2012/8/5

待ちに待ったハリウッドの超大作が
続々と公開されます。今回のイチ押しはそんなハリウッドの力を
見せつける2作品です!

ダークナイト ライジング  監督 :クリストファー・ノーラン  出演 : クリスチャン・ベイル、アン・ハサウェイ
The Dark Knight Rises  2012年 アメリカ映画
今週のイチ押し:バットマンがジョーカーとの決戦後にゴッサムシティから姿を消して5年。ブルース・ウェインもその戦いで重傷を負い、しかも愛する女性を失ったジョックから人前には姿を現さなくなった。そんな時、極悪の傭兵ベインが移送中に脱走。彼はある目的のためにゴッサムシティに向かっていた。ちょうどその頃、ブルースの屋敷でメイドをしていた女が、金庫からネックレスを盗み出した。それを見抜いたブルースだったが女はまんまと逃げてしまう。女の名はセリーナ・カイル。しかし、彼女が盗み出したのはネックレスだけではなくブルースの指紋も盗み出していた。彼の指紋はウェインコーポレーションの口座から莫大な金額を引き出すために使われたのだ。ゴッサムに到着したベインは目的を達成するため為替取引場を襲い、アメフトの競技場を爆破、そしてついにはゴッサムシティ中を爆破。市外へ抜ける橋も落とし、ゴッサム市民を街に閉じ込めた。バットマンはベインの元に向かうが返り討ちに遭い、深い井戸の中に閉じ込められてしまう・・
私評 : いま、またバットマンの力が必要だ・・・・クリストファー・ノーラン監督のバットマン3部作の終章です。従来のヒーローものとは一味違った演出で1作目の「バットマン ビギンズ」2作目の「ダークナイト」とも名作と呼ばれるにふさわしい作品になっていますが、最終章は更なる進化を遂げ、見事なまでのストーリー展開、そして演出でシリーズは締めくくられました。まさに完璧なかたちで・・・。先週末、土曜、日曜と2回も映画館に通ったのですが、大好きな映画は何回でも観たい!ストーリーを知った上で観た2回目は更なる発見もありました。本当にすごい映画ですよ。主演は「ザ・ファイター」でオスカーを獲ったクリスチャン・ベイル。彼のバットマンは最高です。新たな布陣としてセリーナ役で「ワン・デイ」のアン・ハサウェイ、ベイン役は「裏切りのサーカス」のトム・ハーディ、正義感あふれる警官ブレイク役で「50/50」のジョセフ・ゴードン=レヴィット、ウェインの会社を救う金持ち役は「NINE」のマリオン・コティヤール。そしてシリーズを通して登場するマイケル・ケイン、モーガン・フリーマン、ゲイリー・オールドマンは最高!監督は「インソムニア」「インセプション」のクリストファー・ノーラン。今回はアメリカの公開時に悲惨な事件が起こりました。この事件は映画に対する冒涜です。亡くなった方々はたいへん残念ですが、この事件のせいで映画界が下火にはなって欲しくないと切に願っています。
プロメテウス  監督 : リドリー・スコット  出演 : ノオミ・パラス、シャリーズ・セロン
Prometheus  2012年 アメリカ映画
今回のイチ押し:近未来の地球で考古学者のエリザベスはある壁画を発見する。その壁画には天を指さす巨人の姿が描かれていた。そしてそれは遥か宇宙の星を現していた。エリザベスは宇宙船「プロメテウス」号に乗り込み、その星を目指す事になった。長い旅の間、眠りについていたクルーが起こされた。目的地の星が近付いたのだ。プロメテウス号には各界のエキスパートが集った。星の表面に着陸した一行は、そこで見つけた巨大な遺跡を探索することに。それは巨大な宇宙船だった。そしてエリザベスはそこでミイラ化した宇宙人を発見。頭部を持ちかえることにした。捜査を続けるクルーたちは怪しい筒状の金属を発見する。その中に蠢いていた有機体を、クルーメンバーで唯一のロボットであるデヴィッドが宇宙船に持ち帰った。エリザベスの持ち帰った頭部を調査すると、そこから検出されたDNAが人間とまったく同じであることが判明する・・
私評:私の名前はエリザベス・ショウ。プロメテウス号の生存者・・・・数ヶ月前からめちゃめちゃ見たかったこの映画。異例の先々行公開が映画館であったので見てまいりました。この映画はSFの名作「エイリアン」のアナザーストーリー。それゆえに「エイリアン」を観ていないと分かりづらい展開もあります。また、「エイリアン」を観ていると笑える展開も・・・??しかし、そんな事を置いといても十分に楽しめる映画です。リドリー・スコット監督ならではの美しく壮大な映像と、ちょっと捻った哲学がこの映画の肝。本当に畳み込まれるような2時間でした。3Dの威力も最大限に引き出されていました!しかし、最後の最後にちょっと笑えちゃうようなオチがあります。ちょっとやり過ぎかな??そしてエンドクレジットの最後にもちょっとしたネタがあります(映像ではないのですが・・)主演は「ミレニアム」のノオミ・パラス。彼女の後半のありえないパワーはけっこうウケます。アンドロイドのデヴィッド役は「シェイム」のマイケル・ファスベンダー、宇宙船を監督する冷徹な女に「スノー・ホワイト」のシャリーズ・セロン、そして超老けメイクでガイ・ピアースも登場。メイクしすぎで彼だと分かりませんが・・・。監督は「エイリアン」「グラディエーター」そして「ブレードランナー」のリドリー・スコット。
アナザー  監督 : 古澤健  出演 : 山崎賢人、橋本愛、加藤あい
 2012年 日本映画
15歳の榊原恒一は地方都市の夜見山市でしばらく過ごす事になった。しかし、この町に来て早々に恒一は胸の痛みを訴え入院してしまう。夜の病院で恒一は眼帯をした美しい少女に出会う。そして彼女は遺体安置室に消えていった。退院した恒一は1カ月遅れで夜見山北中学校の33組に合流した。すると教室の一番後ろの席に病院で見かけた少女がいた。彼女の事をクラスメートに尋ねると、一番後ろの席には誰もいないという。ひょっとして彼女は幽霊なのか?恒一はミステリアスな少女が気になり追いかけるが、いつも見失ってしまう。しかし、ようやく恒一は彼女の正体に辿り着く。彼女の名前は見崎鳴。そして鳴と話しているところをクラスメートに見られてしまう。その直後、そのクラスメートは事故で命を落としてしまう。クラスメートたちは恒一がルールを破ったからだという。それはこのクラスで1年間、誰かが「いない者」として過ごすという奇妙なルールだった。・・
私評:もう始まっているかもしれない・・・・原作は綾辻行人のベストセラー。アニメ版でも人気を博し、満を持しての実写化です。それにしてもこの映画は前置きが長い・・・。なかなか事件の核心に辿りつかない。そしてなんとなくではあるのですが、先が見えてしまう展開でした。また、意味不明なシチュエーションもあり、その謎は解けぬまま。けっこう消化不良です。原作は読んでいないので何とも言えないのですが、ホラー映画のわりには怖さはほとんどないんです・・。見所はフレッシュなキャストですね。恒一役は「リアル鬼ごっこ3」の山崎賢人。そして鳴役には「告白」「貞子3D」の橋本愛。フレッシュなふたりはとても好感が持てます。恒一の叔母役には「海猿」シリーズの加藤あい、そして謎の教師。千曳役に「カルテット」の袴田吉彦。監督は「オトシモノ」の古澤健。


前回の記事も読んでね~!



I Love Movieに戻る