パソコンの故障等があり、約一ヶ月ぶりのレビューです。
今回HP作成ソフトやスキャナがー新しくなったため、
うまくバランスが取れない・・。あまりにハイテクすぎて私は扱うのも一苦労です・・。
リンダ・リンダ・リンダ | 監督:三木聡 | 出演:ペ・ドゥナ、前田亜季、香椎由宇 | |
Linda Linda Linda | 2005年 日本映画 | ||
今週のイチ押し:高校の軽音楽部に属する恵、響子、望の3人は学園祭に向けてオリジナル曲を練習してきたが、なんとギターの萌が骨折をしてしまいギターが弾けなくなってしまう。愕然とする3人はとりあえず、学園祭には出演はすることにした。そんな時、望が部室の奥から古いカセットを発見。そこに入っていたのは「ブルーハーツ」の「リンダ・リンダ・リンダ」だった。楽曲をブルーハーツに決定した3人はボーカル探しを始める。偶然と適当が選んだのは何と韓国からの留学生のソンだった。4人は間近に迫った学園祭に向けて猛特訓を始める。そして4人の間には不思議な結束が生まれ、いつしか4人はひとつになっていく。そしてついに本番の当日、連夜の練習でクタクタの4人は爆睡してしまい、ステージの時間に遅れてしまう。しかも、外は大雨・・・ | |||
私評:本番はきっと必死になってるから忘れちゃうけど、今日のことは忘れない・・・4人の女の子の、3日間の青春グラフィティー映画。まったく個性の違う女の子たちがぶつかり合い、語り合い、そして笑い合いながらひとつの事を成し得るまでの話は、私にとってはなんだかとっても懐かしくて、ちょっとくすぐったいような感慨を覚えた。でも、そんな彼女たちをすごく羨ましくも思えた。私も学生時代にバンドを組んでいたので、練習の大変さや楽しさが手に取るように分かって、それもこの映画を楽しめた要因のひとつですね。そして主演の4人の女の子たちがとにかくサイコー!ソン役は韓国映画ではたびたび私を虜にしたペ・ドゥナ。最初はなんだか浮いているような気がしたのですが、徐々に彼女のペースに引き込まれ笑わされ、感動させられました。恵役は「ローレライ」の香椎由宇。響子役は「バトル・ロワイヤル」の前田亜季。彼女もすっかりお姉さんになりました。ちょっと色っぽくなってきたし・・。そして望役は現役バンドで活躍中の関根詩織。監督は「バカの箱舟」の山下敦弘。ラストのステージで大熱唱する「リンダ・リンダ・リンダ」はしばらく頭にこびりついて離れません。そのステージに立つ4人の輝き・・・。カッコ良かった!! | |||
マルチュク青春通り | 監督:ユ・ハ | 出演:クォン・サンウ、ハン・ガイン | |
2004年 韓国映画 | |||
今週のイチ押し:1978年。軍事政権下の韓国。ヒョンスはブルース・リーに憧れる高校2年生。今日、彼はマルチュク通りの男子校に転校してきた。この学校でも暴力が蔓延っていた。何かと言うと体罰で生徒を押さえつけようとする教師たち。そして生徒間でも力のあるものがクラスを牛耳る。ヒョンスのクラスではウシクという男が圧倒的な強さを見せていた。ある日、バスケットボールの試合でウシクに加勢したヒョンスはすっかりウシクと仲良くなる。そんな時、ヒョンスはバスの中でひとりの美少女を見つけ一目惚れをする。すると彼女は3年生の不良に絡まれているではないか!やめる様お願いしたヒョンスに先輩たちは掴みかかってくる。ウンスと彼の舎弟のハンバーグも加わり4人はバスから逃走。彼女の名はウンジェ。ヒョンスの初恋だった。しかし、彼女に目をつけたのは彼だけではなくウシクは積極的にアタックを繰り返し、彼女を落としてしまう・・・・ | |||
