頃はけっこうモテキだったし!(爆)映画は少年たちが音楽に取り組みひと回りもふた回りも成長していく姿をステキな音楽と一緒に描いています。とにかくこの作品の音楽が最高。サントラ盤は速攻でゲットしました。映画のクライマックスのライブは泣きそうになりました。コナー役はフェルディア・ウォルシュ=ピーロ君、ラフィーナ役はルーシー・ボーイントン。どちらも無名ですが、この映画のインパクトは絶大。監督は「ONCE ダブリンの街角で」「はじまりのうた」のジョン・カーニー。この人の作品のサントラは全部持っています。 | |||||||
インデネペンデンス・デイ リサージェンス | 監督 : ローランド・エメリッヒ | 出演 : ジェフ・ゴールドブラム、リアム・ヘムズワース | |||||
Independence Day: Resurgency | 2016年 アメリカ映画 | ||||||
宇宙人の侵略を防いだ壮絶な戦いから20年。人類は同じ事が起きた時のために軍事力をアップ。そして月基地には強大な防衛線を築いていた。しかし、敵の宇宙人は20年前よりも遥かに巨大なスペースシップで再びやってきた。元大統領のホイットモアは過去にエイリアンと交信した影響で妙なビジョンが頭に浮かんでいた。それはかつてエイリアンと交信した者たち全員が抱いているビジョンだった。そんな時、月基地に未確認飛行物体が近づいてくる。月基地の攻撃で撃墜されたその物体の中から出てきたのは、ホイットモアたちが抱いていたビジョンと同じ物だった・・。その頃、エリア51内では異変が起きていた。かつて生け捕りにしたエイリアンたちが急に騒ぎ始めたのだ・・・ | |||||||
私評:俺たちもどう?・・・まずは食事から・・・前作が公開された夏は大作が目白押しだった。ユニバーサルの「ツイスター」、パラマウントの「ミッション・インポッシブル」、そして最後に公開されたのがFOXの「インデペンデンス・デイ」。前の2作が吹き飛んでしまうくらい強烈なインパクトだった。今作がどうだったかと言うと・・・、とにかくツッコミどころ満載。何度心の中で「それはねーだろ!」と叫んだ事か・・。あまりにイージーすぎたり、奇天烈だったり、そして最後のボスキャラは、見るからに○○○○のキャラみたいだし・・・。しかし、それがこの映画の醍醐味。誰かとこの映画のツッコミどころについてガッツリ話したいです。私はこの映画、かなり好きです。次回は4DXで観ようかな。出演者は前作に引き続き「ジュラシック・パーク」のジェフ・ゴールドブラム、「The JUON/呪怨」のビル・プルマン。新たな布陣として若きパイロット役で「ハンガーゲーム」のリアム・ヘムズワース、ホイットモアの娘役は「イット・フォローズ」のマイカ・モンローなど。監督はおバカ大作映画の巨匠、ローランド・エメリッヒ。 | |||||||
帰ってきたヒトラー | 監督 : ローランド・エメリッヒ | 出演 : ジェフ・ゴールドブラム、リアム・ヘムズワース | |||||
Erist Winder Da | 2016年 アメリカ映画 | ||||||
ある男が広場で目を覚ました。あの独裁者ヒトラーそっくりの風貌の男は新聞店に居座り、新聞で今が2014年である事、そしてドイツの現状を知った。そんな彼に声を掛けてきたのはテレビ局をリストラされたファビアン。彼は偶然彼の取材ビデオに写り込んだヒトラーそっくりの男に興味を持ったのだ。男とファビアンはイギリスを旅して、行く先々で人々と話をしていくがそれがネットで話題になる。ファビアンは元勤めていたTV局に彼を売り込みに行くが、意地悪な副局長はそれを無視。しかし、男は直接局長と話を決めてしまう。こうしてTVに出始めた男は知名度をどんどん上げて行く。彼を支持する者、非難する者が乱立する中、彼は独自のスタイルを貫き一躍時の人となる。しかし、ある映像が暴露されTV界を干されてしまうが、今度は本を書き上げベストセラーに。しかも、その本は映画化も決まりファビアンが監督をする事になるが・・・ | |||||||
私評:彼女はユダヤ人だったのか・・・口コミで人気が広がりロングランを続けている映画です。この映画はドイツ映画なのですが、ドイツがヒトラーを面白おかしく取り上げた作品は初めて見ました。映画の最初の方で遊説して回るシーンがあるのですが、インタビューされている人たちは演技ではなくリアルな反応に見える。その他にも、いかにも素人の動画を使用したシーンがあるのですが、これが実に印象的。それと男がテレビやネットを使って『洗脳?』するシーンもリアル。実際、ヒトラーが存命中にこれらがあったら世界は変わっていたかも??ラストも含みを持たしていて、ちょっとゾッとしました。ヒトラー役は敢えて無名な男を起用したらしいのですが、壮絶な演技を見せるオリヴァー・マスッチ、ファビアン役はファビアン・ブッシュ。監督はダーヴィト・ヴネント。 | |||||||
日本で一番悪い奴ら | 監督 : 白石和彌 | 出演 : 綾野剛、YOUNG DAIS、中村獅童 | |||||
2016年 日本映画 | |||||||
大学時代に柔道で数々の栄誉を得て、北海道警に引き抜かれた諸星はとにかく生真面目。最初は先輩刑事にあごで使われていたが、ある日署内随一の敏腕刑事の村井の目に留まり、刑事業の仕組みを叩きこまれる。「刑事は点数を稼いでなんぼ。点数を稼ぎたければ裏社会に飛び込み情報を得る事が大事。そのためには「S」(スパイ)が必要。」その言葉を実行した諸星は規格外の方法で裏社会にコネを作り次々とホシを挙げて行く。警察署内での株も急上昇でいつしか「エース」と呼ばれる存在になっていく。暴力団の幹部の黒岩、麻薬の運び屋でロシア語が堪能な太郎を従え、諸星の快進撃は進むが・・・ | |||||||
私評:あいつなんかただのシャブ中の屑じゃねーかよ・・・これは実話を基にしたフィクション。ベースになっている犯罪や事件はすべて事実。それにしてもとんでもない話です。北海道警が実績を上げるためにこんな事をしていたなんて・・・。そしてそれが正義だと信じて猪突猛進する諸星が滑稽にも見えるのですが、恐ろしくも見える。最近の諸国の猟奇事件に相通ずるものがあると思いました。思い込みがテロを生み、殺人事件を生むと思うんですよね・・。しかし、この作品は実話を基にしたフィクション。それゆえにその辺りが面白おかしく描かれています。主演は若手個性派俳優の筆頭「新宿スワン」の綾野剛。ぶっ飛んでます。彼の子分の太郎役は「TOKYO TRIBE」のYOUNG DAIS、黒岩役は「起終点駅 ターミナル」の中村獅童。その他、ピエール瀧、矢吹春奈、瀧内公美、植野行雄などなど。監督は「凶悪」の白石和彌。 | |||||||