またしてもレビューが遅れています。何と、1ヶ月遅れ・・・。
頑張って追いつきます。
海街Diary | 監督 : 是枝裕和 | 出演 : 綾瀬はるか、広瀬すず、長澤まさみ、夏帆 | ||||||
2015年 日本映画 | ||||||||
今回のイチ押し:鎌倉の古い民家に住む香田家の三人姉妹の幸、佳乃、千佳。14年前に彼女たちと母親を残して家を出ていった父親が死んだ。母親も父が家を出た後、三人を残して家を出ていった。父の葬儀のために東北の田舎町を訪れた三人は、そこで彼女たちの腹違いの妹のすずと出会う。すずは父親の前妻の娘で、今、彼女は義母との生活を余儀なくされている。しかし、幸はすずに鎌倉で一緒に住もうと提案する。すずは「行きます」と即答した。そして四人の姉妹の生活が始まる。最初は緊張して敬語だったすずも徐々に香田3姉妹との生活に馴染んでいく。長女という立場もあり強気で頑固は幸、男運が悪く、酒好きだけど、常に前向きな佳乃、そしてマイペースだけど、立ち回りがうまい末っ子の千佳。すずは鎌倉の学校に通い始めサッカーを始める。季節は変わり、すずが鎌倉に来てから数か月が過ぎるが、すずは心の中で自分の母親が三姉妹の父親を奪ったという後ろめたさを引きずっていた。そんな時、三姉妹の祖母の7回忌の法事に母親が訪ねてくる。幸は長年蓄積した怒りを爆発させるが・・・ | ||||||||
私評:すずはここにいていいんだよ・・・泣けた~!正直、私は美人四姉妹を大画面で観たいという気持ちだけで映画館に出かけたのですが、こんなに素晴らしい作品だとは思いもしませんでした。四人の姉妹の人生はそんなに派手なわけではなく、どこにでもありそうな話。しかし、彼女たちが紡いでいく家族の、そして彼女たち自身の物語はすーっと心に沁みわたる素敵な作品でした。ラストの幸とすずのやり取りのシーンは号泣でした・・・。しかし、この映画を語る上で最重要なのがキャストです。四姉妹を演じるのは「万能鑑定士Qの事件簿」の綾瀬はるか、「岳」の長澤まさみ、「うた魂!」の夏帆、そして今人気絶頂の広瀬すずという今の日本を代表するような若手女優たち。彼女たちがそれぞれの個性を最大限に出して、しかしバランス良く姉妹を演じています。このカルテットは最高です!脇役陣は大竹しのぶ、風吹ジュン、樹木希林、加瀬亮、堤真一、リリー・フランキー、キムラ緑子、鈴木亮平・・・という豪華すぎる顔ぶれ。しかし、彼らの中で出しゃばっている人はひとりもいなくて、静かに物語の中に溶け込んでいるのがすごい。監督は「そして父になる」「空気人形」「誰も知らない」の是枝裕和。(余談ですが彼は私と同い年) | ||||||||
しあわせはどこにある | 監督 : ピーター・チェルソム | 出演 : サイモン・ペッグ、ロザムンド・パイク | ||||||
Hector and The Search For Happiness | 2014年 イギリス・ドイツ・カナダ・南アフリカ映画 | |||||||
今回のイチ押し:精神科医のヘクターは美人でしっかり者の恋人のクララと何不自由ない生活を送っている。しかし、彼は仕事柄、不平不満ばかりを聞いている。自らの人生を嘆き、不幸のどん底だという。しかし、ヘクターは仕事に熱が入らず患者の話を何となく聞き流してしまっている。そのうち、自分の人生が本当に幸せなのか?という疑問が湧いてくる。幸せっていったい何??その答えを見つけるために彼は旅に出ることを決意する。まず、彼が目指したのは中国。ある事情で、ファーストクラスにアップグレードされた彼はそこで大金持ちの偏屈エドワードと知り合う。彼は幸せが金で買えると思っているが・・・。そして次に彼はチベットへ。そして古くからの友人が住むアフリカに向かう。そこでヘクターはこの地を牛耳る悪人、ディエゴと出会う・・・ | ||||||||
