2015/8/14

最近は映画も思った以上に観れてない。
今回のイチ押しは超感動のアニメ。

バケモノの子	監督：細田守	出演：　役所広司、宮崎あおい、広瀬すず、染谷将太
	2015年　日本映画
	今回のイチ押し:両親の離婚がきっかけで親戚の家に引き取られた蓮はひとりで渋谷の街を徘徊していた。そこで彼が出会ったのは「熊徹」と名乗るバケモノ。蓮は熊徹を追い、いつしかバケモノの世界「渋天街」に辿りついた。しかも元の世界への道は閉ざされてしまった。バケモノ界の長老である宗師は長年にわたりこの世界を納めてきたが引退をして神になる事を決めていた。宗師の後継者は最も武術に長けたものが継承する事になっており、ふたりの候補がいた。ひとりは体力、知力、そして人望にも長けた猪王山、そしてもうひとりが熊徹だった。しかし、宗師の後継者になるためには弟子を持つことが義務付けられていたが、乱暴者でわがままな熊徹には弟子が一人もなく、人間界には弟子の候補を探しに行ったのだ。ひょんなことから熊徹の弟子になった蓮は「九太」と命名され熊徹と共同生活を始めるが・・・
	私評：熊徹～！！負けるな～！！・・・この監督の作品って、タイトル名を聞くだけだと面白そうな匂いがしないのですが本当に外さない。最初は異世界の小さな物語なのですが、とにかく登場人物のキャラクターの描き方が素晴らしい。いつしか彼らの世界に引き込まれて、ついには彼ら一人一人が本当に好きになってしまう。そしてクライマックスはまさかの特大の迫力と感動！！いや～、素晴らしいです！そして驚くべきは声優のクオリティの高さ。熊徹役は「渇き。」の役所広司、九太の少年時代は「舟を編む」の宮崎あおい、青年期の九太は「寄生獣」の染谷将太、九太が心惹かれる女子高生には「海街Diary」の広瀬すず。彼らの吹替えは本当に素晴らしいです！プロの声優さんの出番がなくなってしまうよ。その他、大泉洋、リリー・フランキー、麻生久美子という豪華な顔ぶれ。監督は「サマー・ウォーズ」「おおかみこどもの雨と雪」の細田守。この監督の映画は本当にハズレがない。

進撃の巨人	監督：樋口真嗣		出演：三浦春馬、長谷川正巳、水原希子
Attack On Titan	2015年日本映画
	人類は数百年前に巨人に襲われ、その大半が喰われた。生き延びるために人々は高い壁を3重に築き巨人の侵入を防いだ。しかし、それから月日が流れ大半の者は巨人の姿を見ていなかった。血気溢れる青年のエレンは幼馴染のミカサ、そしてアルミンと一緒に禁止されている壁に近づいた。その時・・・、その塀をはるかに超える超大型巨人が現れ、壁を破壊した。その後を追って次々と巨人が壁の中に侵入し、たくさんの人間が喰われた。エレンはミカサと一緒に逃げるが群衆に引き裂かれて、ふたりは離れ離れになってしまう。そしてエレンが駆けつけた時、すでにミカサの姿はなかった。数年後、エレンは調査兵団に入隊した。彼はとにかく巨人を殺すことに執着していたのだ。そしてついに出陣の時が来た。任務はありったけの爆薬を使って大型巨人によって開けられた穴を塞ぐ事。新人の兵たちが次々とやられる中、さっそうと立体機動装置を操る二つの影があった。そのひとつはなんとミカサだった・・・
	私評：心臓を捧げよ！！・・・原作は超ベストセラーですがマンガ版は絵が嫌いで読んでいません。私がこの作品にはまったのはTV版のアニメ。この完成度がめちゃめちゃ高くて、再編集して先日公開された劇場版アニメに至ってはもはや傑作！そして満を持しての「実写版」を鑑賞しました。原作と人物やそれぞれが置かれた環境が違っているのですが、私は違和感を抱くことはありませんでした。むしろ映画としての新たな世界観が好き。そして一番の見所である特撮は、かなりのグレードです。立体機動装置でビュンビュン飛ぶシーンはスパイダーマンのスタッフを使えばさらにクオリティが上がったと思いますが、全然許容範囲。というか、「日本もやるじゃないか！」と嬉しくなりました。エレン役は「永遠の0」の三浦春馬、最強の戦士シキシマ役は「舞子はレディ」の長谷川博己、ミカサ役は「ノルウェイの森」の水原希子、そしてアルミン役は「GANTZ」の本郷奏多。その他、石原さとみ、桜庭ななみ、國村準、ピエール瀧、三浦貴大などなど。監督は「のぼうの城」「日本沈没」の樋口真嗣。後編は9月11日の公開です。

