レビューがほぼ一ヶ月遅れ。
イチ押しはスッキリ爽快な3作品!
マッドマックス 怒りのデス・ロード | 監督 : ジョージ・ミラー | 出演 : トム・ハーディ、シャーリーズ・セロン | ||||||
Mad Max Fury Road | 2015年 アメリカ映画 | |||||||
今回のイチ押し:近未来。地球の資源は枯渇し荒廃した乾いた大地だけが残っている。そんな砂漠を支配するのはイモータン・ジョー。彼は暴力と恐怖で人々を統治し、その時代の貴重な資源「水」と「ガソリン」を抱えていた。元警察官のマックスは愛する家族を亡くし砂漠を彷徨っているとき、イモータン・ジョーの手下に捕まり疾病患者に血液を与える奴隷となる。そんな時、イモータンの右腕の戦闘隊長のフュリオサが裏切り、イモータンの子供を創るために囲われた5人の女たちを連れて逃走を図る。フュリオサが目指したのは彼女が生まれた「緑の大地」。しかし、イモータンは女たちを取り戻すために大軍を送り込む。その先頭車両にはマックスが縛りつけられ血液を提供していた。辛くも脱出に成功したマックスはフュリオサと一緒に「緑の大地」を目指す事にするが・・ | ||||||||
私評:俺の名前はマックス・・・・・名作アクション映画が時を経て最大級のクオリティで復活した。なんたって400時間も撮影をしてその中から厳選した120分を使ったというのだからすごい。カット割り編集もめちゃめちゃ凝りまくっています。とにかくビックリするような映像の連続で、終始アドレナリンが出続けの2時間でした。危険なスタントシーンも多々あるので、きっと死人が出ている??そしてこの映画の凄いのが音響です。まさに爆音と呼ぶにふさわしい。この映画を劇場で観ないなんてもったいなさ過ぎます。マックス役は「ダークナイト・ライジング」のトム・ハーディ、フュリオサ役は「スノー・ホワイト」のシャーリーズ・セロン。シャーリーズ様、ステキすぎます。惚れ惚れしました!全身真っ白な兵士には「アバウト・ア・ボーイ」「X-MEN フューチャー・パスト」のニコラス・ホルト。彼の大暴走ぶりお見事!監督は「マッドマックス」シリーズの生みの親でもあり「ベイブ」「ハッピーフィート」などの子供作品も特異なジョージ・ミラー。御年70歳でこの映画を撮れるなんてすごいです!! | ||||||||
甲殻機動隊 新劇場版 | 監督 : 野村和也 | 出演 : 坂本真綾、松田健一郎 | ||||||
Ghost In The Shell : The Movie | 2015年 日本映画 | |||||||
今回のイチ押し:防衛省課員、十数名が彼らの降格を不服として、政府の要人を人質にして国会議事堂に籠城した。この事件の解決のために公安は200名体制で議事堂を包囲するが、総理大臣補佐官の藤本は草薙素子をリーダーとする7人の少数部隊を現場に送り込んだ。そして彼らは犯人グループをいとも簡単に制圧する。しかし、ゴーストハックされた人質によって犯人たちは銃殺されてしまう。時を同じくして総理大臣爆弾暗殺事件が発生する。その事件の現場には草薙のかつての上司のクルツもいて命を落としてしまう。事件の裏にあったのは義体(機械の体)の新たな技術「デッドエンド」の開発に絡む、巨大な組織の影だった。しかも、電脳ウィルス「ファイアースターター」の存在も見え隠れする。 | ||||||||
私評:あなたたちは優秀なパーツ・・・私の大好きな攻殻機動隊の新たな物語です。久しくこの作品に触れていなかったので復習しておけば良かったな~、とちょっと後悔。しかし、公安9課(攻殻機動隊)は相変わらずクールでカッコいい。彼らのそれぞれのパフォーマンスは思わず「イエーイ!」と叫びたくなるくらい決まっています。しかし、そんなアクションシーンは2の次3の次で、この映画の一番の見どころは電脳社会の中で自我を見出そうとする草薙の苦悩や、そんな社会が作り上げた歪の描き方。とにかく奥が深いです。前作を見ずにいきなりこの作品を観ると人物の相関関係や社会背景が分からないと思うので「攻殻機動隊」ビギナーはまず、前作「GOHST IN THE SHELL/攻殻機動隊」と「イノセンス」を見ましょう!声優陣は「新世紀エヴァンゲリヲン」のマリ役の坂本真綾、「人狼 JIN-ROH」の新垣樽助、そして三代目J SOUL BROTHERSのNAOTOが藤本の息子役で登場。監督は野村和也。 | ||||||||