私評:あなたの気の済むまで行ってらっしゃい・・・渋谷の映画館でひっそりと公開されていたこの映画。しかし、とても面白かったです。日常を何気なく過ごしていると自分がどれだけ幸せなのかが分からなくなる。しかも、幸せって当たり前ですが量も質も基準がないので、他人と比較にしようがない。そんな時はちょっと違う環境に身を置いたり、昔の友に会ってみると良いかもしれない。この映画で主人公が行く先々で記すメモはとても良い言葉で溢れていきます。そして最後に彼が見つけた答え。私も100%納得の結末でした。ヘクター役は「スタートレック」シリーズ、「ミッション・インポッシブル」シリーズ、そして「ワールズ・エンド 酔っ払いが世界を救う」のサイモン・ペッグ、クララ役は「ゴーン・ガール」のロザムンド・パイク(ゴーン・ガールの悪女から一転、キュートな女性を好演)。その他、「レオン」のジャン・レノ、「ニンフォマニアック」のステラン・スカルスガルド、「人生はビギナーズ」のクリストファー・プラマーという豪華な面々。監督は「Shall we dance?」のピーター・チェルソム。 | ||||||||
トゥモローランド | 監督 : ブラッド・バード | 出演 : ジョージ・クルーニー、ブリット・ロバートソン | ||||||
Tomorrowland | 2015年 アメリカ映画 | |||||||
今回のイチ押し:1964年、ニューヨーク万博に一人の少年が大きな荷物を抱えてやってきた。彼の名前はフランク・ミラー。彼は発明コンテストに自分で作った飛行装置を出しに来たのだ。採用されずガックリと肩を落とすフランクの前にアテナという少女が現れ、Tマークのピンを渡される。アテナを追って「イッツ・ア・スモールワールド」に乗り込んだフランクは途中で穴に落ちてしまう。気が付くとそこは見たこともない世界だった・・・。現代。スペースシャトルの解体を阻止しようとしたケイシーは警察に捕まってしまう。保釈されたケイシーは持ち物を返されるが、その中に見慣れないTのピンが紛れていた。それに触った瞬間、彼女は見たこともない世界の中心にいた。それはケイシー以外が触れても見ることはできない。すると、彼女の前にアテナが現れる・・・ | ||||||||
私評:君を本当に笑わせたかったんだ・・・ウォルト・ディズニーが考えていた未来世界を斬新な切り口で描いた作品です。今日の映像技術があるからこそ作ることができた実写映画ですね。しかし、私は夢をいっぱい抱えて未来世界に乗り込んだのに、発明にも初恋にも挫折しておっさん化したフランクにいたく同調してしまった。子供目線で見るとファンタジーかもしれませんが、大人目線だとちょっと違う??だけど、最後はやっぱりディズニー流でした!ちょっぴり悲しくて、たっぷり感動でした!主演は「ゼロ・グラビティ」のジョージ・クルーニー。この役は合ってましたね~。この映画で有名人は彼だけです。ケイシー役はブリット・ロバートソン。彼女って若いはずなのにえらく老けて見える。アテナ役は「スノー・ホワイト」のラフィー・キャシディ。監督は「Mr.インクレディブル」「M:I:5 ゴーストプロトコル」のブラッド・バード。 | ||||||||
ハンガーゲーム Final レジスタンス | 監督 : フランシス・ローレンス | 出演 : ジェニファー・ローレンス、ジョシュ・ハッチャーソン | ||||||
The Hunger Games: Mockingjay Part 1 | 2015年 アメリカ映画 | |||||||