東京無国籍少女	監督：押井守		出演：　清野菜名、金子ノブアキ、リリィ
	2015年日本映画
	とある女子美術学校。創作活動に勤しむ生徒たちの中にかつて天才と呼ばれた藍がいた。彼女はある事故が原因で怪我を負い不眠症になっている。授業もまともには受けず他の生徒たちからは嫉妬とも取れるいじめも受けていた。しかし、なぜか学校の教頭は彼女の特待を認めていた。担任も藍の待遇には納得がいかない。そんな藍にやさしく接するのがは校医だけだったが、そんな彼女にも藍は決して心を開かない。鬱屈がどんどんたまり藍の頭は爆発寸前。それを助長するかのように大きな地震が何度も襲ったり、大量の羽音が響き渡る。そんな時、藍の中で何かがキレる。その瞬間、彼女が持ち合わせていた特殊能力が一気に解放される。果たして藍はいったい何者なのか？？・・・
	私評：眠れないの・・・つい先日、「パトレイバー」シリーズを監督したばかりの押井監督が、陰で（？）こんな映画を作っていた。前半はとにかく静かなトーンで物語が進む。凝りに凝った映像。そのアングルひとつとってもすごい拘りが感じられた。しかし、とにかく退屈な70分を耐え忍ぶと究極の15分間が待っています。それは壮絶で残酷で、そして美しい戦い。まさに映画自体が爆発をしたような瞬間は震えてしまいました。しかし、この映画のすごさの80％は主演の清野菜名。彼女のアクションは「TOKYO TRIBE」や「少女は異世界で戦った」ですでに知っていたけど、この映画のアクションはけた外れ。壮絶にして華麗なアクションに見とれてしまいました。彼女は平成の志保美悦子ですね。そして藍を苛める同級生の女子たちが役の田中日奈子、吉永アユリ、花影花音の3人がグッドです。その他、金子ノブアキ、リリィ、本田博太郎が脇を固めます。監督は「アヴァロン」「THE NEXT GENERATION-パトレイバー」の押井守。

リアル鬼ごっこ	監督：園子温		出演：　トリンドル玲奈、篠田麻里子、真野恵里菜
	2015年　日本映画
	女子高生たちを乗せたバスが山道を走っていく。その時、一陣の風がバスを襲う。するとバスの上部は女子高生たちの胴体から上と一緒に削り取られた。さっきまで賑やかだった車内は血の海となる。偶然、落としたペンを拾おうとして前かがみになったミツ子は命拾いをするが、風は執拗に彼女を追ってくる。途中で出会った人たちも風によって真っ二つ。いつしかミツ子は山道を抜けて川に辿りついた。そこにも無残に引き裂かれた死体が横たわっていたが、血まみれになっていたミツ子は死体から衣服（制服）を剥ぎ取り、そこから走り去った。しばらく走ると学校に向かう女子高生たちと遭遇。ところがそこではミツ子は、以前からその学校にいたと言われる。そして親友だったというクラスメイトたちと授業をボイコット。しかし、学校に戻ると女教師の一人がマシンガンでクラスメイトを皆殺し。ミツ子はまたしても全力疾走で学校から逃げ出すが・・・
	私評：あなたは生き延びて・・・園子温監督のブラッディな作品が好きな人にはたまりません。ストーリーは原作とは違ってとんでもないオチが待っているのですが、それまでは何が何やらさっぱり分からないまま、ひたすら逃亡と虐殺を繰り返す。しかし、そのテンポがすごく良いので決して中だるみにはなりません。そして園監督といえばJKのパンチラ！こちらもたっぷり堪能できます！そして映画の中でヒロインがバトンタッチして変わっていくというのも面白いです。ミツ子役は「呪怨　はじまりの終わり」のトリンドル玲奈、ケイコ役は元AKB48の篠田麻里子、そしていずみ役は「新宿スワン」の真野恵里菜。そしてこの映画、前半はまったく男が出てきません。そしてようやく現れた男子高生は工藤巧です。とにかく若い女の子がいっぱい出てきてバンバン殺されるのを楽しむ映画。かなり変態チックな言い方ですが、私は思い切り楽しみました！監督は「TOKYO TRIBE」「新宿スワン」の園子温。