アベンジャーズ: エイジ・オブ・ウルトロン | 監督 : ジョス・ウェドン | 出演 : ロバート・ダウニー Jr、スカーレット・ヨハンソン | ||||||
Avengers: Age Of Ultron | 2015年 アメリカ映画 | |||||||
今回のイチ押し:ナチの秘密組織「ヒドラ」の残党がロキの杖を使い人体実験を行っていた。その情報を得たアベンジャーズは秘密帰途を襲撃。そこで彼らは特殊能力を持った双子の姉弟、ワンダとピエトロと戦う事に。彼らの並外れた能力の前でバートンは負傷。そしてワンダの特殊能力によりアベンジャーズのメンバーは個々に抱える不安な幻想を見せつけら、全員が感情を乱されてしまう。トニー・スタークはロキの杖の力を使って、人工知能を備えたロボットによる警護システム「ウルトロン」を作ろうとするが、アベンジャーズのメンバーからは反対の意見が飛び交う。しかし、半ば強引にスタークが作り上げたウルトロンは、あまりに高度なAIを有していたため自らの使命に疑問を抱き始める。彼らの出した答えは「人間は守るべき存在ではない」という事。そしてウルトロンは人類の敵にまわってしまう・・ | ||||||||
私評:Avengers will return・・・まだ、続くんだね。今回も人様には大迷惑をかけながら、大規模な戦いをする最強チーム。しかも、今回は新たに2名の新人も迎えさらにパワーアップ。しかし、今回の敵はさらに強い。最近「AI」が人類の敵になるというテーマの作品が多いですよね。それを先取りして映像化していたスピルバーグやジェームズ・キャメロンってある意味すごいですね。あと、私がアベンジャーズを好きなのはこれだけの主役クラスのメンツが集まりながら誰もが目立ち過ぎず、だけど大暴れというところ。そんな彼らを統率とするキャプテン・アメリカがめっちゃカッコいい!!メンバーはアイアンマンのロバート・ダウニー・Jr、キャプテン・アメリカはクリス・エヴァンス、ソーはクリス・ヘムズワース、ハルクはマーク・ラファロ、ブラック・ウィドーはスカーレット・ヨハンソン、ホークアイはジェレミー・レナー、新たな布陣としてワンダ役はエリザベス・オルセン、ピエトロ役はアーロン・テイラー=ジョンソン(この二人は「ゴジラ」では夫婦役でしたね)。その他、サミュエル・L・ジャクソン、ジェームズ・スペイダー、ポール・べタニー、ドン・チードル、ステラン・スカルスガルドなどなど・・・。凄すぎるキャストです。監督は前作に引き続きジョス・ウェドン。次回作も絶対見ます!! | ||||||||
極道大戦争 | 監督 : 三池崇史 | 出演 : 市原隼人、成海璃子、リリー・フランキー | ||||||
2015年 日本映画 | ||||||||
一本気な性格で敏感肌の影山亜喜良は銭湯で素晴らしい刺青に出会う。その刺青の持ち主は昔気質で人情家のヤクザの親分神浦。神浦に惹かれてヤクザになった影山は神浦に連れられて行かれた居酒屋で怪しい赤い液体を飲まされた。数日後、神浦は刺客によって八つ裂きにされ殺されてしまう。首を切り落とされた神浦は最後の力を振り絞り影山の首に噛みついた。実は神山の正体はバンパイアで、彼に噛まれた影山もバンパイアになってしまう。血を欲する影山は一般人を噛んでしまうが、彼らは皆「ヤクザ・バンパイア」になってしまう。敵対するヤクザの刺客も超人的なパワーを手に入れた影山は次々と叩きのめしていく。そして神浦は彼によって救われた女、杏子に心惹かれていくが・・・ | ||||||||