私評:韓国の高校はサイテーだ〜!!・・韓国の青春ラブストーリー映画は、めちゃめちゃ熱い。ブルース・リーに熱中したり、ラジオのDJで恋を語ったり、ボートの上でギターを爪弾いて歌ったりと、昔の青春シーンを切り取った映像は懐かしいような、恥ずかしいような・・。だけど、そんな時代もあったな〜・・。そして甘酸っぱい初恋は、時には甘美で、時には残酷。これも青春だよね。しかし、私たちとまったく違うのが「軍事政権下の学校」。軍服の男が見回りをしたり、当然のように厳しい体罰が行なわれたり。それらもすごくリアルに描かれています。そして圧巻はクライマックスに、ヌンチャクで大暴れするクォン・サンウ。とにかくこのシーンはスゴイです。圧倒されました。このクォン・サンウって今、めちゃめちゃ人気があるんですね。ところが、この映画ではけっこうコンプレックスだらけで、しかも内気な青年の役。私にはすごく好印象でした。ヒロイン役は(もうすぐ結婚しちゃうんですね・・)ハン・ガイン。清楚な感じがするのですが、映画の中では意外や意外??そしてヒョンスにコンプレックスを与える喧嘩が強くてプレイボーイのウシクを演じるのはイ・ジョンジン。こいつはなかなかの二枚目です。監督はユ・ハ。彼はブルース・リーが大好きみたいで、映画の端々にそんな演出が見られます。めちゃめちゃ面白かったです!! | |||
ノミ・ソング | 監督:アンドリュー・ホーン | 出演:クラウス・ノミ、デヴィッド・ボウイ | |
The Nomi Songs | 2003年 ドイツ映画 | ||
今週のイチ押し:80年代、ドイツから異形の男がミュージックシーンに現れた。彼の名はクラウス・ノミ。数々のセレブに愛されたのは、その奇抜で怪奇なルックスだけではなく、「マリア・カラスの再来」と言われた天性の美声。そしてそのユニークな外見の彼は、自らを『宇宙人』と称し、奇抜なファッションも一世を風靡した。しかし、彼の名を一躍有名にしたのは、皮肉な事に「エイズ」だった。彼は著名人で初の「エイズ」患者で世間からの誹謗中傷を一気に集めた。そして非業の死を遂げたのだった・・・ | |||
私評:愛に国境も性別もないでしょう・・・私くらいの年齢の人でも、ノミを知っている人は意外と少ないかも??私の家のCDラックには彼のアルバムがしっかり納められています。MTVよりちょっと前の時代なので、動いている彼の姿はなかなか見る事ができなかったのですが、今回スクリーンで彼とご対面する事ができました。いやはや、すごいです。なんとも衝撃的だったのはBBCの番組に初めて出演した時の映像。いきなりのソプラノボイスに圧倒され、鳥肌が立った。歌は名曲「皆既食」。原子力突然変異体をテーマにした歌です。映画を観た日の夜、久々にCDをかけてみたのですが映像と音楽が相俟って、またまた頭のてっぺんからつま先まで電流が流れた。映画のほうは、いわゆるドキュメンタリーなのですが、すごくドラマチックです。隆盛期の輝き、同性愛としての愛のメッセンジャー、エイズとの戦い、そして自殺。ノミを知らない人にこそ見てもらいたい映画です。彼はきっと生まれるのが早すぎた。今の時代でも十分過ぎるくらい通用するはず・・。 | |||
亡国のイージス | 監督:阪本順治 | 出演:真田広之、佐藤浩市 | |
AEGIS | 2005年 日本映画 | ||
海上自衛隊のイージス艦が訓練航海中に乗っ取られた。艦を奪ったのは副長の宮津と彼を慕う部下たち、そして亡国の秘密諜報部員ヨンファ。彼らは米軍が開発した特殊兵器を携えていて、この新兵器はわずか1リットルで東京を壊滅させる威力を持っていた。ヨンファの動きに以前から注意を払ってきた防衛庁情報局が対処に当たるが、最新鋭のイージス艦を見守る事しかできない。乗っ取り犯によって離艦をさせられた隊員の中に専任伍長の仙石がいた。彼は艦を取り戻すべく、たった一人で引き返す。情報局が送り込んだ如月とともに、テロリストと化した犯人たちに反撃を開始。しかし、イージス艦は東京湾に侵攻し始める。そんな中で宮津らはヨンファのやり方に疑問を抱き始める。一方、誰よりも艦のことを知っている仙石は縦横無尽に艦内を動き回り、ヨンファを撹乱する。しかし、東京の危機は刻一刻と迫っていた・・・。 |
