2010/8/22

今回はどの映画も楽しめました。だけど、３Ｄのド迫力＋感動の
アニメと季節外れの極寒ホラーがイチ押しです。

ヒックとドラゴン	監督：クリス・サンダース、ディーン・デュボア		出演：ジェラルド・バトラー、ジェイ・バルチェル
How to Train Your Dragon	2010年 アメリカ映画
	今週のイチ押し：昔々・・、パーク島という島にはバイキングが暮らしていた。一見、幸せそうな島も大きな問題を抱えていた。それは時折襲ってくるドラゴンの群れ。毎回、大きな犠牲を払っている。バイキングのリーダー、ストイックはドラゴンの巣を見つけて撲滅しようと思っていた。ストイックには息子がいるが、逞しいバイキングとは程遠く、しかもいつもドジばかり。しかし、彼の人生を一変させる事件が起こった。その日も島はドラゴンの群れに襲われていた。ヒックは自ら作成した武器で応戦中。彼の放った銛は偶然、最強のドラゴンと謳われるナイト・ヒューリーに命中した。傷ついたドラゴンに止めを刺そうとするヒック。しかし、ヒックは傷ついたドラゴンの手当てをして餌を与え、そして欠けてしまった尾翼を与えた。こうしてドラゴンとヒックの間には友情が芽生えた。しかし、そのドラゴンは村人に見つかり捕獲されてしまう・・・
	私評：お前は私の息子、偉大なる男となる愛する息子・・・ドリーム・ワークスのアニメは大人も楽しめるちょっと毒のあるアニメのイメージがあったのですが、この作品は完全無欠のファンタジー。汚い言葉も使われていない１００％文部省推薦のドラマです。３Ｄならではの迫力のアクションシーンはもちろん、ドラゴンとヒック、父親とヒック、そしてヒックとその仲間たちとのドラマは本当に泣けてきました。人間はみんな可能性を秘めている。そして賭けがいのない物は愛情なんだというテーマを見事なまでに語ってくれます。私に子供がいたら絶対に見せます！（笑）主演のヒックの声を担当しているのは「魔法使いの弟子」のジェイ・バルチェル、彼の父親でバイキングの長、ストイックの声は「３００」のジェラルド・バトラーが演じています。監督は「リロ＆スティッチ」のクリス・サンダースとディーン・デュボア。
フローズン	監督：アダム・グリーン				出演：ケヴィン・セガーズ、ショーン・アシュモア
Frozen	2009年 アメリカ映画
	今週のイチ押し：スキーリゾートにやってきたダン、ジョン、そして紅一点のパーカーの3人。リフトに乗るお金がなくて、なんとかパーカーが作業員を口説き落とした。スノボ初心者のパーカーに合わせて滑ったジョンは、何か物足りなくて最後の一本を滑るべく3人はリフトへと向かった。そして3人はリフトへ・・。足元を3人のスキーヤーが滑っているのが見える。そして数分後・・、リフトは止まった。そして追い打ちをかけるように照明も消えてしまう。そう、彼らは取り残されてしまったのだ。叫んでも返事はない。そして今日は日曜日で、次のスキー場のオープンは週末。その間、だれもここには来ないのだ。リフトの高さは１５メートル。天気は吹雪になりマイナス20度。このままではリフトの上でみんな死んでしまう！意を決したダンは、リフトから飛び降りる事を決意。そして・・
	私評：やっぱり死ぬほど怖いよ〜！・・・・動かなくなった機械ほど面倒で恐ろしい物はない。しかし、こんなに単純なシチュエーションの設定でこれほど怖い映画にしてしまったのがすごい。リフトが止まって動けなくなるという状況になるまでがすごくスムーズで、しかも無理やりではないので、リアルさがさらに増します。しかも、じっとしていては助からない状況なので、主人公たちは究極の賭けに出るのです。リフトからジャンプ！ワイヤーを伝っての移動・・・、しかし、彼らを襲う恐怖はそれだけではないのだ！！それは映画を見てからのお楽しみという事にします。