ターミネーター　新起動（ジェニシス）	監督：アラン・テイラー		出演：　アーノルド・シュワルツェネッガー、エミリア・クラーク
Terminator Genisys	2015年　アメリカ映画
	近未来。機械に支配された地球は反乱軍となった人類と機械生命体の果てしない戦いが繰り広げられていた。反乱軍のリーダーのジョン・コナーは機械生命体がタイムマシーンで過去に行き、彼の母親のサラを殺そうとしている事を知る。そして反乱軍のメンバーのひとりカイル・リースを1984年に送り込んだ。LAでウエイトレスをしているはずのサラだったが、カイルが出会ったのはすでにターミネーターとの戦いを繰り広げる女兵士のサラ。実はカイルよりもさらに前にサラを守るために何者かによって旧式のターミネーターが送り込まれ、少女時代からサラを守っていたのだ。そこに送り込まれた旧式のターミネーターも彼によって破壊された。サラはその時代でタイムマシーンを制作しており「審判の日」と呼ばれる1997年に飛んでスカイネットを滅ぼそうとしていた。しかし、未来からのタイムトリップ中にカイルが聞いた2017年が審判の日であるという声を信じ、彼らは2017年に飛ぶが・・・
	私評：待ってたぜ・・・強引と言えば強引な展開だけどターミネーター＝シュワルツェネッガーの方程式は崩せない。そんな中で関係者が頭を絞って作り上げたのがこの作品。しかも、サラ、ジョンも今までとは全く違うキャラ。しかし、そんな無理矢理感もなんのその、私はけっこうターミネーター・ワールドに浸って大興奮でした。しかし、この作品はシリーズ1と2を観ておかないと100％楽しめませんので復習しておきましょう。今回はターミネーターも3機種が登場。一番古いT－700型演じるのは「ラスト・スタンド」で復活を遂げたアーノルド・シュワルツェネッガー！彼はこの役しかできません！シリーズ2作目で登場した液状メタルT-1000役は韓国のイ・ビョンホン、そしてそれらをはるかに凌駕する最強ターミネーターは・・・言えません。サラ・コナー役は新星エミリア・クラーク、カイル・リース役はジョイ・コートニー、ジョン・コナー役は「猿の惑星　新世紀」のジェイソン・クラーク。そして長年にわたり事件を追う刑事役で「セッション」でオスカーを獲ったJ・K・シモンズが登場します。監督は「マイティ・ソー　ダーク・ワールド」のアラン・テイラー。

HERO	監督：鈴木雅之		出演：　木村拓哉、松たか子、北川景子
	2015年　日本映画
	ある夜、ネウストリア国大使館の裏で一人の女性が車に跳ねられて死亡した。車の運転手の取り調べをする検事の久利生と事務官の麻木の前に現れたのは、以前に久利生の事務官をしていた雨宮。彼女も今では検事となっていた。実は彼女が現在働いている大阪で、暴力団絡みの案件があり、今回車に跳ねられた女性は彼女の重要な証人だったのだ。事件のいきさつを追っていくと車の運転手の過失は少なく、なぜ彼女が裸足で飛び出してきたのかが久利生の中で引っかかっていた。しかし、ネウストリア大使館内は日本国内であっても治外法権。正攻法では決して足を踏み入れることはできない。そこで久利生と麻木は大使館員と交流を持つためネウストリア料理の店を訪ねるが・・・
	私評：大使館はだめだぞ～！！・・・実は私、「HERO」のテレビシリーズは見たことがありません。だけど、劇場版だけでも十分面白かったです。今回は新シリーズでは登場しなかった雨宮が登場するところが面白い！もしかして麻木と恋のバトル？？とか色々な期待が膨らんじゃいました。そしていつも通りと言うか鉄板のオチは事務所の全員が一致団結して久利生をサポートするくだり。だけど、久利生のキャラクターが周りのみんなをそうさせるんだと妙に納得がいきましたね。まさに彼はヒーロー。そんな久利生を演じるのは「SPACE BATTLESHIP YAMATO」の木村拓哉、雨宮役は「夢売るふたり」「告白」の松たか子、麻木役は「謎解きはディナーのあとで」の北川景子。その他、佐藤浩市、松重豊、吉田羊、小日向文世、濱田岳。監督は1作目の「HERO」、「プリンセス・トヨトミ」の鈴木雅之。

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