私評:ヤクザ・バンパイアの道を行け~!!!!・・・三池監督、大暴走です。主のストーリーはあるけれど、その場のアドリブが大半なのでは??これは三池監督の往年の名作「デッド・オア・アライブ」を彷彿せる大爆発、そして大爆笑!とにかくやりたい放題の映画です。ラストなんか「え~!!こんな終わり方でイイのか~!!」と思い切りツッコミたくなりますよ。しかし、キレの良い演出はさすがです。そんな演技に応える役者もすごい。影山役は「ROOKIES」の市原隼人。キレキレに体を鍛えてカッコいい!神浦役は「そして父になる」のリリー・フランキー、杏子役は「書道ガールズ」の成海璃子。清純派のイメージの彼女がいきなり暴行されるシーンで登場するのでドキッとしました。ヤクザの女幹部で「機動警察パトレイバー」の高島礼子。彼女もかなり壊されています(笑)。そしてビックリなのが狂犬役で出演の「ザ・レイド」のヤヤン・ルヒアン。さすがに彼の格闘シーンはハンパない迫力です。監督は「風に立つライオン」「悪の教典」の三池崇史。この映画で一番気になるのが河童男。相当臭いらしいのですが、どれだけ臭いのか嗅いでみたい・・・。 | ||||||||
進撃の巨人 後篇ー自由の翼ー | 監督 : 荒木哲郎 | 出演 : 梶裕貴、石川由依、井上麻里奈 | ||||||
2015年 日本映画 | ||||||||
近未来。3重の壁の中で慎ましやかに暮らしていた人類の平和は1体の超大型巨人の出現によって終止符が打たれた。エレンは両親を巨人に殺された恨みから討伐隊に志願し、がむしゃらに巨人に向かっていく。しかし、そんな彼の体に変化が起こる。自らが巨人に変身してしまったのだ。自分の驚くべき能力に戸惑いながらも、彼は自分自身が何なのかを模索しつつ戦いの身を置いていく。そんな時、高い知能を持つ女の巨人が現れる。討伐隊の一組は女巨人によって全滅。怒りに震え巨人となったエレンも壮絶な戦いののち、彼女に倒されてしまう。そしてついに女巨人の正体が明らかになる・・・ | ||||||||
私評:巨人たちを一匹残らず駆逐してやる!・・・・アニメ版の後篇です。全編を観たからもちろんこちらも観ないとね。しかし、この作品は単にTVシリーズを劇場用に編集しただけではない。原作をはるかに凌駕したTVアニメをさらにブラッシュアップしてあるのは言わずもがな、劇場ならでは大音響&大迫力の映像はまさに驚異。TV版は一回見ているし、内容も知っているのにどんどん話に引き込まれていきました。8月に公開される実写版のハードルがさらに上がりましたね。この映画版をTV画面で見るなんて勿体無さすぎる。できればIMAXで観たかったな~・・。続きもぜひ、作って欲しいですね。声優陣はエレン役の梶裕貴、ミカサ役は石川由衣、アルミン役は井上麻里奈。監督は前作同様、荒木哲郎。 | ||||||||
ストレイヤーズ・クロニコクル | 監督 : 瀬々敬久 | 出演 : 岡田将生、成海璃子、染谷将太 | ||||||
2015年 日本映画 | ||||||||
1990年代。政府の秘密期間は特定の子どもたちを実験台にして、ある特殊な能力を開花させた。そこには二通りの実験方法があった。ひとつは彼らの親の脳内に強いストレスを与えることにより子供たちのホルモンを活性化させること。そしてもう一方は動物や昆虫のDNAを植え付ける事。しかし、彼らの体はその異常さに耐えられず、寿命が短くなったり、廃人になってしまったりするのだ。そして現代、二組のエスパーたちは別の道を歩んでいた。昴引き入る仲間たちは家族のように寄り添い、時々は悪の是正をしている。そしてもう一組は学をリーダーとする5人組。彼らはあるターゲットに向けて殺人を重ね、現場には「アゲハ」のカードを残していた。昴たちを見守る政府の要人の渡瀬は、昴たちにアゲハの確保を命ずる。しかし、学は究極の最終兵器を体に抱えていた・・・ | ||||||||
私評:僕を燃やして・・・超能力者同士の戦いを描いた作品ですがアクションよりドラマに重点が置かれています。それが良いか悪いかは微妙なところです。私はどうも中途半端な感じがしてしまったのですが・・・。この映画のあとに「アベンジャーズ」を観てしまったというのもあるのですが、あまりのショボイ。特にだけど、演技陣にフレッシュな顔ぶれを揃えたのは良かったですね。昴役は「思いのこし」「エイプリル・フールズ」の岡田将生、学役は「寄生獣」の染谷将太、昴の妹分、沙耶役は「極道大戦争」にも出ている成海璃子、学と行動を共にする少女モモ役は「Little Forest」「鈴木先生」の松岡茉優、そして恐怖と不安から心が乱れていく良助役は(私が注目している若手俳優)「渇き。」「ソロモンの偽証」の清水尋也。監督は「アントキノイノチ」の瀬々敬久。 | ||||||||