2013/8/4

今回は真夏のホラー祭り!ちょっとレビューが遅れてしまい
公開が終わってしまったものもありますが・・・

3D飛び出す 悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲  監督 : ジョン・ラッセンポップ  出演 : アレクサンドラ・ダリオ、ダン・イェーガー
Texas Chainsaw 3D  2013年 アメリカ映画
今週のイチ押し:車で旅行中の若者たちが立ち寄った家は悪魔の巣窟だった。ただひとり、女性が逃げ延びた。その直後、町の男たちが銃を手にその家に集まる。保安官の制止を無視して男たちは銃を放ち、家に火をつけた。そして家族は全員死亡したと思われていた。20年後、会ったこともない祖母の遺言で、ヘザーは一軒の屋敷を手に入れた。友人たち、そして途中でヒッチハイクをしてきたダリルとそこを訪れるが、屋敷の地下で悪魔家族の一員、レザーフェイスは生きていた。そして若者たちはひとり、またひとりとレザーフェイスのいけにえなっていく。レザーフェイスの追撃をかわして警察に保護されたヘザーは、20年前に起きた忌まわしい事件の事実を知る。そして自身の生い立ちも知ることに・・
私評:あいつはお前の○○○なんだ・・・・なんとなく最近のホラーは「パラノーマル」以降のPOV映画や、妙に映像にこだわった作品が多かったような気がするのですが、久々に直球勝負の、しかも剛速球のホラー映画を見ました。暗闇からレザーフェイスが飛び出してくるだけですごい迫力ですからね~!いきなりのチェーンソーの轟音!!しかも3Dだから飛び出してくる!!これでいいんです!というか、こういう映画が見たかった!!しかし、後半はシナリオにちょっとした捻りが効いていて、極悪非道、残忍無比のレザーフェイスの感情に触れることができます。というのも、今回一番悪いヤツは他にいるんです・・??主演は「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」のアレクサンドラ・ダダリオ。抜群のスタイルの彼女ですが、後半に見せる演技は素晴らしいです。他のメンバーには有名人はいませんが、気になるのはヘザーの友人で、ビッチなニッキ役のタニア・レイモンド。監督は「テイカーズ」のジョン・ラッセンホップ。R18です!
ダーク スカイズ  監督: スコット・スチュワート  出演 :ケリー・ラッセル、ジョシュ・ハミルトン
Dark Skies  2013年 アメリカ映画
郊外に住むバレット家はダニエルと妻のレイシー、二人の息子ジェシーとサムの4人暮らし。しかし、ダニエルは職を失い家計はかなり苦しかった。レイシーは夜ごと不思議なノイズで目を覚ましていた。そんなある夜、レイシーはキッチンの冷蔵庫の中身がすべて投げ出されているのを発見。セキュリティーシステムを導入してカメラを据え付けるも異常現象は止まらない。そして次男のサムは部屋に何者かが現れ、彼には黙っているよう命令したという。最近の夫婦仲が悪かったことが子供たちに影響を及ぼしたのではと心配するダニエル。しかも、サムの体に無数の痣が見つかり、ダニエルとレイシーは学校や近所から子供の折檻をしているのではと疑われる。そしてついに家族の前に、そいつは正体を現す・・・・
私評:そいつに一番最初にコンタクトした者が連れ去られる・・・この映画は21世紀の「ポルターガイスト」??そして『パラノーマル・アクティビティ』をプラスしたような作品です。なんだか展開がよく似ているんです。しかし、怪奇現象の正体を言ってしまうことはできませんが、まったく予想できない展開でビックリ。「おい!○○○かよ!!!」と軽くツッコミ!しかし、クライマックスに持っていくまでの夫婦の葛藤や、親子の絆の描き方はかなり秀逸なので、最後の「敵」と対当するシーンに感情移入が思い切りできるんですね。しかも、それなりに怖さも味わえる。私にとってはまあまあの佳作となりました。母親のレイシー役は「奇跡のシンフォニー」のケリー・ラッセル。父親役は「J・エドガー」のジョシュ・ハミルトン。監督は「レギオン」「プリースト」とB級路線まっしぐらのスコット・スチュワート。
ロード・オブ・セイラム  監督 : ロブ・ゾンビ  出演 : シェリ・ムーン・ゾンビ、ブルース・デイヴィソン
The Loads Of Salem  2012年 アメリカ映画