ハンガーゲームの死闘会場から反乱軍によって救出されたカットニスは、すでに無くなったと思われていた第13地区にいた。ここは女性首相のコインの元で、独裁国家のパネルと戦うための準備を進めていた。他の地区でも反乱の士気を高めるためにカットニスはその象徴としてプロモーションが開始される。しかし、カットニスと一緒に戦ったピータはパネルの捕虜になっていて、パネルの放送局が作った番組で戦争を回避するよう民衆を説得する。しかし、カットニスが向かった他地域はパネルによる襲撃によって甚大なる被となる。カットニスとテレビクルーの一行はそれらをすべて放送した。そんな時、反乱軍の手によってパネルのダムが破壊されパネルの電機の供給がストップする。その機会を狙ってピータ他の救出作戦が決行される・・・ | ||||||||
私評:スノー大統領、私はあなたを許さない・・・シリーズの第3作。しかも、最終章は前編と後編の2部作です。前2作品はいわゆる「バトルロワイヤル」のゲームがメインでしたが、今作はついに独裁国家と反乱軍の戦いになっていく。(恐らく)最後は反乱軍が勝つのでしょうが、現時点では圧倒的不利。後半でどう盛り返していくのかが楽しみです。そしてカットニスとピータ、そして元カレのゲイルの恋のゆくえも気になるところですね。主演はもはや大女優の風格も漂わせる「世界に一つのプレイブック」のジェニファー・ローレンス、ピータ役は「レッドドーン」のジョシュ・ハッチャーソン。(彼のエラ、すごいですね)そして恐るべき脇役陣の顔ぶれはスタンリー・トゥッチ、ウディ・ハレルソン、エリザベス・バンクス、ジェフリー・ライト、フィリップ・シーモア・ホフマン、ジュリアン・ムーア、そしてドナルド・サザーランド!!最強です!!監督は今シリーズ2作目から監督をしているフランシス・ローレンス。後編は11月に公開です。 | ||||||||
予告犯 | 監督 : 中村義洋 | 出演 : 生田斗真、戸田恵梨香 | ||||||
2015年 日本映画 | ||||||||
某インターネットカフェから動画が配信された。頭に新聞紙で作った袋をかぶった男は翌日の事件の予告をする。食中毒を引き起こしながら、その事に真摯な対応をしない食品加工メーカーに対して天誅を下すという。翌日、その工場に火が放たれる。そして彼らは次々と予告犯罪を成し遂げ、世間から「シンブンシ」と呼ばれるようになった。警視庁サイバー犯罪対策課の吉野絵里香は捜査を開始し、「シンブンシ」は単独犯ではなくグループだという事に気付く。そして「シンブンシ」が発信元としていたインターネットカフェのチェーンを特定する。しかし、そこには大きな落とし穴があった。「シンブンシ」がネットカフェに入店する際に書いたネルソン・カトー・リカルテという名前とは??そんな時、ネットカフェの発信元を探り当てた警察は店に乗り込むが、そこにいたのは店長で、彼は「シンブンシ」の信者だった・・・ | ||||||||
私評:これが最後の予告だ・・・またまた、人気コミックの映画化です。この映画の面白さは「シンブンシ」たちの犯罪がけっこう地味でリアリティがある事。爆弾を仕かけたり銃をぶっ放す事はなく、人を殺すこともない。恐ろしいのはそんな彼らの犯罪を後押しするネットユーザー。無責任に犯罪を煽り信者まで登場する。しかし、シンブンシたちはいわゆる負け犬たちの集団なのです。彼らが犯罪に手を染めるきっかけになった事件も、私には同情の余地なし。しかし、インターネット犯罪は今後も進化していくのでしょうね・・・。ラストはちょっと切なくなりました。シンブンシのメンバーは「土竜の唄」の生田斗真、「HK変態仮面」の鈴木亮平、「福福壮の福ちゃん」の荒川良々、「舞子はレディ」の濱田岳。最高のカルテットですね。エリート警察官の吉野役は「駆け込み女と、駆け出し男」の戸田恵梨香。これがけっこうはまっています!この映画でインパクトが強かったのが、ブラック会社の社長役の滝藤賢一!超~憎たらしいです。監督は「白雪姫殺人事件」の中村義洋。 | ||||||||