また、このシーンがけっこう残酷なんです。そして最終的には助かるのか？助からないのか？？それは映画の最後の最後まで分かりません。なるほどという展開ではありますが・・・これもホラー映画と言って良いのかもしれません。ダン役は「トランス・アメリカ」の息子役が印象的だったケヴィン・ゼガーズ。ジョン役は「Ｘ−ＭＥＮ２」でアイスマンを演じたショーン・アシュモア。（アイスマンが雪と氷の元で・・というのはかなりウケる）そしてパーカー役はエマ・ベル。監督は日本未公開のホラー映画「Hatchet」のアダム・グリーン。夏にこの作品を公開しているところがイイですよね〜。この猛暑の中、ヒヤー！としたい方にはお勧めです。
特攻野郎Ａチーム	監督：ジョー・カーナハン		出演：リーアム・ニーソン、ブラッドリー・クーパー
The A Team	2010年 アメリカ映画
	ジョン・“ハンニバル”・スミス大佐はメキシコで戦友の“フェイス”ことペック中尉の救出に向かっていた。その途中で出会ったモヒカン頭の運転手Ｂ・Ａが元レンジャーだと知ると意気投合。フェイスの奪還に成功した。３人が駆け込んだ病院で出会ったのは“超”すご腕パイロットもマードック。４人は追い迫る追手をアメリカ空域へと誘い込み一網打尽にした。こうして伝説の特殊部隊“チームＡ”が誕生したのだ。８年後、幾多の危険な任務をこなし彼らは輝かしい戦歴を刻んでいた。そんな時、ゲリラ集団が米ドル紙幣の原版を盗んだという情報を得る。その任務を任されたのはパイクという男が率いる傭兵たち。ハンニバルは上官のモリソン将軍に直談判し、見事に紙幣原版を取り戻すが彼らの目の前でモリソンが乗ったジープが爆破され、その隙に原版も盗まれてしまう。彼らは罠にはまったのだ。軍法会議にかけられ４人は監獄へと送られてしまう。半年後、ハンニバルの元にＣＩＡのリンチが訪れる。原版で刷られた紙幣がチューリッヒで見つかったのだ・・・・
	私評：作戦は奇を以て良しとすべし・・・・人気テレビシリーズが映画化された。ＴＶシリーズの方は大ファンというわけではありませんが、私も何本か見ています。「天才リーダー」「二枚目で銃器の天才」「天才パイロット」「メカの天才」という４人のスペシャリストがそれぞれの役割で大活躍するという「チームワーク」がこの作品の売り物。もちろん、個々の力もすごいのですが４人で一致協力するとさらなるパワーを生み出す。この展開がイイですね〜。アクションの方も映画作品だけに大規模で、とにかく壊しまくり。ところが残虐なシーンがないというのもこの映画の良いところです！ハンニバル役は最近アクションスターになってきた？「９６時間」のリーアム・ニーソン。フェイス役は「ハングオーバー　消えた花婿と史上最悪の二日酔い」のブラッドリー・クーパー、天才パイロットマードックは「第９地区」のシャルト・コプリー、Ｂ．Ａ役は格闘技ＵＦＣのレスラークイントン・”ランペイジ“・ジャクソン、そして彼らを追う国防犯罪捜査局の女性大尉役で「テキサス・チェーンソー」のジェシカ・ビール。監督は「スモーキン・エース　暗殺者がいっぱい」のジョー・カーナハン。
魔法使いの弟子	監督 ： ジョン・タートルトープ		出演：ニコラス・ケイジ、ジェイ・パルチェル
The Sorcerer's Aprentice	2010年 アメリカ映画
	その昔、地上では永木に渡り善の魔法使いマーリンと悪の魔法使いモルガナの戦いが続いていた。しかし、マーリンは弟子のマクシムの裏切りにより絶命。彼は死に際にもう一人の弟子のバルバザールに彼の後継者となるものを探す事を命ずる。月日は流れ現代。世界中を旅してきたバルバザールはついに、後継者となるべき男と出会う。彼の名前はデイブ。しかし、デイブは気弱な物理オタクの青年。事態をまったく理解できないデイブにお構いなく、バルバザールは彼を弟子にして魔法を叩き込もうとする。しかし、彼らに残された時間はあまりなかった。封印されていたモルガナが復活を遂げようとしているのだ。モルガナの狙いは悪の霊たちを復活させることだった・・・・