薬物依存から抜け出し、現在はラジオ局の人気番組のDJをしているハイジの元に、「ザ・ロード」という名の人物からレコードが届いた。自宅でそのレコードを聴いたハイジの頭には忌まわしく残虐な光景がフラッシュバックした。数日後、ラジオ局には「セイラムの魔女裁判」についての著書を持つフランシスがゲストとして呼ばれた。ハイジは例のレコードを取り出し針を落とすと、セイラムの街中にその音楽が流れ多くの女性たちがハイジと同じ症状になり動きを止めた。その音楽を聴いたフランシスの心に何かが引っかかった。体調を崩したハイジは足早にアパートに戻るが、そこで彼女を待っていたのは管理人のレイシーと彼女のふたりの妹たち。そのうちのひとりがハイジの手相を見るなり、彼女の宿命を言い渡した。その夜、ハイジはアパートの廊下に出ると誰もいないはずの部屋から真っ赤な明かりが漏れていた。光に導かれるように、彼女は部屋に足を踏み入れるが・・・・
私評:お前を待っていた・・・過去の魔女裁判で殺された女の呪いが現代に蘇ります。この監督の映画はとにかく音楽に拘ります。今回も不気味なレコードの音楽と対照的に使われているメタルロックがグッドです。しかし、なんとも低予算の映画なのでしょうが赤ん坊のようなクリーチャーが出てきた時は、あまりにチープなので笑ってしまった。ホラー映画で笑わせてはいけません。要所要所で良い演出もあるのですが、全体的にはテンポがイマイチ。それをカバーしているのは役者陣です。主演のハイジ役は監督の奥さんでもある「マーダー・ライド・ショー」のシェリ・ムーン・ゾンビ、魔女裁判の研究科フランシスを演じるのは「いちご白書」のブルース・デイヴィソン、ハイジのDJ仲間のハーマン役は「ゾンビ」のケン・フォーリー、そして「ゼイリブ」のメグ・フォスターも登場します。そんなに有名な役者たちではないけれど、ツウ好みのキャスティングです。監督は「マーダー・ライド・ショー」「ハロウィン」のロブ・ゾンビ。ちなみに私は彼のデザインした超グロテスクなTシャツを愛用しています!
サイレント・ヒル リベレーション3D  監督 : マイケル・J・バセット  出演 : アデレイド・クレメンス、キット・ハリントン
Silent Hill Revelation 3D  2012年 カナダ・フランス映画
子供のころの記憶がないヘザーは父親と一緒に各地を転々とし、その都度名前も変えている。今度転校してきた学校でも自己紹介で「友達はいらない」と高らかに宣言。さっそく彼女の変人ぶりをアピールした。そんな時、「サイレントヒルに来い」という血文字のメッセージを残して父親が失踪してしまう。ヘザーは彼女と同じ日に転校してきたヴィンセントと一緒にサイレントヒルへと向かう。不気味な霧に包まれたサイレントヒルに到着すると、いきなりサイレンが鳴り響き町は邪悪な姿を現しはじめる。そしてこの世のものとは思えぬクリーチャーたちが彼女を襲う。それでも勇気を振り絞り、父親を探すヘザーはついに自分自身の忌まわしい過去とも対峙する。そしてサイレントヒルの呪われた真実も浮き彫りにされる・・・・
私評:これはあなたの運命よ・・・人気ゲームソフトが映画化され、第1作は大ヒット。謎をたくさん残して終わった1作目の続編です。スタイリッシュで、しかも、不気味なクリーチャーたちは相変わらずの健在ぶり。特にナースのクリーチャーは不気味&エロチックで最高です。今作もそんなサイレントヒルの世界をスタイリッシュに描き出している。しかし、肝心のストーリーが何とも希薄だし、重要な部分の説明が下手だったりで、私にはどうもイマイチ感が・・・。ホラー映画の肝である「怖さ」も感じられなかったのですがいかがでしょう?(やっぱり私はホラー映画の怖さに麻痺しているのかも??)主演は「ウルヴァリン」「華麗なるギャツビー」のアデレイド・クレメンス。運命に立ち向かう少女を見事に演じています。ボスキャラの魔女クローディア・ウルフを演じるのは「マトリックス」のキャリー・アン・モス。これがまた、すごいはまり役。前作から引き続き登場はラダ・ミッチェル、デボラ・カーラ・アンガー、そしてショーン・ビーン。そして今回、不気味な男役で「時計仕掛けのオレンジ」のマルコム・マクダウェルも登場。めちゃめちゃ贅沢なキャストです。監督は「処刑島」のマイケル・J・バセット。


前回の記事も読んでね~!



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