PCが不調でアップできていなかった3作。
イチ押しは何と言っても主演女優がニコール様のこの一本!
ブレイクアウト | 監督 : ジョエル・シューマカー | 出演 : ニコラス・ケイジ、ニコール・キッドマン | |||
Tresspass | 2011年 アメリカ映画 | ||||
今週のイチ押し:ダイヤモンドディーラーのカイルは仕事人間。久しぶりに家に帰っても携帯電話を手放さない。妻のサラはそれが当たり前のように思っているが、現時点での彼女の問題は思春期の娘エイブリーの行動だ。今日も不良仲間のパーティに行くと言っているが、ビシッと禁止したばかり。しかし、エイブリーはこっそりと家を抜け出しパーティへと向かった。玄関のチャイムが鳴った。彼らは家に入りこむといきなり銃を向けカイルとサラを拘束した。そしてここにあるダイヤの全てを出せとカイルを脅す。しかし、彼の答えはNO!ダイヤをそのまま渡しても換金はできないし、すぐに足がつくから諦めろと説得を始める。しかし、犯人たちの強引な行動からカイルはついに金庫を開けるが、中は空っぽ。いったい、ダイヤは、そして金はどこに行ったのか?一方、犯人の中のひとりがサラに色目を使っている。このふたりの関係は?そしてパーティから戻ったエイブリーが加わり、事件は途方もない方向に動き始める。そして彼らがそれぞれ抱える秘密が明らかになっていく・・・ | |||||
私評:俺は家族を愛しているんだ~!!!!・・・・・こんなに凄い映画が都内で1館だけの公開、しかも、パンフレットはありませんってどれだけ粗末な扱いなんでしょう・・。90分くらいの作品の中で、刻一刻と変わっていく状況にドキドキ。主演のふたりだけではなく、犯人側にも秘密があり、なぜこの犯行に及んだかが描かれる。そしてクライマックスで一気に爆発する展開はサスペンス映画のお手本です。息が詰まりそうになりました。しかし、この映画の見所は何と言っても2大オスカー俳優の初共演。カイル役は「リービング・ラスベガス」のニコラス・ケイジ。最近はB級映画にばかり出ていますが、この役は彼にピッタリ。サラ役は今回も本当に美しい「めぐりあう時間たち」のニコール・キッドマン。彼女の色香が犯人の一人を狂わせます?そして注目はふたりの娘を演じるリアナ・リベラトちゃん。あの歳でセクシー過ぎでしょう!!監督は「バットマン フォーエバー」「オペラ座の怪人」のジョエル・シューマッカー。これで面白くないわけがない! | |||||
アタック・ザ・ブロック | 監督 : ジョー・コーニッシュ | 出演 : ジョディ・ウィテカー、ニック・フロスト | |||
Attack The Block | 2012年 イギリス映画 | ||||
西ロンドンの低所得者用公共団地街。この団地の事をこの辺りではスラングでブロックと呼んでいる。今夜も不良少年たちが町を徘徊。そして一人の女・サムに目を付けた。しかし、その瞬間空がパッと明るくなり、彼らの近くに何かが落ちた。その隙をついてサムはその場を逃げ出した。残された不良たちのリーダーのモーゼスは落ちてきたのが隕石だと知り不用意に近付くと、石の中から小さな生物が飛び出してきた。それは見た事もない生物だった。モーゼス他4人のキッズはその生物を、出入りしているギャングの元に手土産として持参した。ギャングに褒められたキッズたちはすっかり有頂天。そして窓の外に目をやると次々と隕石が降って来る。彼らは再び外に飛び出しハントを始めるが・・・・・・ | |||||
私評:よくも俺の犬を・・・・・イギリス系おバカ映画には最近、けっこう笑わせていただいています。今作は「スコット・ピルグリムVS邪悪な元カレ軍団」の製作をしたエドガー・ライトがまたまた仕掛けてきた映画です。低予算だし、なんだかめちゃめちゃな事をしているのですが、その分、若いスタッフ・キャストのパワーを感じずには居られません。音楽も今風のクラブミュージックがガンガン鳴り響く。しかし・・、エイリアンがかなりチープで笑ってしまった。この笑いを取る事も監督の意向であるならば、私は一本取られた訳ですが・・・。出演者は若手の新人がごっそり。ちょっと名が知れているのは「宇宙人ポール」「ショーン・オブ・ザ・デッド」のニック・フロスト。サム役は「ワン・デイ 23年のラブストーリー」にも出ていたらしいジョディ・ウィテッカー。モーゼス役はTVドラマでマイク・タイソンの若い頃を演じる事が決まったジョン・ボヤーガ、監督はエドガー・ライトは見出した新しい才能ジョー・コーニッシュ。 | |||||
ブラック・ブレッド | 監督 : アグスティ・ビジャロンガ | 出演 : フランセスク・クルメ、マリナ・コマス | |||
Pa Negro | 2010年 スペイン・フランス映画 | ||||
スペインの内戦が終わったばかりの小さな村で事件は起こった。森を歩いていた少年アンドレウの目の前で血まみれになった親子が息絶えたのだ。少年は最期に「ピトルリウア」と呟いて死んだ。「ピトルリウア」とは洞窟に潜む翼を持った怪物の名前だった。当初、親子の死は事故とされていたが、突如、殺人事件に置き換えられた。そして容疑者として浮上したのがアンドレウの父親のファリオル。彼は左翼として反政府運動に加担しており危険分子とみなされていたのだ。身の危険を感じたファリオルは逃亡を図った。アンドレウも親戚の家に預けられた。そこで彼が目の当たりにしたのは、あまりにも汚れた人々の秘密だった。そして洞窟の怪物の謎が解けた時、アンドレウはある恐ろしい決断をする・・・・ | |||||
私評:死んだ手、死んだ手、生きてる手!・・・純粋無垢だった少年が次々と嘘で固められた大人たちの世界を目の当たりにして、心が壊れていく。事件の裏にはとっても暗くて、そして残酷な事実が隠されています。そこに辿り着くまでにはかなりの時間を要しますが、後半30分の畳み込みはすごい。そしてラストは背筋がゾッとしました。この作品はスペインのアカデミー賞を9部門受賞。ペドロ・アルモドバルの「私の生きる肌」を押しやってアカデミー賞スペイン代表になったらしい。好き嫌いはあると思いますが・・・。主演のアンドレウを演じるのはオーディションで選ばれたフランセスク・クルメ君。彼が私の取引先の担当にそっくりで、気になってしまった。そして手榴弾で左手を失った不思議な少女ヌリアを演じるのが撮影当時は若干14歳だったマリナ・コマスちゃん、彼女が小悪魔的で印象的でした。監督はアグスティー・ビジャロンガ。 | |||||