	私評：これはお前の宿命だ・・・・この映画は正直全然期待していませんでした。やっぱり映画を観る前に過度の期待は禁物。この映画を見てつくづく感じました。だって、めちゃめちゃ面白かった！ストーリーは平均以上！特撮は抜群！！そしてなんといってもキャラクターが良いんです。「魔法使いの弟子」と言えば、ディズニーファンは「ファンタジア」を思い出しますよね。魔法使いの弟子のミッキー・マウスが師匠の魔法の帽子を使って・・・。実はこの映画の中でも、デイブが掃除用具に魔法をかけるシーンがあります。その傍らには・・・そして映画のクレジットの後にもそのアイテムが出てきます。しかも、ラストはすごく意味深なシーンです。これって続編への伏線なのかも？？バルバザール役はみごとにはまり役だった「ノウイング」のニコラス・ケイジ。何となく彼は魔法使いっぽくないですか？？デイブ役は「トロピック・サンダー」のジェイ・バルチェル。敵役のマキシム役は「スパイダーマン２」のドクター・オクトパスを演じたアルフレッド・モリナ、そしてマーリニアンズの紅一点魔女にはイタリアの至宝モニカ・ベルッチ。監督は「ナショナル・トレジャー」のジョン・タートルトープ
ヤギと男と男と壁と	監督 ：グラント・ヘスプロ		出演：ジョージ・クルーニー、ユアン・マクレガー
The Men Who Store At Goats	20109　イギリス・アメリカ映画
	ミシガンの地方紙の記者ボブは妻の浮気で意気消沈。そんな気持ちを振り払うため戦火のイラクへと向った。クウェートでイラクへの入国町をしていたボブはホテルで奇妙な男と出会う。彼の首にかけられていた名札には“リン・キャシディ”の名前が・・。ボブはその名前に聞き覚えがあった。以前に、ボブが取材した米軍の“超能力部隊”で2番目にすごい超能力を持っている男だ。ボブがいたずら書きをしていた絵にシンパシーを感じたリンは、ボブとイラクまでの道中を共にし、極秘情報を語り始める。それは“ジェダイ計画”と呼ばれる極秘プロジェクト。創始者はベトナム戦争で啓示を受けた陸軍のビル・ジャンゴ。彼は愛と平和の精神の元で営まれていた。リンはそこで超能力を学び国に貢献をした。しかし、彼の力に嫉妬する隊員の虚の密告によりボブは追放されてしまう・・・・
	私評：あなたがジェダイ戦士？？・・・・こういうふざけた作品にオスカー俳優が３人！しかも、アメリカでは昨年公開されたらしいのですが、こんな映画があった事さえ知らなかった・・。しかし、笑えました。ロン毛のジョージ・クルーニー！コメディ映画は得意の彼ですが、この映画のリン役はその真骨頂！！しかも、「スターウォーズ」でオビワン・ケノービを演じたユアン・マクレガーに「ジェダイ」ついて語るシーンなんてあり得ないくらい笑えます！ヒッピーのジェフ・ブリッジズが嬉しそうにラりっているシーンも必見！また、イヤらし〜い悪役がピッタリになってきたケビン・スペイシー、そして「アバター」では超〜憎らしい軍曹を演じたスティーブン・ラングが不気味なまでの満面の笑みを見せてくれたかと思えば、「Ｔ２」のロバート・パトリックが欲を丸出しの戦争商人を嬉々と演じている。正直、この映画のストーリーなんてあまり覚えてはいません。しかし、これらのキャストの信じられないようなバカな演技に私はひとり大爆笑・・。この映画にそれ以上の何を望むのか！？いや〜、面白かったです。監督は監督はこれが初の長編映画となるグラント・ヘスロヴ。

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