2007/8/15

今回は怖い映画大特集!?ホラー3作+猟奇殺人1。
イチ押しはやっぱりこの映画。だって好きなんだもーん。

呪怨 パンデミック  監督:清水崇  出演:アンバー・タンブリン、ジェニファー・ビールス
The Grudge 2  2006年 アメリカ映画
今週のイチ押し:日本に留学中のカレンが放火の疑いで警察の監視下に置かれているという連絡が、彼女の母親の元に入った。そしてカレンの潔白を晴らすべく、カレンの妹のオーブリーが日本にやってくる。しかし、カレンはオーブリーの目の前で突然死んでしまう。その時、オーブリーに声を掛けたのは香港からやってきた記者のイーソン。彼はカレンが火をつけた「家」にまつわる不可解な事件を追っていたのだ・・。東京のインターナショナルスクールに通うアリソンは、クラスメートのヴァネッサとミユキに連れられ、ある一軒家を訪ねた。何も知らずに二人のあとに続くアリソンは、ふたりのいたずらで押入れに閉じ込められてしまう。そこで彼女が見たものとは・・
私評:連れてきたんじゃない、着いて来たのよ・・・アメリカ版呪怨の第2作は、今回のためのオリジナルストーリーも含め、伽椰子の出生の謎に迫る。伽椰子は昔から呪われた子供だったんですね・・。こういう部分は貞子と共通項です。しかし、こういう映画はやっぱり映画館で観てこそ楽しめると実感しました。それは場内を駆け巡る「音」です。女子高生3人が「呪われた家」を訪ねたときも天井裏のアヤシイ物音が場内を駆け巡る。それと必要以上の大音響。これがホラー映画の醍醐味です。どんなに画面が大きくなったとはいえ、一般家庭ではこれが再現できませんからね。主演は前作のサラ・ミシェル・ゲラーの妹という設定で「リング2」のアンバー・タンブリン。そしてサラもちょっとだけですが登場します。そして日本からは人気グループAAA(トリプルA)の宇野実彩子。英語も流暢でなかなかの演技。しかも、テーマ曲も歌っています。香港からは人気爆発のエディソン・チャン。そしてほとんど記憶から消えそうになっていた「フラッシュダンス」のジェニファー・ビールス。監督はもちろん我らが清水崇! この映画も全米で初登場第1位を獲得しました。
オーシャンズ13  監督:スティーブン・ソダーバーグ  出演:ジョージ・クルーニー、アル・パチーノ
Ocean's Thriteen  2007年 アメリカ映画
ラスベガスで幅を利かす冷酷なカジノ王、ウィーリー・バンクはパートナーに名乗りをあげた男を簡単に裏切り、切り捨てた。彼はその場で心臓発作を起こして入院してしまう。しかし、彼こそは悪名高き「オーシャンズ11」のメンバーのひとりルーベンだった。ルーベンの病室に集まったダニーを含む10人は彼の仇を討つことを決めた。ターゲットはバンクが近々オープンを予定している超豪華カジノ付きホテル。超ハイテクの警備を誇るこのホテルの開業日に合わせて、計画は着々と進められたが、思いがけないアクシデントで彼らは資金不足に陥ってしまう。そこでダニーが話を持ちかけたのは、なんと以前にダニーたちがペテンにかけたテリー・ベネディクトだった・・
私評:レッツゴー、ボーイズ!!・・・・ダニー・オーシャンと仲間たちが戻ってきた。舞台は1作目と同じラスベガス。そこで彼らが仕掛けるのは、巨大ホテルのオープニングをぶち壊すこと。カジノの金をごっそりいただくだけじゃ物足りない。ホテルの名誉もメチャクチャにする計画。しかし、こんなとんでもない計画もハリウッドを代表する男たちの手に掛かったらできちゃいそうな気がするから不思議。そしてそのとんでもない計画の結末は・・・??しかし、これだけ旬の男たちが揃えば女性客にはたまらないでしょう!? 出演は世界一セクシーな男(?)ジョージ・クルーニー、話題作に出演が続くブラッド・ピット、マット・デイモン!今回の悪役はハリウッド映画の大御所アル・パチーノ。彼とラスベガスでホテル王争いをするのが「ゴッドファーザー パート3」で彼と共演したアンディ・ガルシアというのも憎い組み合わせ。しかも、「シー・オブ・ラブ」でアル・パチーノを骨抜きにしたエレン・バーキンが彼の秘書役でセクシーな衣装で登場!などなど・・映画の本編以外にも楽しめる要素がてんこ盛りです。監督は前2作と同じくスティーブン・ソダーバーグ。
フロストバイト  監督:アンダシュ・バンケ  出演:ペートラ・ニールセン、グレーテ・ハヴネショルド
Frostbite  2006年 スウェーデン映画
1944年、第2次世界大戦時のウクライナで北欧義勇兵が道に迷い、ある小屋に身を寄せた。しかし、そこはヴァンパイアの巣窟だった。必死の思いで逃げ出したメンバーの中にベッカードがいた。現代のスウェーデン。女医のアニカと娘のサガが小さな町に引っ越してきた。アニカはこの街で遺伝子の研究をしているベッカードの下で働くためにやってきたのだ。彼は1年近くもこん睡状態の少女に謎の赤い錠剤を飲ませていた。この病院の若い研修医のセバスチャンは彼の赤い錠剤を盗み、こっそり呑んでしまう。すると彼の体に異常が起こる。一方、転校した学校で友達になったベガとパーティに出かけたサガ。しかし、このパーティ会場にも赤い錠剤が・・。これを麻薬と勘違いした主催者は飲み物に錠剤を混ぜてしまう。それを呑んだ者たちは次々とヴァンパイアに変身していく・・・。・・