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私評:みっともなくてもいい。生きるんだ〜!!・・・イージスとはギリシャ神話の最高神ゼウスが娘に与えたと言う、全ての邪悪を振り払う無敵の盾の名前。そして日本の海上自衛隊が誇る「専守防衛」の艦の名前でもある。この映画の中で「先手必勝」の動きをする亡国諜報員たちの前で、自衛隊員が次々と殺されていく。「専守」「自衛」の名のごとく「攻め」を知らない隊員が、皮肉なほど惨めに描かれている。そんな中で「正義」を貫き通すヒーローたち。この辺りが日本らしい「浪花節」の世界なんでしょうね。映画はものすごく速いテンポでどんどん話が進んでいく。本当にちょっと油断したら置いていかれてしまいそうです。それに加え登場人物のバックグラウンドが、ほとんど描かれていないため映画を観終えた後、かなり疑問が残りました。阪本監督曰く「この映画は3回目と5回目に見るときが面白い」・・、なるほどね・・。しかし、この映画に手のを与えるためにはこれくらいに削らないとダメなんでしょうね。主演は熱いオッサンを演じる真田広之、宮津役は寺尾聡、ヨンファ役は(やっぱりこいつは悪役が似合う)中井貴一、情報局に佐藤浩市、その他吉田栄作、安藤政信、谷原章介、原田芳雄・・・。そして新人の勝地涼といった超豪華な面々。しかも、今回ハリウッドから音楽担当のトレバー・ジョーンズ(アルマゲドン)、編集のウィリアム・アンダーソン(トゥルーマン・ショー)を招く気合の入れよう。監督は「KT」「顔」の阪本順二。 | |||
姑獲鳥の夏 | 監督:実相寺昭雄 | 出演:堤真一、永瀬正敏 | |
2005年 日本映画 | |||
探偵小説家の関口は古本屋を営む中善寺秋彦、通称“京極堂”を訪ねていた。関口は京極堂の妹、敦子から得た久遠寺家の謎を追っていた。久遠寺家には涼子と梗子という双子の娘がおり、そのひとり梗子は妊娠20ヶ月だというのに、まだ子供を宿しているという。また、彼女の夫の牧朗は密室の中から忽然と姿を消してしまったという。しかし、京極堂はまじめに取り組んではくれない。そんな中、京極堂と関口の共通の知人である榎津(彼は会った人間の過去を見る事ができる)と刑事の木場も、久遠寺の事件に関わってくる。そして榎津は久遠寺の家の中で恐ろしいものを見てしまう。そしてついに京極堂が動き始める。森羅万象を全て知り得たかのように京極堂は、彼のもうひとつの正体である「憑き物落とし」を行うという。彼は梗子の前で念仏を唱え始めた・・・・。 |
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私評:この世には不思議なものなど何もないのだよ、関口君・・・・京極夏彦の超ド級ミステリーシリーズの1作目がこの「姑獲鳥の夏」です。私はこのシリーズが大好きであの分厚い本をカバンに入れて持ち歩いておりました。特にこの「姑獲鳥の夏」と2作目の「魍魎の箱」は大好き。しかし、このように本でイメージができている作品というのは映画になるとけっこうつまらなかったりするのですが、この映画は面白かった!!ストーリーは原作にほぼ忠実で、映画用にひねった演出はあまりない。というか、原作があまりにも良くできているので弄れないのでしょうね。そしてシリーズを通して登場する強烈なキャラクターを適材がしっかり演じている。京極堂役は堤真一。原作のイメージではもっとでっかくて厳つい感じなのですが、堤真一の京極堂もグッドでしたよ。そして関口役は永瀬正敏、榎津役は阿部寛(彼は原作のイメージとピッタリ!!)そして木場役は宮迫博之。この誰もが梗極堂シリーズのイメージをうまく掬い上げていました。その他にも原田知世、いしだあゆみ等、見事なまでに原作のイメージどおりのキャスティング。そしてその不思議な世界を見事に作り上げたのが実相寺監督。彼の「江戸川乱歩」作品が大好きな私は、まさにあんな世界を期待していたのですが、それ以上のできでした。しかし、まだ謎が残っているんですよね・・・。「魍魎の箱」も、同じキャストで映画化して欲しいな・・・。 | |||
皇帝ペンギン | 監督:リュック・ジャケ | 出演:皇帝ペンギン | |
La Marvche De L Empereur | 2005年 フランス映画 | ||
今年も皇帝ペンギンの移動の季節がやってきた。海で悠々自適に暮らしていた彼らは氷に上がり約束の地を目指して行進を始める。毎年、同じ時期に同じ場所に向かって歩き始めるのだ。そして続々と仲間たちは集まってくる。そこで彼らは求愛を行なう。めでたくカップルになったペンギンたちの間には、卵が生まれる。すると雌のペンギンは卵を雄に預け、食料を求めて行進を始める。生まれてくる子供のために。その間、オスは卵を足の上に乗せ、股間で暖め続ける。やがて、南極は冬を迎える。マイナス40度の世界で、雄のペンギンは120日間も何も食べずに、ひたすら冬が終わるのを待ち、そして雌の帰りを待つのだ。そして厳しい冬が去ると、卵から新しい命が・・・・ |