私評:この首筋の2つの穴は間違いない・・ヴァンパイアだ・・・渋谷の小さな映画館のレイトショーでこっそり公開されているスウェーデン製のホラー映画。しかし、これがなかなか良くできているんですよ。最近、ハリウッドがつい勢いで作ってしまったようなホラーを連発している中で、ヨーロッパでこんな面白い映画が作られていたなんて・・。しかも、舞台が極夜の町で昼でも薄暗いのがこんな映画にはピッタリ。そんな街でヴァンパイアVs人間の壮絶な戦いが繰り広げられます。そして1944年の生き残り、ベッカードの正体もビックリ。主演のアニカ役、そしてベッカート教授役はスウェーデンでは有名らしいのですが、私はまったく知りませんでした。そしてサガ役はなんとあの「ロッタちゃん」を演じたグレーテン・ハヴネショルド!あの子がもう20歳になったんです。この映画ではヴァンパイアと戦う少女役を好演!監督はこれが監督デビューのアンダシュ・バンケ。これは拾い物の映画でした!
消えた天使  監督:アンドリュー・ラウ  出演:リチャード・ギア、クレア・デインズ
The Flock  2007年 アメリカ映画
長年にわたり、性犯罪登録者の監察を続けてきた公共安全局のエロル・バベッジは退職を間近に控えていた。そして後任となるアリスン・ラウリーの指導を任される。2人で担当地域を巡回すると、アリスンはバベッジあまりにも行き過ぎたやり方に反発を覚える。そんな中、17歳のハリエットが行方不明になる。彼女は乗馬場からの帰り道で忽然と姿を消してしまったのだ。家出の可能性もあるとアリスンは考えていたが、バベッジは自分が監視し続けている性犯罪の登録者の中に犯人がいると確信していた。彼はアリスンと共に犯人の追跡を開始する。しかし、エロルが目をつけたのは児童ポルノのカメラマンであるグレンだった・・・・
私評:人を外見で判断するな。犯人は人間の姿をした獣なんだ・・・「インファナル・アフェア」のアンドリュー・ラウ監督のハリウッド進出第一弾がこの映画。また、男くさ〜い感動のドラマかと思ったら、猟奇殺人の映画だった。映像もけっこうグロテスクなシーンがあり、ご他聞に漏れずR15の設定になっています。しかし、この映画で怖かったのは狂った犯人のあまりに過激な手口以上に、リチャード・ギア扮するエロルの視点です。映画の中でも「ここまでやるのか?」と思うシーンがけっこうあるのですが、映画が進むと彼の行動が(正しいとは言えないが)間違ってはいないという事に気付かされる。彼が見張る性犯罪者たちは完全におかしいのです。そんな人間が野放しになっているのかと思うと・・・。あと、この映画は「セブン」と比較されますがシチュエーションは似ているかも??主演はリチャード・ギア。この映画でも彼はすごくいい演技を見せます。でも、オスカーには縁がないんですよね〜。新人捜査官役は「ロミオ&ジュリエット」のクレア・デインズ。そして強烈な演技を見せるのが「アナコンダ2」のケイディ・ストリックランド。ここには書けませんが、見た人はきっとビックリしていると思います。ラウ監督はこのままハリウッド監督になってしまうのでしょうか・・・?
ブラッド  監督:セバスチャン・グティエレス  出演:ルーシー・リュー、マイケル・チクリス
Rize : Blood Hunter  2006年 アメリカ映画
ジャーナリストのセイディは若者が興味を引くカルトな記事が得意で、ついにカバーページを飾った。そんなある日、セイディが取材したカルト集団絡みで取材した若い娘・トリシアの電話番号からあるホームページを発見する。そこには謎の言葉と地図が・・。そしてセイディは無残な姿で発見される。その姿を見て絶叫する刑事ローリンズがいた。実は彼は彼女の父親だった。セイディはHPの地図を使ってある屋敷にたどり着く。しかし、彼女は何者かに襲われ気を失う。そして彼女が再び目覚めたとき、彼女の周りには3人の男女がいた。彼らはカルト教団を隠れ蓑にしたヴァンパイアだったのだ。セイディは頚動脈を切られ、さんざん体を弄ばれた後にゴミのように捨てられた。しかし・・、彼女は遺体安置室でヴァンパイアとして蘇る。やがて、彼女は禁断症状からホームレスを殺して血を吸う。自分がしたことに嫌悪感を抱き、自殺を図るが彼女の体は死ねない体になっていた・・・
私評:セックスと殺人だけが人間に残された唯一の快楽だ・・・ヴァンパイア映画としてはB級の匂いがプンプンする作品だったのですが、以外や妙なところに見所を発見できる不思議な映画でした。ヴァンパイア映画だけに血の量はハンパじゃありません。でも、この映画の最大のウイークポイントはヴァンパイアが意外と弱いんです。(笑)この映画の見所、その1:ルーシー・リューが脱ぎまくります。特に全裸で逆さづりにされるシーンはマニア好みかも? その2:ハリウッド映画界で、東洋人役で大活躍して昨年7月に惜しくも他界したMAKOの遺作がこの映画なのです。その3:へヴィメタル界の異端児、マリリン・マンソンがヴァンパイア映画なのに、ヴァンパイア役ではなくバーテンダー役で登場!(笑)などなど。これだけで観たくなるでしょう?主演は「チャーリーズ・エンジェル」のルーシー・リュー。事件を追う刑事役は「ファンタスティック・フォー」のマイケル・チクリス。監督は脚本家として有名なセバスチャン・グティエレス。もちろん、この映画の脚本も彼です。


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