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私評:運がよければ、また来年もここで会い、子供を作りましょう・・・「WATARIDORI」「グラン・ブルー」と動物のドキュメンタリーで思い切りストレートに感動を叩き込まれた私がこの映画を見逃すわけにはまいりません。実際、めちゃめちゃ面白かったです。皇帝ペンギンは『愛』と『子育て』のためにとてつもない労力を費やすのです。わざわざ分厚い氷の上を100Kmも行進して最愛のパートナーと出会い、そして不毛の地で雄は卵を孵し、メスは再び大行進。こんなにリスクを負わなくても、もっと楽な方法が幾らでもありそうなのに、ペンギンたちは頑なにその習わしに順じ、そして全うする。そんな不思議な彼らの行動は、とても美しく見えた。そしてこの映画のもうひとつの見所は南極の厳しい中にも美しい風景。白一色の世界、白夜の空を泳ぐオーロラ、地平線に沿って横に移動する太陽など、南極ならではの映像は圧巻です。私が見たのは日本語版だったのですが、大沢たかお、石田ゆり子、神木龍之介君のナレーションもとても良かったです。暑い夏の日、こんな映画でひんやりするのも一興かも・・?? |
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鋼の錬金術師 シャンバラを征く者 | 監督:水島精二 | 声の出演:釘宮理恵、豊口めぐみ | |
Full Metal Alchemist | 2005年 日本映画 | ||
1923年。エドワードはドイツのミュンヘンにいた。「鋼世界」から「現世界」にやってきてから2年。錬金術を封印されてしまったエドは、この土地に住むアルフォンスという青年に身を寄せ、彼が制作しているロケットで「鋼世界」への帰還を考えていた。第1次世界大戦に敗れたドイツではインフレが横行し、国民の中で理想郷「シャンバラ」を崇拝する者たちが増えていた。そんな彼らをリードするのがハウスホーファーの率いるトゥーレ協会だった。彼らはオカルトと科学の力を融合する事により、シャンバラへの道を開こうとしていたのだ。しかも、そこで得た強大な力を用いて排他的な単一民族国家の形成が最終目的だった。彼らがその原動力となる「伝説のドラゴン」を手に入れ、ついにふたつの世界の「扉」が開かれる・・・ |
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私評:この世界を守る・・テレビシリーズ、ゲーム等ですごい人気のアニメーションです。劇場版はテレビ版の最終回で、兄弟が離れ離れになってから2年後の設定。つまり、ここまでの色々な状況を頭に入れておかないと映画に入っていく事ができません。劇場版で初めて「ハガレン」にチャンレンジする方は、映画の前にひと通りパンフレットの内容を読んでおくことが賢明でしょう。作品自体は劇場版ということもあり壮大な話になっていて、ファンにはたまらない出来上がり。しかも、実在の人物や団体が実名で登場するので、近代ヨーロッパの歴史と照らし合わせてみるのも面白いかも?(ちょっと無理がありますが・・)登場人物はTV版で大活躍の主要キャラが総出演。そして物語の後半でついにエドとアルが再会??しかし、「ハガレン」はめちゃめちゃはまります。私もこの歳になってこんなにアニメに没頭するなんて思いもしませんでした。劇場もコアなファンで大盛況のようですね・・・。 | |||
アイランド | 監督 :マイケル・ベイ | 出演:ユアン・マクレガー、スカーレット・ヨハンソン | |
The Island | 2005年 アメリカ映画 | ||
近未来。今日もリンカーンは悪夢で目が醒めた。彼が住んでいる建物は全てが完璧に管理されている。食事はもちろん感情までも見事にコントロールされた世界だ。しかし、リンカーンはそんな毎日に疑問を感じていた。彼が毎日行なっている単調な仕事は、いったい何に使われているのか?そして建物の外の世界は汚染されていると言われているが、それは事実なのか?そこに住む人々の楽しみは定期的に行なわれる抽選会。それに当選したものは地球上で唯一汚染されていない、美しい南国のパラダイス「アイランド」への切符を手にする事ができるのだ。そんなある日、リンカーンは建物内を探索してある病棟に辿りついた。そこではなんと「アイランド」へ行ったはずの仲間がいた。いったいなぜ??そしてリンカーンは恐ろしい秘密を知ることに。そしてリンカーンが気持ちを許していたジョーダンが「アイランド」へのチケットを手に入れる・・・ |
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私評:走れ!!RUN!!・・・・この映画の印象はとにかく主人公のふたりが走り回っていたというイメージ。前半は近未来的な建物の中で物語が進んでいく。その世界は過去に「時計仕掛のオレンジ」や「ソイレント・グリーン」で描かれたような世界。機械に管理された人々もお揃いのユニフォームで、しかも番号で管理されている。まさにSFの世界。ところがリンカーンが外に飛び出すと、そこからはビックリするようなの超過激なアクションシーンとちょっとユーモラスなシーンが、そしてまたそれらと平行してリンカーンとジョーダンのちょっとしたラブストーリーも進行していく。しかし、それらがとてもバランスよく盛り込まれていて、映画自体に飽きが来ないんですね。主演はオビ=ワン・ケノビー役でも大活躍のユアン・マクレガー。そして彼と逃走する美女役にスカーレット・ヨハンソン。そして企業を操る悪役にショーン・ビーン。監督は「アルマゲドン」のマイケル・ベイ。あのカーチェイスは「バッド・ボーイズ2」に、似ているかも?? | |||
人形霊 | 監督 :チョン・ヨンギ | 出演:イム・ウンギョン、キム・ユミ | |
The Doll Master | 2004年 韓国映画 | ||
森の奥深くに建つ人形ギャラリーに5人の男女が招待された。彫刻家のヘミ、女学生のソニョン、写真家のホン、モデルのテスン、そして片時も人形を離さない不思議な少女ヨンハ。この館はありとあらゆる所に人形が設置されており、その悲しげな表情は不気味さを漂わせている。到着してまもなくヘミは赤いワンピースの不思議な少女ミナと出会う。その美しい顔立ちはまるで人形のよう。ミナはなぜかヘミのことを昔から知っているという。そんな中で事件は起こる。ヨンハが大事にしていた人形が目を潰され首をもぎ取られたのだ。狂ったように暴れまくるヨンハは犯人をヘミと決めつけ襲い掛かる。しかし、その夜ヘンミは首をくくって死んでしまう。そしてひとり、またひとりと人形の家の犠牲になっていく。そして明らかになった過去の秘密。それは招待された5人の意外な共通点。そしてミナの正体も明らかになっていく・・・。 |
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私評:私のアルバムを見て!子供のとき私が抱いていて人形の名前は??・・・韓流ホラーも数々見ましたが、この映画は上位にランクされる作品です。物語自体はなんだか聞いた事があるような内容なのですが、その演出の方法が秀でています。そして人形たちが本当に不気味・・。しかし、出演者たちの演技の大袈裟すぎる演技はどうなんでしょうね〜・・。私はちょっと引いてしまったけど。要所要所にスプラッターな演出も盛り込み、そして「お前はエクソシストのリーガンか〜!!!」とツッコミを入れたり、とても楽しい90分間でした。怖さはもちろんの事、凝ったセットやカメラワークも要注目です。今回、この映画を観に行った一番の理由はミナを演じているイム・ウンギョちゃんを見たかったからです。実は昨年のファンタスティック映画祭にゲスト出演したのですが、彼女の作品で劇場公開されたのはなんとこの映画が初めて!めちゃカワイイけど不気味・・。そしてヨンハを演じるのは「子猫をお願い」でシュールな演技を見せたオク・ジヨン。ヘミを演じるのはボイスのキム・ユミ。 | |||